感想で教えてくれた人には感謝しかない。
文章ループとか書いたはずの文章の消滅とか 多分原因は多機能フォーム使ったことなんで2度と使わん。
これからは面倒くさくても投稿してから文章確認するね…。
おしながき
1、ひかり1年生、夏休みに姉にかまうことを決定/扶桑海事変
2、ひかり2年生、姉卒業 航空学校へ/挺身作戦
夏休みッ! それは学生の心のオアシスであると同時に、暇を持て余し、怠惰をむさぼる日々の始まりを意味するッ!
「"俺"からすると半年前の生活に戻ったに過ぎないんだよなぁ…」
正確には少し違う。なぜなら、
「ひかりぃ~、どこにいるの~?」
学校がないのは姉・孝美も同じなので、すべての時間を一人での修行に費やせたあの頃とは違う。
「ひかりぃ…」
夏休みが始まってしばらくたった頃、気づいたことがある。
「うぅ…」
家と学校での、姉の様子がまるで違うのだ。いや、正確には家での様子がこれまでと違った。
今まで、家にいた時の姉は、アニメ本編やいくつかの漫画を読んだ時の印象から大きく外れてはいない、こんな感じなのかな?程度のもの。
学校での大勢から挨拶されている時の姿は、海軍中尉として慕われる未来を感じさせるものであったし、家にいる時も、妹に構いたがりのお姉ちゃんといった感じで、常識の範疇だった。
それが、夏休みに入ってから暫くすると、こんな有様になっている。
「…、ねぇおかあさん? おねぇちゃんあんなかんじだったっけ?」
「あー、あれねぇ。 ほら、ひかり、夏休みはいる前は孝美と一緒にいること多かったでしょ?登下校もいっしょだったし、帰ってからも、お風呂やお布団、一緒に入ってたじゃない」
「なのに、夏休み入ったらお友達と遊びに行くって言って、いつも出掛けちゃうじゃない?だから家で一人になっちゃって…」
「あ、うん。えーと、つまり寂しい?」
「そういうこと」
そういうことらしい。
ここでいう、"友達と遊びに行く"というのは、修行に行くことを悟られないための隠語のようなもので、実際に遊びに行くときもあるが、殆ど方便だ。
「あー、おねえちゃんは友達と遊びに行ったりとかは・・・」
「たまに行くことはあるのよ? でも、ひかりほどじゃないし…、 それに、孝美はひかりにかまってもらいたい、っていうのもあるからねぇ」
(かまってもらいたいって言っちゃったよ)
正直、時間があれば出来るだけ修行に費やしたいのだが、これ以上放置するのは気の毒な気もする。
「今日もお友達と遊ぶの?」
「うーん、今日はおねえちゃんと一緒にいようかな」
「そうしてくれる?」
お母さん的にも見るに堪えない状態だったのか、念押しされるように言われてしまった。
「お、おねえちゃーん、なにかあったー?」
「! ひかり! そうね、今日は時間あるの?なら、一緒にお出かけしましょうか! 一緒に簡単なお弁当つくりましょ?」(早口)
(さては遊びに行ってたのが羨ましかったな?)
