念能力者(?)なひかりちゃん(?)   作:シチシチ

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将来的に他の部隊とも絡ませるつもりではあります。


原作第3話! ~正座って小技知ってればそこまでつらくない~

 「扶桑から援軍として派遣される予定だった孝美中尉が負傷し戦線離脱したことにより、代わりに妹のひかりさんが入隊します」

 

 「雁淵ひかりです。得意なのはインファイトでの戦いと剣術、姉と同じでコアが見える固有魔法がありますが射程が短いため近づく必要があることからこのような戦術になりました」

 

 

 

 502の宿舎で一晩を明かし、朝食の席で自己紹介をする。

 

 「おい、固有魔法のことは聞いてないぞ…、あぁ、私は502の隊長で"グンドュラ・ラル"。階級は少佐だ」

 

 「私は"アレクサンドラ・イワーノヴナ・ポクルイーシキン"。階級は大尉よ。戦闘隊長を務めています」

 

 「"ヴァルトルート・クルピンスキー"、中尉だよ。伯爵と呼んでくれるかな?」

 「この人の冗談には付き合わないでいいから」

 「ひどいなー、先生。」

 

 「私は"エディータ・ロスマン"曹長よ。この隊の教育係をしているの。だから先生」

 

 「…"ジョーゼット・ルマール"。…少尉です」

 

 「"下原定子"。同じく少尉です」

 

 「おい、おい…管野の番だよ」ヒソヒソ

 

 「知るかよ…」

 

 「あぁ、えーとこいつは"管野直枝"少尉。私は"ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン"曹長。仲間なんだからさ、"二パ"って呼んで」

 

 「紹介は終わり、食事にしましょう」

 

 各々がそれぞれのペースで食事を始める。

 

 「ねぇー雁淵さん、"ひかりちゃん"って呼んでいいかな」

 「はい、かまいませんよ」

 「ひかりー、気をつけな?伯爵はひどい女ったらしで有名なんだ」

 「おおっと、誤解を招くようなことは言わないでくれ二パ君。僕はただ女の子皆に楽しい一夜を提供して、僕もそのおこぼれに預かろうってだけさ」

 「ね?」

 「あははは…」

 

 「味付け、どうかな?」

 「すごいおいしいです!陸の部隊はあまり期待するなって言われてたんですけど、あー、下原さんが作ったんですか?」

 「えぇ、炊事班もいるのだけど、私、料理が好きなの」

 

 下原さんと会話しているとロスマン先生が 

 「このヤマドリタケよく煮えててバターとの相性いいわねぇ」

 と言った。

 

 「それは二パさんがとってきてくれたものなんです」

 「次は何採ろうか、カンタレッリカ...トリュフもいいな!」「トリュフ…」

 「でも、次ストライカー壊したらキノコ採り禁止です」「そんなぁー!」

 

 「おかわりあります?」「えぇ、いいですよ」

 

 頃合いを見計らっていたのか伯爵が会話に入ってくる。

 

 「いっぱい食べる子ってかわいいなぁ…」

 

 (視線がネットリしてる…)

 

 

 皆が食事を終え、一息ついたタイミングを見計らって隊長が発言する。

 

 「よし、朝食は終わりだ。各々の午前のシフトに入ってくれ」

 

 「私とジョゼは警戒待機だったよね?」「うん」

 「僕はどうしよっかなー」「暇なら書類、手伝ってくれてもいいのよ?」「冗談」

 「私は在庫確認に、雁淵さんが入ったので見直さないと」「ああ、頼む」

 

 「うーし、二パ、付き合え。走るぞ」「おー、いいね。雁淵さんはどうする?」

 

 「走るんですか?だったらご一緒していいでしょうか?」

 

 「チッ…」

 

 

 サンクトペテルブルグにある502基地は古い城砦を改造したもので、周囲を星型の土塁で囲まれている。3人はその上を走っていた。あたりには朝霧が出ている。

 

 「カンノ!とばしすぎだよ!いつもよりだいぶペース早いじゃないか!」

 「うるせぇ!」

 「ひかりがついてこれなかったら…」

 「えっ、なんです?」「あれ、普通についてきてる」

 「これくらいなら普通ですよー。学校に早く着きたかったらもっと早く走らないと間に合いませんし」

 「ふん、素人が俺たちについてこれるわけねぇ!」

 「「えぇー?」」  

 

 

 やがて階段にさしかかり、

 

 「へぇ、へぁ、もうダメ…」

 「ふっ、ふっ、ふっ、…」

 「お…、おいテメェ!」

 

