念能力者(?)なひかりちゃん(?)   作:シチシチ

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モチベの低下がやばかったところに大学が「オンラインで授業やるよ履修登録してね^^」って言ってきたから完全に萎えてた

時系列がごっちゃになりますが多分原作13話の後の話です 先書いちゃった


閑話2 ~おまけで設定まとめてある~

 ・短編その1/米

 

 「米食いてぇな…」

 

 管野がそうこぼしたのは昼食後の時間。

 物資の不足はいまだ続いており、サトゥルヌスの時の補給も長くはもたなかった。以前に比べれば食事の質もよくなってはいるが、それでも育ちざかりな年齢の上に戦場に立つ兵士でもあるウィッチからすれば物足りない。特に最近は量にも少しずつ影響が出始めており、夕食が少し減らされ、その分出撃前になる朝と昼に回されるようになった。

 

 「…数少ない補給、扶桑からのなんてめっきり来なくなりましたからね」

 

 下原さんがこぼした通り一応少ないながらも補給は来ている。ただし陸上をスオムス側から延々とトラックで送られてくる補給は心もとない量で、しかもペテルブルグには1500人からなる部隊が詰めておりそちらへと回されるのがほとんどだ。

 ウィッチはもともと、ネウロイに対して明確に有効である貴重な航空戦力として待遇がよく、嗜好品の類も多く支給されていたのだがそれも途絶えて久しい。リベリオン製の明らかにしばらく備蓄されていた物を放出したであろう缶詰やレーションがテーブルに並ぶ事もあった。現在の食事は味気ない保存食品で腹を満たし、数少ないまともな食材、具体的にはニパが採ってくるキノコなどで舌を満足させることを繰り返している。

 そんな状態で扶桑米など望むべくもなく、最後に食べたのは一月近く前だったりする。"俺達以外は"。

 

 そう、管野が知らない米が基地内にはある。具体的には扶桑産の缶詰の中にあったものだ。基地の補給が途切れる前に消費されなかったものをとっといた物であり、その中には"俺"が持ち込んだものもある。

 

 そして、そのうちのいくつかを先日こっそり消費してしまったのである。事の発端は食堂に隠されていた缶詰を目ざとく発見したジョゼさんで、どうしてもと頼みこまれてしまった下原さんが開けた。

 問題はその際に一緒に開けたのが下原さん、ジョゼさん"俺"の三人のみでその場に管野はいなかったことと缶詰の残りは多くないということだ。

 

 数少ない米をできれば自分たちで楽しみたいという気持ちは下原さんも同じらしく、先ほどもしれっとごまかしにかかったことからも明らかだ。今も話の途中でこちらに視線を向け、しきりに合図してくる。なんとなく話をそらしたいことは伝わってくるのでこちらもそれに乗ることにした。

 

 「補給といえば武器弾薬の類は大丈夫なんでしょうか。ここは零式が3機もありますし」

 「あぁ…、できるとこは欧州産の部品で入れ替えたりもしてるらしいが限界はあるだろうな」 

 「武器はいざとなればなんとかなりますがストライカーはさすがにおいそれと乗り換えることはできませんものね」

 「いまからメルスを追加で3機調達しろっていわれても無理だろうしな」

 

 話題を食料から武装の方へとシフトさせる。管野自身そういうのにも気を遣う質なのですぐに乗ってくれる。下原さんもそれに話を合わせる。お互い撤退戦の中で厳しい戦いを潜り抜けてきただけあって話が合うらしく弾みが出てきたところに、

 

 「定ちゃん大変!」

 

 そういって入ってきたのはジョゼさん。話を聞いてみれば今新しく着いた補給の中に502向けのちょっといい食料があったらしい。

 

 「おい、ジョゼ!その中に米はあったか!」

 「お米?あったかな…。でも、お米だったら…「なら!せっかくだもの久しぶりに腕を振って何か作りましょうか!」さ、定ちゃん?」

 

 即座に下原さんが割って入る。缶詰のことを口に出しそうな雰囲気を感じ取っての即座の行動だった。誤魔化すことができたかと胸を撫で卸す気持ちでいると、また扉が開き、入ってきた人物がしゃべる。

 

 「残念だが、今回の補給にも扶桑からのものはない」

 

 入ってきたのは少佐で、その手には補給品が書かれていると思わしきリスト。

 

