HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。   作:涙姫

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コロナが色々問題になってきてからもうしばらくしたら半年。
段々リモートが日常の一部になっているから、コロナが落ち着いて、もし完全オフラインな日常に戻ることになったら、それに対応しきれるかどうか不安になってきた。


HP極振りとイベント6日目

「さて…昨日はスオーノの育成に使っちゃったけど、今日と合わせて残り2日どうしようか」

 

「ピィ」

 

「う~ん…また、ちょっと捜索してみる?」

 

「ピィィー!」

 

「よっしゃ。

最終日は危険性が高そうだし、今日ある程度捜索して5枚集まらなきゃ殺るか」

 

「ヤルカー!」

 

そうしてエテルノとスオーノは盛り上がっていた。

 

 

「……今更だけど、スオーノいつの間にか言葉覚えてるね」

 

「ピィ?」

 

「いつ覚えたんだ~い?」ナデナデ

 

「エットネー、ハナシキイター」

 

「?誰の話?」

 

「ンー?シラナーイ」

 

「勝手に盗み聞いて覚えたのか…?」

 

 

 

 

 

「まずはどこの方向行く?」

 

「ンー…………アッチー」

 

「あっち?」

 

数回エテルノの周りを回って、スオーノが翼でとある方向を差した。

しかし刺した方向は道ではなく、立派な樹木が立っていた。

 

「………その方向進んだら目の前、木だけど?」

 

「アレー?」

 

「まず、なんでその方向選んだの…?」

 

「エー?カンー」

 

「勘にしても方向が悪すぎるよ、スオーノ…」

 

「エヘヘー」

 

「いや褒めてない。

……スオーノ、飛んで何かありそうな場所教えてくれる?」

 

「オケオケオッケー」ピューン

 

そうしてスオーノは高く飛び上がり辺りを見渡した。

 

「……それも覚えたか。

まぁ楽しいから、いいけどね」

 

 

「エテルノー!」

 

「何かあったー?」

 

「アッチ オモシロソウナノ アッター」

 

「よし降りてきてー」

 

「ハーイ!」ピューン

 

 

エテルノがそう告げるとスオーノは素早く降りてきて、エテルノの肩に停まった。

 

 

「タダイマー」

 

「はい、おかえり。

とりあえずあっちに面白そうなのあったのね」

 

「ウン!」

 

「よし、行ってみるか」

 

「オー!」

 

 

 

 

「フンフーン♪」

 

「スオーノ、その歌」

 

「エテルノガ ウタッテタウター」

 

「おぉー、覚えてるんだ」

 

「エヘヘー」

 

「言葉も大事だけど歌も覚えておこうね」

 

「ウタウー!」

 

「特に君はスキルのためにも歌は覚えておいた方がよさそうだしね」

 

「ピィ?」

 

 

 

しばらく進んでいるととある方向から小さな声が聞こえた。

 

「おい、エテルノがいるぞ…」

 

「アイツなら絶対メダル持ってるぜ…」

 

「いつ行く?」

 

「今だろ?

なんか鳥と話してる今なら絶対油断してる」

 

「よしやるか」

 

 

(よく狙われるなぁ…)

「スオーノ」

 

「ピィ?」

 

「『Go』って言ったら高く飛んでね」

 

「ワカッタ」

 

「いい子いい子」ナデナデ

 

 

 

「よし、せーので行くからな」

 

「あぁ」

 

 

「3」

 

「2」

 

「1」

 

 

「………」

 

 

「「せーのっ!!!」」

 

 

「『Go』!!!」

 

「ピィイイイイ!」

 

「【開演】!」

 

「「なっ!?」」

 

エテルノが指示をすると、すぐさまスオーノは高く飛び上がり、そしてそれと同時に【詠唱結晶】によって不意打ちを狙ったプレイヤーの攻撃を受け止めた。

 

「さぁ今度はこっちの番だね」

 

 

~♪~♪

 

「二つ結びの輪舞(ロンド) お仕置きのスタート

バラバラにしてあげるの 正義のイニシャライズ

未成熟なハートごと ぶつけた敵対心

行き場のないボルテージ 隠したティアーズ」

 

 

「なんでサラッとバレてるんだよ…!」

 

「そんなの知らねえよ!」

 

 

(最初から丸聞こえだったんですが)

「伐り刻むことない 世界に夢抱き

キスをしましょう」

 

「真っ当に戦って、勝てるか!?」

 

「無理に決まってるだろ!?」

 

「強くなりたい 守られるだけだと

胸にある想い 果たしきれやしない

強くなれば 太陽の輝きに

近づけるかな?

君に照らされJust loving」

 

「「くっ!!」」

 

辺りを土煙が立ち込めた。

それが晴れると、敵プレイヤーは何とか立っていた。

エテルノの攻撃を半分以上食らいながらも何とか一部を交わし、敵プレイヤーは何とか持ちこたえていたのだ。

 

 

 

「……おや、まだ倒れないんだ。

それなりにレベル高いのか」

 

「まだ倒れてなるものか…!」

 

「せめてメダル1枚だけでも…!」

 

 

「…スオーノ」

 

「ナニー?」

 

 

「なっ…さっきの鳥…?」

 

 

「【ボイスインパクト】」

 

「スゥ……キィイイイイイイイイ!!!

 

「う、うるせぇ…!!!」

 

 

 

爆音かつ超高音が鳴り響き、思わず敵プレイヤーはスオーノを攻撃をしようとする。

しかし__

 

 

「あ、ぶねぇ…!?なんだよ、どこから攻撃が…よ!」

 

「うわっ、なんで攻撃が…どういうことだよ…!?」

 

スオーノの【ボイスインパクト】によって混乱状態になった敵プレイヤーはスオーノのいる方向に攻撃を放つが、それは幻覚でその先にいたのは味方のプレイヤーである。

混乱状態によってお互いのいる位置にスオーノがいるように見えているのだ。

 

 

 

「せいぜい混乱したまま共に息絶えなよ?安らかにね」

 

キィイイイイイイイイイイイ!!!

 

「「うわぁああああああ」」

 

しばらくしてスオーノが【ボイスインパクト】の威力を上げた。

唐突な威力増加によって、敵プレイヤーは耳を塞ぐことすら間に合わず、みるみるうちにHPのゲージがすり減っていく。

そして0となり、敵プレイヤーは光となって消えていった。

 

 

「メダルなし、か。

でもちょっとは骨がある人達だったね」

 

「ヒトハ モトモトホネ アルヨ?」

 

「そういう言葉だよ。

あと歌は覚えた?」

 

「オボエタ!」

 

「よし、じゃあスオーノの面白そうなところに向かおうか」

 

「イコウイコウ!」

 

そうしてエテルノはスオーノに案内されながら道を進んで行った。

 

 

 

・・・

 

 

「スオーノ」

 

「ンー?」

 

「面白そうなのって…これ?」

 

「コレー」

 

視線の先にあったのは大きめの洋館。

しかも辺りには冷たい空気が立ち込めており、なにかが出てきそうな雰囲気を醸し出している。

 

「これって………もしやお化け屋敷?」




スオーノは【休眠】の時にも様々なプレイヤーの声を聞いて、言葉を覚えているようなイメージです。
簡単に言えば睡眠学習ですね。
前回はたまたま怪談の話をしていたプレイヤーの話を覚えたような感じてす。
なお、どのタイミングでなにを覚えるかは不明です。
結構ノリ良いです、このオウム。



【今回使用した楽曲】
「戦姫絶唱シンフォギアGX」より「ジェノサイドソウ・ヘヴン」
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