ありふれないエアレイダーで世界最強   作:ALEX4

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お久です。



第七話

「神水のストックもあるし、お前も魔物喰ってみるか?結構ステータス上がるぞ」

レーションを食べ終え、再び魔物を解体して道中の食糧に加工しながらハジメは提案した。

「いや、その神水って貴重なんだろ?」

「まぁ、一本分ぐらいならさっきのレーションの礼だ」

ハジメの言葉にしばらくステータスプレートを眺めながら考える。

 

 

 

須藤武一 17歳 男 レベル:48

 

天職:エアレイダー(ストーム1)

 

筋力:280

 

体力:210

 

耐性:190

 

敏捷:200

 

魔力:0

 

魔耐:0

 

アーマー:1500

 

技能:EDF支援要請(功績不要)・言語理解

 

 

 

アーマーは増え、基礎ステータスもレベルも上がっているが相も変わらず魔力は0。

「ダメ元でやってみるか」

ハジメはその言葉を聞くと1回分の神水ととれたての魔物肉を焼いて渡してくる。

「・・・・ちょっと待った」

魔物肉の臭いに思わず躊躇する。

「安心しろ、もしヤバそうだったらもう一本神水を使う。ただし、こっちは貸しだけどな」

「ちゃっかりしてるな・・・」

何度か深呼吸をし、覚悟を決め一気に齧り付き、味を確かめるのも早々に飲み込む。

「まじぃ!くそまじぃっ!!」

武一は魔物肉の不味さに悪態を吐く。

十秒が過ぎ、三十秒が過ぎ、一分が過ぎる。

「特に何も起きないな・・・」

神水の準備も無駄だったかと思った。

「おかしいな・・・」

ハジメが首を傾げたときだった。

「ぐぅっ!?」

突然激痛が武一を襲う。

「来たか!早く飲め!」

「ぐううぅぅっ!は、はや・・・く・・・!!」

渡された神水を一気に飲み干し、痛みが去るのを待つ。

「ふー・・・ふー・・・、はぁ・・・凄い苦しかった・・・」

痛みが完全に引き、座り直す。

外見に大きな変化は無いが前髪の極一部がメッシュがかった様に白くなっている。

「ふぅ、どれどれ・・・」

期待しながらステータスプレートを見る。

 

 

 

須藤武一 17歳 男 レベル:50

 

天職:エアレイダー(ストーム1)

 

筋力:390

 

体力:310

 

耐性:220

 

敏捷:280

 

魔力:0

 

魔耐:200

 

アーマー:1500

 

 

 

「レベルも上がって変化してるが・・・魔耐増えたのに魔力0のままかよ・・・」

少しがっかりしながらその下の技能の表示項目に視線を移し・・・・。

「なぁにこれぇ・・・」

武一は技能の項目に視線を移しそのまましばらく固まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

技能:EDF支援要請(功績不要)・胃酸強化・アーマー上昇率増加・アーマードロップ量増加・ビークル全種要請可能(地下エリアを除く)・ストームチーム召喚(レンジャー部隊・グリムリーパー・スプリガン・戦闘エリア敵殲滅まで・クールタイム24時間・戦闘以外の会話不可・アーマー値共有)・言語理解

 

 

 

 

しばらく考え込む。

「なぁ、魔物喰うと魔物の特性を得られるんだったよな?」

「ああ」

「どうして魔物と無関係なEDF関連技能が強化されているんだ・・・?」

「分からん。個人差・・・なのか?」

ハジメと二人でいくら考えても答えは出ない。

だが、このストームチーム召喚と言う新たに追加された技能を見た時には心臓が飛び出るかと思うくらいに驚いた。

また戦友達に会えると。

しかし一度召喚すると次に召喚可能になるのは丸1日後。

戦闘以外の会話が不能の上にどうやら戦闘エリアでないと召喚できない模様だ。

そして最後・・・アーマー値共有。

これはどちらなのだろうか?

自分のアーマー値がそのままでストームチームの受けたアーマー値が削れるダメージの分が削れて行くのか、それともアーマー値がストームチームを召喚している間は等分するのか?

ストーム2、レンジャーチームは軍曹を含め4名。

ストーム3、グリムリーパーは作戦ごとに多少異なっていたが副隊長の部隊も入れれば最大で10名。

ストーム4、スプリガンは5名。

自分を含めれば最大で総計20名の部隊。

20人で1500のアーマー値を等分すると1人辺り75。

「まだ紙装甲だな・・・」

幸いにも増えた技能にアーマードロップ量増加とアーマー上昇率増加の二つがある。

「とにかく、明日からまたアーマー稼ぎの日々だな・・・」

眠気も増してきた。

この場所はハジメとユエの二人に任せ、デプスクロウラーに乗り込むと巨大蠍に体当たりし死骸を押して行き入口を塞ぐ。

エアレイダーの任務経験からか、ビークルの操縦席の方が落ち着く。

水筒の水を一口飲み、操縦席の明かりを最小限にまで落としゆっくりと睡魔に身を任せた。

 

 

 

