HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
でも私自身がホラーが大の苦手のため、日本家屋といえばのお化け屋敷に一切行かないので参考になるものがなくて、洋館に変えたというお話をここでしておきます。
「ビィ……」
ゆっくりポタポタと赤いシミを残しながら、エテルノの遭遇した『何か』はにじみ寄って来る。
「えと…えと……こういうタイプの対処法って何…?
もしお化けだったら物理攻撃って聞く…?
なら…ニンニク?十字架?…は吸血鬼だし…
顔にお札貼れば…!…ってそれは確かキョンシーで…
お経でも読めれば……ダメだ『南無阿弥陀仏』と…
それしかわかんない…」
「ビィィ……」
「祝詞言ってみる…?
えっと……確か…
『
…これで合ってたっけ…?」
「ビィィ……」
「ひぇ…全然効いてない…やだやだやだ…
わかんない怪異はどっか行ってよぉ…
石切りパッパ祓ってよ…
または石灯篭みたいにぶった切ってよ、にっかりとぉ…」
「ビィィ……」
「もうやだ、悪霊退散悪霊退散悪霊退さ__」
『何か』が対処法もわからないまま近寄ってくることにエテルノは怖くなり、思わずしゃがみこんでしまう。
すると__
「エテルノ…」
「ふぁ…!?
え、名前呼んだ!?」
「エテルノォ…」
「え、でも、ちょっと待った」
いきなりエテルノは『何か』に名前を呼ばれた。
しかしその声はエテルノのには聞き覚えのあるものだった。
「その声、もしかして___スオーノ…?」
「スオーノダヨォ…」
そう、『何か』の正体はスオーノだったのだ。
「え、なんでそんな格好になってるの…」
「ケチャップ カカッタ…」
「え、なんでケチャップ…」
「イイニオイ シタ…」
「匂いにつられてでも、どうやったらケチャップがかかるの…
……でも…怖がって損したぁ…」
安心したのか、エテルノはズルズルと座り込むような体制になった。
「ピィ?」
しかし、そんなことはスオーノに伝わらず、スオーノは首を傾げるのだった。
「スオーノー
とりあえずある程度洗い流すから手に乗ってー」
「ピィ!」
そういって両手を差し出すと、スオーノはエテルノの手の上に乗った。
「えっとシンクの水は…うん、出るね。
スオーノ、ちょっと濡れるよー」
「ワァー」
「勢いよく出すぎないように、ある程度抑えながら流してっと…」
「バシャバシャー」
「はしゃぎ過ぎちゃ駄目だよースオーノ」
「ハーイ」
「えっと…タオルとかあったらいいんだけど…」
「あ、タオル!
気が利くね、ありがとう」
「あとスオーノが汚しちゃったから、雑巾とか掃除道具があるといいんだけど…」
「え、ほんと?
ホントに気が利くね」
「ん?私…誰と話してるの?」
「そうかそうか君か__」
そういって声のした方向を見ると、小さなよくわからないぬいぐるみのような生き物がふわふわと浮いていた。
「君だれぇ!?」
9/27追記 連絡事項の追記
【今回出てきたセリフの豆知識】
「石切パッパ」は『刀剣乱舞』より『石切丸』の一部ファンからのあだ名です。
石切丸の性格や声がお父さんを連想させるのでパッパ(=パパ)というあだ名になっています。
またこのキャラは石切劔箭神社に伝わる宝刀の付喪神なので、よく加持祈祷をしている姿があります。
エテルノちゃんはこれで興味を持ち、祝詞を覚えました。
今回出た祝詞はとても簡単な「略拝詞」というもので、『石切丸』のログイン、出陣ボイスにも一部ではありますが、この祝詞があります。
「石灯篭みたいにぶった切ってよ、にっかりとぉ」はこちらも同じく『刀剣乱舞』から『にっかり青江』の真剣必殺のセリフ「石灯籠みたいに斬ってやろうかなぁっ……!」を他力本願にアレンジしました。
ちなみにこのキャラのちょっと変わった名前は、にっかりと笑う女の幽霊を切りつけ翌朝見てみたら、実は石塔を真っ二つにしていたという謂われから名付けられたと言われています。
途中の対処法を悩む様子の一部はシチュエーションドラマCD「
ちなみにこれみたいになったことは私も複数回あります。
【連絡事項】
読者の皆様に大変申し訳ないのですが、最近少し忙しく小説を書くタイミングがなかったため、次回の更新は一度おやすみします。
その分、次の更新日に2話分更新いたします。
とても急な連絡となってしまって申し訳ありません。
また私が通っている学校が今までオンライン授業が多かったのですが、来月からほぼ通常登校になることが決まっており、さらに忙しくなります。
それにより私の体調などを考慮すると、また更新する時期が変わる可能性があります。
この度は本当に申し訳ございません。