HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。   作:涙姫

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梅雨が明け、だんだん暑くなってきてエアコンとアイスが至福に感じてきました。
ちなみに私は季節は秋が一番好きです。


HP極振りと偽物3

「な、なによ…私が本物のエテルノなんだから…!」

 

エテルノが指摘し他のプレイヤーは狼狽えたものの、エテルノのことを偽物だと言っていた『メロディー』だけはエテルノの前に立ちはだかった。

 

 

「へぇ、私が偽物だっていうのは曲げないんだ~?」

 

「当たり前よ…!だってホントのことなんだから!」

 

「ふ~ん、そっか」

 

 

そういうとエテルノはゆっくりとメロディーに近寄り、ジロジロと上から下まで舐めるように眺める。

 

「な、なによ…」

 

「いや、だったらあなたにとって私は『ドッペルゲンガー』なわけね?」

 

「は…?ドッペルゲンガー…?」

 

「そうドッペルゲンガー。

もう1人の自分が目の前に現われるという怪奇現象だよ」

 

「それがどうしたのよ…」

 

「自らのドッペルゲンガーを見た者は近いうちに死を迎える、ドッペルゲンガーに殺されるって言われてるんだよ」

 

「え…」

 

「【開演】」

 

 

そしてエテルノは【銀鱗の鍵盤】を取り出した。

 

「だったらね…

どうもこんにちは、君の分身です

 

 

 

~♪~♪

 

「「どうもこんにちは君の分身です」

何の冗談か目を擦ってみる

影が二つ伸びて

そしてまた幕は上がる

「もう一人自分が居たらとあなたは言いました」

「そんな真摯な願いが僕を呼んだのさ」

そりゃ願ったとも

艱難辛苦 全ての代行者エージェント」

 

エテルノが【銀鱗の鍵盤】を弾きながら【詠唱水晶】で攻撃を始める。

ただ攻撃する相手はメロディーではなく、周りのプレイヤーである。

 

「過程はいいから結果を下さい

無意味で無意義な代償

ねえ こんな事より

大事なことがあるんだよ いいだろ

「ええやりますやります 何でもやります

僕は君の分身です」

含み笑いで救済者(メサイア)は謂う」

 

そうしてエテルノはメロディーを残し、他のプレイヤーを倒していく。

メロディーには一切の攻撃を与えず。

また他プレイヤーからメロディーに向かっていた攻撃もエテルノは【詠唱水晶】で吸い込み、返していた。

 

「拝啓ドッペルゲンガー 君は 君は誰?

嗚呼 混濁と交差して僕は誰?

ねえ有りもしない#0と#1

証明の根拠なんて何処にも

拝啓ドッペルゲンガー 誰は 誰は君?

蝕まれた存在に世界は気付かないね

鳴り止まない 醒め止まない 奇跡の輪廻が

狂った正解を染め上げて ルンパッパ」

 

そうしてメロディー以外のプレイヤーが倒れていく。

エテルノにもメロディーにも一切のダメージは入っていない。

 

「なんで俺達だけを…」

 

「しかもなんで偽物のアイツだけを残して…」

 

「許してくれたんじゃ…」

 

(別に『許す』とは言ったけど、『倒さない』とは言ってないからね?)

 

 

「なんで私だけ一切の攻撃が…

まさか私を守ってくれてるとか…?

「死を迎える」とか「殺される」とか言ってたけどドッペルゲンガー、良い奴じゃない…!

エテルノー!やっちゃえー!私のためにー!」

 

(あっちは応援してくれてる。

まぁ、可愛いな。

可愛くって__

____実に可哀想)

 

そう思うエテルノの口元は三日月のように綺麗な弧を描いていた。




8/10訂正 誤字訂正

メロディーを残し、エテルノのは周りのプレイヤーを一掃していく。
なぜエテルノはそうしたのか。
その理由は次回へ…!


【今回使用した楽曲】
kemu「拝啓ドッペルゲンガー」
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