念能力者(?)なひかりちゃん(?)   作:シチシチ

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 読みやすい小説を目指しております。 



 文章がぎゅうぎゅうだと目が滑ってセリフぐらいしか目に入ってこないんだよね。


修行編 その2 ~自分でもなんでできたのかわからない思い込みってあるよね~

 年明けまして正月。

 

 佐世保ってやっぱ雪降らないんだなー、などと考えつつ、現代よりも質素ながらも、食品添加物も養殖もないオール天然素材という、高級なんだか質素なんだかわからない正月料理を食ってるここ数日。

 正月休みで一日中姉がいるせいで修行に支障をきたす日々をすごしていたある日のこと。

 

 (はて、昼食ってからというもの姉の姿をみないな?)

 

 いつもならファンネルかスタンドの如く横や後ろにくっついていた姉の姿がないことに気づいた。 

 家を回ってみれば母親もいない。

 

 親父は寝ていた、ぐっすりだった。 寝正月いいよね、羨ましい。こっちはクソ寒い中、山向こうまで修行に往復しまくっているのに。

 

 大方、2人は一緒に街にでも出たのだろうと考え、気づいた。

 

 (今なら家で"練"やっても問題ないんじゃね?)

 

 万が一にも練の修行をしているところを見られない、気づかれない用にとわざわざクソ遠い山向こうまで修行しに行っているのだから、父がぐっすりな今、家の裏庭程度に離れれば直接見られる事を警戒しなくていい以上、問題ないと考えた。

 

 【修行できないストレス】を溜めこみ、欲求不満でイライラしていた自分は家を出てちょっと行ったところで練の修行をすることに決めた。 普段ならもっと深く考えて行動したであろうがストレスで頭がおかしくなっていた。 田舎は暇なのだ。

 いつもなら"練"の修行場に行く時間をとっくに過ぎており、今から行くと向こうでできる時間が限られてしまうというのもあった。

 

 「……、ハァッ!」

 

 練の修行を始めてそこそこたつ。一連の工程にも慣れ、最初のころの絞り出すような気合の声も、今では格好がつくようなものへと変わった。

 

 吹き出す魔力量も見た目だけは一端といえるようなものになり、さして大きくないまでも充実した、力強いと言え…いえ…、言えなくも、将来性を感じさせる程度には見れるものになった。

 とはいえ、"練"をするには未だに溜めが必要で、必要になったらスッと出せるような領域にはまだまだ届かない。 G・I編に"練"に時間かけすぎで修行不足、とキルアにバッサリ言われたハゲがいたがあんな感じだ。

 

 最近は数をこなすだけでなく"堅"の修行を意識して、維持することに注力している。

 とはいえ、持続時間は30秒に満たず、加えて、暇を見て書き綴った"記憶メモ"によれば戦闘時は平時の6分の1しか"堅"を維持できないとなると実践では5秒となる。 ウル〇ラマンかどこぞの平和の象徴みたいだな…、なんて思いつつ、目標タイム達成まで残りあと数秒というタイミング。

 

 「ひかり何してんのー?」ポンッ

 「ヒョッ!?」

 

 肩に手を置かれたと同時に喉からは鳥をしめたかのような声がした。〆たことないけど。

 首ねじ切れる勢いで振り返ればそこにはニコニコした姉の顔。

 

 「あっ、っぇ…、別に?ボォッとしてただけだよ?」

 「えー、うっそだぁ! すごい顔してたし汗で顔ビシャビシャだよ?尻尾も耳も出てたし」

 

 ちっ、要らんとこで鋭いなこの姉… などと心の中で悪態つきつつ全力でごまかしにかかる。(はたから見れば)恥(でもなんでもない)も(ありもしない)体面も捨てて。

 

 「えー、そんなにあせすごいー? じゃあお風呂入ろっかなー おねえちゃんも一緒に入ろ?」

 「!! お風呂! しょうがないからお姉ちゃんが洗ってあげましょう!」

 

 (勝ったッ!第三部完!)

 

 ごまかしの成功にほくそえみつつ、頭は別のことを考え出す。

 

 (まさか、念の修行をしている身でありながら、魔力に手が触れるまで気づかないとは… …? …??? あれっ)

 

 「おねえちゃんおねえちゃん」

 「なーにー、ひかりー?」

 「…おr、…わ、私に近づいたときに、なにか、感じたりした?」

 

 「なにか? んー、触ったときに魔力感じたくらい?なんかあった?」

 

 

 「ううんッ!なんでもないよッッッ!!!!」

 

 

 気づいた、今起こったことの異様さに。

 

 ("練"って周囲を威圧してしまうんじゃ???)

