HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
今までは「あれすごいなぁ」って見てるだけだったんですけど、作ってみると「これだけ買ってきたんだ」って推しへの貢ぎに実感がわいて、結構楽しかったです。支払ってきた金額も実感しましたけどw
「……全然生まれない」
エテルノは未だに卵を抱えながら移動し、孵化を目指していた。
「移動するのはちょっと違うのか…、
う~ん…普通に温めてみる…?
暖かくしすぎてもダメだから、抱きしめるようにして…人肌で…優しく…」
そう言ってエテルノは、今度は座って卵を抱きしめ、温め始めた。
そうしてそのまま温めるていると__
(まだ違うのか…ちょっと卵に歌ってみようかな…)
そう思ってエテルノは卵に歌を歌い始めた。
「Collige, virgo, rosas
Collige, virge, rosas
心還るときまで
歌をあげましょう
長い祈りにいつか陽が射すように
空に実った 宝石もやがて 爛熟して落ち
砂時計は再び廻る」
卵を抱え込むように、抱きしめているため楽器は使用できない。
なので、シンプルな歌声だけが響き渡る。
「ほら聴こえているでしょう
願った声が望んだ 喜びの音が
時は満ち生まれる 花開く度
Spem metus sequitur
全て委ねて」
そうして歌っていると卵から振動が伝わってきた。
「お…?成功…?そろそろ生まれるのかな…?」
そうしてエテルノは卵から手を放ししばらくして、ピキピキと殻にひびが入った。
「あ__」
次の瞬間、卵から割れ、光と共にモンスターが孵った。
青緑から黄緑、白のグラデーションの羽を持っており、頭には
「ピィィー!」
卵の中身はオウムだった。
卵から孵ったオウムは綺麗な羽を整え、エテルノに鳴きつつも不思議そうな顔をして、近寄ってきた。
「かわいい…!」
「カワイイ?」
「あ…うん!かわいい!」
「カワイイィ!!」
「よしよし。
そっか、オウムだもんね、言葉を覚えるよね。
流石に覚えるの速い気がするけども」
そうしているとオウムの入っていた卵の殻は指輪に変化した。
「指輪…?」
指輪に触れると内容が確認することができた。
「【絆の架け橋】…
装備している間、一部モンスターとの共闘が可能…
ってことは、やっぱりテイムだったのか。
あ、共闘可能モンスターは指輪一つにつき1体なのね。
モンスターは死亡時に指輪内での睡眠状態となり、一日間は呼び出すことが出来ない…
ってことは死んじゃったら、そのままさよならとかじゃないんだ!良かったぁ…
えっと…あ、これ、装飾品なのね。
じゃあこれで__」
エテルノが【絆の架け橋】を装備すると、オウムは飛び上がりエテルノの肩に乗ってすり寄ってきた。
「おぉ~!
よしよし…羽の毛艶がいいですな…いや、羽艶かな…?
あ、ステータスが見れる」
そうしてオウムのステータスに触れると〔名前を入力してください〕と表示された。
「あ、名付けしないといけないんだ…
どうしようかな…」
・・・
「私、楽器使いだし…音楽……いや音かな…」
・・・
「『スオーノ』、かな…?
『エテルノ』と同じイタリア語だし。
よし、君の名前は今日から『スオーノ』だよ!」
「スオーノ…スオーノォ!
ナマエ!スオーノ!」
「ふふふ、ホントに可愛い。
えっと…ステータスは__
__わ、いろいろ私よりやっぱ高い…
私のステータスはレベル1のモンスターに負けるのか…」
<STATUS>
スオーノ
Lv:1
HP 170/170
MP 70/70
【STR】40
【VIT】10
【AGI】60
【DEX】70
【INT】40
スキル
【ついばむ】
7/3 誤字訂正、読み仮名の追加
7/6 スオーノのステータス数値の調整
卵の中身はオウムさんでした。
実はこの卵の中身、私の実兄にアイデアをもらったんです。
実兄も結構この作品を読んでくれていて、よく感想を教えてもらってますw
【今回使用した楽曲】
「NONE9 ノルン+ノネット」より、挿入歌「砂時計は空の空」