はじまりの罪を背負う者達は…魔王達と共にあり 作:五月雨☆。.:*・゜
ーーい
何かが、脳裏に響いた。
お前は誰だ?
ーーさい
今度はしっかりと聞こえてきた。
女の声だ。
ーー起きて下さい!!
「ハッ!?」
強い言葉と共に俺の精神は覚醒する……した........のだが、そこは真っ白な空間。
果てしなくどこまでも、純白の世界が続いている。
「闇の王子様、お久しぶりでございます。」
「っ!?君は、グローザ!?」
そしてそこにいた人物に、俺は固まった。
そう、彼女は灰緑の魔障、グローザ。
俺と同じ黒の王国の出身で電撃を操る能力を持つ。
「はい、お会いしたかったです。闇の王子様。魔人族に転生しても尚、また、お会い出来ました。」
「君が居るってことは!?」
そう、アイリスが居ると思い辺りを見回すが彼女はいなかった。
「闇の王子様、光の王はこの世界におりますが私はまだ会えていません。」
「グローザ…」
「此処はただの精神世界、闇の王子様。次に会う時は、現実でお会いしましょう。」
「あぁ、また会おう。グローザ」
その時、グローザが「はい」と言う声が聞こえ…楓の視界が真っ白になった。
目を覚ました楓はステータスプレートを見た。
「ステータスオープン」
俺の前で開かれたそれを見て、驚愕することとなる。
闇野楓 17歳 男 レベル:???
天職:闇の後継者
筋力:Error
体力:Error
耐性:Error
敏捷:Error
魔力:185
魔耐:Error
技能:言語理解、四魔幻獣の闇、慈愛、破壊、運命のルーン、覚醒状態、闇の刻印
2つも技能が追加されていた。
「.......ん?」
そしたらなにやら、咀嚼音が聞こえる。
グチュリ、グチャリ、肉をかみ潰しているような嫌な音だ。
岩陰から覗いてみると、尻尾が二つある狼が、上半身だけの赤い瞳をしたウサギを捕食していた。
なおその狼には、ドクン、ドクンと体に赤黒い線が走り、波打っている。
人間、医者でもなけりゃグロいところを見ると吐き出すもんだ。
でも、俺はなんとも思わなかった。
家でグロゲーとかをしていても、リアルで見るものは全く違うというのに。何をするでもなくじっとその捕食を見続けていた。
「.......行けるか」
剣を構えて、岩陰から出る。
深く構え、一歩。
一瞬で景色が変わって、ドサリと俺の横に狼の頭が落ちた。
一瞬で短距離間を移動するものだ。
そのうちに二尾狼の首を刎ねた、という訳だ。
「…覚醒!!」
楓は黒髪に赤いメッシュの髪は腰まで長くなり背中から黒い翼が出ていた、そうこれが楓の本来の姿になって魔物を倒す。
簡単に死んでいく魔物に、少しだけ気分が良くなった。
だが、そんな気分は一瞬にして何かの殺気で塗り潰されていく。
「っ!?」
咄嗟に横へ避ける。
すると、先程俺が居た地面に三本の爪痕が刻まれていた。
それが飛んできた方向にじっと目を凝らす。
「グルルルル........」
俺が見つめるその先に、魔物がいた。
そして魔物は巨体、二メートルはあるだろう巨躯に白い毛皮、赤黒い線が幾本も体を走っている。
その姿は、たとえるなら熊だった。
ただし、足元まで伸びた太く長い腕に、三十センチはありそうな鋭い爪が三本生えている。
直後、爪熊は腕を振った。
その瞬間、猛烈なる殺気に襲われてその場を飛び退く。
するとまた、俺のいた所に三本爪の痕が刻まれる。
「ちぃ、遠距離型かよ!?」
面倒だ、どうする。
もし瞬歩で近づけたとしても途中で切り刻まれるかもしれない。
俺にはハジメと白崎さんを助けるという揺るぎない信念がある。
此処で死ぬわけには行かない。
「死ね、アサルトダークブレード 」
闇を纏った剣を振り上げ、衝撃破を放ったのちに魔物にぶったたきつけた。
「グガッ!?」
まさか自分の攻撃が防がれるとは微塵も思ってなかったのだろう。
爪熊は、一瞬だけ硬直する。
だが、俺にはその硬直だけで十分だ。瞬歩で一瞬にして爪熊の首を刈りとる。
またもドサリと爪熊の首が血に落ちた。
「ハジメ、白崎さん。待っていろ」
そのまま俺は黒い翼を出して洞窟の奥へと消えるのだった。。
闇の王子こと闇野楓君の覚醒した姿を知りたい方は"白猫プロジェクト
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闇野楓君の追加して欲しい技能
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夜目
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バッドステータスを受け付けない(呪い等)
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戦い度に少しずつ攻撃力が上がる
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闇の憤怒、掌に赤黒い炎で全て灰にする力