HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
解除されたからと言っても、まだコロナがなくなったわけではないですから、あまり油断はしないでくださいね。
母親に案内してもらい、街を出てしばらくすると霧に覆われた廃墟のような場所があった。
「ここが常闇の神殿です」
「ここが…」
神殿の中に入ると、祭壇の近くに娘さんが倒れていた。
「あぁ…!」
「__待ってください」
嫌な気配を感じ、心配になった母親が娘に近づこうするのを即座に止める。
すると娘さんから【フォレストクインビーの指輪】を嵌めた時に出てきたようなオーラが全身から出てき、骸骨のような見た目をした人型に変わっていく。
そして人型はこちらを見つけると攻撃を開始した。
「ウウオオオオ…!」
「っ、【開演】!」
~♪~♪
「【和音の障壁】!」
ダンジョン攻略の前に、念のために装備を【銀鱗の鍵盤】に変えてあったため即座に展開し、【和音の障壁】によって攻撃を吸収する。
すると人型は分裂し、複数となってこちらを向いていた。
「へぇ…やってやろうということですか」
エテルノも【詠唱水晶】を浮遊させ、戦闘態勢を完成させた。
「なら私も騎士として守るべき民のために、正々堂々と挑みましょう」
~♪~♪
「お互いの譲れないモノ
賭けるなら避けて通れないだろう
本当に強い者しか
許されない道を選ぶだけだよ」
歌い出すと人型は一斉に攻撃を繰り出してくる。
それを【詠唱水晶】を使用して相殺しつつ退け、そして母親を守り続ける。
「そうさ、解り合えないなら
ただ、自分を示すだけ
Prideなんて鎧外したら…
始めよう」
(強く、気高く、そして時に優しく、守るべきもののために力を使う。
それが私の思う騎士道…!)
「気高きMy Soul 輝くMy Faith
それに相応しい者こそKnights!
瞳のPassionと心のMy Dream
突き動かしていくのさHeart of the Chivalry!
Judgmant Time! 戦って得る
それは未来を示す剣尖さ
強く握って 振りかざして
剣の舞を踊る銀色の鼓動」
~♪~♪
そうして攻撃を繰り返すと、いきなり動きが止まる。
すると__
「ヴヴウウウアアアア」
いきなり人型は苦しみだし、姿が消えていった。
そして禍々しいオーラは消え、娘さんは倒れていく。
それに気づいたエテルノはすぐさま支え、娘さんの体が床に衝突することを何とか避けた。
「あっぶな…
…とりあえず、終わった?
でも、なんでいきなり…?」
「きっと、娘に飲ませた【退魔の聖水】が効いたんです…!」
「え…最初の時のやつ?あれ、効果は時間差なのか…」
「娘には悪魔が憑りついていたのかもしれません…!」
「なるほど。とりあえずここは危険ですから、一度家に戻りましょう」
「はい、そうしましょう」
そう言って、【銀鱗の鍵盤】から【弾奏のギター】に変えることでSTRを上げ、娘さんをおぶりながら家に戻りつつ状況を整理する。
(多分、最初のクエストが成功でも失敗でも次のクエストが発生していたんだ。
でも最初のクエストが成功すれば【退魔の聖水】の力で勝手に消えるから簡単にクリアすることができるけど、失敗すれば人型を自力で全部倒す必要がある。
で、私は成功してたから簡単にクリアすることができた、というわけかな)
「騎士様、着きましたよ。今扉を開けますね」
「あ、あぁ助かります」
家に入り背負っていた娘さんを一度ベッドに下ろし、そこから横抱きにして寝かせる。
「何から何まで本当にありがとうございます」
「いえいえ、これくらいどうってことはありません」
「騎士様にはなんとお礼を言ったらいいか。
でも、娘は目を覚ましません…
これ以上どうするべきか、私にも…!」
「あ、このパターンはまた来るね」
ピロリン♪
「ほら来た。ってあれ…?」
クエスト〔博愛の騎士4〕発生。
また、
エクストラクエスト〔身捧ぐ慈愛〕が発生しました。
どちらかのルートを選択してください。
「え…ここにきて選択制?
〔博愛の騎士〕はシリーズ化してきてるからわかるけど、エクストラクエストってことはもしかしてここで1度終わっちゃうルートなのかな…
う~んここで終わらせるか、まだ続けるか…
よし、こういうときは」
そういうと画面を指さし、そして__
「どーちーらーにーしーよーうーかーなー
かーみーさーまーのーいーうーとーおーりっ、と。
うん。〔博愛の騎士4〕でレッツゴー!」ピッ
6/9 誤字訂正
やっとメイプルちゃんと違うルートは入れた…
【身捧ぐ慈愛】を持ったとしても、VIT0には宝の持ち腐れなんでね。
オリジナルルート入っていくんで頑張ります。
【今回出てきたセリフの豆知識】
おや( ˘ω˘ ) スヤァ…み
【今回使用した楽曲】
「あんさんぶるスターズ」より「Fight for Judge」