 

 "練"の修行をわざわざ家から離れてやっていたのは"練"は周囲を威圧してしまう "と思い込んでいた"からだった。 

 しかし、今、肩に触れた姉にそんなそぶりはなく、その前提が崩れてしまった。

 

 (た、試さなくては! ともすればわざわざクソ遠くまで修行しに行かずとも家で"練"の修行が! )

 

 風呂場にて、裸で突っ立ったまま思わず考え込みだした自分を、姉は楽しそうに洗っていた。  

 

 

 (試すとすれば家にいる人間…、ひょっとすると姉が例外ってこともあるし父か母のどちらか…)

 

 風呂を出て、裏で風呂釜に火をおこしてくれていた父と交代し、かわりに火をおこす。

 姉は母の手伝いに回り夕食を作っている、試すには絶好のチャンスともいえるだろう。

 

 (念つかうと風呂炊き楽になるし…、いざ!)

 

 ちょっとの集中ののち"練"を使う。

 

 「お、おとうさん、ゆかげんはどぉー?」

 「あぁ、いい感じだ。うまいぞぉー」

 「よかったー!」

 

 限界が来る前に早めに"練"を解く。

  

 (なんも感じてないじゃん! じ、自分の記憶にワザップされた!)

 

 練が人に感知されないとまでは言わずともそこまで違和感を感じないのであれば、纏や絶と同様に家に、いながら修行することができるということになる。

 

 ("記憶メモ"に書いたことになんかないか!?)

 

 はやくメモを確認したいという逸る気持ちを抑えつつ、速攻で食事を終え部屋に飛び込む。 いまいち参考にならない記述を読む飛ばしていると、気になる一文を見つけた。

 

 

 (天空闘技場編 ウイング セリフ "キルア君、これから君を殺したいと思います")

 (天空闘技場編 ウイング セリフ "それは私に敵意がないからです")

 

 (あったなそんなシーン…、ヒソカのほうが印象強くていまいち思い出してなかった)

 (この書き込みも、思いつくのを片っ端から書き込んでいた時のだし、すぐに頭から

  すっぽ抜けていた…)

 

 まさかの思い込みからくる大失敗に思わずうなだれる。 が、すぐに頭を上げ、気持ちを切り替える。

 

 

 (しかしこれで…、)

 (今まで以上に念の訓練に時間がさけるというわけだな! いや、"流"の練習が減るか? まぁ、目標は春までに、歩くのに合わせて動かせるようにだし、これはまぁ、気にしなくてもいいか)

 

 

 

 

 気持ちを新たに考えていたところ、母親に眠るように言う声が聞こえたため、慌ててメモを隠す。

 眠そうな姉とともに布団を敷き、明かりを消す。

 布団に入り、寝たふりをしながら考える。

 

 (そうなると修行内容は学校開始後含めて考え直しだな… 先に登下校含めた、学校での内容からか)

 

 (移動に関しては変わらず"流"を使った歩行でいいだろう。 座学の時間は、さて…)

 

 (座学は一番時間が取れるといえる。 とすると習得に時間がかかるもの、応用の中でやっておきたいのは)

 

  ("円"ッ!君に決めた!)

 

 まだ手を付けていない応用の中で"周""硬"は訓練にある程度の動きが必要で授業中にやるのは難しい。 残る"凝""隠""円"のうちネウロイ相手の戦争で隠は優先度が低く、最も優先される、かつ訓練に時間がかかるのは円である。

 

 (念の応用の中で一番気になるのは正直"円"なんだよなぁ~。 学校始まるのが楽しみになってきた)

 

 学校始まるまでの間は、今の使える時間が多い間にしかできない修行を優先すると決めているので、円は後回しにする。

 

 (となると、残る修行的にやるべきは"周"と"凝"かな)

 

 ネウロイ戦、それも空戦ウィッチである以上"硬"は使う機会が限られる。使えるんだったら使えそうなウィッチも思い当たるが。 

 

