ありふれないエアレイダーで世界最強   作:ALEX4

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遅筆ですまぬ。


なお、本作では迷宮類は原作より少し広い設定にしています。

まだ登場自体は先ですが、EDF5本編でエアレイダーの要請可能ビークル以外にレンジャーが要請可能だったビークルも本作では要請可能とします。


第五話

下層へと向かう途中でデプスクロウラーの大型ライトをオフにし、暗視モードで複数のモニターに表示される映像を見ながら進んで行く。

下層に到着する前にレーダーが複数の適性反応を捉えたからだ。

自ら居場所を教えるのはまだ次の階層の状況が不明なままでは危険と判断。

次の階層に到着し壁面をよじ登ると方向を変え、暗視モニターで観察をする。

到着してすぐに適性反応の一つの光点が突然消えたのだった。

ハジメが居てそれを殺したのかと思ったのだが、モニターの映像を拡大するとそれは違うと想像が出来た。

消えた敵性反応のあった位置に石像があった。

熊か大型のゴリラの様な前の階層にも居た白い体毛の生えた魔物の石像だった。

拡大映像の上暗視モードだから映像の画質は粗いがそれでもその石像が生きていたかの様なリアルさを感じさせる。

「・・・・石化攻撃をする奴がいるのか・・・?」

警戒を最大にし、その石像を中心点に虱潰しに映像を確認する。

最初に遭遇した狼の魔物の同種や前の階層にもいた異常に素早い上に蹴りでデプスクロウラーのボディに僅かとはいえ傷を刻み耐久ゲージを削った兎の様な魔物が映像越しにいた。

そして壁面を這う巨大なカメレオンの様な魔物。

「ゲームとかだと、石化攻撃をしてくるバジリスクって大抵カメレオンとかトカゲっぽい見た目をしてるんだよなぁ・・・」

巨大カメレオンをバジリスクと仮定する。

デプスクロウラーの中にいれば石化を防げるだろうか?

そもそも石化以外にどういった攻撃をしてくるのだろうか?

腐食液とかを吐き出してきたら武装が溶解して使い物にならなくなったらどうするか?

いろいろ考えたが、まずはあの魔物を排除する事にした。

デプスクロウラーを壁から地面にジャンプで降下させ、バジリスクの反応にゆっくりと接近してゆく。

バジリスクが別の適性反応に接近するのを確認し、その適性反応とバジリスクの両方をズームして様子を見る。

もう片方の適性反応は兎モドキ・・・蹴りウサギだった。

蹴りウサギがバジリスクの接近に気付いたのとバジリスクの目が発光するのは同時だった。

蹴りウサギが逃げようと飛び跳ねるが地面には蹴りウサギの石像が落下し、落下の衝撃で砕ける。

「バジリスクで間違いなしか・・・。さて、どう対処するか・・・」

少し考え、結局は一斉火力で無力化する事にする。

ゆっくりとデプスクロウラーがバジリスクににじり寄る。

バジリスクがデプスクロウラーに気付き、そちらを見ると同時に武一は大型ライトのスイッチをオンにする。

ビカッ!!

と言う擬音が似合うほど一気にバジリスクの周囲が軍用兵器の大型ライトの照射を受け、真昼の様に明るくなった。

 

 

 

 

Q 暗闇に慣れている眼に直視厳禁レベルの光を突然当てるとどうなる?

A 最悪失明する。

 

 

バジリスクも例に漏れず、その暗闇に最適化した眼が命取りになった。

視界が真っ白に染まり、何も見えずその場で暴れる様に動くが視力を失った状態では壁にぶつかったり岩にぶち当たったりと散々である。

「悪く思うなよ」

デプスクロウラーの照準システムが暴れるバジリスクを捉える。

ドガガガガガガガガガッ!!

ドドドドドドドドドドッ!!