 他の二人がダウンし、膝に手をついて息を整えてる時、止まらないよう足踏みをしていたら管野少尉が話しかけてきた。

 

 「ふっ、ふっ、はい?なんです?」

 

 「俺は、認めねぇからな…!テメェなんかが孝美の代わりだなんて!」

 「アイツと俺で"巣"をぶっ壊すはずだったんだ!なのに、テメェが弱ェから!」

 

 管野が絞り出すように言った言葉に対し"俺"自身の思いをぶつけ返す。

 

 「…言い訳するつもりはないです。けど、私は人を守るために来たんです。おねえちゃんの代わりになるんじゃなくて、私自身の意思で!」

 

 「弱ぇ奴は周囲の人間も危険にさらす!最前線のここに必要なのは即戦力だけだ!」

 

 「弱いかどうかは実戦で見てから言ってください!邪魔なら後ろから撃ったっていい!当たりませんから!」

 

 思わず二パが割って入る。

 

 「ちょっと二人ともケンカはよそうよ、仲間だろ!?」「仲間じゃねぇ!」

 

 そう言って管野は別の道のほうへ走って行ってしまった。

  

 「ちょぉっとカンノぉ!…ごめんね?あいつも悪い奴じゃないんだ。口は悪いけど、あいつはあいつなりに、今必死なんだ」

 

 「わかってます。いきなり学生が肩並べて戦うってなったら納得できるはずありませんもん」

 

 「あー、ところで雁淵さん」

 「はい?」

 「雁淵さんってマラソン選手か何か?」

 「あー、いや修行も兼ねて長距離よく走ってはいましたけど選手ってわけではないです」

 「えー…、うっそだぁ…」

 

 

 

 

 マラソンを終え、基地へ入るとブリーフィングがあるといわれて会議室へと案内された。

 

 「これまで、我々の最重要目標はカールスラント、オラーシャ方面に存在する、アンナ、ヴァシリーと名付けられた二つの巣でしたが、新たにもう一つ確認されました」

 

 教鞭を握るロスマン曹長によって地図を前に説明がされる。

 

 「また厄介なところに…」

 「よし、新たな敵性目標を"グリゴーリ"と命名する」

 

 「グリゴーリより出現するネウロイの影響は既に広範囲に広がっており、このままでは補給が絶たれるのも時間の問題です」

 「そうなれば、我々は当基地を放棄、戦線は大きく後退する羽目になります」

 

 伯爵が茶化すように言う。

 

 「やれやれ、絶体絶命じゃないか」

 

 「そのためにも、我々502は可及的速やかにグリゴーリを攻略しなければならない」

 

 すると、下原が手を上げる。

 

 「あの、ネウロイの巣って倒せるんですか?」

 「501がガリアの巣をせん滅したのは聞いていると思いますが…」

 「最重要機密、だそうだ。クソッタレめ」

 

 (そらそうだわな、ブリタニアのせいで空母一隻沈めて他にもブリタニアにとってヤバイ機密がごろごろと)

 

 「だが、501にできて我々にできないという道理はない」

 「俺がぶっ潰す」「その意気だ管野。雁淵!」

 

 「はい!」

 「お前は午後から訓練だ。それまで誰かに基地を案内してもらえ」

 

 「じゃぁ、そうね。ジョゼさん、お願いできる?」

 「え、わ、私はちょっと用事が」

 「そう。じゃぁ、二パさん、お願いできる?」

 「はい!」「ちっ」

 

 「では、改めて各自午後のシフトどうりに」

 

 二パに連れられ、基地中を巡る。ストライカー格納庫、高射砲群、射撃訓練場。施設そのものは扶桑の兵学校でも当たり前にあるものだが、欧州の城砦を改造して作られたこの基地の施設はどれも新鮮で見ごたえがある。

 

 「この基地はね、全部で1,500人くらいがいるんだ」

 「おお、もうちょっとした町ですね」

 「でも、サンクトペテルブルクの町はもともと200万の人がいたんだよ?みんな疎開していなくなっちゃったけどね。ここは、対ネウロイの最前線基地だからね」

 

 「あ、管野」

 

 「はい?」「ほら、下だよ下」

 

 「うおおおおおぉぉおおおお」

 

 「なんでタイヤ引っ張って走ってるんですか?」「体力で負けたのがよっぽど悔しかったんだな…、一応言っておくけど真似しちゃだめだよ?ロスマン先生が怒るからね」「真似したくないので大丈夫です」

 

 

 

 

 

