HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。   作:涙姫

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前回#コンパスの言葉を使ったら、意外に知っていらっしゃる方が多くてびっくりした。


HP極振りと樹皇

そうして進んでいくと、開けたところにたどり着いた。

 

「お?もしやボス部屋に到着?」

 

「みたいだな」

 

「あ、なら入る前に武器変更しとかなきゃ」ピッ

 

武器を【弾奏のギター】から【銀鱗の鍵盤】に変更したり、各自装備の確認をしてからボス部屋に入った。

 

 

目の前には大きな樹木に球体。

球体からはひびが入っており、隙間から滝のように水が流れ落ちている。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

すると入り口付近の大きな岩が動き、入り口を塞いでいく。

 

「戻ることは許されないみたいね」

 

しばらくすると流れ落ちる水の量は減っていき、途絶えた。

すると樹木や蔓などが集まっていき、形を作り上げていく。

そうして鹿のような見た目をした『樹皇』というボスモンスターとなった。

 

「これがボスモンスターか…」

 

(なんか某モンスター作品にこんな感じの伝説のいたよね…)

 

「さぁ、来るわよ!」

 

 

「ガァアアアアアアアアア」

 

~♪~♪

 

演奏を始める直前に『樹皇』は蔦を使って攻撃を始めた。

 

(【調魔楽聖】…!)

 

相手の攻撃を【詠唱水晶】で受け止め反射する。

しかし、その攻撃は謎の魔法陣によって防がれる。

 

「流石に一筋縄ではうまくいかないよね」

 

「あぁ、だが多分ギミック*1もあるはずだ」

 

「私とお兄ちゃんで一時的に攻撃を引き付けます。

その間にイズは観察をお願いします。

私もできる限り観察もしますので」

 

「「わかった/わ」」

 

 

各自がフォーメーションに着くと、蔦がまず私の方へ向かってくる。

 

~♪~♪

 

「【和音の障壁】!」

 

するといくつもの蔓は壁に吸い込まれていく。

 

「【挑発】!」

 

~♪~♪

 

「「眠れないんだ」

風もなく茹だりそうな夜に

君の声が耳元で揺らいだ

感傷に浸ってばっか

何も変わらない 笑えない日々を

抜け出そうぜ 君を連れ飛び出した」

 

 

「はぁ!」

 

ボォオオオン

 

『樹皇』が私の方に注目している隙を狙って、イズさんが爆弾を投げる。

すると角についていたりんごが爆風によって落ちた。

それと同時に魔法陣が一時的に消えた。

 

「りんごを狙って!あれが解除ギミックよ!」

 

 

「そんなんで生きていけんのか

もう戻れないぜ?

なんて揺らぎそうな想いは

アクセルへ このまま地平線を

追い越してやるんだ」

 

(【調魔楽聖】…!)

 

言われてすぐ【詠唱水晶】を使ってりんごを落とす。

 

 

 

「今が攻め時だな…!」

 

「よい…しょっと!!」

 

障壁が消えた隙を狙ってイズさんがハンマーに武器を変え攻撃、引き付けをしていたお兄ちゃんも攻撃を開始する。

 

「最前線飛ばせ僕たちは

星もない夜 ただ東を目指して行く」

 

【挑発】によって私に向かってくる攻撃を利用しながら攻撃を繰り出していく。

 

「13秒先もわかんなくたって

精一杯僕を生きていく

何も後悔なんてないさ 前を向け」

 

(あと少しでいけるか…!)

 

「止まらないさ きっと光の待つ方へ」

 

(これでどうだ…!)

 

 

するといきなり『樹皇』が光に包まれ__

 

「え…ちょっと回復するとか何それ聞いてないのだがっ!!」

 

そして違う光が『樹皇』を包み、機関銃のように連続で攻撃を放ってきた。

 

 

 

~♪~♪

 

「【和音の障壁】!」

 

【和音の障壁】で球を防いでいくが、光に目がくらみ、1歩下がる。

するとその足元から蔓が伸び、足場が崩れる。

 

「マジですかい…!」

 

 

空中に打ち上げられるが、なんとか体制を整えて__

 

「よっ!はっ!にゃっ!おりゃっ!」

 

迫ってくる蔓を足場にして、なんとか降り立った。

 

 

するとイズさんとお兄ちゃんが駆け寄ってきた。

 

「エテルノ!大丈夫か!」

 

「どこかケガはない?」

 

「うむ!モーマンタイ*2!」

 

「良かったわ…」

 

 

 

 

「さて、あのボスをどうするか…」

 

「また回復がくると厄介ね…」

 

 

「…1つ提案があります」

 

「なにか打開策があるのか?」

 

「うむ!まぁちょっと、使いたくなかったけど…

 

「???

まぁ、あるなら頼む」

 

「はいは~い。

ちょっとこの間、たまたま取得したものがあってね。

残り2人は離れてそのまま見ててくださ~い」

 

 

~♪~♪

 

「【魅惑の旋律】」

 

蔓が向かってくるが【和音の障壁】で吸い込み、『樹皇』の速度を下げた。

 

 

「旋律よ焼き尽くせ!【フラムミロ―ディア】!」

 

すると辺り一面を炎でできた五線譜が包みこむ。

 

そして包み込んだ中にいた五線譜は1つの渦となって『樹皇』を包んだ。

 

「ガァアアアアア…!!!」

 

そうして包まれた『樹皇』はいくつもの光となって消えていった。

 

 

 

「……は?」

 

「なにあれ…?」

*1
仕掛けのこと。ここでは解除のための仕掛けを指す。

*2
広東語で「大丈夫」「無問題」を表す言葉。




6/9 誤字訂正

つい最近になってエテルノが【挑発】取得者だったことに気づきました。
自分ながらにあほすぎる。
ちなみにあのメンツで倒し方が思いつかず、最終手段に走りました。
読者の皆様すっごい適当でごめんなさい。



【今回使用した楽曲】
リクエスト楽曲
Orangestar「DAYBREAK FRONTLINE」
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