お題箱作ってみました、何かあれば
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これ、書いてて思ったんですが、今後、クロコダイルに、え、白ひげ好きなのか?俺も俺も、と別方向にうざがらみするドフラミンゴが爆誕するのか。
メランは頭を抱えたかった。
何故、天竜人を、白ひげの船に?
いいや、それについては事情を知らないバレットに言っても仕方が無いことではあるのだ。
けれど、それはそれなのだ。
(・・・・マルコは知らない。ドルネシアとドフラミンゴは、そこまで愚かではない。ロシナンテは、天竜人であることを理解していない。)
最悪の事態は避けられるのだろうか。
「なあ、何してるんだ?」
(幸運なのは、船員達が自分たちに対して友好的なこと。)
「洗濯か?よく働くなあ。」
(まあ、警戒はされてるが。それはそれとして嫌がらせ等はない。)
「なあ、返事しろよ。」
(バレットも、ホーミングもなんとかなっている。後は、脱出のタイミングを。)
「おーい、聞こえてるか?」
メランは眉間に寄った皺を限界にまで引きつらせて、干していたシーツを籠に置いた。
「聞こえとるわ!」
「なんだよ!なら、返事ぐらいしろよな?」
むすりとした顔をしたゴール・D・ロジャーに、メランは殺意がわいた。
出港した船に揺られて、メランはなんとか次の島に着くまではと、溶け込むために努力をした。
ホーミングに関してはなんとか基本的な家事などについては叩きこんでおいたので、なんとかなっている。現在は、延々とじゃがいもなどの皮むきをしているらしい。
剥くのが早くなったんですよ、あと、スープのレシピを教えて貰いまして。
ホーミングが嬉しそうに語るのを思い出す。
元々、育ちはとびっきり良くて悪いのだ。
あの、悪意のなさというか、人の良さ、というか上品さを傷つけようとするほどの人間がいないことは幸運だろう。
そうして、バレットと言えば。
「おい、ロジャー!」
「なんだよ、バレット、俺はこれから娘とゆっくりするんだ!」
「せんわ!私はこれから色々と仕事があるんだよ!」
「なんでだ!お前の仕事は俺と遊ぶことだ!」
「シルバーズ・レイリーから頼まれたことがあるんだよ!あんたはとっとと行ってこい!」
「うおおおおおお!こんな屈強な男と戦うより、俺は娘と一緒にいたいんだ!!」
そのままるんるん気分でロジャーを連れて行くバレットを見送った。
バレットは、なんというか、楽しそうだ。
それは当たり前で、元々、強者と戦うことが好きな少年にとってロジャーという白ひげと同等の存在がいる船での生活は楽しそうだ。
元々、無法者である海賊にとって強さは一種のステータスだ。
強者で有り、そうして、メランがせっせと育てた素直さのせいか、バレットは船にそこそこ馴染んでいた。
(いいこと、なのかね?)
メランはそれにオーロ・ジャクソン号にいることに関して、白ひげへの不義理があることを気にしているだけで特別な感慨など無い。
彼女にとって、バレットがいる場所こそが本当の意味での居場所であるのならば。
(それ以上のこと、なんて。)
何か沈んでいく感覚を振り払うようにメランは首を振った。
「まあ、私にもメリットはあるが。」
メランはそう呟き、任された雑務のために歩き出した。
「バギー、いるか?」
「お、メラン、来たのかよ?」
「ああ、ほら、火薬、少し分けて貰ったんだ。」
「さすがな、お前!」
迎え入れたバギーに、メランは微笑んだ。
二人がいるのは、バギーとシャンクスに与えられた見習用の部屋だ。ただ、子どもの頃から船にいる二人は、専用の部屋を貰っている。
「やっぱり、何を加えるかどうかか。」
「まあ、単純に火薬の量だけでは限度があるからね。」
「やっぱし、専門的な知識がいるか。」
「でも、ああいうのは色々制限されてるからなあ。」
「ワンチャン、大きな図書館の辺りなら、本の管理が行き渡っていないと規制が緩いときの書籍がある場合も。」
メリットというのは、バギーとこうやって知識の交換ができたことだろう。
メランの薄い記憶の中でも、バギー玉というのは印象に残っている。
(化け物相手には対処は難しいけど。ザコ狩りにはちょうどいい。)
そんなこんなでメランはよくバギーに構っていた。バギーも、自分だけでは難しい火薬の入手などをしてくれるメランのことを気に入ってよく話していた。
そうだ、今のところ、という単語はつけども確かに平和に過ごせてはいたのだ。
(・・・・白ひげが追いつくまでに逃げ出すことができれば!)
(・・・・いや、そんな平和に行くはずねえわね、そりゃあ。)
「だっはっはっはっはっはっは!!」
「うえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」
「すっげええええええええ!!!
