どうもラジラルクです。
この度は三ヶ月に及んで連載が続いた「ニタモノドウシ」を読んでいただき誠にありがとうございます。後書きなので汚いネットスラングはなしで、真面目に語っていこうと思います。笑
30万字近いなかなかの長編になってしまいましたが、こうして無事完結することができて何より、ほんと謎の達成感と喪失感を抱えながらもほっとしています。一応連載開始当初は物語中盤までと終盤の書き溜め(すぐに投稿できる添削済の話)と、会話文や簡単な描写などを織り交ぜただけの骨組み(勝手にそう呼んでいます)があったので、手こずることなく終わるかなとナメてましたが、早い段階でプロットの変更があったり、最終盤で書き溜めを自ら粛清するという大愚行を犯してしまったのもあり、終わってみれば今作もだいぶシンドかったです……。
だけどまぁ、結果オーライ。無事に完結させれたのでヨシ!ってことで。
後書きは載せるべきか否かで迷っていたのですが、実力不足が故に色々と回収できなかった点や説明不足で曖昧だった点、その他諸々語りたい部分が多々あったので、こうして卑怯ですが後書きで解説していきたいと思います。まぁ、キモオタの勝手な自分語りだと思ってください。
今作はわりと数年前から頭にあった物語でした。
ムビマスを視聴した時点で既に志保と冬馬の話を考えていて、ステージで自分が間違っていたのだと実力でねじ伏せられた志保と、961プロを抜けてアリーナで輝く春香たちを複雑な思いで見守る冬馬を絡ませたら面白いのではないかと初見から考えていました。片親だったり変にプライドが高いところだったりと、二人の共通点を勝手に見いだし、「あぁ、もうこれは絶対に作品にしなければ」と、そんな謎の義務感と勢いで構想を練ったのは今でも覚えています。まぁ自分が絵に描いたような怠惰人間なのと、クソみたいに仕事が忙しくなって思うような時間が確保できなかったこともあり、こうして世に出すまでだいぶ時間をかけてしまいましたが……。
この作品をちゃんと執筆しようと思ったきっかけは、Side Mの前日譚である『Episode of Jupiter』を視聴したことでした。実は自分は本当にジュピターの三人が好きで、EoJももうセリフ覚えるほど見返していたほどなんですが、EoJを見てこの「0から1に進む物語」をもっと自分なりに深く作ってみたいなと思ったのが始まりだったんです。なので今作の冬馬パートは最終的にEoJに繋がるように設定し、そしてより深くジュピターの三人が315プロに進む過程を描けたらなと、そのことを念頭に起き続けて微力ながら執筆をしました。
志保パートに関してもジュピター同様に「0から1に進む物語」をテーマに構成を練りました。もともと原作でも家族のためにアイドルを始めた志保ですが、その志保が家族のためではなく自分の為にアイドル活動をするようになるのが自分なりに考えた志保の「0から1に進む物語」で、そのため多少設定も都合よく解釈しています。既述したように志保がアイドルを始めたのは家族を楽にさせるためで、決して父に会いたいといった今作中の目的は公式でも一切触れられていません。なんなら父は死んでないですからね。定かではないけど、そうであってほしい……。
まぁ、そこらへんの勝手な解釈は多めに見てください。笑
それぞれの「0から1に進む物語」を程よく交わらせて、最終的に重なるようにと、なるべく交互の視点で物語を進めているつもりでしたが、まぁ終わってみればだいぶアンバランスな状態になってしまったなと反省しています。恋愛関係に発展する二人の心境の変化も、一応中学生特有の好きな人の何もかもが特別に見えるキラキラした感覚と、自分がもしかしたら何者でもないかもしれないと気づき始める高校生の現実的な感覚をそれぞれ描きたかったのですが、恋愛ものは本当に苦手なので、全くもって目指していた異なった年頃の二人の心境の変化は描けませんでした……。また、作中で冬馬が感じていたように安易な恋愛関係で終わらせたくないっていう気持ちがずっとあって、どちらかと言えば人間ドラマの方向へ舵を切ったのも、物語の中盤まで恋が始まらなかった要因でもあります。もうちょっとこう、バランスよく描ければよかったんですけど、ペース配分ミスや序盤の中だるみは完全に自分の実力不足でしたと猛反しております。
また、作中以外にも本当はまだ幾つか挟みたいエピソードもあって、その書き溜めもあったんですが、これ以上追加すると多分とんでもなくダラダラした長さになる(今でも十分ダラダラしてましたが)と判断し割愛しました。そのためこんなグダグダになってしまったのは重々承知しております。
割愛されたエピソードの殆どは志保のもので、その一部をここで説明させてください。
終盤のしじみ汁委員長のセリフでもありましたが、志保は序盤から同世代の中で(バックダンサー組みを除く)ともかく浮きまくっていました。序盤に莉緒姉や桃子、歌織さんやこのみさんなど年が離れたメンバーたちが出てくる一方で同世代が殆ど出てこなかったのは、志保が馴染めていなかったのが原因です。なんなら可奈ともちゃんとした和解はしておらず、アリーナライブが終わった後も互いに気まずいままです。その和解話も一応用意はしていましたが……。
なのでボツになった話としては、
・静香や翼たちとガチ喧嘩
・可奈との和解
・志保VSクレッシェンドブルー
・莉緒姉の恋愛講座
などです。
本当は莉緒姉を終盤まで絡ませるつもりだったのですが、冬馬が劇場にやってきた時に志保のことを話す役をしじみ汁委員長に与えてしまい、莉緒姉の扱いに困らせることになり、結局まさかまさかの途中退場。志保の恋愛事情をいち早く知っていた人物だったので、料理の仕方次第ではもっと面白みのある絡ませ方ができたはずなんですけどねぇ。これも反省点の一つです。
だけどしじみ汁委員長もあのまま当て馬だけで終わらせるのも勿体無くて、なんかもうアレもコレもと欲張ってしまったせいで志保パートは割と壊滅的なほどぐちゃぐちゃになってしまいました。欲張れば話が長くなり、削り過ぎれば余るキャラが出てきて、もっと登場させるキャラをちゃんと絞るべきだったかなと。でもミリオンは魅力的なキャラ39人もいるから仕方ないですよね!!!