 「今後も扶桑からの食料品の補給はしばらくないだろう」

 「食料品の、ってそれ以外はあんのかよ!?」

 「ああ、扶桑からの補給は全てストライカーや武器に関連した物に限っている」

 

 管野が食って掛かれば少佐はすました顔でそう言い返す。どうも補給品には全体のうちの割り当てがあるらしく、扶桑からの物品は戦闘用で枠一杯とのことだ。

 

 「一応、扶桑からの補給ということで管野にも直接確認してほしいのだが」

 「あぁ、なんで俺が!」

 「一応この場の扶桑軍人では最高階級なのでな」

 

 

 そう言われた管野がこちらを見るがあいにくここにいるのは任官したての軍曹と下士官上がりの少尉だ。しぶしぶといった様子で納得した管野は部屋を出ていった。

 それを見送った少佐は、今度はこちらに向きなおり口を開いた。

 

 「基地内の備蓄リストに数の合わない部分があってな?」

 

 ((!?))

 

 思わず顔がこわばる。こちらの反応を見てか、少佐の口がうっすらと笑う。それを見てこちらも"しまった!"と思った。

 

 「そ、そうなんですか」

 「ああ。食料品の項目でそれも扶桑からの補給で備蓄に充てられていたものだった」

 

 完全にばれてる。扶桑からの食料品と明確に言及されてしまっている以上はそうだろう。 

 

 「ここ最近の調理の中で使ってしまったかも…」

 「と、思ってサーシャに確認したが"米"を使ったものは記憶にないそうだ。…素直に自白するならお目こぼししてやらんでもないが?」

 

 ささやかな抵抗を図っていたが、少佐の言葉を聞いた時点でもはやごまかせないと悟ったのか下原さんがぽつりぽつりと言葉をこぼした。ぶっちゃけ物資の横領なのは事実なので、お目こぼししてくれると言ってくれている間に負けを認めてしまうべきだと思っいこちらも一緒に食べたこと、まだ隠してあることを告げる。

 そのことを聞いた少佐は見逃すことの対価として自分にも缶詰を渡すように言ってきたので素直に渡す。ただ、これはいわば少佐も共犯ということであり、基地の最高権力者を味方につけたともいえるので否やは無かった。

 

 缶詰を受け取った少佐は部屋を出ていこうとし、ふと立ち止まり、

 

 「ああ、それと最後に一つ」

 

 振り返った少佐の顔はいつか見たようなどや顔で、

 

 「サーシャが食事中にわざわざ固有魔法を使っているとおもうか?」

 「「えっ、あっ…」」

 

 ((嵌められた…)) 

 

 またも手の上で転がされていたらしい。

 

 

 

 ・短編その2/念×系統別修行×水見式 (原作13話の後の話を想定しています)

 

 平時に何もない時、隊員の多くは談話室で過ごす。少佐は執務室にいることが多くあまり顔を出さないが、曹長は時折顔を出す。大尉は格納庫か談話室か執務室で曹長よりも来る頻度は低い。それ以外の隊員は談話室を多く活用する。

 過ごし方にもそれぞれの特徴があり、本を読むものや談笑するものなど様々だ。

 

 その中で、最近の"俺"は新しい念の修行方法を考えていた。

 

 内容は"操作系"の系統別修行について。強化系が操作系を覚えるのは非常に効率が悪く、生粋の操作系の60%しか極められないらしい。が、それはそれとしてせっかく写輪眼を模した能力なのだからできるだけ再現したいという思いは強い。

 

 (操作、操作…。"オーラ"を介して何かを"操作"する修行…)

 

 例によって例のごとく操作系の系統別修行は原作に描写されていないため自分で考えなくてはいけない。

 

 操作系の能力は人間を操作するものが多いが一部無機物や犬などの人間以外の生物を操作するものもある。どれも発動に当たって条件を設けることで制約と誓約としていることが多い。例えば"アンテナや針のようなものを相手に突き刺す""対象と口づけを交わす""操作できるのは死体に限る"などで、条件が厳しいほどに効果は強まる。口づけだけで相手を操作できる"180分の恋奴隷"はその名前の通り時間制限があるのだろう。

 写輪眼を用いて行う幻術は"目を合わせる"ことを条件に発動し、相手を操作する。条件としてはあまり強くないので理想に近づけるにはまた別の制約が必要になるだろう。

 