「おい、あいつ追ってくるけどいいのか?」
「あばばばばばばばばばばばばばばばば!!??」
青い空の下、響くのは子どもの絶叫だとか、おっさんの爆笑だとか、あと、そうして。
「がああああああああ!!」
某映画も真っ青な恐竜が1匹、自分たちを追いかけてくるのが見える。
メランはそれに、空が青いなあと現実逃避をした。
遡るのは、ほんの少し前のこと。
オーロ・ジャクソン号はとある無人島に上陸した。無人島と言ってもそこそこの規模はあるようだった
「上陸ですかね?」
「俺たちもおりてえ!」
「ダメだからな、シャンクス!今回は留守番だって言われただろうが!」
「食料なんかの探索で何人かは行くらしいな。」
その時、メランは甲板にて船から下りていく船員達を眺めていた。彼女の回りには、メランと雑用をしていたホーミングと、いつもの赤青の二人組。そうして、バレットがいた。
メランはそれに何の気なしに島を眺めていたときだ。
いきなり、がっと襟首を掴まれた。
「よっしゃ!メラン、遊びに行くぞ!!」
それにメランは自分が誰に襟首を掴まれたのか理解した。そうして、彼女は助けを求めるために近くにいたホーミングとバギーの腕を掴んだのだ。
結果?
んなもの、案の定、というべきか。
(・・・・私もろとも三人引きずって森の中に飛び込んだし、シャンクスはロジャーの服を掴んで着いてきてるし。バレットは咄嗟に追いかけてきてる。)
ちなみに、途中でホーミングについてはあまりにも酷い態勢で死にそうだったため、バレットに託している。
(というか、そろそろなんとかしないと。ロジャーに何か言っても聞きやしねえし!抜け出すために。)
メランは本当に後悔している。その時、バレットに言ってともかく恐竜だけでもぶちのめして貰っていれば。少なくとも、その場に立ち止まって話ぐらいはできていたはずだ。
誰が思うだろうか。
走り続けていると川伝いになっていき、最終的に滝にたどり着いて、ロジャーがそのまま落ちていくのに付き合わされるなんて。
「・・・・ごめんなさい。」
「ごめんなさいで済むか!?悪魔の実の能力者が二人もいるのに滝壺にダイブするバカがどこにいる!?!?」
(・・・・すげえ。)
(こええ。)
(ぼこぼこだ。)
(ぼっこぼこだ。)
そこには、頭にたんこぶを付けた次期海賊王に正座をさせるメランの姿があった。それを他の四人が震えながら、または呆れながら後方から視線の内に入らないように見つめていた。
滝壺にドボンした後、メランは慌てててバギーをシャンクスに託し、大柄なバレットとホーミングの救出に向かった。
何かに流されるような感覚がしたが、なんとか二人を陸に押し上げたわけだが。
「いやあ、面白かったな!」
バレットたちを引き上げながらあっけらかんと言い放ったロジャーのそれにメランはぶちりと何かが切れ、そうして拳を握りしめたわけだ。
「にしても、ここどこだ?」
「どうも、滝壺の後ろに洞窟があって、そこの水流に引き込まれてしまったみたいだね。」
「ホーミング、お前大丈夫か?」
「あ、ああ。ちょっと、まだ、足が遊んでるんだけど。」
「歩けるか?」
「それは大丈夫だよ。」
メランがバレットたちとそんな話をしている後ろで、へこむロジャーを子どもたちが慰めている。
「あっちに明かりは見えるが。」
「なら、出口はあっちか。」
「水流と逆方向のようだけど。」
「今更、戻ろうと、違う場所に出ようと同じだろ。恐竜に追っかけられてめちゃくちゃに走ったんだし。船長!このまま明かりの方にいくけど大丈夫か?」
「おう!いいぞ!」
立ち直ったらしいロジャーにメランは冷たく吐き捨てる。
「あと、今回のことは徹頭徹尾レイリー殿に報告するからな。」
「・・・・おう。」
「あと、船長室に隠してる秘蔵の酒の場所も。」
「え、なんで知ってんだよ!?」
「一度、私を部屋に入れた時点で、秘密なんて隠し通せると思わない方がいいぞ。」
「お前、そんな態度で思春期の男に言ってやるなよ。隠したいことがたくさんあるんだからな!?」
「?何を隠すんだ?」
「え、あるだろ?え、ないの?」
「?」
「・・・・これはまじでわかってねえ顔じゃねえか。」
そんな話をぎゃーすかしていると、いつの間にか洞窟の出入り口にたどり着いた。
そうしての、その先に会ったのは。
見事なまでの花畑だった。
「これは、すごい・・・・・」
「うっわ!すげえええええええ!」
「・・・・これは。」
メランは周りを見回した。
花畑は、どうやら高い崖に囲まれた盆地に広がっているらしい。洞窟から延びている川が、花畑を突っ切るように流れており、その水を吸っているのは何となしに察せられた。
(・・・・火山の跡地のくぼみに花畑ができた、というのが正しいのか?)
