念能力者(?)なひかりちゃん(?)   作:シチシチ

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修行編を読者が楽しめる形で長く書ける作者は天才だと思う。 ボカァむりですわ



修行編 ~ゴン達って念覚えてからGIクリアまでほぼ一年ってマ?はやすぎでしょ~

 

 こういう時は先人に頼るもの。

 なお、母親は頼れない。そもそもウィッチかもわからん。いきなり「魔法の修行つけてくんろ!」といったところで相手にされるどころかなんか怪しまれそうだし、いい言い訳も思いつかないので別の者を頼る。

 

 「おねーちゃんまほうってどうやってつかうのー!?」

 「んー?しょうがないなぁひかりは!」

 

               ちょろい

 

 なにやら姉のキャラちがくね? とも思うがこの年頃の子は頼られると嬉しいものだしそういうものだと納得することにした。

 姉である孝美はすでに魔力を使えることが昨日の会話でわかっているので都合がよかった。

 

 家に帰ってきたばかりのところを悪いが、声をかけさせてもらい、教えを乞う。

 結果、幼女の抽象的な、もはや暗号ともいえる説明を賜ることとなり、人生経験片手に必死こいて解読した結果は

     "集中して""体の内にあるものを""感じ取れ"

という、何とも少年誌感を感じさせてくれるものであった。

 さっそく、うんうんうなってみるがうんともすんとも言わず、これはどうしたものかと思っていたところ、

  

 「なんで羽もしっぽもださないの?」 

 

とのご意見。 kwskといってみたところ、お姉さまご自身はいつも羽と尻尾をはやしてから魔力を感じ取るとのこと。

 

 お前そういうのは早く言えよ…、と思うもそれも無体な話か、と今度は羽と尻尾…いや、"ひかり"ちゃんはリスだったかな?の耳と尻尾を思い浮かべる。

 

 「あっ、でたでた」

 「すごい簡単にでるじゃん」

 

 ぬるっと出てくると同時に体が暖かいものに包まれるような感触がする。

 

 (こえぜったい"まりょく"じゃん!) 

 

 思わず外見通りの幼女ムーブをかましつつ、言われた通りに自分の内側に集中して魔力の感覚をつかみにかかる。

 

 (あ、これですわ間違いない)

 

 体の外に出ている力をたどってみればなるほど、体をめぐる"ナニか"を感じ取ることができた。

 

          ~第一関門あっさり突破のお知らせ~

 

 

 

 自分の指導の結果に満足げなおねーちゃんのそばを離れ、部屋で続きをする。

  

 (なるほどこれが魔力… 未知の力を感じる!と、同時に確かにこれ少ない…少なくない?絶対少ないよこれ、宮藤ちゃんとかどうなってんだろ…)

 

 わかっていたことではあったが、自分の魔力量は思った以上に頼りなく、同時に原作主人公様に恐れおののきながら次の課題を考える。

 

 (多分、魔力量自体は成長とともに増えるんじゃないかな? となるとまずは操作か)

 

 原作ロスマン先生の教えは、魔力を適量手に集めることで壁を蜥蜴かイモリのごとく登れるようになる、魔力の適切な配分を学ぶというものであった。

 

 (ジョジョの波紋…、いやNARUTOのチャクラのが近いか?)

 

 どちらも作中で"力"を集中させることで壁に張り付くことができた。問題は…

 

 (魔力強化があっても6歳児に壁登りはキツイっすよ!)

 

 壁が登れないのだ! そして、登れない以上壁に手が張り付いたところでそれが適量かどうかはわからないのだ!NARUTO風に走ることもできないし、段階すっ飛ばして水面に立つのもどうだろうか。

 

 (そう考えると原作ひかりちゃんはNARUTOの逆順でやってんだな)

 

 ひかりちゃんが苦戦してたのはもしや…?などと考えたが、閑話休題

 

 (なんか別なの考えないと…なんかあったかな)

 ("力"を操作する系の作品かぁ…)

 

 ("念"、H×Hとかぁ…?)

