俺の名はジョー ~メカフェチジジィと世界を喰らう~ 作:稚拙
再起動編
俺の名はジョー。
前回の喧嘩から9年、本編エピローグから5年の月日が経ち……
ついにジジィが漬物石の如き重い腰を上げた。
「“新作”ぢゃぁ!!打倒ロックマンに向けて、新たな計画を始めるぞ!!」
「どうしたよ急に?……まぁジジィがいきなりおっ始めるのは今に始まったコトじゃねーけど」
不吉な数字の13棟目の『実家』の研究室で、ジジィは突如として気炎を発した。
まったく唐突だ。
「いやな、もうすぐワシが最初の世界征服計画をスタートさせてから40周年を迎えるんでの。何かせん訳にもいくまいと思っての」
「そんなソシャゲのキャンペーンじゃあるまいし……このまま機械いじりに精を出しつつ老人ホームに隠居してもいーんぢゃね?」
「お前さんも懲りずにワシを老人ホームにブチ込もうとしおってからにアホタレめ……」
「んで?今回はどんな喧嘩で行くのけ?替え玉か?ダブルギアか?あぁでもウイルスは勘弁な、ありゃヤバすぎたし―――」
「……………………」
ふと、ジジィは黙り込んでしまった。さっきまでの勢いはどーした。
「……………………何も考えとらん」
「はぁッ!?つまりなんだ!?喧嘩のアイデア浮かんでねーのに喧嘩おっ始める気でいたのけ!?」
「やる気はあるんぢゃ!やる気は!!40年目のこの節目にロックマンをスクラップにし!ライトに吠え面かかすと心に決めておる!!」
「いやでもどーすんだよ……バカ一もゴッスィーも相変わらず便りも寄越さずどっかをほっつき歩いてるみたいだし……」
「あのアホンダラはアテにゃしとらん……まぁあやつの気まぐれで戻ってきたら手伝ってもらうくらいに考えとくか……」
「しかも……ナンバーズも何も造ってないときた……」
「1体だけ、右腕を吸引アームにしたフレームは造ってあるんぢゃが……何かこう……最後のアイデアが降りてこんのぢゃよ……そこで実は……アイデア募集……みたいなこともしとっての」
「いやいやいや……そんなコンテストみてーな……世界征服のための対パンツマン用ロボのアイデアなんざ出すヤツおるんかい!?」
「それがの、30年ぶりに募ってみたらなかなかどーして、盛況での♪」
どーゆー神経しとるんだ。つーか前のナンバーズロボも公募の産物だったんか……
「結局他人のフンドシ使ってんじゃんか……」
「ご、誤解するでないわ!使っとるのはあくまでもアイデアだけ、設計その他諸々はワシが1からやっとるんじゃ!!募集要項にも『採用後の著作権はアルバート・W・ワイリーに譲渡・帰属します』とちゃんと明記しておる!!ホレ、これが募集要項じゃ、きちんと読んでみぃ」
「……確かに書いてやがる……」
しかもキチンとしたホームページまで作ってやる気満々……
『打倒ロックマンのため、諸君の力が必要だ!』―――Dr.ワイリー
堂々と書いちまってまぁ……ドヤ顔の写真まで……
「これを読んでいる『俺の名はジョー』読者の諸君もどしどし応募してくれたまえ!!2026年1月2日が締切日じゃから、早めに頼んだぞい♪」
「何シレッと第四の壁ブチ破ってんだよ……」
「さて、ワシャこれから本格的な作業に入る。正式に計画をスタートできるのは……おおかた2年後くらいじゃな」
「2年!?」
「まぁ、早ければ1年ちょっとかも知れんがの。お前さんにもバリバリ働いてもらうぞい!!そーゆーわけじゃから今晩はスタミナのつくメシにしたいの。モツ鍋を所望するぞい♪」
「ありゃ作った後の洗い物が大変なんだが……まぁいいぜ」
そんな訳で、ジジィ再起動だ。
もっとも、正式に続報を読者のあんた達に届けられるのは早くても1年半くらい先になる。気長に待っててくれ。
また世界とライトのじーさんとパンツマンにゃ迷惑かけちまうが……
その時になったら、よろしくな。
20XX年 Dr.ワイリーによる第十三次世界征服計画発動
ただし現段階では準備段階、正式発動は2年後の予定
続きは、発売後に。
ちなみに本小説ではボスキャラ募集はしておりませんのであしからず……