「おねえちゃんとおでかけ?行く!」
姉を振り切って修行するよりも、適度にかまった方が結果的に修行できる時間は多い。そう思うことにした。
当初は、そんな穏やかな日々が続くと思っていたころ、そんな予想はあっさりと覆された。
ザーッ≪…先日の舞鶴襲撃を端を発する大陸への出兵…≫
ザッ≪…扶桑陸海軍は最新の装備を纏った最精鋭ウィッチ部隊を…≫
ザザーッ≪…舞鶴に集結した連合艦隊はこれより浦塩へ向け…≫
「戦争…、またネウロイだなんて…」
「まさか欧州ではなく、扶桑海の向こう側にとはな」
「…舞鶴まで来たんだろ? なら佐世保にだってさぁ」
「だから、軍は大陸まで行って制圧しようってんだろ?大丈夫さ…」
「…やっぱり、町は戦争の話ばかりだね」
「し、仕方ないよ。佐世保にいた艦隊も出撃しちゃったんだし」
「佐世保は大丈夫なのかな…」
この体になって約一年。
舞鶴にネウロイが襲撃してきたことにより、後の歴史において"扶桑海事変"と呼称される戦いがはじまった。
町は戦争の話題でいっぱいだった。
(クラスの皆も、思っていたよりも戦争を感じ取ってるんだ)
遊ぶ約束をしていた子達と町まで出てみれば、あたりにいる大人達は数人で固まって口々に出兵について語っていた。
("扶桑海事変"といえば、後のエースが山ほど出てきた戦い…なるべく意識しておきたいな)
不安をこぼす同級生たちを横目にそんなことを考えていた。
「ねぇ、ひかりちゃんはどう思う?」
「…え?何?どう思うって?」
「ここは大丈夫だと思う?」
そんなことを考えていたら、話を振られてしまった。下手に原作知識から語ってしまわないように気を付けしつつ、それらしいことを言っておく。
「まぁ、大陸から来てるんだし、軍が大陸にいるうちは大丈夫じゃない?ある日突然~って事は無いと思う」
「そうなのかな?」「でもそうじゃない?」「ひかりちゃんがそう言うなら…」「でも怖いね」「うん」
思っていた以上に、自分の発言力が強そうなことに戦きつつ、言葉を続ける。
「ウィッチがネウロイを倒してるって、ラジオが言ってるし、ウィッチが大陸で戦ってくれてるうちは、大丈夫だよ」
「そっか!」「なら大丈夫なのかな」「ウィッチってなぁに?」「わかんない」
友人達も落ち着いたようで、過剰におびえるような子はいなくなっていた。
「大陸のことはどうにも出来ないんだからさ、ほら、せっかく町に出たんだもの、学校や家では出来ないようなことしなきゃ!」
子供達を率いて歩き出す。
七月はもう終わろうとしており、陽射しがまだまだ夏が終わらないことを感じさせた。
"扶桑海事変"のニュースは1937年中、常に報じられ続け、1938年になっても続いた。
初戦のころのような華々しい戦果は聞こえなくなり、現地軍の奮戦を訴えるものや、見るからに新兵といった様子の"ウィッチ"達が家族に別れを告げ、出撃していく…、といった直接戦況には言及しないものばかりとなった。
一般人に知られるにはまずい戦況、といったところなのだろう。それにしてもごまかし方がお粗末と思うが、虚飾で覆いつくした結果、取り返しのつかないことになっても困る、という苦悩が見え隠れするようである。
このことは両親にとって意外なところから我が家にも飛び火した。
姉が航空学校への進学、ひいては"ウィッチ"として軍人になると言い出したのだ。
姉なりに、町や学校での様子に思うところがあったのだろう。 まして、責任感があり、ウィッチとしての素養があるともなればなおさらだ。
このことに、父は猛烈に反対し、ひどく声を荒げて叱った。
が、これに姉より早く反発したのが母で、曰く、「よそ様の家の娘が命かけてるのに、うちの子だけダメとは言わせない(意訳)」だそうで、娘がやりたいといった以上は送り出す姿勢らしい。
これに対し父は、「娘が死んでもいいっていうのか!(要約)」と反論。どちらも譲らない姿勢に、主役であるはずの姉が蚊帳の外に置かれるといった事態に。
そんなバチバチに火花散らした空間にいるのはごめんなので、父母に挟まれ、発言も許されないまま身動きが取れなくなっている姉に、胸の中で手を合わせ、"絶"で逃げる。
結局論争は、その場では決着がつかず、母による父に対する"弁当攻勢"により気力の衰えた父を姉が説き伏せる形で決着した。 これが自分の時に起こらなくてよかったと思う。姉という前例がいるなら口説くのも難しくないだろう。
姉は航空学校においてすでに頭角を現しているらしく、休日で家に戻ってきた姉に対し、「自分からはいいづらいものね?」と母は笑顔で詰め寄った。
