モブなので、今後登場するかは分かりません。
モブなので、容姿、名前など何も考えていません(性別くらい)。
モブなので、誰がどういう感情かなどもあまり考えていません。
ご了承下さい。
鬼を
鬼との戦闘現場の調査は柱本人が行うということで、探索範囲を軽く打ち合わせた隊士達は、それぞれの持ち場へと向かう。
その中の一組。最初に
実際に、
だが、その
「お前、あの戦い見えたか?」
「いや、全然」
「同期だよな?」
「そのはず」
自分達が戦った時は槍の攻撃をいなすだけで精一杯で、
あんなもの初見ではどうしたって対応出来ない。鬼も必中の
途中まではどうにか目で追うことは出来ていた。動きそのものは理解を超えたものであったが、まだどうにか動きを追えていた。しかし、最後の一撃。あれは完全に見失ってしまっていた。そして鬼の
全てが追い付き、目に映る光景が実際に起こった出来事だと
一つ目は、単純に目の前で行われた戦闘の驚き。二つ目は、それを成したのが同期で悪い噂が多く聞かれる(一部は自分が流したが)人物であることの
「あいつ、あんなに強かったのか……」
「俺達では例え六人で挑んだとしても、きっと他の同期の部隊と同じ結末を迎えていたかもしれない」
「そうだよな……はぁ、柱ってのは遠いなぁ」
「柱になりたいのか?」
「まぁ、そりゃぁな。どうせなら上を目指したいだろ」
「俺はよく分からんが、良いと思うぞ」
「おぅ。ただなぁ」
「あぁ」
「「あいつと同じくらい強くなれるだろうか……」」
そう言葉が重なり、二人して溜め息を吐くのであった。
その男二人とはまた別の男二人組。彼等は同期である創里が既に柱となっていることに、思うことは多少あれど、鬼殺隊は階級が全てだと理解していたし、それに実力があるならと指揮権を預けることに不満はなかった。
「
「そうですね。俺達遅かったですか?」
「いや、伝令を受けてから最短距離で向かっていたし、それ程距離も離れていなかった……む、隠れろ」
「っ!」
堅苦しい話をする隊士が何かに気付き、同僚を押さえて建物の影へと隠れる。その近くを、数名の役人の武士と思われる者達が、
「仕事熱心ですね」
「それが役人の仕事だ」
「俺達も刀持っていますから
「拙者は元武士
「
「
鬼がどの程度の情報網を持っているかは不明だが、どこから
鬼の情報は必要だが、それ以上に鬼に知られてはいけない情報の方が比重は大きいのだ。
「この周辺は問題なさそうだ。次の場所へ向かうぞ」
「分かりました」
どこまでも冷静な二人は、静かに街の闇の中を歩く。
二組とは少し離れて、鬼が現れた地点とは反対側で警戒を行っている二人の女隊士。彼女達も先の一組と同様、参戦する所か鬼の姿を見ることすら出来なかった。
特に同期達で繋がりがあった訳ではなかったが、あの最終選別を共に過ごし、生き残ったという仲間意識はそれなりに強く、彼等が死傷したと聞いた時には
普段から気が強く、男相手でも
「私、向いていないのかしら?」
「え? 何が?」
「鬼殺隊」
「え、でも、それは……」
「ごめんなさい。少し後ろ向きだったわね」
「い、いえ」
「ねぇ」
「は、はい」
「あの男、創里って言ったわよね? 同期なのにもう
曲がったことを余り好まない彼女は、最終選別直後の創里の行動は認められるものではなかったし、当時も
聞かれた
「私も、怖そうな人だなって思う。一緒にいたくないし。でも、強かった」
「そうね。最終選別で私達は生き残った。皆で協力して見張りや
つまり、必要最低限しか動いていなかった。仮にずっと隠れて過ごしていたとしたら遭遇する確率は減らせるかもしれないが、七日間ずっと隠れっぱなしとはいかない。それに食糧は必要であり、また単独であれば昼間はともかく夜間は常に警戒し続けなければならない。
闇の中たった一人で、そのような
「一人が好きなのかな?」
「そんな話だったかしら……まぁいっか。あ、次はそこを右へ行くわよ」
「はい」
とんでもない誤解であるが、訂正する人がいない為そのまま話は終わりとなり、二人は探索の任務へ集中する。