晴れ渡るような青空と、風にそよぐ濃い、青い花はなんだか目が痛くなるほどに鮮やかだ。時折吹く強い風に、青い花びらが舞っている。
「なんでえ、ただの花かよ。」
「つまんね。」
「・・・・そうとも限らないぞ。」
「え、何がだよ?」
メランのそれにバギーとシャンクスが反応する。メランはそのまま花畑に歩いて行く。そうして、花を見た後に頷いた。
「やっぱりこれ、青蜜花だな。」
「なんだよ、それ?」
「この花はな、うえっかわの花の部分だけを液体に浸しておくと甘い蜜がしみ出してくるんだよ。王侯貴族とかは、これをお茶とかに浮かべたりするらしくて結構良い値段で売れるんだ。」
「え、高いのか!?」
「まあまあ良い値段になるよ。摘んで水に浸しておけばそこそこ長く持つし。加工方法によっては喉の薬にもなるんだ。お菓子とかにも加工できる。」
「本当か!?おい、シャンクス、摘むぞ!」
「メラン、お菓子作れるのか?」
「作れるよ。」
「やった!じゃあ、作ってくれよ!」
そう言って、子ども二人は花畑に突っ込んでいく。ホーミングも、子ども二人に命じられて花を摘むのを手伝わされている。
(牧歌的にと言うか、なんというか。)
メランはぼんやりと、赤い髪の少年を見つめた。
(天竜人か。)
あの、シャンクスという少年はおそらく天竜人の子どもです。
ホーミングからそんなことを聞いたとき、メランは特別な驚きはなかった。彼か、それともバギーのどちらかが天竜人で、片方が奴隷の血筋であることはある意味で確定事項として出回っていた話だ。
曰く、であるが。
「あの子は、神の騎士団に所属していたガーリング聖という天竜人によく似ています。」
「神の騎士団?」
「聖地の、治安維持というか、海軍の代わりというか。いえ、名誉もあるんですが。」
「いや、大体わかった。」
メランの、特に動揺のない様子にホーミングは何かを察したかのような顔をした。メランはそれに気づかずに、ぼんやりと考える。
(・・・・だからこそ、あの子は時代のうねりの中心になる。この先、この世界で、あの子は。)
そんなことを考えていると、目の前に花が差し出された。
「・・・・ん。」
差し出してきたのは、バレットのようでその大きな手に一輪だけ青い花が握られている。メランはきょとんと目を見開いたが、弟分のせっかくの贈り物を貰わない理由はない。
受け取って花をのぞき込めば、甘い香りがした。
それに思わず微笑めば、バレットがぽつりと呟いた。
「・・・・花、好きか?」
「はははははは、嫌いな人間もあまりいないんじゃないか?」
「もっと持ってきてやる。」
メランの答えにバレットはそう言うと、そのまま花畑の方にのそのそと向かっていった。
それにメランが驚いていると、後ろから楽しそうな声がした。
「なんだ、ようやく笑ったじゃねえか!」
「だっれのせいで笑えもしなかったと思ってやがる!!今回のことも人のこと巻き込みやがって。あの子達は慣れてるかも知れねえが、ホーミングなんか心臓止まったらどうしてくれる!?」
それにロジャーは、子どものように口元をつんと立てた。メランはそれに呆れたようなジト目をしながら、また、持っている花に目を向けた。そうして、くるりと指先で回した後、甘い匂いに淡く微笑んだ。
「いいな!」
「この光景か?まあ、そうそうないだろうが。」
「ちげえ!お前、ようやく笑ったろ?」
笑ってた方がいいぞ、お前は!