翌日からハジメ、ユエ、武一の三人は更に下の階層を目指し探索を再開することが決まった。

ユエからの情報でこのオルクス大迷宮の真の存在理由が分かった。

かつて神エヒトに敵対した反逆者と呼ばれる元神の眷属達が敗走し、逃げ延びた。

その反逆者達は大迷宮を作り上げ、地の底に住み着いたらしい。

最深部にあるかもしれないその反逆者の住処にならば転移系の魔法で地上への道があるかもしれないと言うことで更に潜ることにした。

それは武一にとっても好都合だった。

強い魔物ほどアーマーと修復剤のドロップ量が多くなる。

今たとにかく、アーマーが必要だ。

「ところでハジメさんや、見慣れない武器を持ってる様だが?」

「ああ、対物ライフルをレールガンで作ってみた。シュラーゲンって名前にした」

「うわぁ、一気に武装レベルが上がったよ」

「いや、ガトリングガンとかロケットランチャー乱射する四足歩行の戦車?もそこらの魔物には完全なオーバーキルだからな?」

出立の準備をしながらそんな会話をする。

 

 

 

先に進むと時折魔物が出没し、ハジメと武一の攻撃でミンチになって行く。

ドロップ量増加とアーマー上昇率増加に嬉々として武一は魔物の死骸に駆け寄り、アーマーを回収する。

「しかし、覚悟はしていたが先の見えないほど長い地下空間だな・・・」

武一が呟く。

「まぁ、楽な道じゃないのは今までの経験から分かりきってたからな・・・」

「αとかβ、γが出て来てもおかしくないかもな」

「α?β?γ?なんだそりゃ?」

「ああ、EDFが種別した侵略性外来生物の分類だ」

「ふーん。で、どんな奴だ?」

「ああ、αは蟻、βは蜘蛛、γは団子虫だ」

「・・・・・・おい、からかってるのか?」

「いんや、至って大真面目なんだが。大きさが問題なんだよ。個体差はあるが平均してどれも大型トラック並みのデカさだ。それが人を喰うんだぞ」

「すまん、そりゃ確かに脅威だな」

「α、βは変異種もいるしクイーンやキングって言うビルを一跨ぎするような超大型種もいた」

「なんだ、その魔境・・・・」

「プライマーが地球に送り込んだ生物兵器だよ。しまいにゃ地球上で繁殖も始めやがった厄介な奴らだ」

「そんな奴らに襲われて、よく勝てたな・・・」

「勝ち・・・勝ちねぇ・・・」

どこか遠くを見るような武一。

「敵はそいつらだけじゃないぞ。巨大な蜂の群れにドローンや宇宙から降下してくる戦闘ロボットに巨大怪獣、ビルぐらいのデカさの武装した二足歩行のカエルにグレイ型エイリアン、果ては11隻のマザーシップだ。うわぁ、言っててなんだがよく民間人だった俺終戦まで生き延びれたな・・・エイリアンのボスも仲間と倒したし・・・あの頃は生き延びるのに必死だったが・・・」

「なんか、サラッとボス倒したって発言聞こえた気が・・・」

「テレキネシスで隕石降らしてきたり配下の武装エイリアンを空間転移で出現させたりと、チートの塊の奴だったぞ」

「・・・・oh・・・・」

「ちなみに、終戦後の生存者は総人口の一割以下だったぞ」

「・・・・・悪い、嫌な事思い出させちまった様だな・・・」

 

 

更に地下深く潜る間にも、色々と会話をしたりした。

その最中にユエが聞いてきたのは何故ハジメと武一がこんな自分が封印されるような危険な場所にいるのか聞いてきた。

「クラスメイトに裏切られて気付けば奈落の底だった」

「檜山死すべし、慈悲はない」

単純明快な答えだった。

「あー、やっぱり檜山か・・・そんな気はしていたが・・・」

「ああ、確実だ。なんせ俺達が落ちる原因になったあの軌道を変えた魔法が飛んできた時、レーダー上の檜山の反応が敵性反応の赤に切り替わったからな」

「そうか、じゃあ確実だな」

ハジメがロープを伝い降下しながら言う。

ドガッ!っと突然大きな音がし、ハジメのすぐ側を壁から生えている水晶の塊が落下して行く。

「あ、悪い・・・」

「危ねぇじゃねぇか!てめぇ本当のそれの免許持ってんのか!?」

上を睨みながらハジメが言う。

ハジメの十数メートル上には壁面を蜘蛛の様に這うデプスクロウラー。

そのすぐ真下の壁に何かが抉れたような跡。

デプスクロウラーが壁面に生えている水晶に衝突し、落下したのだった。

「はっはっはっ、面白いことを言うなハジメは。そんなものあるわけないだろ」

「無免許かよ!?」

「安心しろ、前世じゃ持っていた」

「・・・・・ああ、もういいや・・・・まぁ、確かに元の世界にゃそんな壁を這うような戦車なかったしな・・・」

「次は気を付ける」

「頼むぜ?水晶にぶち当たって落下死なんて冗談じゃあねぇからな・・・」

「すまん」

降下を再開してしばらくしようやく地面のある場所にまで辿り着く。

 

 

 




グリムリーパーはミッション40、苛烈なる戦場で総勢10名の援軍が来るシーンが好き。


ちょっと宣伝。
もう一作、ありふれた職業での二次作品を書いて見ています。
もし良ければどうぞ。



ありふれない錬金術師で世界最強

https://syosetu.org/novel/230389/
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