 「雁淵さん。用意はできてる?」

 「いつでもいいです。大丈夫です」

 

 基地案内の後、格納庫で零式を前にロスマン先生を待っていた。

 

 「初等、中等訓練はすべて終了。結果はA判定…座学が足を引っ張っているようね。いいわ、ストライカーを履いて!」

 

 扶桑から送られたのか、"俺"の成績表らしきものを持っている。何だか恥ずかしいのでそちらを見ないようにしつつ、言われた通りにストライカーを履き、発動機を起動する。

 

 「混合比9:1、回転数1000でキープ!」

 「話に聞いていた扶桑の新型が見れると思ったのですけれど、残念です」

 「1200にあげて!いいわ、発進!」

 

 ロスマン先生とポクルイーシキン大尉の間を抜け、高度を上げる。

 

 ≪300まで上がったら基地外周に沿って旋回、その後滑走路の上を全開飛行!≫

 「はい!」

 

 佐世保の秋と違い、こっちは既にかなり空気が冷たい。気温が低いせいか、いつもよりも零式のフケがいい気がする。

 

 「良くも悪くも普通かしら」

 「ですね…。見慣れた光景です」

 

 「そんなに新型が楽しみだったの?」 「はい…」

 

 

 

 その後も言われた機動を続けた後、格納庫へと戻って機体をハンガーに固定する。隊長のところへ報告に行くのでついてくるようにと言われる。

 

 「で、どうだった?」

 

 「航空学校での成績どうりといったところです。目立つ荒はありませんので実戦しだいでしょうか」

 「そうか…あとは例の魔眼だな」

 「射程20mの魔眼は前代未聞ですね。新兵にそこまで突っ込ませるのはどうかと思います」「私も同意します」

 「だが、雁淵本人はそれを見据えた訓練をしているのだろう?」

 

 「はい!北郷先生に近接戦闘をご指南いただきました」

 「扶桑海事変で名の知れたエースウィッチだ。期待はできる」「なら…」

 

 ≪ウゥー!!!≫

 

 「警報!?」

 

 ≪方位087より中型1!高度3000速度300!≫

 

 ≪シフトどうり管野、二パの2機が発進!≫

 

 「クルピンスキー中尉は私とペアで上がります!」

 「雁淵さんあなたは私とよ」「了解しました、曹長」

 

 

 上がった先で、2機ずつの編隊を組み、進む。先行した2機からは発見の報告があったが大尉は後続を待ってから攻撃するように言ったため、攻撃開始は6人全員がそろってからになった。

 

 「こちらも敵を視認しました。前衛の2機は交戦を開始してください!」

 ≪よっしゃぁぁ、行くぜえええ!≫

 

 突っ込んだ2機が足止めをしている間、曹長と相談する。

 

 「あなたの魔眼を確かめるにはここから近づくわけだけど…。あなた、そのソードもしかして使うつもり?」

 「突っ込んだら銃よりも早くて攻撃範囲が広いですからね」

 「そ、そう…。じゃぁ、今から私がこの"フリーガーファウスト"で弾幕を張り、機首をつぶします。貴方はその隙に」

 「突っ込んでコアを確認する。私はそれを伝えたほうがいいですか?それとも…」

 「やれると思ったのならやっても構わないわ。でも、判断を誤って危険な状態に陥っても助けてあげられるかどうかはわからない」

 

 言外に本当に行くのかと問われたような気がした。ので、"写輪眼"でそれに応える。

 

 「そのあたり含めて教わっていますからご安心を」

 

 「それがあなたの魔眼…、思ったよりはっきり発動が見てとれるのね」

 「かっこいいでしょう?」

 

 ロスマン先生は少し笑って前へ向き直る。無線で一言つげ、前衛が散ったのを見てフリーガーファウストを撃ち込む。最後の一発が出るとこちらを向いてきたので黙って頷く。

 

 「行きます!」

 

 煙に紛れるように突っ込み、すれ違うようにして接近、コアを見る。

 

 "捻りこみ"で滑るように弧を描き、前から相対するように見た時、相手の左下から潜り右上の位置に出る。

 

 一瞬同行戦の姿勢に入りネウロイと並んで飛んだあと、コアへ向けてまっすぐに突っ込む。オーラを刀身にまとわせ、そのうえで先端に"凝"。

 

 「ハァァァァ!」

 

 突き刺した先端がコアを砕いた感触を感じると同時に刀を引き抜きながら体をひねり、反対側へ抜ける。ネウロイの破片を"円"で探知し、避けつつ距離をとり、無線を入れる。

 

 「見ててくれました?」

 