その言葉に、メランはまるで冷や水でも浴びせかけられたかのような気持ちになった。
笑う、そうだ、自分は今、笑っていた。
大柄な体を丸めて、自分に花を差し出すあの子がとてもいじらしくて可愛いものだから。
うれしくて、笑ってしまった。
ロジャーのそれは、メランにとって、宣言したあの言葉を混ぜっ返されたかのようだった。
顔を強ばらせたメランに、ロジャーは呆れた顔をする。
「なんだ、別に責めたわけでもねえだろうに。」
「・・・・私個人の問題だ。あんたは関係ない。」
「お前よお、なんでそんなにしけた顔してんだ。」
「・・・・関係ないだろ。」
「関係なあ。」
ロジャーはそう呟くと、ちまちまと花を摘んでいるバレットに目を向けた。
「宴をするとするだろう?」
「はあ?」
突然何を言い出すのだとメランがロジャーを見つめれば、男はゆるゆると微笑んだ。
「旨い肉に、旨い酒を用意してよ。もちろん、他の料理もな。でもよ、一人じゃ宴なんてしてもつまらねえだろ。だから、仲間がいればいい。一人じゃ、宴はできやしねえ。」
「だから、何を・・・・」
「それでもな、一緒に酒を飲む奴らが不機嫌そうなら意味がねえんだ。笑って、一緒にいる奴らじゃねえと意味がねえ。そりゃあ、バレットもだろう。」
さああああと、風が吹くような音がした。甘い、花の匂いが鼻をくすぐる。青い空の下で、黒い髪の、海賊王が自分を見下ろしていた。
どこか、仕方が無いものを見るような、優しい眼で、自分を見ている。
「お前は、よくバレットのことを優先してるよな。バレットも、お前のことを大事な仲間だって思ってる。」
「ずっと、二人だった。たくさんいた誰かは、とっくに死んだ。死んで、見殺しにして、ここまで。だから。」
「ふうん?まあ、いいけどよ。それで、お前、ずうっと聞きたかったんだよ。幸せになる権利はねえって頑なにそうやってしかめっ面を作るとして、だ。」
お前が不幸なままで、バレットは幸せになれるのか?
時が、止まったかのような心地だった。
顔を強ばらせて、黄金の瞳を見開いて、メランはロジャーのことを見ることもできずに青い空をじいっと見つめる。それにロジャーはやっぱり、仕方がないように微笑んでメランの頭を乱雑に撫でた。
「自分の人生だとか、自分の生き方だとか、誰にも気にされねえような取るに足らねえもんだって思い込むのもいいけどよ。案外、そう簡単にいかねえもんだ。お前が、ダグラス・バレットの人生の終末がよりよきものであることを祈るようにな。」
ロジャーはそう言って、そのままシャンクスたちの方に進んでいく。
「そういうとこ、まだまだガキだな!」
楽しそうに笑って、ロジャーは振り返りもせずに歩いて行ってしまう。
視線を下に向けて、メランは眼下に広がる草原を見つめる。
(・・・・私は。)
「おい、どうしたんだ?」
メランはその声に顔を上げた。そうすれば、その腕に花束のように花を大量に抱えたバレットがいた。
「いや、まあ、なんでもないよ。」
少し、はにかむような作り笑いをしたメランにバレットは不思議そうだったが、すぐに本命のことを思い出したのか抱えるような花束を少女に渡す。
「これまた大量だなあ。」
「・・・うれしいか?」
その言葉に、メランはどんな顔をして良いのかわからなくなる。笑いたいのに、なにか、笑って良いのかわからなくなる。
けれど、少年が丁寧に摘んできてくれた花はとても綺麗で、愛らしい。
甘い匂いに誘われて、そっと花に顔を埋めて、目を細める。
「・・・・綺麗だな。」
バレットがそう言って、メランの頬にかかった髪を避ける。
「花は好きか?」
「わからん。嫌いじゃねえ。」
「そう。」
「お前が好きなら好きだ。」
「なんだい、それは。」
メランはそれに、やっぱり笑って良いかわからずに、誤魔化すようにその花に顔を埋めた。
花畑での騒動は、唐突なロジャーの帰る宣言で終わりを迎えた。当たり前のように自分を抱えて運ぶロジャーにしかめっ面をしながらほっとしていた。
その日は、ロジャーの顔をあまり見たくなかったのだ。
そうして、帰ってきた船を停めたはずの浜辺では、焦ったシルバーズ・レイリーが出迎えた。
「おい、ロジャー!」
「お、やっぱりか!なんとなく、そんな気がしてたんだよ!」
ロジャーの楽しそうな声の中、メランは海の先に進んでくる一隻の船が見えた。
「モビーディック・・・・」
最悪のシナリオが見事に当たってしまったことにメランは絶望した。
あるかもしれない展開
なあ、マルコ。またクロコダイルから抗議の連絡来てるぞ。
またドフラミンゴがうざがらみしてきたのか?
なんか、ファンクラブ作るかってうざがらみしたらしい。
なんか謝罪の連絡入れとくか・・・・
お前な、もうちょっとなんとかなんねえのか?
なにがだ、バレット?クロコダイルとは良い友達になれそうなんだぜ!俺と同じ、白ひげのじいさんのことが好きなんだ!
なんでこんなマフィアのドンみてえな立ち振る舞いなのに、こんなおじいちゃんっ子なムーブかませんのかな?
元々の育ちの良さが色々と出てしまってるんだろうな・・・・