HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
いろいろまた面白そうな作品が増えて嬉しいです。
ちなみにヒプノシスマイクはファンクラブには入会済なくらいに好きだったり。
「ここですぅ…」
「ココダッテー」
そうしてしばらくケルとスオーノを追いかけ、たどり着いたのは身長の何倍もある大きな扉の前だった。
「ここの中ですか?」
「はいぃ…この中で主人が待ってますぅ…」
「コノナカダッテーハイローヨー?」
「うん、入ろうか」
そうして大きな扉に手をかけ、そして引いて開けた。
開けた先にあったのは大きな広間にそれと見合った大きなパイプオルガン。
その広間の真ん中には大きなテーブル、そのテーブルの大きさに合わせて並べられた多くのイス。
テーブルに並んだ多くの料理、そして綺麗なドレスを身に纏った美しい女性だった。
「あら、可愛らしいお客様だったのね。
はじめまして、私がこのお屋敷の主人よ」
「こんな大きなお屋敷を持っていながら、随分とお綺麗で…」
「ふふ、ありがとう。
主人といっても、ここの前の主人は私の旦那だった人なの」
「あ、そうなんですね…
旦那様の方は…」
「もう既にいないわ。
でもね、あの人は亡くなっても、ずっと私の中で生き続けてるの」
「そうなんですね。
旦那様のご冥福をお祈りいたします」
「ふふふ、とても優しい子なのね。
ささ、良かったら食べて。
あなた方のために用意したの」
「お心遣いありがとうございます。ではいただきます」
「ネエネエ!エテルノ!タベテモ イイ?」
「スオーノ、ちょっと待ってね」
そうしてエテルノは料理を口に運んだ。
しっかりと料理を咀嚼し、そして飲み込んだ。
そうして口を開いた。
「__スオーノ、食べちゃダメだよ」
エテルノのステータスには紫色の【毒状態】を示すマークが付いていた。
「これ、毒入りだ」
「ふふふ…」
「ドク!?エテルノ ダイジョウブ!?」
「うん、大丈夫だよ。
【毒耐性・中】取得済で良かったよ」
「あらあら…耐性持ちの方だったのね。
残念だわ、耐えられちゃった」
「残念でしたねぇ…ご主人様ぁ…」
「なるほど…グルだったわけね」
「エテルノ ホントニ ダイジョウフ"?」
「うん、大丈夫だよ。
スオーノは食べてない?」
「ウン マダ タベテナイ」
「良かった良かった。
にしても、ある程度疑ってて良かったよ。
おかげで口に含んだ量も少量で済んだ」
「あら、ということは気づいていたのね」
「ちょっと発言が所々気になってたからね。
大事ってさ、確かに大事だろうね。
私達は大事な
「あなた方には主人の美しさを保つための生贄になってもらうつもりだったんですけどねぇ…」
「主人の方もさっきの発言。
あの人は亡くなっても、ずっと私の中で生き続けてるのって思い出の中で生き続けてるってことなのかとも思ったけど、それにしても美しすぎるし、雰囲気が重かったからね。
それで人肉を食べて美しさを保つ話があった気がしてね。
ホラー系は嫌いでも、知る機会がなかったわけじゃないし。
きっと旦那さんも…」
「えぇ、その考え方で合ってるわ。
思い出だけなんかじゃ足りないの。
あの人は私の中で私の一部として生き続けてるの、素晴らしいことでしょ?」
「あんまり人のことは否定したくはないけど、こればかりは同意したくないな。
それに毒で殺したら困るのはあなた方でしょ、処理が大変になるだけなんだから」
「それは大丈夫よ。
その毒は強力だけど、しばらくしたら勝手に効果が切れるように調合してあるもの。
まぁ大体の人は効果が切れる前に死んじゃってるんだけど」
「へぇ…いいこと聞いたよ。
ずっと効果が続くわけじゃないなら耐えれる。
伊達にHPに極振ってないよ」
「ご主人様ぁ…どうしますぅ…」
「いつもの通りよ?
今回はいつもより活きがいいだけよ。
何も変わらないわ」
「かしこまりましたぁ…」
「スオーノ、やるよ」
「ウン!
スオーノ、ガンバル!」
次回からやっとバトル開始です!
ちなみに美しさを保つために人肉を食べる話はどこで聞いたかは忘れましたが、私が実際に聞いたことのある話です。
実際に人肉を食べた方は存在しており、人肉を食べる行動、習慣のことを『カニバリズム』というそうです。
【連絡事項】
10月になり、通っている学校のほぼ全ての授業が登校授業になり、およそ1週間経ったのですが、これが想像していた以上に忙しく、この度投稿頻度を不定期にさせていただきます。
不定期といっても日曜の午前6時に投稿は固定します。
なので今までのように毎週ではなく、不定期に日曜6時に投稿という形になります。
楽しみにしていた方々、大変申し訳ございません。
ですが私も学業や私生活を大事にしていきたいので、ご理解の程よろしくお願いいたします。