 「…そうね、いろいろ言いたいことはあるけどひとまずはよくできました。ただ…」

 「なんです?」

 「本当は銃の扱いも見るつもりだったのよ、どうしたものかしら」

 

 連携するならまだしも一人で突っ込むなら剣のほうが早い。などと考えてしまうのは自分が強化系だからだろうか。

 

 

 

 

 「すごいやひかり!剣でネウロイを、わぁ眼が!それが魔眼?」

 「はい!"写輪眼"なんて呼んでますが」「シャリン?」

 

 前衛の二人やそれを援護していたポクルイーシキン大尉とクルピンスキー中尉とも合流した。大尉と曹長、それ以外で分かれて会話する。

 

 「実力はあるようですね」

 「問題は連携かしら。突っ込んで、切るか突く動きはすごいのだけど、魔眼を使わせることを考えると、どうしても近づく必要がある以上、管野さんより扱いが難しいわ」

 「コアがわかるといっても、中型までなら数人で弾幕張ったほうが安全で、かかる時間もあまり変わらないでしょうし」

 

 

 「へー、魔眼ってこんなはっきり模様が浮き出たりするもんなんだねぇ」

 「んなわけあるか。孝美のは魔力がうっすら張るくらいだったし、それは下原もそうだろ」

 「全力出すと髪が真っ赤にかわるお姉ちゃんの方が意味わかんない魔眼だと思うんですけど」

 「あ゛ぁ゛!?」

 「落ち着きなよカンノ、すごい顔になってる」

 

 

 ≪お前たち、戦闘が終わったのならとっとと戻れ。二パと管野で残敵哨戒だ≫

 

 「「「了解!」」」

  

 

 

 帰投後、曹長と一緒に執務室へと呼び出される。

 

 

 「で、どうだった」

 「筋はいいです。機動とタイミングを見切る目も。ただ、魔眼を活かすには近接戦を強いられる以上扱いが難しいうえ本人にも高い技量が求められますから」

 「そうか」≪隊長!二パさんが墜落したとのことです!原因は冷却器に大量のイナゴが混入!≫

 

 「なんだそれは…」

 「相変わらずついてないわね、回収班は?」

 

 ≪墜落場所の特定ができず、時間がかかるそうです≫

 「夕飯には間に合いそうもないか…」

 

 せっかくなので申し出る。二パともっと友好を深められるかもしれない。

 

 「よければ私に行かせてください。出撃したのに夕飯が遅れるのはかわいそうですから」

 「よかろう。現在ラドガ湖上空待機中の管野と合流して捜索に当たれ」

 

 指示を聞いて、すぐに発進する。

 

 

 ラドガ湖の南側で飛行する管野をみつけ、接近する。

 

 「管野さん」

 「あ?テメェ何しにきやがった」

 

 「私もニパさんを探しに」「チッ、勝手にしろ」

 

 管野が比較的高い位置から全体を見ているのでこっちは高度を下げ、声をかけて探す。日が暮れだし、あたりが茜に染まったころになってようやく見つけた。

 

 「いました!」「なに!?いたか!」

 

 二パは木の枝に布団のように引っかかっていた。近づくと寝息が聞こえたが声をかければすぐに起きた。

 

 「あれ、カンノ…に、ひかりも」

 「あれ、カンノじゃねぇんだよ心配させやがって」 

 

 おっツンデレか?などと考えていたら睨まれた。

 

 

 

 ニパの両手を二人で片方ずつ持ってぶら下げるようにして連れ帰る。ニパのストライカーは損傷し、飛べ無くなっていた。

 既に日は暮れ、あたりは真っ暗だ。万が一が無いように高度を上げ、雲の上に出る。

 

 「おもてぇ…」「あー!いってはいけないことを言ったなぁー!」

 

 疲労で元気のない管野に対して、ひと眠りしたからか元気なニパの声を聴きながら飛んでいると、

 

 

 「二人とも下だ!」

 「なに!?」「な!」

 

 いち早く気付いたニパの警告の後、下から雲を突き破って光線が伸び、続いてネウロイが姿を現す。

 

 「新手か!」「グリゴーリが近いから!?」

 

 ネウロイはそのまま上昇し、こちらの上を占有する。

 

 「チッ、銃を持ってるのは俺だけか!ニパを任す!」

 

 「おいカンノ!」

 

 ただの捜索だと思っていて銃も刀も置いてきてしまった。

 ニパをこちらに預け、管野は一人で上昇し空戦を始める。

 