 

 "念" H×Hの作中で生命エネルギー、"オーラ"を操作する技法の総称 シンプルかつ単純な力の操作を基本とした念は魔力の操作に意外とあうかもしれない。

 他にも魔力や似たような力で言えばリリなのやネギま、似たような力でもBLEACHやNARUTO、ドラゴンボールがあったが前者は魔力操作というより魔法や術式ブッパな世界観なので参考にならず、後者も参考になるのはごく限られたもので基礎的なことを鍛えるには向いていない気がする。

 

 (えーと、精孔を開くとこまでできてるってことでいいのか? んーでも、確かに体から漏れてる感じはするが"纏"をしなきゃ死ぬって感じでもない… あ、瞑想とかでゆっくり開いたのと同じってことか?)

 

 (んー、まぁ順当に纏の修行から始めればいいか 飯くってこよ!)

 

 以後、自分に満足がいくまでの間は、纏を意識して修行することに決め、ひとまずは夕食をとることにした。

 

 

 

 "燃"の四大行を交えながら、起きて飯食って外で纏して飯食って纏して…といった生活を繰り返す。 代り映えしない修行風景に飽き、工夫も凝らし始める。

 纏をしたまま昼寝しだしたり、母親に見つかりそうになったり、外でやったら寝過ごして、帰るのが遅いと心配させたりといった生活を送り3か月もたった頃。

 

 (そろそろ"練"に手を出してみるべ) 

 

 ひとまずの目標であった寝ながら纏をする修行、原作では休んでいる間も脳を緊張させとく訓練とされていた "岩を結んだ紐を自分の上に吊り下げ、紐の先を持ったまま眠る修行" をアレンジ(岩の代わりに小石や本に手加減する)していたものにも成果が見えたことで、次の段階に進むことを決意する。

 

 

 

 修行のために家の裏山まで出てきた。 "練"が周囲にどんな影響を与えるかわからないためだ。

 

 「えー、体中の細胞からかき集めたオーラを"溜めて""増幅させて""放出する"?」

 

 H×H原作における念の修行パートは印象的でよく覚えている。それでも、一言一句間違えずに覚えているかと言われればNOだし、今後もどんどん忘れていくだろう。 今のうちに思い出せるだけの内容を書き留めておきたい、というか念に限らず書き留めておくべきことは多い。参考になる作品の内容、何より“ブレイブウィッチーズ”原作の流れもある。

 とはいえ、

 

 「もう、家出ちゃったしなぁ。 家帰ってからかね」

 

 やりたいと思ったことが思った瞬間にできるわけでもなく、素直にあきらめて今やるべきことを見据える。

 

 「スゥー、ハァーァァァ、………」

 

 深呼吸をして頭と体を落ち着ける。 次いで全身に意識を集中して魔力をかき集めるイメージ。最後に、

 

 「ヌンッ!」

 

 魔力に集中しすぎて気の抜けた掛け声になったがとにかく魔力を噴出!

 

 「これは…、失敗じゃな?」

 

 イメージしていたような魔力の噴出はなく、ひょろひょろと気がぬける様な噴出があるだけだった。

 

 「んー、かき集めた魔力も増幅も放出もどれも足りてなかったって感じ?」

 

 何となく自分にまだ余力があったような、そんな感じがした。正直、焦っていたような自覚はある。一刻も早く身に着けたいという焦りが。欲ともいう。

 

 「ふーっ、焦るな焦るな。まだまだ時間はあるし、始めたばかりだ仕方ない」

 

 そう言い聞かせて、再び練をする。これを何度も繰り返していると、

 

 「ハァーッ!、ハァーッ!」(つ、疲れたッ!、汗が噴き出て止まらない!)

