HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
ちなみに私は季節は秋が一番好きです。
エテルノが指摘し他のプレイヤーは狼狽えたものの、エテルノのことを偽物だと言っていた『メロディー』だけはエテルノの前に立ちはだかった。
「へぇ、私が偽物だっていうのは曲げないんだ~?」
「ふ~ん、そっか」
そういうとエテルノはゆっくりとメロディーに近寄り、ジロジロと上から下まで舐めるように眺める。
「いや、だったらあなたにとって私は『ドッペルゲンガー』なわけね?」
「そうドッペルゲンガー。
もう1人の自分が目の前に現われるという怪奇現象だよ」
「自らのドッペルゲンガーを見た者は近いうちに死を迎える、ドッペルゲンガーに殺されるって言われてるんだよ」
「【開演】」
そしてエテルノは【銀鱗の鍵盤】を取り出した。
「だったらね…
~♪~♪
「「どうもこんにちは君の分身です」
何の冗談か目を擦ってみる
影が二つ伸びて
そしてまた幕は上がる
「もう一人自分が居たらとあなたは言いました」
「そんな真摯な願いが僕を呼んだのさ」
そりゃ願ったとも
艱難辛苦 全ての代行者エージェント」
エテルノが【銀鱗の鍵盤】を弾きながら【詠唱水晶】で攻撃を始める。
ただ攻撃する相手はメロディーではなく、周りのプレイヤーである。
「過程はいいから結果を下さい
無意味で無意義な代償
ねえ こんな事より
大事なことがあるんだよ いいだろ
「ええやりますやります 何でもやります
僕は君の分身です」
含み笑いで
そうしてエテルノはメロディーを残し、他のプレイヤーを倒していく。
メロディーには一切の攻撃を与えず。
また他プレイヤーからメロディーに向かっていた攻撃もエテルノは【詠唱水晶】で吸い込み、返していた。
「拝啓ドッペルゲンガー 君は 君は誰?
嗚呼 混濁と交差して僕は誰?
ねえ有りもしない#0と#1
証明の根拠なんて何処にも
拝啓ドッペルゲンガー 誰は 誰は君?
蝕まれた存在に世界は気付かないね
鳴り止まない 醒め止まない 奇跡の輪廻が
狂った正解を染め上げて ルンパッパ」
そうしてメロディー以外のプレイヤーが倒れていく。
エテルノにもメロディーにも一切のダメージは入っていない。
「しかもなんで偽物のアイツだけを残して…」
「許してくれたんじゃ…」
(別に『許す』とは言ったけど、『倒さない』とは言ってないからね?)
まさか私を守ってくれてるとか…?
「死を迎える」とか「殺される」とか言ってたけどドッペルゲンガー、良い奴じゃない…!
エテルノー!やっちゃえー!私のためにー!」
(あっちは応援してくれてる。
まぁ、可愛いな。
可愛くって__
____実に可哀想)
そう思うエテルノの口元は三日月のように綺麗な弧を描いていた。
8/10訂正 誤字訂正
メロディーを残し、エテルノのは周りのプレイヤーを一掃していく。
なぜエテルノはそうしたのか。
その理由は次回へ…!
【今回使用した楽曲】
kemu「拝啓ドッペルゲンガー」