 "凝"に関しては難易度がそこまで難しくないというのがある。日課である"纏"や"練"、"絶"の片手間で充分こなせるのだ。

 

 

 (メインは周、練が家でできる以上修行の時間はー、)

 

 そこまで考えたところで気づく。

 

 「周の修行すんだったら遠くでやんなきゃダメじゃん…」

 

 "周"それは道具に自分のオーラを"纏"わせる技であり、その修行法はスコップにオーラを纏わせたうえでただひたすらにトンネル、大穴を開け続けるものである。

 

 6歳幼女が大穴開ける光景を人に見られるわけにはいかないのである。

 

 

 

 

 

 

 修行の方針を改め、結局毎日遠出する生活には変わりなく、だれの土地かもわからない山にて、崩れない程度の長さの穴を掘る日々を送る。 最初の一月で良さげな斜面は掘りつくしてしまった。 加えて、固い地層を掘れていない。

 

 「やっぱ、垂直掘りするしかないのかねぇ…」

 

 山の側面を掘るのと違い、垂直掘りには問題点がある。

 垂直掘りの問題点は"崩れて生き埋めにならない対策"そして"穴の下から上へ戻る方法"の2つだ。 

 そのうち、前者は穴の直径を大きくすることである程度可能だろう。問題は後者である。幼女の身ではハシゴを買うことなんてできるわけがないし、家の倉庫に都合よくあったとしても持ってくるなんてできない。

 

 「"念"で何とかするしかないか、さて」

 

 

 「参考になりそうなのはツェズゲラの垂直飛び」

 

 H×H原作G・I編に登場したツェズゲラは、実力者っぽい感じながら念能力を見せずに消えた人物だ。

 そんな彼で印象的なのが、オーラを足に集中させての跳躍であり、自己ベストで16m跳んだとイキっていたところを次の瞬間には主人公組に軽々超えられていった。

 

 「まずは跳躍の練習からしなきゃダメか。 うーん、しかしなぁ…」

 

 跳躍するということは着地もあるということである。

 

 「着地って危ないよなぁ…」

 

 着地に失敗すれば取り返しのつかないことになる。

 

 「ち、ちょっとずつ高くしていくか…」

 

 忍者の修行を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 「お父さん聞いた?最近、山向こうの谷中さんちのお山で突然たくさんの穴が開いていたってお話」

 「ああ、電信所でも話のタネだよ。なんのために掘られたのかもわからない大穴が、斜面にも地面にもってはなしだろ?」

 「盗掘かもって話でもうすぐ警察も来るって話だし… 嫌ねぇ…」

 「学校でも、大穴騒ぎが続くようなら休校にするかもって先生たちがねー…」

 

 

 

 (やっべッッッ!埋め戻しとくんだったッッッ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 顔も知らぬ谷中さんに心の中で謝罪し、"周"の修行を切り上げ、家での修行に時間を回すことを決めた。

 一月に満たない時間で"周"の修行を切り上げることとなってしまったが、どうしようもない。谷中さんにはいつかなにかのかたちで謝罪できることを願う。

 

 (…今後の修行どうしよっか)

 

 (今思うと修行計画の練り直し多いな。まぁいいや)

 (現状基礎四大行のうち"発"以外の修行は順調…完全に軌道に乗ったといってもいい)

 

 (応用のうち、とりあえずの練度が十分なのは"凝"と"流"、十分といっても修行で集中してる時の話で空戦しながらできるかって言われたら、ノー。 "流"に至っては歩く時の手足に合わせられるよう訓練している最中)

 

 (残る"隠""周""円""堅""硬"のうち、修行が軌道に乗ってるのは"練"の延長上でやってる"堅"のみ)

 (軌道に乗る予定なのは"円"のみ)

 

 (のこる"隠""周""硬"は優先度が低い。対人用の隠はネウロイ相手に効果があるかわからない、どころか隠が有効な念にするかも決めていない)

 ("硬"は使いどころが限られすぎ、"周"はここ1か月の谷中さんちの尊い犠牲により、半日掘り続けてもピンシャンしてるくらいには感覚をつかんだ。やわらかい地層しか掘ってないともいうけど)

 

 (各"念"の修行にかけた時間はH×H原作主人公組よりもずっと多い。 原作組が習得早すぎともいう)

 (1000万や10万に一人ってほどじゃないが、ウィッチってことで下駄はいてる分、常人より習得速度は速いほうだろう)

 

 (基礎は十分)

 

 (そろそろ、一回試しておくべきか…?)