 「502基地、こちらは雁淵!ネウロイ出現!現在位置はえーと」

 「キロフスクのあたり!管野が一人で行っちゃった!」

 ≪こちら502基地、相手の規模は!?≫

 「中型が一機!だけどすごい高くで戦ってるから管野の零式じゃ無理だよ!」

 

 見れば、先ほどまでと打って変わり、ネウロイは管野の下側からビームを浴びせ、降下させないようにしている。

 

 ≪すぐにジョゼさんと下原さんが上がります!それまで持ちこたえてください!≫

 

 「って言っても二人のストライカーだって高空で戦えるわけじゃないし、管野がそれまで持つかどうかも…」

 

 下原は同じ零式二二型、ジョゼのVG.39は水冷でいくらかマシだがそれでも十分な装備はない。

 

 「なら、私たちでやりますか?」

 「どうやって?ひかりの零式だって高く上がれば動けなくなる!それじゃカンノと同じだ!」

 「いいえ、動きません。ニパさん私と交代してください!」

 

 空中でストライカーを片方脱ぎ、ニパに渡す。

 

 「えぇ!?空中で履き替えろって!?いや、履き替えたところでどうするのさ」

 「私がニパさんの銃で撃ってニパさんがシールドを張る!」

 「…それ、ストライカー履き替える必要ある?」

 

 あるのだ。

 

 「私シールド張るの苦手で防ぎきる自信なくて…」

 

 そう、実は空戦機動や剣ばかり振っていた結果、若いのにシールドがそこまで強くないという、劣化もっさんと化しているのだ。

 

 「し、仕方ないか…。カンノのためだ!やってやる」

 

 

 

 

 

 必死に上昇するニパに背負われながら、銃を構える。普段使うものより小口径で射程が短いので気を付ける。

 

 「おぉーい、カンノー!」

 

 ネウロイの斜め下につき、ニパが声をかけ、管野に合図する。

 こちらも射撃を開始すれば、ネウロイの攻撃もこちらにも向く。結果、管野のほうに隙ができ、その瞬間に固有魔法"剣一閃"で突っ込む。

 

 ネウロイはコアを殴り砕かれ、消滅する。

 

 「やったぁ!おーい、カンノー!カンノ?」

 「つ、疲れた」

 

 

 

 

 

 魔力切れで飛べなくなった管野をニパが抱え、その背中に乗る。ニパのストライカーは"俺"がつけている。

 

 「やっと帰ってこれたー」

 「おなかすきましたねぇ…」

 「俺はとっととシャワー浴びてねてぇ…」

 

 見れば、502のメンバーが滑走路で待っている。ネウロイを撃墜した段階で連絡を入れたため、ジョゼ・下原のペアもそこにいる。

 

 「…ハッ、ハァックショィ!」

 「「は?」」

 

 

 滑走路の直前に大きな水柱が立った。

 

 

 

 

 「三人ともそこに正座です」

 「ちょ、俺たちは悪くねぇだろ!」

 

 引き上げられた後、ポクルイーシキン大尉にお叱りを受ける。

 ニパは"俺"が履いていたニパのストライカーから飛び出したイナゴが、鼻をくすぐった拍子にバランスを崩したらしい。

 なので、落ちたことについて叱られたのはニパのみで、"俺"とカンノは増援を待たずに戦ったことについてだ。

 

 「クソっ…ねみぃってのに」

 "グーッ"

 「わぁ、ニパさん今の一瞬で寝ましたよ。しかも人の肩枕にしてるせいで私動けないんですけど」

 

 次に大尉が見に来るまで正座を続けるように言われ、格納庫の隅で3人並んで座っている。

 

 「…管野さん?管野?」

 

 

 

 

 「…まぁ、連続での戦闘でしたし、管野さんもずっと飛んでましたから大目に見てあげましょう」

 

 「ところで雁淵さんは平気そうですね?」

 「剣術やってる人間は板張りの道場で正座くらいやってますから効きませんよ?」

 

 「それは…どうしましょう」

 




 ふと思ったけど作品かしてるどこの部隊にも淫獣がいるよね
501宮藤502下原504フェデリカ506は微妙だけどイザベル507は迫水。508と505と503は漫画にも小説のもなってないからよく知らない ワールドウィッチーズでどっかの部隊は見たような気はする


 劣化もっさん→剣技もっさんの勝ち、機動もっさんの勝ち、魔眼もっさんのほうが遠くから見える、おまけにもっさんは指揮もとれる上に士官学校卒だから頭がいい


 途中でニパのニが全て漢数字のほうになってて笑った。
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