 (まずは操りやすい物、人間は…ダメだろうな)

 人間なんて複雑な物、いきなり操作できるとは思えない。訓練につきあうのを頼みづらいというのもある。

 また、いずれはある程度対象と離れていても操作できるようになる必要があるだろうが、まずは手で触れた状態で何かを操作することから始めるべきだろうという考えもある。

 

 「んー、下原さーん!」

 「はーい!なんでしょう?」

 「糸か紐か、何かそういった物はありませんか?」

 

 隣の給湯室にいる下原さんに声をかける。

 操りやすいであろう小さく軽い物として、糸は最適なのではないかと考えたのだ。自在に曲げたり編んだりできる柔軟性と操作系の修行前でも操作できそうな軽量さを併せ持つからだ。

 

 「糸ですか?お肉を縛ってあった紐で良ければありますけど…」

 「大丈夫です。使わないのであればください」

 「一応、お湯で洗ってからにしますね。でも何に使うんですか?編み物をするってわけでもなさそうですし」

 「ちょっと念の修行に使おうかと…」

 

 そう下原さんと会話していると、本を読んでいたはずの管野が食いついてきた。

 

 「なんだ?新しい奴やんなら俺にもやらせろ」

 「まだ"絶"終わってないでしょうに。それにこれは系統別の修行だからまだ先の話ですよ」

 

 系統別修行は基本4種を終えてから行うが基本を終えている隊員はまだいない。

 

 「系統別って要は固有魔法を強化できるって奴だろ?いいじゃねぇかよ別に。他を疎かにするってわけじゃねぇんだ、それに何時でかい戦いがあるかわかんねぇのにちんたらしてられっかよ」

 「むぅ…」

 

 実際戦いが迫っていることを知っている身としてはうなり声しか出ない。

 固有魔法を強化できるというのは"念"について説明するときに例えとして写輪眼と接触魔眼について話したからだろう。

 

 原作最終話における巣の攻略作戦はもうしばらく先となるだろうが、半年先というほどでもないだろう。恐らくは後三、四ヶ月。

 あれだけの大軍同士のぶつかり合いとなれば生き残れるのだろうかという不安はぬぐえない。

 そう考えると管野の少しでも早く力をつけたいという考えも理解できてしまう。

 

 「うーん、でもなぁ」

 「ね、せめて少しでも先のこともできないかな」

 「なんかないかい?僕らも少しでも強くなっておきたいという気持ちはあるんだ」

 

 ふと頭を上げてみれば、管野の横にはニパと中尉もいて、ジョゼもこちらをちらちら見ている。

 実戦で大規模な作戦を経験してきた身としては現状に何か感じる物でもあるのだろうか。

 

 (…水見式だけなら"練"の修行にもなるしいいか)

 

 少しでも戦力を強化しておくことが部隊全員の生存率を上げることも確かなのでこちらとしても譲歩しようという気持ちはある。

 "練"の修行を兼ねるやり方は佐世保にいたころの自分もやっていたことなので構わないかという考えもあった。

 

 

 

 その場にいた下原ジョゼ組とブレイクウィッチーズで順番に水見式を行うこととし、準備をした。

 既に冬に入って長いペテルブルグで葉っぱを入手するのが難しかったので針葉樹の葉で代用したのだが大丈夫だろうか。

 

 「まずは俺からでいいな?」

 「まー、時間がかかるわけでもないし直ちゃんに譲ってあげよう」

 「一番にやりたいかって言われるとあれだしね」

 

 一番手は管野。

 両手をグラスの横に差し出すように指示し、"練"をさせる。

 

 「おお!?」

 「事前に聞いてはいたけどこれは…」

 「不思議…」

 

 管野の両手に挟まれたグラス内は滲み出すかのようにうっすらと橙色が拡がっていく。

 

 「これは放出系ってことでいいんですよね?ということは」

 「ええ、魔力を飛ばすことが得意ってことになります」

 「放出?固有魔法的に絶対強化系だと思ってたぜ」

 

 "グラス内の水の色が変わる"のは放出系の傾向だ。

 管野的には意外だったようだが嫌というわけでもないらしい。

 

 「じゃ、そろそろ代ってもらおうかな」

 