一方の冬馬パートは当初よりあまり変更点はなく、自分の書きたかった話がかけたと思っています。強いて言えばもうすこし北斗と翔太にも触れたかったのですが、今作は冬馬がメインだったのでそれはまた別の機会にということで。
冬馬パートでボツになったのは、
・志保の握手会に行く話
・中途半端な優しさを見せるばかりで志保にぶん殴られる回
・その他、高校での日常的な話
などですかね。
でも幾つかは作り直せば使えそうな話があったので、今後何かしらの形で出せたらなと考えています。
ニタモノドウシに関しては以上です。
ここからは自分なりの志保と冬馬(ほんの少し)の考察を書きたいなと思います。読んでも読まなくても人生損することも得することもないと思うので、モノ好きな方は読んでいただければ幸いです。
※志保Pは要注意!!
まずは少しだけ自分語りをさせてください。
第1作の後書きで少し触れて(挫折したとも書いて)いましたが、あれから本当に色々な偶然が重なって、実は自分は子供の頃から憧れていた職業に運良く就くことができ、今は大好きな仕事でお金をもらって生活をさせていただいています。と言ってもクソみたいな底辺で3流4流ですが。
特定は避けたいので職種は言えませんが、ミリの中にも自分の職業と関わりを持つキャラが一応います。また、自分でもいうのも変な話ですが、今でも多くの子供が憧れを抱く職業で、トップの人間たちはものすごくお金持ちになれる夢のある世界です。その傍ら、常に数字と結果だけが求められるシビアな業界でもあり結果至上主義の勝負の世界で、実力がない人間はすぐに消されていきます。ぶっちゃけ気を抜けばすぐに仕事がなくなるくらいに。
特に自分のようなほぼ底辺に近い人間なんか、常に死と隣り合わせです。笑
だけどそんなピリピリとした勝負の世界が自分は好きで、何より大好きなことでお金を稼げたり多くの人に夢を与えれるのがすごく嬉しくて、その一心だけで今の仕事をさせていただいています。そういった勝負の世界で生きる人間が好きなのもあって、実は学生の頃から今の仕事で収入が安定するまでの数年間、とある芸能関係の事務所で事務員としてアルバイトをしていたこともありました。
そのアルバイトで仕事柄、アイドル志望はもちろん役者や歌手志望などの芸能関係の卵たちを沢山見てきて、そして時たま業界の一流の人たちとお会いすることもできて、運良くそういった妙な経験もさせてもらえました。
勝負の世界で生きる人間として、そして多くの卵やほんの少しだけガチ一流を見てきた人間として現実的な話をすると、志保がトップアイドルになるのはおそらく不可能だと思っています。(志保Pの方は本当にすみません……)
いくら努力の時間を割いても結局一流になるのは才能に秀でていて努力を重ねた人間だけで、努力だけで勝ち上がれるのはせいぜい3流まで。2流になることでさえも才能は絶対必要だと思っています。アニメのキャラにここまで推測をすること自体意味はないことなのかもしれませんけど、自分が思うに765で一流になれるのは天海春香や如月千早、星井美希の初代信号機の三人くらいです。その他のアイドルたちは殆どが3流止まり、よくて2流かなと思っています。
志保も様々な媒体で触れられているように、基本スペックが低いアイドルです。それを血の滲むような努力で補っているのであって、才能はハッキリいってある方ではないはずです。烏滸がましい話ですが、自分も夢への思いが誰よりも強かったのに実力と才能は全く伴ってなくて、子供の頃から今の仕事に就くのは不可能だと言われ続けてきたほどでした。だけどどうしても夢を叶えたくて、それこそ寝る間も惜しんで努力して、それでも結局辿り着けたのは3流4流の世界。上を見れば絶対に届かない偉大な先輩たちの背中があって、下を見れば次から次に溢れるように出てくる才能に溢れた新人がいて、努力だけでは埋められない才能の差を嫌という程見せられてきました。
だからクソ自分勝手ですが、死ぬ気で努力をしてようやく同じ土俵に立てる志保の心境もわりと理解はしているつもりです。誰よりも頑張っているの一番にはなれない、他の人がすぐにできることを長い時間かけないとできない、ゲッサンの「できないならできるまでやるしかない」といったセリフは、まさにそんな志保のジレンマを的確に表した言葉だと思っています。