そんな誤解を受けた創里は一人現場に
(着ていた服装からしても、恐らく武士なのだろうな。実力はあるが、
思考の中で敬称を付けていることに気付かずに、考えに
「異常はなさそうだな?」
「おう」
「あぁ」
「えぇ」
「それじゃあ、戻るか。あ、いや、その前に少し確認しておきたい。お前、さっきあの鬼の使っていた技が、えぇと、ほうぞう……何とかって言ってたな?」
「
「そう、それだ」
「それが何だ?」
「歩きながら話す。行くぞ」
周囲に何かしらの被害が出ている訳ではなく(地面が多少
その道中、創里は自身が立てた仮説を口にする。
あの鬼は、まだなってそんなに日が経っていないこと。宝蔵院流槍術を学んだことがある人物であること。それに関連して武家の者、武士であること。鬼は姿を変えられるので年齢は不明だが、あの口調からそれなりの年だと考えていること等。
そこまで話した所で、一人の隊士が口を
「拙者、もしかしたらその人物に心当たりがあるかもしれん」
「本当か?」
「断定は出来ないが、何月か前、幕府の
元武士の隊士の話を聞いていた一同の中で、「もしかして」という声が出る。創里に対して突っ掛かってくるような言動が目立つが、敵の流派を看破した実績のある生意気隊士だ。
「
「そんな名前だったかもしれない」
(誰?)
二人の隊士が納得したような表情をしているが、創里含めて五人は置いてけぼりであった。詳しく話を聞くと、今から三ヶ月以上前に起こった事件で、幕府に不満を持っていた一部の武士が軍学者と共謀してクーデターを起こそうというものだったらしい。しかし、クーデター犯の中に密告者がいて、実行に移す前に全員が捕縛または死亡という形になって終わったとのことである。その中の実行犯の一人が、話に出た丸橋忠弥という人物らしいと教えられたが、その人物のことを一切知らない創里達は首を傾げるだけ。
話をした二人も、そういう話を聞いたとうだけで、直接人間だった頃の彼を見たという訳ではなかった為、結局は、あの鬼の元々の人物かもしれないという
藤の家紋の家に到着すると、創里は同期の隊士達と別れて一人帰路に就く。自身の屋敷まではそれ程離れてはいない。戦闘が早く終わったこともあり、今から帰れば明け方前までには着くだろうと考えている。
(ゆきと約束しちまったしな)
出発前に朝には帰ると約束してしまっていたので、あのまま藤の家紋の家に泊まってしまうと時間が
(とりあえず戻ったらどうするかね……)
こういう仕事であるということは常々教えてきたが、いざとなると泣き付かれてしまった。この一ヶ月で随分と
金銭的理由か何かは知らないが、いずれにしても目の見えない一〇歳に満たない娘を売った。そんな所へ戻した所で、また同じような目に
(うーん、まぁ、大人になるまでは面倒見るか……)
盲人が生きていくのに、いつの世も優しくはない。環境面だけでなく、差別や偏見といった人との繋がりの中で、嫌な思いは沢山するだろう。だからと言って、いつまでも自身の手元に置いておいて良いということにもならない。
まだ大人になるまで数年ある。早い所では女は一四で成人と
(まぁそこは追々本人と相談かな)
他人の自分が勝手に決めて良いことではない。引き取った以上は中途半端で終わらせず、ちゃんと納得した送り出しをしたいと考え、子を持つ親とは難しいものだなと思う創里であった。
江戸コソコソ話
丸橋忠弥は歴史上に実際に登場した人物です。
本文の中で彼について触れていますが、その扱いは史実とは若干変えてあります。
史実では町奉行の襲撃を受けた際に死亡し、その後に磔にされたとありますが、本作では無傷で捕縛され、市中引き回しの上に磔にされるも、恨みが強く中々息絶えることがなかったということにしています。
そこを鬼舞辻に興味を持たれて鬼にされた上に、元々高い武があったことから偶々空席だった下弦の肆の椅子を与えたことになっています。
血鬼術を身に付けたのは創里達と遭遇する一ヶ月前です。だから創里から未熟と言われてしまうものでした。
ちなみに、鬼としての名前は
意味は、