 二番手は中尉、同じように"練"をしてみれば今度は水に変化がなく、不審に思ったのかしばらく"練"を続けていたが、やがてそれを終えてグラスを持ち上げ、中の水を口に含んだ

 

 「お、なんか酸っぱい気がする」

 「水の味が変わんのは変化系だったな」

 「中尉も強化系だと思ってたのに…。じゃあ、次私ね!」

 

 その後はニパ、ジョゼさん、下原さんの順で水見式を行い、それぞれ強化系・具現化系・操作系だった。三人共特に不満があるといった風でもなく、むしろこの結果をどう自分の固有魔法や戦い方に絡めようか考えたり意見を交換したりしていた。なんとも見事にばらばらの系統になったものだ。

 

 「じゃあ、後は皆さんそれぞれでしばらくこれを続けてもらう形で…」

 「ええ、今まで"練"を行っていた時間にやればいいんですよね。ところでひかりさんなぜドアを開けたんです?どこか行くんですか?」

 「少佐たちにもやってもらわないといけないので…」

 

 

 結果は、大尉と曹長はどちらも具現化系で、少佐は特質系だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・短編/設定『これがひかりちゃん(?)の全てだ!』

 

 

 身長160cm/体重48kg(原作よりも大きく重い)

 

 1930年5月26日生まれ/1936年6月憑依(もしくは覚醒)

 

 1942年4月航空学校入学/1944年8月欧州派遣(現在14歳)

 

 所属:扶桑皇国海軍第337航空隊欧州支隊

 階級:軍曹

 装備:零式二二型甲/零式練戦

 

 使い魔:扶桑リス

 固有魔法:接触魔眼/写輪眼

 特殊技能:念

 

 扶桑皇国は九州佐世保生まれ。

 原作知識から、将来戦うことになるだろうと予測し、それに備えて魔力の操作訓練を始める。訓練の参考にHUNTER×HUNTERに登場する"念"を採用したところ、"魔力"と"オーラ"の性質が同質であることに気づいてしまう。

 "念"の訓練を経て、生まれ持っての固有魔法"接触魔眼"をもとに発として"写輪眼"を再現した。

 航空学校入学後は扶桑海事変に参加した元ウィッチ北郷章香校長に師事を受け、空戦と剣術を学ぶ。

 欧州派遣の際、負傷した姉に成り代わる形で502に参加、ロスマン曹長の教育の元に欧州の実戦を経験する。502内での立ち位置は最低階級兼新兵。

 

 戦闘の時は中、大型ネウロイ戦において、他の隊員の攻撃で敵機を損傷させ火線を減らしたうえで吶喊、"円"の射程に入れることで接触魔眼を起動させコアを特定し部隊内に共有するといった役目。

 

 念について

 基礎は全て修め、応用は一部を切り捨てた上で修行している。

 系統は強化系。発は"写輪眼"、動体視力や観察眼を強化する形で再現しているため、現在幻術の使用などはできない。あくまで"写輪眼を再現しようとしたもの"どまり。操作系の系統修行を行うことで将来的な再現を目指す。

 

 原作との差異について

 肉体・魔力的には念とその修行の影響により、筋肉が付き背が少し高い。

 人間関係では、姉・孝美との接し方がドライになったために孝美は原作よりもシスコンをこじらせている。

 502の人間に対しては軍人としての意識が強い上位3人にはあくまで上官として接することを心がけ、そのほかは管野に対して一応の敬意を払っている、原作ほどジョゼと打ち解けていない点などが違う。

 

 

 

 彼/彼女にとっての人生とはロールプレイのようなものだ。あくまで"雁淵ひかり"のポジションにいる存在であり、彼女の名誉を汚すようなことはできない。彼/彼女にとってはあくまで"雁淵ひかり"の代わりなのだから。




話毎に書き方の参考がケイズ・レポートやノーブル・ウィッチーズ等複数に代わっているため書き方に差異が生まれてたりします。
基本一人称にしてるけど三人称のほうが書きやすそうなのでどこかの話で試すかも


水見式周りはもっと長く、それこそ一話丸まる使いたいところだったのですが短くまとめました。もしかしたら、閑話から独立して新しくまとめ直すかもしれないです。 やる気があれば

追記 長期休みで頭茹だって強化系と放出系を取り違えた阿呆の作品はこちらです(修正済み)

追追記 放出系と変化形も取り違えました
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