HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。   作:涙姫

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キラメイレッドの俳優さんがコロナ感染してしまったことを知って、結構楽しみにしてたスーパー戦隊がどうなるか、とか俳優さんは大丈夫なのかとか、ずっと不安。


HP極振りとイベント結果

『結果~!

 

1位がペインさん

2位がエテルノさん

3位がメイプルさん

 

に変わったよ!

みんなおめでとう~!』

 

 

「ペインさんとメイプルさんは変動なし…か。

って、私2位!やったぁ!記念品ゲット~!」

 

 

『それでは3位から順にインタビューをしていくよ』

 

 

「え?インタビュー…?

え、ま、マジ…?

そんなの聞いてないんだが!?」

 

 

『まずはメイプルさん!』

 

 

「3位から順ってことは、私2番目…?そんなの絶対緊張するし、ていうかそんなの聞いてないしイベント説明のとこにもなかったでしょ…?え、と、とりあえず~…とりあえずなにか考えなきゃ、え、まじどうしたら、ヒーローインタビューとかそういうのでもないし、これといった感じもないし…あ、そうだメイプルさんの参考にしよう、うんその方が__」

 

 

『えっと…あの…いっぱい耐えれてよかったでしゅ

 

『がお~!おめでとう!それでは記念のメダルをどうぞ!』

 

『どうもありがとうございましゅ…やだもう!恥ずかしいよぉ~!!!』

 

 

「あらま、噛んじゃってる…真っ赤になって可愛いなぁ…って、あれ…?もう終わり…?ってことは私の番!?」

(待って待ってくれステイプリーズ…!ザ・ワールド 時よ止まれ!ってそういうことじゃなくて…しかもここは現実だからどうにもならないんだけどさ!!!)

 

 

『では続いて2位のエテルノさん!』

 

(ひっ!だ、大丈夫大丈夫、だいじょばないけど大丈夫。落ち着いて、思ってることをちゃんと話すだけ。うん、それだけなんだから落ち着いて頑張れ…頑張れ私~!)

 

 

『振り返ってみてどうだったどら?』

 

「えっと…従兄に教えてもらって、VRMMO自体初めてで、まさかここまでいけると思ってなくってとても嬉しくて、えっとそれにいっぱい演奏できて楽しかったです!」

 

『がお~!おめでとう!それでは記念のメダルをどうぞ!』

 

「あ、えっと、ありがとうございます!………インタビュー終わった…?終わったよね?ふにゃ~!疲れた…!でも楽しかった~!」

(このメダルって、何か効果あるのかな?今のところ情報ないけどまた後とかに出るのかな?)

 

 

 

 

~とある掲示板~

 

【NWO】楽器使いってあんなだっけ?

 

 

587.

お前の従妹、めっちゃ人気者になってんな。

 

588.

結構なスレ*1立ってるしな。

 

589.

あの可愛い見た目に歌うまってだけで惹かれるやつは多いだろ

 

590.

それに結構しっかり者だったんだな

 

591.

イベント時のエテルノちゃんのまとめ

2位

死亡回数0

被ダメージ70

撃破数2156(ドレッド含む)

+ドレッドの3割

 

592.

やべぇな

 

593.

しかもこれ、演奏しながらっていう

 

594.

結構痛そうにしてたことから察するにHPで何とかなってる感じ?

 

595.

VITは結構低そうだよな

 

596.

それに相手の攻撃に合わせて攻撃してたな

 

597.

で、タイミング一致した時自身は攻撃受けず、相手に威力の上がった攻撃が行くと

 

598.

ドレッドの時は、普通より量増えてたような

 

599.

浮いてる結晶一点に集めて攻撃が来るジャストタイミングで、攻撃してたわ

 

600.

あとはあの壁?

 

601.

物理で行ったやつらは全部あれで殺られてたな

 

602.

そして逃げようとしたら、足遅くされて殺られると

 

603.