苦笑いを返す姉の顔は、たった数か月しか経っていないはずなのにどこか、憂いを感じさせるものだった。
「…、ね、お姉ちゃん」
「ん?、なぁに?ひかり」
「何かあった?なんていうか、心ここにあらずっていうか」
「…そんなことないわ。気のせいよ、きっと」
こっちと目を合わせず、つぶやくように言うその姿からは"自分でもそうだと思いこみたい"そんな印象を受けた。
7月になって大陸の戦況はついに大きく動いた。 "陸軍大反攻"の威勢のいい言葉がラジオから聞こえたと思ったら、一週間もたたないうちに潰走の知らせへと変わり、ついに民間人を含む大陸からの全面撤退が報じられた。
混乱は本土にも広がり、ネウロイの侵攻だけでなく、避難民の処置をどうするのかという声も聞こえるようになった。
政府では混乱をとどめるには力不足だった。収まる兆しが見えたのは、陸海軍が合同での作戦決行を告げた、8月末。
この戦いに軍は、余力をすべて吐き出しきる勢いで臨んだらしく、未だ航空学校一年生に過ぎない姉すらも沿岸防衛の一翼として駆り出されたらしい。
今思えば、あの時すでに姉は実戦に駆り出されることを知っていたのだろう。 出撃に対する不安からあのようなどこか儚い雰囲気を漂わせていたのだろう。
(とはいえ、いまの"俺"にできることはない。 それに、舞鶴沖での戦いは海上でウィッチ隊によって決着ついていたはずだしな)
今、我が家の姉を除く3人は居間に集まり、ラジオの前に座っていた。
この時代、民間に一番早く情報が入ってくるのはラジオであり、この戦いの結末、あわよくば姉の無事を知りたいと集まっていた。
母はひたすらに手を合わせて拝み続け、父は目を閉じ、ただ待つのみといった姿勢だが、こっちはこっちで仕事の行き帰りに神社に寄っていたらしい。
ザーッ、ザザッ≪臨時ニュースを申し上げます、臨時ニュースを申し上げます。≫
ザッ≪8月31日20時発表。帝国陸海軍は扶桑海舞鶴沖における怪異との大規模な戦闘を終了せり。≫
ザッ、ザッ≪この戦闘により、扶桑海より侵攻していた敵超巨大怪異を撃滅。≫
ザーッ≪大本営陸海軍部で"扶桑の安全は保たれた"との発表がありました。≫
≪臨時ニュースをお送りしました。≫
「かっ、勝ったっていってたよな?」
「言ってた言ってた。」
「た、孝美は?孝美のことはなんて?」
「冷静に考えてラジオで一兵士のことは報じなくない?」
微妙に冷静さを失っている両親をあしらい、部屋に戻ることを告げる。
(扶桑海事変はこれで終わり。 ここからブレイブウィッチーズ本編開始まではあと6年…、焦りたくはない、が、"俺"に1000万人に一人の才能なんてものがない以上、一年で中堅ハンター並みになるなんて真似はできない)
(H×H主人公たちは常人が数週間、数か月かける内容を数日で修めたというが、)
("俺"は常人よりはマシだがそこまでの才能はない。マシというのだってウィッチ故にスタートダッシュが早かったに過ぎない。精孔を開く手間がなかっただけだ)
("俺"に残されたものは"時間"だけ!およそ8年を修行に費やすことができる点、のこり6年、ここ2年で培ってきた成果は時間相応だったといえるだろう)
(幼さゆえに基礎と応用を同時に修めるだなんて非効率的な真似をせざるを得なかったが、それでも原作同時期の"ひかり"よりは断然強い!)
(肉体的な意味では既に大人以上、あと足りないものがあるとするなら、それは空戦で生き残る技術)
(それだけは、念の修行ではほとんど補えないものであり、将来の航空学校での2年で十分なものが身につくかはわからない)
(だから、念能力という裏技は"ここ"でつかう。空戦の中で、これがあれば生き残れるという"必殺技"!"固有魔法"!)
おおまかなイメージは固まりつつある。楽してズルして強くなれる、そんな力。
(航空学校の教官は引退か、上りを迎えた実力者たち、他にも、行事や授業で現役が来ることだってあるだろう。必ず、その実力を見る機会はある)
(小学校の間は基礎と応用、特に"発"の"系統別修行法"に力を入れよう。"固有魔法を作る"その日のために)
アニメHUNTER×HUNTERに関しては旧作原理主義者ですが、新作もヒソカの声以外はほとんど不満はないです。
キメラアント編が面白いからみんなも見ろよ!
原作世界戦ではひかりちゃんの無邪気で天真爛漫なところが孝美お姉ちゃんの心の癒しであり、安定剤だったのに対し、作中世界ではすでに成熟した精神のひかりちゃん(?)なため、心の支えが原作よりも弱い という設定。