HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
とても急な話なのですが、今回から更新を1週間に1度、毎週日曜日のみに変更させていただきます。
楽しみにしていらっしゃった皆様、本当に申し訳ありません。
森の中の一画、そこでエテルノとミィは見合っていた
「さて、どうしたら放ってもらえますかね」
「我々を敵に回した貴様を放っておく義理はないからな」
「じゃあ殺り合いますか?」
「貴様にその覚悟があるなら、別に構わない」
「そうですか…なら__
__と、行きたいところですが」
「?なんだ…?」
ガサガサ…
「いいえ、気づかれていないようなので。
私達、囲まれ始めているみたいですよ」
「なっ…!?」
そういうと木々の陰から10人程度のプレイヤーが現れた。
「どうやら私達がいた近くにプレイヤーがいたのでしょう。
そこに私達が来訪、しかも戦いを始めようとしている。
私達が戦えば、確実に体力を消耗する。
そこを狙う、いわゆる漁夫の利を狙ったのでしょう」
「なぜそんなことが…」
「ちょっと耳はいいのでね」
そう言ってエテルノは【旋律のヘッドホン】をコツコツと指差してながら返事をした。
「あぁ、アイツらだって所詮ただのプレイヤーだしな」
「恐れてたエテルノの【和音の障壁】も下方修正があったしな」
そう言うとプレイヤーは段々集まり、エテルノとミィに寄って来る。
「ミィさん、一度ここは休戦にしませんか?
ここで私達が戦っても得をするのは彼らのみみたいですし、それにこの状況は私としても不味いので」
「奇遇だな、同じ考えに至ったところだ…!」
そうしてエテルノとミィは対面から背中合わせの状態に変え、お互いに装備していた武器の矛先を他プレイヤーに向けた。
「さぁ__私達が劣等に見れるかな?」
~♪~♪
「Ah~」
【銀鱗の鍵盤】からはいつもと違い、ピアノとは違った電脳的な音があふれだす。
キーボードの音だ。
「hey hey hey hey
劣等上等 Bring it on
hey hey hey hey
列島上々 不眠日本
子供騙しのマセマティカ
バレてんだってそんなのって
プライドがないや」
「【爆炎】!」
そういうと敵プレイヤーに低ダメージ高ノックバックの当たる。
「【噴火】!」
(___なにこれ。
すっごくやりやすい)
ミィがエテルノの演奏に合わせて攻撃を行うと、いつもよりも相手に直撃していく。
エテルノの演奏によって相手の攻撃がずらされている影響だ。
(それにエテルノさん、自分に飛んできた攻撃をしっかりとカウンターで数倍にして返してる…
これが前回2位のプレイスタイル…!)
(結構当たってきてる。
それに少しずつ人が増えてきてるかも…音に惹かれたかな。
でも__)
「ずっとこのままなんてさぁ
いられないよ」
エテルノとミィのコンビネーションはさらに高まっていく。
「ダッダッダ あたし大人になる
酸いも甘いも噛み分けて今
燦々 交わるミライ
もう子供じゃないのわかるでしょ
時代 機会 待ってくれない
素手で、捨て身で、生き抜いて上等だわ」
「Ah~
愛ある時代
hey hey hey hey...」
「【炎帝】!」
「それでは皆様お先にBye,Guys!」
「フロアが湧き上がりました」
曲が終わると、ほとんどのプレイヤーが消えたが数名のみ残っていた。
「まだだぁ!まだいけるぅう!!」
「まだいるか…」
「不味い…もうMPが…」
「!
……ミィさん、残りは私に任せてください」
「え…?」
「今こそぉおお!!!」
「いや、これは__」
「【魅惑の旋律】」
エテルノがそう告げると敵の速度が一気に下がる。
それと同時にエテルノを炎の五線譜が辺りを照らし出す。
「これって…」
「旋律よ焼き尽くせ!【フラムミロ―ディア】!」
そう告げると炎の五線譜は渦を作り、残っていたプレイヤー全てを囲んだ。
そして炎の五線譜は炎の渦に姿を変え、プレイヤーを包んだ。
サイズは樹皇の時程ではなかったが、半径10m程のため十分なサイズがある。
炎の渦が収まるとそこに残っていたのは、プレイヤーが装備していたであろう武器のみだった。
「うっそ…」
今回の【フラムミロ―ディア】のサイズは2020年リリース予定のゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」のプレイ動画から想定されるサイズを拝借し、本家のPVの分数で計算しました。
このゲーム、結構楽しみにしてたりします。
【今回使用した楽曲】
Giga「劣等上等」