HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
【失われた舞台】に戻ると、女性は舞台の上に立っていた。
「いた…!」
「…!
あなた、また来てくれたのね」
「はい!」
「もう一度聞くわ。
ねぇ、もし良かったら、私に協力してくれないかしら?」
ピロリン♪
クエスト〔紡がれる詩〕が発生しました。
「これを受注、っと」ピッ
「ありがとう。
あなたならそう言ってくれると信じていたわ」
「一回断ったけどね」
「私、ここの舞台でよく歌や踊りを披露していたの。
でも一度魔物が現れて、倒したもののそれ以来人が段々来なくなってしまったの」
「なるほど…」
「そこでもう一度ここに人を呼んでほしいの。
そうね、最低でも10人くらい集めてくれれば嬉しいわ」
「これがクエスト…?」
ここまでなら普通の人ならまだクリアできるだろう。
そう、
「………終わった」
皆さんご存じだろう、この少女エテルノ
___1種のコミュ障なのである。
「ただでさえ1人誘うのにも結構大変なのに…?10人も…?
しかもここにってことは、2層に入ってる人…?
無理無理無理無理」
「連れてきてくれるなら誰でもいいわ。
期限は特にはないからいつでもいいわよ?
じゃあ、お願いするわね」
「引き受けなければよかったかも…
まぁ…始めちゃったしどうにかしないとな」
そうして【失われた舞台】を出る。
「まず最低10人…?
私の知っている人で2層にいるのが、お兄ちゃん、イズさん………
……だけだった…」
がっくりと項垂れ、自身の人脈のなさを恨む。
「とりあえず、お兄ちゃんとイズさんに連絡してみよう。
えっと…
『クエストで【失われた舞台】ってところに人を集めなきゃいけなくなったんだけど、どうにか方法ない?』
っと、送信」
・・・
「あ、イズさんから返信来た。
『それならクロムが強いんじゃないかしら?タイミングが合うなら、私も行くわね』…?
やった!来てくれるんだ…!でも、お兄ちゃんが…?」
・・・
「あ、お兄ちゃんからも来た。
『別にタイミングが合うなら行くぞ?でも何かあるのか?』
あ、内容言ってなかったや。
え~っと…
『舞台をやるためにまず人を集めなきゃいけないのである』
っと…」
・・・
「『多分数人呼べると思うぞ。呼んでやろうか?』
………お兄ちゃんは神だった…?
お願いします…!」
~とある掲示板~
【NWO】エテルノちゃんを見守り隊
342.
だそうだ、来たい奴いるか?
343.
ノ
行きたくないやつがここにいると思うか?
344.
ノ
そんなの行くしかないじゃないですか
345.
ノ
われらの女神の願いとあらば
346.
ノ
ファンクラブ創設者として参加せねばならん
347.
ノ
参加しないという選択肢がここにあるとお思いで?
348.
ノ
我らエテルノちゃんを見守り隊
349.
ノ
エテルノちゃんが困っているのなら
350.
ノ
助けないという選択肢など存在しない
351.
ノ
あと、348、349、350の連携がすげえ
352.
想像以上にいるな…
だがあいつによるとそこまでキャパ*1は大きくないらしい。
なのであまりに多かった場合は先着になる。
353.
なん…だと…
354.
これは激しい争奪戦になりそうですな。
355.
この戦い、必ず勝ってみせる。
そしてあわよくば握手やサインを…!
356.
>355
抜け駆けはさせんぞ!
俺だってほしい!
357.
>356
お前もかよ…!
………俺もだよ!
358.
>354,356,357
お前ら、ステイ
359.
日付はまた追って送るから詳細を待て。
360.
了解。
361.
倍率*2何倍かな…
今回はエテルノちゃん、お兄ちゃんに助けられました。
ちなみにメイプルちゃん達はここでは2層攻略がまだなため、第1層にいます。
【今回出てきたセリフの豆知識】
今回掲示板に出てきた『なん…だと…』は「BLEACH」の単行本31巻にて黒崎一護がウルキオラ・シファーとの戦闘中に発したシーンの一コマがとても有名です。
ネットを探ってみるとこの一コマを利用したパロディが結構数多くあります。
久しぶりに登場、豆知識(結構薄っぺら)