きっと志保も自分は一流になれないと心のどこかで気付いていて、だけどどうしても夢を叶えたくて頑張って、そうやってずっとチャレンジャーの精神で上を目指し続けて頑張っていく人間なのかなと。そしてそういった努力を続けてきた人間は時々、信じられないような奇跡を起こしたり、大事な場面で120%の力を発揮したりするのが勝負の世界の面白いところでもあります。志保もそういったタイプの人種で、その時折訪れる一瞬のために常日頃から準備をしているのかもしれませんね。そしてそのストイックさが、志保の最もたる魅力の一つなのだと思います。
一方の冬馬はガチの天才肌タイプです。
才能がある上に情熱のある努力家で、そのうえ若い頃に挫折を経験しているので、将来的にはかなり大成する人間の典型的パターンだと思います。変に考察する部分がないほど、ガチな天才肌タイプなので自分のような才能のない人間にはちょっと分からないところの方が多いです。笑
だけど、自分も二十歳になる前頃に一度夢の入り口の前に立てたことがあって、もしかしたら長年の夢が叶うかもしれないというチャンスを目前にしたことがありました。だけどその時、長年自分の夢を応援してくれていたはずの大人が大金を持って夜逃げをかまし、近かったはずの夢の入り口が遠く彼方に消えていってしまった……なんて修羅場を経験したことがあります。結構残酷な話ではありますが、わりとどんな業界の勝負の世界にもそういった悪い大人の存在はうごめいていて、ジュピターの三人が経験したような「純粋無垢だったが故に悪い大人に利用されてしまう」ことは、よくある話です。夢を叶えようと一生懸命になる若い人は絶好の金づるだと、それはもう昔から言われていることですし。
でもジュピター、特に冬馬にはそういった嫌な過去だけで終わらせて欲しくなくて、形は間違っていたかもしれないけどちゃんと961プロとも決別して前に進んでほしいと、そんな思いがあったので最後の再会のエピソードを追加しました。一応コミック版でも黒井社長に会いに行くシーンはあった(結局会えずに手紙を置いただけ)のですが、そのシーンをより細かく、明確に描きたかったので、ライブシーンよりも実は961プロと決別するシーンが一番個人的にお気に入りの話だったりします。
長くなりましたが、自己満の自分語り・考察は以上です。
ちなみに以前、一度だけニタモノドウシの公開を停止しましたが、それは自分の本名でやっている仕事のTwitterアカウントの方に誤って更新ツイートをしてしまったからです。笑
一瞬で火消ししましたが、もし見ていた方がいたら笑って記憶の中にだけ留めておいてください。ラジラルクの正体は秘密でお願いしゃっす!
次回作は一応幾つかプロットはあるのですが、ぶっちゃけどうなるかは分からないです。Twitterにも書きましたが、中学卒業を機に劇場を抜けた静香に続くように翼と未来もアイドル活動を辞め、その後疎遠になっていき残念に大人になった25歳の三人の元へアイドル時代の自分たちから同窓会の手紙が届く……といった話を書きたいなと思っていますが、もうアイドル辞める話しつこいくらい書いてるし、そもそも1作終わると燃え尽きてしまう人間だし、しまいにはそろそろコロナで全く止まっていた仕事が一気に忙しくなりそうなので、どうなるかは分かりません。
今後は未定ですが、一つだけ言えるのは今作のニタモノドウシは本当に執筆していて楽しくて仕方がなくて、実はまだまだ二人の物語を終わらせたくないって気持ちが強く残っているってことです。なのでもしかしたら今後、劇中では入れなかった話やボツになった話の再構成ものなど、短編的な形で投稿を続けていくかもしれません。その可能性がおおいにあるため、一応小説情報は『連載中』のままにさせていただきました。
色々と長くなりましたが、後書きは以上です。書きたいこと書き殴ってかなり読みにくいですけど、言いたいこと、伝えたかったことは多分全部まとめました。笑
最後になりますが、こんな駄作を最後まで読んでくださった読者の皆さんはもちろん、投稿するたびに凄まじい数の誤字脱字報告をしてくれた方々、もったいないほどの評価を付与してくださった方々、全ての方にこの場を借りてお礼申し上げたいと思います。
ありがサンキュー!!!!