ガトリング砲とラピッドバズーカが一斉に火を噴き、バジリスクをミンチにする。

アーマーや修復剤が散乱し、攻撃を終了しデプスクロウラーの回収装置でそれらをかき集める。

この方法が有効と判断し、この階層の探索を本格的に行う。

デプスクロウラーの通過が難しい場所はラピッドバズーカとガトリング砲で地形ごと変えて行けばいい。

レーダーがあるので階層の探索はスムーズに進んで行き、次第にハジメのいる場所との距離は縮んで行く。

「!!」

レーダーに友軍反応が表示される。

「こっちか!!」

デプスクロウラーを可能な限りの速度で走らせ、時には壁を、時には天井を伝い青い光点反応へと向かう。

 

 

 

「結構、勉強したつもりだったがこんなの見た事ねぇぞ」

ハジメは巨大な石造りの扉の奇妙な図形を見て記憶を漁るが該当するものはない。

「相当古いって事か?仕方ない、いつも通り錬成で・・・」

そう言いながら手を扉に触れようとする。

「ん?」

ハジメの耳が聞き慣れない音を捉えた。

「なんだ・・・?」

新手の魔物かと警戒をする。

ガシャガシャガシャガシャ・・・・・!

「・・・・ジメーー・・・・」

「おいおい、今度はなんだぁっ!?」

ガシャガシャガシャガシャッ!

「ハジメーーーッ!」

「はぁっ!?」

奇妙な物体が壁を伝って向かって来る。

「おいおいおい、今度は金属の蜘蛛かよ!?」

薄暗い環境下ではデプスクロウラーを見たことの無いハジメはそれを金属質の蜘蛛と誤認してしまっても仕方がない。

ドンナーを即座に構え、二発、三発と銃弾を叩き込む。

敵は殺す、それをただ実行するだけだった。

 

「は?おいおい、マジかよ・・・」

モニターに映った人物はハジメの声だが容姿がかなり変貌している。

白髪にどうやら片腕がない様に見える。

直後、銃の様なものをこちらに向け発砲。

青い光点が赤い光点に変化する。

デプスクロウラーの耐久ゲージが僅かだが減る。

すぐに武一はEDFの兵器を見たことの無いハジメがデプスクロウラーを魔物と誤認していると考えつく。

「おい、撃つな!今から降りるから撃つなよ!?」

そう言いながらハッチ解放し外に出る。

どこかひんやりとした空気。

デプスクロウラー内の空調が効いた環境から外に出て最初に思ったのは、侵略性外来生物の巣穴に潜った時の様な感覚だと思った。

 

 

 

「・・・・・はっ!どこまでも追い詰めてくれる!」

ハジメはドンナーを発砲、武一は被弾する。

「うぐっ!?」

油断をしていた武一は着弾の衝撃に思わずよろける。

アーマーゲージが少しばかり削れている。

それと同時に武一は突然現れた自分をハジメは偽物と判断していると思い付く。

自分はEDFの兵装でここまで難なく来れたがハジメは相当苦労したのだろう。

人格が変わってしまうほどに。

「ああ、ハジメ。気が済むまで思いっきり攻撃してこい!!」

「言われなくても!」

ドンナーを再び発砲する。

それよりも一瞬だけ早く、武一は電磁トーチカM2を起動させる。

前方に展開した障壁がドンナーの弾丸を食い止める。

吸収した魔物の固有スキルも同様の結果に終わる。

ならばと接近しようとするが、武一はリムペットガンを使いそれを許さない。

ドンナーの装填済みの弾丸が尽き、カチカチと虚しい音を立てる。

「気が済んだか?」

「反則だ!!チートだチート!!」

ハジメの逆ギレ。

既にハジメのレーダー上の表示は赤から青の光点に戻っている。

「落ち着け、深呼吸だ深呼吸」

「はぁ・・・っていうか、なんだよお前のトンデモ装備は・・・八つ当たりする気が失せた・・・」

「偽物と思って攻撃したのは最初で、後は八つ当たりかよ・・・」

呆れる武一。

「で、ハジメはこの階層の探索どこまで進んでいるんだ?」

「ああ、この先に行こうと思ってた矢先にお前が出てきた」

クイッと親指で自分の後ろ側に位置する奇妙な図形のある石扉を示す。

「典型的だな」

「何がだ?」

「両脇の石像だよ。この石像、敵だぞ」

「は?何で分かるんだよ?」

「レーダー上の反応が敵性反応示しているんだよ」

「なんだその便利機能」

呆れるやら感心するやらのハジメを尻目に武一は金属の箱の様なものを2つずつ置き、起動スイッチを押す。

カシャカシャカシャカシャッ!