簡単にすると、

遠距離攻撃がくると結晶で相殺、または倍になって返ってくる

近距離攻撃がくると壁に阻まれる

逃げようとしたら、足遅くされてまず逃げれない

攻撃をもし受けても高いHPで耐えきられると

 

604.

マジこっわ…

 

605.

そこに演奏が追加だからな

 

606.

まさか『初音ミクの消失』歌えるとはな…

 

607.

あれ普通歌える?

 

608.

歌えても高速のとこは1秒も歌えない

 

609.

メイプルといい、エテルノといい、新人が怪物すぎる

 

610.

これは俺らも頑張らなきゃな

 

 

 

611.

で?ファンクラブ入ったか?(会員番号3番)

 

612.

もちろん(会員番号15番)

 

613.

ファンクラブできてることなんて本人は知らないんだろうな…(会員番号1番)

 

614.

ファンクラブ設立者いんじゃねぇかw

 

 

 

 

 

 

~とある場所~

 

無数の点と線そして画面の並ぶ場所でとある会議が行われていた。

 

「ではメイプルとエテルノをどうするか…」

 

「あの化物じみたプレイは流石にな」

 

「う~ん…【悪食】と【和音の障壁】に回数制限をつけるか」

 

「それはしないとな」

 

「そうでないとすべての攻撃が無に帰されちまう」

 

 

「にしてもあんな逸材が生まれるとはな」

 

「特にエテルノ!あの声綺麗だったな…!」

 

「ただのプレイヤーと思えない上手さだよな…!」

 

「俺もファンクラブ入っちまったよ」

 

「あ、それ俺もです」

 

「僕も」

 

「あんな逸材、ただのプレイヤーであるのがもったいないんだよな…」

 

「歌ってた曲だと何が好み?」

 

「俺はやっぱり『千本桜』!」

 

「僕は『初音ミクの消失』でしょうか」

 

「私は、聞いたことがなかったのですがこの曲ですかね…」

 

「ん?どれだ?」

 

「これです」

 

 

~♪~♪

 

 

「確かに聞いたことない曲だな…」

 

「もしかしてオリジナルとか?」

 

「ありえるな…」

 

「その曲についてサウンドクリエイター*2の人達にも聞いてもらったんだけど、やっぱり知らないって言ってました」

 

「じゃあ、やっぱりオリジナル曲か」

 

「まさか作曲の才能まであるとは…」

 

「眠らせておくのがもったいないですよね」

 

 

「あの_」

 

「なんだ?」

 

「エテルノさんに曲を1つ作ってもらったらどうですか?」

 

「曲を?」

 

「はい、そうすればゲームの宣伝にもなるんじゃないかと思って」

 

「それいいかもな」

 

「よし。

ならまず、エテルノさんに運営からメッセージを送ろう。

どうするか本人次第だからな。

そこから他を考えても問題はないだろう。」

 

「賛成!」

「右に同じく!」

*1
主にインターネット上の電子掲示板(BBS)において「スレッド」(thread)の略として用いられる言い方であり俗語

*2
メインテーマやゲームの進行のために使用されるBGM、そして選択やアクションなどの動作を表すSE(サウンドエフェクト)なども作成する人




今回運営が興味を持ったオリジナル楽曲について読者の皆様のご想像にお任せしたいと思います。


【今回出てきたセリフの豆知識】
『ザ・ワールド 時よ止まれ』は「ジョジョの奇妙な冒険」より「DIO」のセリフです。
「ジョジョの奇妙な冒険」には「スタンド」という超能力のようなものがあり、「DIO」は第3部のラスボスで彼の「スタンド」の能力はシンプルかつとても強い「時を止める」という能力です。
使用した理由は「時間が止まってほしいな」とか「能力があったらな」とか思ったときに「試しにキャラのセリフを言ってみる」みたいな体験、皆さんもあると思います。あれです。あれをやってほしかっただけです。
ちなみに私は時間が止まってほしい時は某超次元サッカーの必殺技をたまにぼそっと言ってました。まぁ止まることはなかったんですが。

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