俺にはある友人がいる。
その友人は学園のマドンナであり、人気者の生徒である。
だがそのマドンナはあまり話しかけられることが無かった。
人気だから、美しいから……さまざまな理由があるが、一番の理由はこれだろう。
「彼女が中二病だから」

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適当にタイトル付けました。


乙女な中二病

桜がそろそろ枯れ始める季節、皆さんはどうお過ごしだろうか。

新しく出来た友人が居るだろうか、それとも同じ学校からの友人と遊んでいるだろうか、はたまた仲の良い人物が出来ずに孤立しているだろうか。

どう過ごしているかは人それぞれであり、さまざまな人物たちがいるのである。

そんな私は新しく出来た友人と一緒に屋上で俺が作った弁当を食べていた。

 

「美味かった……」

 

その友人は10人に聞けば10人全員が「美しい」と答えるほどの容姿をしている。

キチンと手入れされている腰まで延びている真っ黒な髪、少しずつ夏に近づいているのかブレザーを肩に掛けるように着ており、男装をすれば男の娘と思われるであろう身長。

 

「今日もありがとう」

 

「気にするな」

 

彼女の名前は【彩月 紅(さつき こう)

我らが一年生……否、学園のマドンナと呼ばれる人物である。

そのため彼女は非常にモテる。モテるの、だが近づいてくる者はあまり居ない。

それは彼女が美しいからと言うのもあるが、もう一つ理由がある─その理由が9割原因だが─その理由とは、

 

「それじゃあ今日も、異世界に行く方法を探そうッ」

 

中二病であることだ。

しかも「フハハハ」とか言った分かりやすい特徴は無く、代わりに一昔まで言うならこっくりさんとかのように、儀式をよくしており異世界の存在を信じているちょっぴりあれな人物であるのど。

 

「……そうだな」

 

私……いや、語り口調はもう止めるか。

俺は見惚れるほどの笑顔で此方を見る彼女に対して、苦笑いしながら答えた。

 

 

 

 

 

「それじゃあ何か方法はあるかな」

 

「ない」

 

「ええッ、何か探してって言ったじゃん」

 

そうえば昨日、放課後に言われてた気がしたが忘れた。

もちろんわざとではない、うっかりド忘れしただけである。

そして俺がド忘れしても何の能力も上がらない。強いて言うなら、彩月の怒りのメーターが上がる。

あと俺の肩を揺らしながら話しかけんな、酔うだろ。さっき飯食ったばかりだろ、だから止め……あの、ちょっと本当に、止めて。

 

「うぇ、あああぁごめんね」

 

口に入れた物を口から出しそうになる一歩前に、やっと気づいてくれたようで俺の背中を擦って謝り始めた。

ううっ、なんとか回復し始めたぜ。

これ以上心配掛けないように、手を顔に当てて首を三回ほど左右に振って大丈夫だと声をかけた。

 

「よ、良かった……それじゃあ今日も考えるよ」

 

この野郎、誰のせいで酔ったと思ってんだよ。

おれの いかりゲージが 80 あがった▼

今の気持ちはこんなものだぞ、あと820貯まったら怒るぞ。

そんなことを考えてだなんてこいつは考えてないのだろう。

彩月はブレザーの内側のポケットからライトノベルサイズの本を取り出した。タイトルは『なんかこう、ババッと異世界に行く方法スライム食べたい』と書いてあった。

どう考えても怪しいだろ、なんだよ『ババッ』って効果音は。そして小さく書いてあるの見えてんぞ。

 

「これからこの本の通りに、異世界に行くよッ」

 

それは昼休みの間に終わるのだろうか。

彩月もまだ内容を読んでいないようで、終わらなかったら放課後にやるそう。

読んどけや、そして中二病をどうにかしてくれ。まだ高校一年生だけど中学校を卒業してるんだよな……

 

「えっと、何々……」

 

あまりにも変なのが書いてあると、俺が酷い目に合うので、彩月見てる横から俺も内容を見る。

 

【Per prima cosa baciamoci con il sesso opposto】

 

え、ナニコレ。

ピロ ピリマ ……よし、分からん。

取り敢えずこれは英語じゃないな、偽英語だな。英語だったら読めるから、勘違いしないでよッ。

あ、彩月なら読めるかもしれない。前に『異世界に行ったときに、日本語以外を話してたら困るから』と言う理由で幾つも外国語を勉強してるって言ってたからな。

 

「…………」

 

「あの、彩月?」

 

早速彩月に聞こうとしたが、何故だか顔を真っ赤にして本に顔を付けている。

おいどうした、具合でも悪いのか。ブレザーを肩にかけて「マントだよ ドヤァ」と弁当を食べ始めた頃からやってるから体でも冷やしたか、夏に近づいてると言っても今日は冷えるからな。

 

「きょ、今日はやっぱ止めよう、ね」

 

彩月は顔をバッと上げて、俺にそう言ってきた。

急にどうしたコイツ、いつもみたいに何かしでかすと思ったのに、止めようだなんて。

 

「急にどうした彩月」

 

「い、いや。なんでもないよ」

 

なんでもあるだろ。

今日の彩月はなんか変だな、あの本に可笑しな事でも書いてあったのだろうか。

少しあの本に書いてあったことを調べるか。

しかし俺が本を取る前に、彩月の行動の方が速かった。

彩月は屋上に来た階段を使い、急いで下に降りようとする。

ちょ、お前それ駄目だろッ

 

「まて彩月、下に気づけ下にィ」

 

俺は下と言っているが、彩月の足元には何もない。強いて言うならコンクリートの床があるぐらいだ。

おれの言っている下は、体のことだ。体を分けて言うときなんと言うだろうか。

 

「下……」

 

手、腕、足、脚、胴体……こう言うが、それ以上に大きく、そして二つに分ける言い方がある。

上半身と下半身だ。そして俺が「下」と言って指している物は下半身一択だ。

 

「……ッ」

 

そこで考えてもらいたい、女子の制服姿と言ったらどのような服装を想像するだろうか、人それぞれあるだろうが下の方は殆ど同じだろう。

そして彩月もそれと同じである。

さて、長々と説明したが何が言いたいか分かるだろうか。彩月は今急いで……つまり、激しく体を動かした。そしてここは屋上、風がちょくで当たる場所だ。

つまりは、そういうことだ。

 

「ひゃああぁぁあぁ」

 

俺は顔目掛けて彩月に本を投げられ、自らの罰としてそれを喰らった。

どうせ痛くて疼くまる程度だと考えていたが、辺りどころが悪かったのか、俺の視界は上を向き、投げられた本が空中に上がっていくのを見るのを最後に、意識が沈んでいった。

 

あぁ、やっぱり彩月に関わると酷い目に合うな……




【Per prima cosa baciamoci con il sesso opposto】
まずは異性と間接キスをしましょう(イタリア語)

なんかこう、思い付かなそうなのを書いた結果。
別のにすれば良かったと思う。

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