【キリエの結婚】
「キリエおめでとう‼」
コトブキ飛行隊長レオナが代表者としてキリエに祝福の花束を渡している。《ラフレシアの花束なのはツッコミどころ満載》
「けど、意外ね……パンケーキ命なキリエが一番最初に結婚するなんて……しかも相手はアレンなのね。」
ザラも狐につままれたような表情を浮かべている。
「なんでキリエが‼なんでキリエが‼」
チカはマロちゃんに抱きつきながら不満そうに言うが、素直になれないだけで幸せになれるようにキリエに内心では《おめでとう》と思っている。
「キリエは複雑怪奇……しかし、アレンは正解。」
アレンの妹であるケイトが意味深な発言をしたので、
「どういう事ですの?」
と、キリエの幼なじみであるエンマが尋ねた。
「それは、夫婦間の問題。ケイトには説明する事は出来ない。」
「まぁ、ケイトったらつれないですのね……」
~アレンは一応退院した~
「迅雷ちゃん、僕達とうとう結婚しちゃったね~♪」
新郎アレンはキリエを茶化している。
「迅雷ちゃんじゃないよ……‼キリエだよ‼」
新婦キリエも相変わらずな様子……
「ごめんごめん、キリエちゃん。」
アレンは頭をポリポリかきながら!謝っている。
「私も不思議……なんでアレンに惹かれたのかな?」
「人が惹かれあうのにいちいち理由が必要かい?」
「理由なんて要らないよ……ヒビッときてガガッて感覚をアレンに感じちゃったんだもん……」
「キリエちゃんは可愛いな~♥」
突然アレンがキリエを可愛いなんて言い出したので、キリエはなれない褒め言葉に戸惑いながら赤面している。
「もう‼アレン‼私が恥ずかしいからなれない褒め言葉は言わないで……‼」
~それからキリエとアレンの新婚さんは楽しい生活を楽しんだ……そして夜が来た~
「うぅ……新婚初夜ってみんな……その…こういう事するの?」
キリエはベッドの横に居るアレンに聞いている。
「うん、みんながみんなじゃないけれどもだいたいの新婚さんはすると思うよ。」
「ケイトがよく言ってる種の保存法なの?」
「そうだね、けど僕はキリエちゃんから空を飛ぶ事を奪わない。」
「えっなんで‼」
「キリエちゃんはおばあちゃんになってもコトブキ飛行隊で空を飛びたいんじゃないかな?」
「それは、そうだけど……」
「子孫を残すことは大事な事かも知れないけれど、キリエちゃんから空を奪う理由にはしたくないなぁ……」
「アレン……いいの?」
「僕はキリエちゃんがキリエちゃんでいられる夫婦生活を過ごしていくのが望みだよ♪」
「アレン……ありがとう♥」
~その後にキリエとアレンは愛を交わしました~
[完]
キリエとアレンが結婚したら?
その理由は?
想像しながら書いていたらこのお話になりました。