はじまりの罪を背負う者達は…魔王達と共にあり 作:五月雨☆。.:*・゜
白髪にギラギラと光った瞳の男性。
白髪に美しくなった女性。
すっかり見るかげもないその人物達に俺はどこか見覚えがある。
「ハジメ?白崎さん?」
「闇野君…だよね…?」
白崎さんの答えに返答しようとしたら強力な殺気が辺りに渦巻いた。
「………で…」
「ハジメくん?」
小さく何か呟いたのだが、それを誰も聞き取れなかった。
すると、次の瞬間、ハジメは顔を上げた。
そして、全員は息を飲んだ。
ハジメの楓に向ける目が憎悪に満ち溢れていた。
「闇野楓ぇぇえええーーーー!!!」
そこまで広くない洞穴のなかでハジメの雄叫び響いた。
そして、ハジメは残された右手で拳銃を取り出してそのまま撃った。
「くっ!!(あの放電はなんだ?)」
「……香織。あの人の力は何?」
「わ、私も知らないよ!私たちが食べてきた魔物に闇野君の力に関する固有魔法なんて無かったし……」
「(魔物の肉を食べたのか…だから体質変異が起きたのか…。それにあの放電もあの魔物と同じもの。
白崎さんの口振りからしてもおそらく、食った魔物の固有魔法を手に入れるってことだな…)」
楓はそう考えてハジメを落ち着かせる為に慈愛のルーンを使う。
「7つの力のうちの一つ、慈愛の檻よ!!」
そう唱えてハジメを檻の中に閉じ込めて楓はその檻に近づくがハジメは檻の中で暴れるので楓は檻の中にいるハジメの額に手を当ててまた演唱する。
「7つの力のうちの一つ、慈愛の光よ!!傷つき倒れし戦士を救え!!」
「これって、治癒魔法?」
楓は慈愛の檻を解除してハジメを自由にした途端にハジメは楓の背中にしがみつき背中に傷が付いた。
「俺が憎いよな…ハジメ、あの時、俺がお前の手を手放してしまったせいでお前と白崎さんがどれ程、酷い目にあったのか。
特にお前に関しては左腕を失っている。」
「ッ……!」
「そんな辛いときに助けに行けなくてごめんな。
何もできなくてすまなかった。
お前が俺に向ける怒りは正当なものだ。だから……殺せ…俺を…」
楓は持っていた剣、"真・ダークドミネイター"と"真・ロウブレイク"を地面に落としてハジメに拳銃を渡した。
「さぁ、殺せ。躊躇はするな……ハジメ」
ハジメはジッと楓を見ていた。
そして、立ち上がり拳銃を持っていた手をギュッと握りしめた。
「オォォォォーーーー!!!」
「ハジメくん!!ダメ!!!」
香織が叫んで止めようとしたが……
1発の銃声が鳴り響いた。
香織とユエはそれを見て言葉を失った。
それはハジメが楓を撃ったからじゃない。
ハジメは銃口を誰もいない右側に向けて撃ったのだ。
いつまでも撃たれないことに疑問を感じた楓がゆっくりと目を開けながらハジメを見た。
「できるかよ……」
「ハジメ……?」
「できるわけねぇだろ!!楓は俺のたった1人の親友だってのによ!!本当は嬉しかったのによ!!俺達を助けに来てくれてよ!!」
「すまない…ハジメ…」
「だけど、遅いんだよ!!ずっとずっと助けてほしかったのに!!苦しかったし!!辛かったんだよ!!謝るなよ!!楓!!わかってんだよ!!俺が自分勝手なことを言ってるってことぐらい!!だけどよ!!」
ハジメはそう言うと拳銃を落とし、空いた右手で顔を覆って蹲った。
それを見て、楓は再びハジメを優しく抱きしめた。
あの時、自分が闇の魔物になっていた自分を抱きしめてくれた……彼女が自分にしてくれたように優しく頭を撫でた。
香織は口を両手で押さえ、ユエは口を結んで、2人とも涙を溜めてジッと楓とハジメを見つめた。
闇野楓君の追加して欲しい技能
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夜目
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バッドステータスを受け付けない(呪い等)
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戦い度に少しずつ攻撃力が上がる
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闇の憤怒、掌に赤黒い炎で全て灰にする力