HPに極振りの吟遊詩人になったら、別ゲーになりました。 作:涙姫
「何、ここ?」
落ちた先にあったのは一見先程と同じように見える通路だった。
様々な音符や五線譜があるのは変わらないが、照らしている光の色は様々だった。
先程の神秘的な統一感はなく、廃れたような雰囲気が醸し出されていた。
「まさかこれ、隠しダンジョン…?」
そう、彼女が落ちた先にあったのは隠しダンジョンだった。
「とりあえず進んでみようかな…」
隠しダンジョンになると先程までうじゃうじゃと現れていた『トーンズ』もおらず、そのまま進んでいく。
「さすがに何もいないと静か…これが嵐の前の静けさでなければいいんだけど…」
そうして進んで行くと、目の前に大きな扉が立っていた。
「もしかしてこの先にボスが~…とか、ありえ~…そうだな。
とりあえず、今回は試しに素材集めに来ただけのつもりだったんだけどな…
でも戻ろうにも落ちたとこだし…ワープとか戻るような方法なさそうだったんだよね…
仕方ない、やるしかないか。
…よし、やるぞ~!」
そうしてドアを開いた。
開いた先にあったのは通路と同様の装飾が施されたホールだった。
そしてその中心にいたのは__
「キィ―――‼」
「やっぱりいるよね!ボスモンスター!」
所々に宝石のような欠片のついた鳥のような翼を持ち、魚のような尾ひれなど特徴も持った人型モンスター『
羽の一枚一枚は様々な色をしており、羽ばたくだけで様々な音色を奏でていた。
「これは流石に近づくの難しそうなんだけど…」
「キィ――――!!!」
「こればかりは弓の方かな…!…はぁ!!」
「キィ!!」
「__は?…なにそれ……なんで矢が吸い込まれるわけ!?」
『調魔』を狙って放たれた矢は体に付いた欠片に吸い込まれてしまった。
それどころか__
「っく…!いったいな…!数倍になって返ってくるとか聞いてないんだよ…!」
吸い込まれた宝石から、矢が数倍以上の本数に変わり、放った方向に戻ってきたのだ。
「もう一度…!せいやっ!!」
「キィ!!」
「また吸い込まれた…!
ってことはまた来る!
___っく!!いったいな~!」
何度も矢を放っても、欠片に吸い込まれて数倍になって返ってくる。
これを数回繰り返していると_
「__え」
返ってきた矢が無情にも弓に当たり、弓は壊れてしまった。
「うっそでしょ…!?ここで壊れる!?」
「キィ―――!!!!!」
「これ…本気でどうしろと…諦めてもう負けるしか…」
そうして『調魔』はこちらに今度は攻撃を繰り出そうとしてくる。
「__いや、そんなのヤダ…!
やるって決めたんだから、最後まで諦めたくない!
He who is not courageous enough to take risks will accomplish nothing in life.
諦めてたまるかよ~!!」
3/27訂正 モンスターの容姿を訂正
【今回出てきたセリフの豆知識】
『He who is not courageous enough to take risks will accomplish nothing in life.』は「ヒプノシスマイク」より「入間銃兎」に使われている名言です。
使われているというだけで、実際にこの名言を言ったのは「モハメド・アリ」というアメリカの元プロボクサーの方だそうです。
ちなみにこの言葉の意味は『リスクを取る勇気がなければ、何も達成することがない人生になる』です。
あとヒプマイのアプリ配信おめでとうございます。
次回ボス戦決着(の予定)