 

 

 (発を)

 

 

 

 

 

 "発"

 

 

 H×H原作における"念"修行、その集大成。

 ストパン風に言うなら、固有魔法を自作するに等しいといえる。

 

 しかし、それはあくまでH×Hの世界におけるお話。 ここはストパン世界であり、念の修行だって、元は原作における魔力操作訓練ができないかったから代わりに訓練の参考にしようと始めただけだ。

 

 しかし、訓練を続けるうちに、魔力操作の訓練のはずが、"念"の修行そのものをやっているかのような感覚になっていた。

 

 あまりにも修行が思い通りに進んだのだ。 これまでの訓練の中で魔力とオーラは性質が似通りすぎていたから。

 

 それでも、これまで十分納得することはできた。 他の作品にみるような異能の力でも似たようなことはできそうだったから。 それなら魔力でできたっておかしくないと。

 

 

 "纏"は力を体に"纏"うだけ。

 "練"は力を"練"って体外に吐き出すだけ。

 "絶"は力を体外に出さないよう"絶"つだけ。

 

 "凝"は力を"凝"らすだけ。

 "周"は物を力で"周"く覆うだけ。

 "堅"は体自体を"堅"くするだけ。

 "円"は力を"円"状に広げるだけ。

 "硬"は力で体を"硬"くするだけ。

 "隠"は力を"隠"すだけ。

 "流"は力を"流"れるように扱うだけ。

 

 

 どれも、気や魔力、チャクラや霊力といった他作品の異能の力でも応用が利く、再現ができる、同じ事ができる。

 

 

 しかし"発"だけは違う。

 

 

 これは"念"のみの技法、技、特色、特徴。 他の力で同じことはできない。

 

 あくまで"俺"が使っているのは"魔力"であり、"オーラ"ではない。そのはずである。

 

 もし、できてしまったのなら、"発"ができてしまったのなら、

 それは、"魔力"がオーラと同一のものであるということの証左に他ならない。

 

 それは、念の特徴がそのまま適応されるということ。

 

 老化の遅延、固有魔法を自作できてしまうということ、なにより、

 

 

 "念"の使用に年齢制限はないのだ。

 

 

 

 ("発"が使えるのかどうか… わたし、気になります!)

 

 

 ひかりちゃん(の中の人)

 そこまで(深刻には)考えてないんだけど。

 

 




ふと思い出したようにスラングが出てくるひかりちゃん こんなのーはいーやだ!

練に関する勘違いは、これ書くにあたって念について調べなおしていたとき、"円"の描写から勘違いに気づいたもの。
『円って感知できない人のほうがおおいんだ→キルアでもだめなのか→"円"って"纏"と"練"の複合じゃん?→これ"練"の威圧って"悪意があればオーラだけで殺せる"ってところで勘違いしてたかぁ…??? 原作見直す→ウイングェ…練と錬で紛らわしいんじゃぁ…』
 こんな感じ

 "練"の威圧は邪気や殺意を込めた場合の話で、錬についてウイングが話していた時にキルアに対してやったやつやヒソカが200階をふさいでいた時。敵意がない方はゴンとキルアは圧迫感を感じていたが、感性の高さと資質云々とウイングは言っていたため、一般人は感じないと推測
 
忍者の修行ってのは伸びの早い植物を植えてその上を毎日飛び越すっていうあれ


念と魔力が同一だとまずいって話

その壱  ウィッチは20歳をめどに魔力を使えまくなる→これが解決されるとなると
    全世界のウィッチに教えなきゃまずいよね 絶対国に拘束されるわ

その弐  "発"は念が使えるなら誰でもたどり着けるといえる→誰がどんな超能力を
    持っているのかわからない世界の到来→簡単に言えば僕のヒーローアカデミアの
    個性黎明期の縮小版みたいな世界
     もしくは、ハリーポッターのマグルと魔法使いの関係

その参 念って別に女の子限定じゃない→男も使える→なんでH×H世界ではわざわざ裏ハ
   ンター試験みたいなめんどくさいことしてたのか→やっぱりヒロアカみたいな世界
   が来ちゃうじゃないか!

このあたりの話はまた今度本編でやると決めた 今決めた
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