それらが一斉に起動し、内蔵センサーが2体の石像をターゲットロックし発砲を開始する。

ガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!

銃口から弾丸を吐き出し、石像に擬態していたサイクロプスに攻撃を加える。

先制攻撃を加えられたサイクロプス達はすぐに攻撃から逃れる為に移動をするがセントリーガンの銃口は攻撃から逃れようとするサイクロプス達を追尾し攻撃を加え続ける。

「これってセントリーガンって奴か・・・!」

「ああ。そうそう、銃弾吐き出すタイプのは敵味方識別機能があるから間違えて射線上に出ても安心のセーフティー機能付きだけどロケットランチャーとか火炎放射器の奴はそれないからそれを使う時は銃口の動きを気にしてくれ」

「お、おう・・・。って言うか、なんでお前セントリーガンなんて持ってるんだよ?地球でもまだ存在しないはずだろ?」

セントリーガンがあっという間にサイクロプス2匹を葬り去り、レーダー上の敵性反応消滅を確認した武一がセントリーガンを停止させた後にサイクロプスの死骸に近付いて何かしているのを眺めながら言う。

ハジメには見えないが、サイクロプスからドロップしたアーマーと修復剤を回収している。

「そう言うハジメこそ、見た目も性格も別人じゃないか。ここは互いに情報交換といこうか」

回収を終えた武一が提案する。

「ああ、異議はねぇ。じゃあ、まずは俺から話す」

ハジメは落下して目を覚ましてからの事を簡潔に話す。

「なるほど、それで魔物を食っても死ななかったのか。身体能力やスキル獲得の代償に髪から色素が抜けたのか。調べようがないが、下手したら遺伝子も適応しているかもな」

「まぁ、今更悩んでも始まらない。俺の話はここまでだ」

「おう、次は俺だな。まずは・・・そうだな。ハジメはエイリアンっていると思うか?」

「はぁ?エイリアンだぁ?まぁ、宇宙ってのは広いわけだしおまけに異世界まで実在しているのを知った今じゃあいてもおかしくはないと思うが」

「俺は・・・性格に言うと俺の前世だが、エイリアン相手にドンパチやっていたEDF・・・全地球防衛機構軍でエアレイダーって兵科に所属していた兵士だった。コールサインはストーム1」

「・・・・・いやいやちょっと待て。いろいろ突っ込みどころがあるが・・・前世?俺の記憶じゃあ、歴史上エイリアンに攻撃を受けたって聞いたことないんだが?」

「それについては俺も戸惑っている。エイリアン・・・プライマーの存在が世界中に知られることになった襲撃が2022年に起きた。EDFの設立自体はもっと早かったが・・・」

「2022年?未来じゃねぇか・・・」

「おまけにハジメもEDFって名前は聞いたことがないだろ?俺もここに落ちて思い出すまではEDFなんて聞いたことがなかった。可能性としては俺とハジメが暮らしていた地球はプライマーが存在しないかしていても地球侵攻の必要がないと判断した世界線の並行世界なのかもしれない」

「にわかには信じられないが・・・お前のトンデモ装備を見た後だと信じそうになるな」

「装備といえばハジメこそその銃、自分で作ったのか?」

「おう、よく聞いてくれたな。この銃はドンナー、錬成で作ってみたんだが、上手くいったぜ」

「へぇ・・・やるじゃんか」

その後もしばらく情報共有を行う。

 

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