 

 考えてみれば当たり前である。魔力を出し切った、ようは"練"の先、"堅"の修行を開始した時のゴンと同じ状態なのだ。 原作で"練"の修行をしていた時、ゴンやキルアが平然とした様子を見せていたのに対し、ズシが息を切らしていた覚えがある。 ひかりちゃんボディーの純粋な魔力の絶対量の少なさから"練"モドキですら大きな負担となるのだ。 

 

 (これは、まずい)

 

 (6歳児の幼女ボディーにこれは悪影響を及ぼしそうだ…。 最悪栄養失調なんかになられても困る)

 (練の修行は纏以上に時間をかけるしかない。 焦ると文字通り身を滅ぼすことになりそうだ)

 

 しかし、今まで纏に充てていた時間のうち、ほとんどを練に充てるつもりでいたため、空いた時間ができてしまった。 

 

 (練の一日の修行回数を決めて余力を作ったうえで、別の修行に時間を充てるしかないかね)

 

 練の修行に注力してしまうと、魔力を使い果たし何もできない状態のまま長い時間を送ることになり、無駄ができてしまうと判断し、時間と魔力の配分を考える。

 

 (練で大量に魔力を消費する以上、使う魔力の少ない修行…。 あるじゃん、オーラを一切消費しない念)

 

 

 

              ("絶"覚えるべ)

 

 

 

 

 そうと決めた日の翌日からは、午前は家で絶を、午後は裏山で練の修行をし、家に帰ってまた絶。それ以外の時間は纏を維持し続ける生活を始めた。 なお、その弊害として俺が家にいるはずの時間なのに親が俺を、異様に見つけにくいという問題が発生した。 修行に集中しすぎて呼びかける声が聞こえなくなっていることと、"絶"の影響で気配が薄くなっていることの相乗効果で、少し視界に入る程度では気づけないのだという。

 しかし、周囲の家族への影響に対して、修行のほうは苦戦していた。

 

 ("絶"ムッッッズッッッ!)

 

 魔力を漏らさないという工程にとにかく苦戦していた。 全身の精孔を閉じる感覚でやっているが全身をくまなく閉じるイメージがうまくいかず、必ずどこかから漏れ出し、そこをふさげば別の場所から漏れるを繰り返していた。

 

 ("絶"の応用…というか小技はできているのに…。 いや、言い換えればがっつり集中してようやくその程度ってことなんだが)

 

 その小技というのは"絶"をしたうえでケガや疲労したところのみ精孔を開くことで、疑似的な"凝"や"硬"をするというもので、意図的に体の一部の回復能力をピンポイントで強化するというものである。 これにより、疲労を無視した長距離行軍で遠くまで修行をしに行くことができるようになった。虫刺されにも効果があった。蚊帳って頼りない。

 

 (でも結局"絶"はできてないわけでぇ…。 ひょっとするとこれ"練"のほうが形になるの早いかもしれん)  

 

 苦戦続きの"絶"に対し、"練"の成果は日に日に増しているように思えた。

 

 (すっごいしょっぱい感じではあるが"練"っぽいものはできるようになってる… ま、原作主人公に比べると時間かかってるもんな! これでできてくれないと心が折れかねん)

 

 この時点で、ひかりちゃんボディに憑依しておよそ5か月が経過している。 そのうち、3か月近くを"練"と"纏"に費やしていた。 原作主人公たちが念に目覚めると同時に纏を覚え、練に半日ということを考えると、比較するのもおこがましくなる。

 ズシに親近感を覚えたが、あいつも"練"は何週間かで出来たことを考えると、それも霧散した。 あいつも10万人に一人の才能とかいわれてたっけ…、主人公組の1000万に一人の才能とか、能力ありきとはいえ2週間で基礎を教えたとかに比べればイマイチ印象薄いけど。

 

 (そういえば五か月たってんだよな)

 

 年明けが近くなり、空気はもうだいぶ冷たくなってきた。同時に、思い出そうとして思い出せないことも増えた。 家じゅうからかき集めた紙に書き込めるところは片っ端から書き込み、見つからないよう缶に入れて隠したりもした。今でも紙があれば何でもいいから書き込むことを意識している。

 また、最近気になることがある。 今6歳のひかりちゃんの姉 孝美は学校に通っている。 そして、孝美は今5年生で、来年6年生になるらしい。 

 つまり…

 

 (この年で、ピッカピッカのッ、イッチ年生ッ! をすることになるとは…。 いや、6歳ですけどね?)

