HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
たくさんの拍手に包まれ、観客のキラキラとした笑顔を見たエテルノは疲れていながらも幸せそうだった。
「はぁ~!最高だった~!」
「お疲れさん。なかなかな盛り上がりだったな」
「うむ、くるしゅうない」
「なんでいきなり昔言葉なんだよ、しかも上から目線だし」
「にしても舞台の上って立つと緊張もいっぱいするけど…あんなに楽しいんだね」
「そうか、そんなに楽しかったか」
「うむ、なんだろあの高揚感…!
さっき終わったとこなのに、まだやりたい!」
「おいおい…」
「まぁ流石にそれは冗談だし、無理があるけどね」
「じゃあ俺はそろそろ失礼するわ、またな」
「うん、お兄ちゃんまたね~」
「ねぇ」
「あ、依頼者のお姉さん」
「ありがとう。
あなたのおかげでこの舞台にも多くの人が集まってくれた…
またあの舞台に魔物が現れた時もあなたが倒してくれた…
それに私ももう歌えないと思っていたのに、また歌えた…
本当に多くのことをあなたに助けてもらったわ」
「いや、そんな」
(しかもデュエットなんて私が独断で決めたし、というかパッと決めたから文句言われるかと…
あ、NPCだからそんなことはないか)
「これはお礼よ」
そういうと女性は空気を集めるような動きをした。
するとその光が集まり、綺麗な模様の入った一つの指輪になった。
「これは…?」
「私からのお守りよ。大切に持っていて」
「お守り…」
ピロリン♪
<EQUIP>
【歌姫の指輪】を取得しました。
先程まで普通に聞こえていた声がなぜか小さく聞こえて、目線を指輪から前の女性に移すとそこには誰もおらず、巻物が置かれていた。
「…………まさかのお化けだった説…ですと?」
そうして残っていた巻物を拾う。
「スキル【紡がれる詩】…あ、今回のクエストの報酬か。
ってあれ?じゃあこの指輪は一体?
もしかして、あの『キマイラ』を倒したり、お姉さんを舞台に引っ張り出したからか…?
とりあえず、一度確認してなかったやつ全部整理しようか。
まずは初クエストの報酬、スキル【願いの歌姫】」
発動させると背中から大きな羽2本が生え、頭には天使のようなリングができ、エテルノの髪は白髪から金髪に変わり、瞳の色も青と黒のオッドアイから緑と水色のオッドアイに変わった。
【願いの歌姫】
演奏(歌唱を含む)を行っている間、30秒に1回半径10m以内の味方全員をHPの5%を持続回復させる。
「あ、姿変わった。
それにこれってあの大天使様のイメージなのかな?
でもこれ、複数人でやってる時くらいかな、役立つの。
次はドロップアイテムである【合成獣のリボンタイ】」
【
〔HP +300〕〔破壊回復〕
「お~!めっちゃHP上昇する!
【羽翼の衣装】にもピッタリだし、装備しとこう!
で、次は報酬でもらった【歌姫の指輪】」
【歌姫の指輪】
〔VIT +10~〕〔破壊不可〕
演奏(歌唱を含む)を行っている間のみVITが+25になる
「VITアップの装飾品キター!
【フォレストクインビーの指輪】と違って、回復はないけどこれはこれでいい!
演奏中だったらVIT増加するのか。
まさにお守りじゃ~ん!
ではでは、最後がスキル【紡がれる詩】」
【紡がれる詩】
持っている楽器複数を一度に使用することを可能にする。
「……これって何か意味あるかな…
あ、でもこれもしかしたら…うん、使えるかも!
これは楽しくなってきた!
第2回イベントも頑張るぞ~!お~!
………ってあれ?なにか忘れているような?」
今回は報酬の整理回です。
ちなみに見た目としては【合成獣のリボンタイ】は黄色からオレンジのグラデーションの入ったリボンと白のリボンが重なっていてに、リボンの中心には黄緑の宝石が付いたリボンタイです。
【歌姫の指輪】は細身のデザインで水色の宝石が小さくついています。
ちなみにエテルノちゃんは基本的に右手の中指につけています。
指輪にはつけている位置にも意味がありますので、興味がある方は良かったらどうぞ。
ちなみに次回は掲示板回です
【今回出てきたセリフの豆知識】
おやすみにございます。