東方魔導伝   作:宵闇の魔神ゼノン

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はいどうもー。皆様おはようございますこんにちはこんばんは。
毎度おなじみゼノンです。


 今回は月といえばの神様登場します。もう一人も⋯⋯⋯⋯。


魔導王と月の神

 

 

 

 

   ~環奈視点~

 

 

 

 

 

 ボクは今、妖怪に襲われていたところを助けてくれた恩人ーーアヴェルダ・ラフォードもといアヴェル君を案内しているところ。

 

 

 アヴェル君はこのように大きな場所に来たのは初めてらしく、まるで知らない来てワクワクしている子供のように瞳を輝かせている。

 

 

 その姿を普段の雰囲気と違っておかしくなる。

 

 

「俺を見て笑ってしまうぐらいおかしいことがあったのか?」

 

 

 アヴェル君がボクのほうを見て、拗ねたように頬を膨らませている。

 

 

「クスッ。別に? 君って雰囲気と違って見た目通りの子供っぽいところもあるんだねと思って」

 

 

 ボクの言葉を聞いてアヴェル君は複雑な表情を作る。

 

 

「なるほど。今俺にはほとんど記憶が無いから、こういうのが新鮮に見えているんだろうな」

 

 

「えっ? 記憶喪失なの?」

 

 

 アヴェル君のその言葉にボクは驚いた。

 

 

 だって僕を助けてくれたのが記憶喪失者なんだもん。

 

 

「八意様なら何とかなるかもね」

 

 

「どうだかな」

 

 

 そういって僕たちの間に会話は消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アヴェルダ視点~

 

 

 

 

 俺は今都市を環奈に案内してもらって八意という者の家にいる。

 

 

 八意の家に着いた時の印象は、

 

 

 

(なんだこのでかい屋敷は!?)

 

 

 だった。

 

 

 いくらなんでも大きすぎる。

 

 

「とりあえず入ろう? いつまでもそこに突っ立ているつもり?」

 

 

 環奈の声に俺は意識が戻る。

 

 

 俺は一つ頷いて中に入る。

 

 

 

 

  

 

 

   ~家の中~

 

 

 

 

 

 あれから環奈とともに高級そうなソファーに座っている。

 

 

 環奈に案内された部屋の中で10分ぐらい経った時、いきなり扉が開いて赤と青の交互にした服を着た美女が現れた。

 

 

 長い銀髪を後ろで三つ編みにしている。

 

 

「貴方が環奈の言っていた少年ね。私は八意永琳。ここでは研究と医者をしているわ。まずは環奈を助けてくれたことにお礼を言うわ。ありがとう」

 

 

 永琳は礼を言うが、ほとんど偶然といってもいいようなものだ。

 

 

「さて、挨拶も済ましたところだし、貴方には月詠様の所に行ってもらうわ」

 

 

 月詠⋯⋯⋯⋯ね。

 

 

「わかった」

 

 

「私はまだやることがあるからいけないけど、環奈が案内してくれるわ」

 

 

 そう言って永琳は奥の部屋に向かっていった。

 

 

 薬とかの匂いがするから恐らく何かの実験の最中だったのだろう。

 

 

「では、月詠のもとまで案内してくれ。環奈」

 

 

「了解だよ」

 

 

 そう言って俺たちは立ち上がる。

 

 

「では向かおうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~月詠~

 

 

 

 

 

 突然科学者永琳から「月詠様にお客様が来ます」と連絡があったから急いで迎える準備をしたが、果てして私にお客とはいったい誰なのか?

 

 

 そう思いながら腰まで伸ばした自慢の銀髪の手入れをしている。

 

 

 私の美貌はすべての男を魅了する。

 

 

 話に聞くとお客は男らしいからな、最初が肝心だ。

 

 

 ま、そのような心配しなくてもその男は私の美貌の前に堕ちるだろうがな。

 

 

 すると、突然私の部屋の扉がノックされた。

 

 

 このノックの仕方からして環奈か。

 

 

「環奈か。何の用だ?」

 

 

「はい。八意様の命でアヴェル君を連れてきました」

 

 

「入れ」

 

 

 失礼しますと、環奈の声が聞こえると扉が開く。

 

 

 外からやってきたのは想像通り環奈と、10歳くらいの少年だった。

 