 

 そう学校に通うことになるのだ。 今までのように日がな一日魔力で遊び倒す毎日は送れなくなるのだ。 

 

 (今、6歳で、原作開始時点で14歳…、つまり後8年。 毎日暇な時間は修行に費やしてればそれなりには時間を確保できる。 言い換えれば学校生活でできる修行と、学校が始まるまでにある程度目途をつけておきたい修行について考えるべきか)

 

 この時代の学校がはたしてどういうカリキュラムで運営されているのかは知らないが、まぁ、午後3から4時、移動含めれば、8~9時間もの時間をとられることになる。それだけの時間ロスを考えれば、少しでも補填したいというもの。

 

 (おおまかに分ければ、移動時間と座学に分けられるのかな。 移動しながらできる修行と座っている間にやる修行… いや、移動しながらだからこそできる修行もあるのではないか?)

 

 移動、体を動かす。 原作にも体を動かしながらやる修行はあった。 

 

   ("流")

 

 体にまとったオーラを攻撃や防御といった動作に合わせて適量配分しなおし、強化するというもの。 H×H原作では手や足にのみならず全身にオーラを分配しては、また別のところに割り振る、といった修行をしていた。 より詳しく言えば組手などもやっていたしそっちのほうがメインで効果も大きそうなのだが、さすがにどうにもならない。

 

 (本来なら基礎を終えた後の応用だが、ぶっちゃけ戦闘に直接影響する技術ってだけで基礎を修めてないと意味がないってわけでもないしな)

 

 "念"のうちで応用に分類される"凝""硬""流""陰""円""周""堅"は基礎4つ以上に直接戦闘中に求められる技術だから応用にされてるんじゃないかなって考えている。 基礎の発展が多いが、"流"はすでに覚えた"纏"と"練"そしてまだ修行を始めていない"凝"の応用である。

 

 (学校が始まるまでの修行は"凝"で決定かな。 正直すでに似たようなことはやってるし、絶の小技よりも難易度低そう。 "凝"してるとこ以外から漏れちゃいけないってわけじゃないし)

 

 (学校までの移動は多分歩きだろうし、そうなると足と手の動きに合わせてオーラを流動させればいいか。 慣れないうちは時間かかりそうだし、学校始まる前から修行場への移動に使ってなれておくかな)

 

 原作修行編でも最初のうちはスローモーションか何かみたいな動きでオーラを動かしながら組手していた。 そのことを考えると学校が始まるまでに歩く足に合わせて動かせるぐらいの速さで動けるようになっておきたい。じゃなきゃ遅刻する。

 

 (移動はこれでいいとしてー、座学はどうしようか。 魔力を放出する"練"は相変わらず無理だろうなー というか"練"修行する時間ほとんどないな。 帰り道…姉と一緒に帰らせられるだろうし無理か 隙を見つけてやるしかないな、毎日途切れさせずにできるかな…、っと)

 (閑話休題、閑話休題。 周りに気づかせずにできる修行かー、あ?)

 

 瞬間、重大なことに気づいた。

 

 (耳と尻尾だしっぱで授業受けるのは無理くね???)

 

 念の修行、第二の関門である。

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ ‐そんなに修行にのめりこめるもの?‐

 

 正直、幾ら生死がかかっているとはいっても、あまりに先のこと過ぎて最初のうちはいまいち修行にも気が入らなかった。 

 が、

 

 (クッッッッッソ暇!)

 

 そう、暇だったのだ。 山の中にある一般家屋、1930年昭和真っただ中において碌な娯楽などなく、数少ない娯楽も、姉妹である以上女の子趣味のモノばかり手につかない。

 結果、

 

 「ハァァァァァ、フンヌァ!」

 

 暇つぶしを兼ねた修行で時間をつぶしている。そういう側面もあった。




 念について
 これ以上詳しく説明するとくどくなりそうなんで詳しくは原作読んでね。
 纏のアレンジについては当たっても危なくないものにするだけでなく、纏で防御力を上げた状態を維持すれば痛くない!と体に刷り込む目的もある

 ところで昔、リリなのかなにかで授業中に念の修行してるss読んだ気がするんだけど思い出せない。

 裏設定
 系統はすでに決まっているので修行の段階から見え隠れしている。ただし能力を決めかねている。


 一つ書き始めると他にも書きたくなる。ガンダム00か艦これか、ガーリーエアフォースとかもある 憑依物が多いかな
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