HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。   作:涙姫

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ポケモンの新作発表があって、気になって見てたら新作の中に「ポケモンスナップ」って出てきて、すごく懐かしくなった。
まぁやったことないんですけど。


HP極振りのイベント1日目

開始の合図と共に転移が行われ、次の瞬間エテルノの目の前に広がったのは木々の生い茂った森だった。

 

「おぉ~、今回も森からのスタートか。

えっと確か、今回のイベントはゲーム内期間が1週間。

時間短縮が入ってるからリアルでの時間は約2時間、か。

てことは今回のイベント中に【和音の障壁】は合計70回、【エレメンタルハーモニー】は合計35回、といってもどっちも回数はしっかり考えないと…」

 

そうしてエテルノは【旋律のヘッドホン】を装備し、【独奏夜想曲】を発動させた。

 

「ふむ、辺りに他プレイヤーはなし…ってことはお兄ちゃんやメイプルさん達は違うところに飛ばされたんだ。

結局ぼっちだ。うっわ、さっみし…

………とりあえず、【エレメンタルハーモニー】がいつでも発動できるように演奏しながら、メダルを探してみるか」

 

 

~♪~♪

 

(寂しい時こそ明るく楽しく歩き出そう)

そうしてエテルノは思い浮かんだ音楽を並べて、明るい楽曲を作り上げていく。

 

「あ…ここはこっちの音の方がいいか」

 

そうして試行錯誤を繰り返しながら進んでいく。

 

 

すると__

 

「__んえ?」

 

普通に進んでいたはずなのに、踏み出した足元に地面の感触がなかったのである。

つまり隠しルートに繋がる落とし穴だ。

エテルノはそれに気付かず、足を踏み出してしまったため見事に落下してしまったのである。

 

「いててて…こんなとこに隠しルートあるとは聞いてない!

って聞いてたらおかしいな…」

 

落ちた場所を見て確認をすると、横には扉があった。

 

「イベントマップにこんな扉ってことは、隠しダンジョン…?

てことは、メダルもあるはずだよね?

よし、やってやろうじゃん。

よっこい…しょ~!!」

 

 

 

 

そうして扉を開くと広いスペースが広がっていた。

 

「こんな大きいと絶対何か__」

ゴゴゴゴゴゴゴ

「__いるよねぇ」

 

大きな物音と共に現れたのはふくよかな緑色の胴体に武装、豚のような顔をした大きなモンスター『キングオーク』である。

 

「オオオオオオオオオオ!!!」

 

「おうおう、大きい豚さんだこと。

まぁ正式には大きなオークなんだろうけど」

 

「ボオオオオオオ!!」ドスドスドス

 

「まぁ、まずは猪突猛進ですか。

豚というか猪かな?」

 

攻撃を【詠唱水晶】で受け止める。

 

「まぁ猪の方がまだ賢いかな?

猪突猛進って言っても、彼らは通れないって判断したら突っ込まないし」

 

受け止めた攻撃を【調魔楽聖】の効果で跳ね返す。

 

「とりあえず【和音の障壁】はまだ使用すべきはないし、【弾奏のギター】に変更っと…

そこまで時間をかけるのももったいないし、俺は最初からクライマックスだぜ!ってね!」

 

~♪

 

そうして変更するとすぐ激しくギターをかき鳴らしながら移動を開始する。

 

「ココロを叫べ!」

 

そういうとエテルノの攻撃は一気に激しさを増した。

『キングオーク』は巨体のため、素早くは動けない。

それを利用して、『キングオーク』が大剣で攻撃をするタイミングを見て、それを【調魔】のスピードで避け、攻撃をするときにできる隙を狙って【弾奏のギター】をハンマーのようにして殴る。

 

「一夜 人の世に立ち

片欠けの身の果てを見ていた

ヒトよ ヒトよ とせがみ

生きるため箱の身を選んだ

生命(イノチ)の光 泣いてもがいていている

生命(イノチ)の光 (ハイ)になって愛しあっている

歪んだヒトガタ」

 

「【魅惑の旋律】!」

そうして『キングオーク』の体力がわずかになり、そこまで早くなかったスピードを【魅惑の旋律】によって更に遅くする。

 

「人型の姿 見せ方 偽型 似せ方も知らず光から染み出し

染み出したココロ痛みのち人成り 人ならざる者の生命(イノチ)(ウタ)う」

 

曲が終わるのと同時に終わらせようとエテルノは【詠唱水晶】全てを一点に集め、【弾奏のギター】での攻撃と同時に叩き込んだ。

STR+25に【奏者の鉄槌】によって、それが2倍になっている。

それに体力がわずかになっていた『キングオーク』が耐えきれるわけもなく__

 

「ガアアアアアアアアア!!!」

 

『キングオーク』は苦しみながら光となって消えていった。

 

 

 

「この世界はバーチャルでも、リアルみたいにいろんな痛みはあるんだからね」

とエテルノはかっこつけていた。

 

(かっこつけてみたけど、誰もいないから意味ないか)

そんな個人的な感想も添えながら。

 

 

 

 

『キングオーク』が完全に消えると同時に宝箱と転移ゲートが現れた。

 

「さてさて…お宝♪お宝♪なんだろな~♪っと」

 

ワクワクしながらその宝箱を開くと中には2つの銀のメダルが入っていた。

 

「よっしゃ、メダル2枚ゲット!目標まで残り8つ頑張っていくぞ~!」

 

そうしてメダルを回収するとエテルノは転移ゲートで脱出した。




6/18 誤字訂正

【今回出てきたセリフの豆知識】
『俺は最初からクライマックスだぜ!』は「仮面ライダー電王」から「モモタロス」のセリフが代表的です。
といっても怪人としては、最初から最後まで最大攻撃しかこないので、苦痛以外の何者でもないのですが。
ちなみに声優さんは関俊彦さんで、「鬼滅の刃」の「鬼舞辻無惨」役をしていた方ですね。どっちも鬼ですね。
(「モモタロス」は赤鬼モデルのイマジン、「鬼舞辻無惨」は正真正銘鬼)


【今回使用した楽曲】
HIMEHINA「ヒトガタRock」
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