 

 少年が口を開く。

 

 

 ふ、やはり『美しい』という称賛の言葉だろうーー

 

 

「なるほど。お前が月詠ノ命、だな?」

 

 

 と思っていた私に対していきなり本名で呼ぶ少年。

 

 

 これに関して私も環奈も驚いた。

 

 

「ちょ、ちょっとアヴェル君!? 相手はこの都市で一番偉い権力者の月詠様だよ!?」

 

 

「知らん。あ、俺はアヴェルダ・ラフォード。言いにくいと思うから『アヴェル』でいい」

 

 

 慌てて注意する環奈だが、アヴェルダ・ラフォードもといアヴェルには届かなかったようでふくれっ面だった。

 

 

 これはまた面白い奴を連れてきたものだ。

 

 

 それに。見た目が10歳だからか、どうしても保護欲が湧いてきてしまう。

 

 

「よい。私を神だと知りながらこの態度、気に入った」

 

 

 私はこいつの事が気に入ってしまった。ぜひともこいつを私のそばに置いておきたい。

 

 

 こいつを独占していたい。

 

 

 だからこそ私はこんな提案をしたのだろうな。

 

 

 そう⋯⋯⋯⋯

 

 

「なあ、アヴェルとやら。私の家に住まぬか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~アヴェル視点~

 

 

 

「私の家に住まぬか?」

 

 

 月詠から発せられた言葉に内心驚いた。

 

 

 だってあって間もないのに、家に住むかなんて聞く奴は普通いないだろう。

 

 

 馬鹿なのかこいつは

 

 

「馬鹿なのかこいつは」

 

 

 あ、普通に声出てたわ。

 

 

 見れば環奈がこの世の終わりのごとくと言いたげな表情しているし、月詠は顔を俯かせてプルプルと震えている。

 

 

 これやらかしたな。

 

 

「クククッあーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!」

 

 

 いきなり月詠が笑い出した。

 

 

 どうしたのかな。

 

 

「本っ当に面白いなお前は。ますます欲しくなったぞ」

 

 

「さいですか」

 

 

 もう返事するのも面倒くさい。

 

 

「本当に住む気はないのか?」

 

 

 こいつはしつこいな。

 

 

 全く。もうすごくうぜぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~またもや永琳の家~

 

 

 

 というわけで、やってきました永琳の家に。俺こんなキャラだっけ?

 

 

「ボクはかわいいと思うよ?」

 

 

「何がっ!? もしかして心読んだ!?」

 

 

「だってボク、悟り妖怪だし」

 

 

「この都市に妖怪いていいのか!? えっ、いいのか!? ええぇ!?」

 

 

「ボクは特別なんだよ。八意様と月詠様以外の人には内緒だよ?」

 

 

 ウィンクして言う環奈はある意味で可愛いところがあったが、なんだろう。妖怪が妖怪に襲われて泣きじゃくっている姿を思い出して笑えてきた。

 

 

 あーやべ。笑いが⋯⋯⋯⋯。

 

 

「ふん。笑いたきゃ笑えばいいさ。どうせボクは妖怪らしくない妖怪ですよーだ」

 

 

 あーあ、環奈が不貞腐れちゃったよ。

 

 

 まあ、いっか。

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

 すんげぇ瞳で睨んでくる。

 

 

 あのー環奈さん、瞳の色赤いよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~とある場所~

 

 

「フフフ。ずいぶんと面白そうなのが現れたみたいね」

 

 

 何らかの力で人には見えない黒い球から女の声が響く。

 

 

 黒い球は都市の中で少女と一緒にいる少年を見つめていた。

 

 

「アヴェルダ・ラフォード⋯⋯⋯⋯ね。破滅を意味するラフォードの生き残りかしら?」

 

 

 黒い球がふよふよと少年たちを追いかけていくが、都市の中に結界が施されており黒い球は弾かれてしまった。

 

 

「クッ! あの神が施したのね」

 

 

 一番高い塔を睨みながらつぶやく。

 

 

「待ってなさい。すぐにあなたの運命を喰らってあげるから」

 

 

 そう言って黒い球は人の形をとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




わかった方はいたでしょうか?

そう。今回出てきた神は月詠ノ命です。永琳も出てきましたね。


はてはて、どうなることかや。

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