HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。   作:涙姫

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遂に開幕、第二回イベント!


HP極振りと第二回イベント

晴れ渡る空、そして第2層の広場に集まるプレイヤー達。

エテルノは第二回のイベントに参加するため、広場に来ていた。

 

「やっちゃった…」

 

しかしその顔は浮かなかった。

 

「仲間…集めてなかった…」

 

そう何を隠そうこの少女エテルノ、クエストに必死ですっかり仲間集めを怠っていたのだ。

 

「私完全ぼっちなんだが…?

え、この複数対1の戦ありの戦場を1人で渡り歩けと…?

無理無理無理無理…

流石に無理がありすぎますって奥様…」

 

 

「「「うおおおおおお!」」」

 

「ヒッ…!一体何?」

 

視線を向けるとそこには赤い衣装を纏った集団の中心で赤い髪に赤い衣装を纏った少女が堂々と立っていた

 

「いいか!

このイベントで我ら『炎帝ノ国』の名を高らしめるのだ!

約束しよう!

私と共にある限り、勝利の2文字あるのみだと!

『炎帝ノ国』、そのメンバーである誇りを胸に

地の果て、空の彼方までもついてくるがいい!

大地も空も、我らの情熱の炎で焼き尽くそうではないか!」

 

「「「うおおおおおお!」」」

 

 

「すっご…赤の集団って赤備えが思い浮かぶ…

え~と『炎帝ノ国』って確か最近話題になってるよね。

まだギルドシステムはないのにこの人数の団結力、ホントにすごい…

それに今演説してた女の人…確かミィさんだっけ、も確か前回4位だしな…

って、私もどうにかしてな__あ」

 

そうして周りを見るとクロムがいた。

 

「おにいちゃ~ん!!!」ガシッ

 

「うおっと…おいおい誰だ、ってエテルノか。

いきなり抱き着くなよ」

 

「お兄ちゃん、私やらかしたんだが」グリグリ

 

「おうおう、何やらかしたんだ?」ヨシヨシ

 

「仲間探し忘れてた…ぼっち参戦確定です、はい…」

 

「そうかそうか…ぼっち参戦確定、ってマジでやらかしたのか」

 

「だって、ずっとクエストに必死だったんだもん…舞台とか下手なの発表できないし」

 

「俺は2層に来た時に言ったぞ?まぁやらかすとは思ってたが」

 

「やらかすって思ってたならクエスト後とかにも忠告してよぉ…」

 

「んなこと俺に言われてもな…」

 

そう言ってエテルノはクロムに頭をぐりぐりと擦り付けながら抱き着いていた。

 

 

「えっと…エテルノちゃん?」

 

「今名前呼ばれて……え」

 

__クロムと一緒にいたメイプルとサリーの視線に気づかぬまま。

その視線に気づいた瞬間、エテルノは顔をりんごのように真っ赤に染めた。

 

「エテルノだよね…?」

 

「今クロムさんのこと、お兄ちゃんって…」

 

 

「あ…あの…えと…お、お見苦しいものをお見せしましたぁ!

 

「ははは…

コイツと俺は従兄妹同士なんだ。

その影響でコイツは俺の事をそう呼んでるんだよ」

 

「そうなんですか!?」

 

「まさかそこにそんな関係があったとは…」

 

「私もお兄ちゃんとメイプルさん達が知り合いって知らなかった…」

 

 

 

『がお~!』

 

「あ、ドラぞう」

 

『まもなく、第二回イベントのカウントダウンがはじまるどら~!

今回のイベントは探索型!

目玉は移転先のフィールドに散らばる、300枚の銀のメダルだよ!

これを10枚集めることで、金のメダルに!

金のメダルはイベント終了後にスキルや装備に交換できるどら~!』

 

 

「あ、この間もらったのと同じ…」

 

「確かに…」

 

 

『前回イベント10位以内の方は、金のメダルを既に1枚所持してるね

プレイヤーキルをして奪い取るもよし、我関せずと探索に励むもよしどら~!』

 

 

「このためだったんだ、あのメダル」

 

「あれ、ただの記念品じゃなかったんだ…」

 

「俺も9位だからメダルはもらってる。

取られないよう、気を付けないとな」

 

「はい!」

 

 

 

『それではカウントダウン!』

『5!』

「あ…結局1人で挑むことになった…」

「まぁ仕方ないだろ?」

 

『4!』

「うぅ…」

「まぁ、頑張れよ」

 

『3!』

「うん…頑張る」

(こうなれば、やるしかないもんね…)

 

『2!』

「みんなも頑張って」

「うん!エテルノちゃんもね!」

 

『1!』

(とりあえず銀のメダル10枚と金のメダル保持を狙う!自分からの対人戦はいざとなった時の最終手段!よし、頑張ろう)

 

『0~!』

『みんな頑張って!がお~!』

 

 

 

 

<STATUS>

エテルノ

Lv:29

HP 3845/3845(+850)

MP 10/10(+20)

 

【STR】0

【VIT】0(+10)

【AGI】0

【DEX】0(+25)

【INT】0

 

装備

【頭】旋律のヘッドホン【独奏夜想曲】

【体】羽翼の衣装

【右手】銀鱗の鍵盤【和音の障壁】

【左手】詠唱水晶【調魔楽聖】

【足】羽翼の衣装

【装飾品】歌姫の指輪

     合成獣のリボンタイ

     ―――

 

スキル

【人間観察】【大物喰らい】【奏者の鉄槌】

【調魔楽聖】【調魔】【独奏夜想曲】

【楽器の心得 IX】【弓の心得 IX】【挑発】

【奏者の行進】【和音の障壁】【魅惑の旋律】

【毒耐性・中】【エレメンタルハーモニー】

【願いの歌姫】【紡がれる詩】

【釣り】【HP強化・小】【MP強化・小】




6/15 ステータスの訂正
【HP強化・小】はHP+50、【MP強化・小】はMP+10。
メイプルちゃんかどちらも、サリーちゃんがMPの方のみを所持しています。
ちなみに数値は漫画版のステータスから計算して出しました。
そしてステータスを確認する為にHPの数値の確認をしてたら、エテルノちゃんのHPの化け物度合いがさらに増してて、倒せる人いなさそうに感じてきている今日この頃。

【今回出てきたセリフの豆知識】
今回はキャラクターのセリフじゃないです。
エテルノちゃんが『炎帝の国』を見て言った『赤備え』についてです。
『赤備え』は歴史が好きな方や大河ドラマの『真田丸』を知っていらっしゃる方などはわかりやすいかも知れません。
「甲冑」(鎧兜)などの武具を、同じ色で統一した部隊を「備え」と呼び、なかでも「赤備え」とは、武具を赤色や朱色を主体とした色彩で整えた部隊で、当時の赤色は高級品である辰砂で出されており、戦場でも特に目立つため、赤備えは特に武勇に秀でた武将が率いた精鋭部隊であることが多かったそうです。
「炎帝ノ国」が赤中心なのも、もしかしたらこれを考えてだったり…?
実際に行っているものだと武田軍、真田軍、井伊軍などが有名ですね。
その影響なのか、多数のゲームで特に武田信玄や真田幸村の名前がついているキャラクターは赤い衣装を身にまとっているのをよく見かけます。
大河ドラマ「真田丸」が放送された当時には、有名なゲームである「戦国無双」シリーズの1つ「戦国無双~真田丸~」でゲーム内の真田幸村のコスチュームを「真田丸」で 主人公・真田信繁が着用している赤備えの甲冑に変更可能にできたりがあったとか。
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