それと、モチベが上がらなくなってきました。
黒死牟どうしようかな……元々の構想としては倒すまではいかないですが、弱体化に成功するというものになっています……うーん、カットかな?
冬のある日の夜。森の中。
現在
(多分、今夜辺り現れるはずだが)
切っ掛けは、村から男衆が消えたと記述された書類だった。
そんな報告が目に留まり、詳しい資料を本部の
あの鬼は、とある特殊な指令を
人食いである。
鬼は人を食えば食う程に強くなる。そして特に若い女は栄養価が高くてより好まれるが、探している鬼は女を食わない。となると、より多くの人間の男を食う必要があり、時には村壊滅ということも出てくる。
下級の鬼であれば、食事量はそこまでなので逆に痕跡を追うことは難しいが、上弦という立場かつ更なる強さの向上を目指すならば、人食いは必須である。
この時代の
鬼の行動そのものを追うことは出来なくとも、人間が消える等の事象があれば、必ず何らかの形で記録に残る。幕府や大名、奉行といった上に立つ者からすれば、税を取り立てるのに個人個人の動向を把握しておく必要があるからだ。その為に藩と藩の間に関所を設け、不用意な行き来がないよう監視を強めている。そういった情報も得つつ、不自然な
(書類業務をサボるから上弦と会えないんじゃねぇかな。あの脳筋共)
脳内にて同僚で先輩の柱達をディスりながら、その時を今か今かと待ち受ける。
すると、何か周囲の空気の流れが変わった気がした。
「来たか……
「お前は……あのお方から報告があった、
「何て言われているのか何となく想像出来るな」
クククと、思わず悪い笑みが
「童磨を倒したのもお前だな?」
「そうだ」
「アイツは気に入らない奴だったが、強さは本物だった」
「そうかもな。まぁ無傷で倒せたから知らんが」
「……あのお方から、巨大な刀を持つ白黒頭の剣士との戦闘は、極力避けろとお達しが出ている」
「ほぅ、つまりお前じゃ俺に勝てないと、言外に言われたってことか」
夜の森という一切の光のない場所の為、相手の顔を認めることは出来ないが、透き通る世界を通して見る相手の身体の様子を
「……俺としては、お前の武は非常に興味がある。だが、今はその時ではない」
「ってことは、尻尾巻いて逃げるか? 最強の鬼がただの人間様を前にして、何もせずに逃げると? せっかく日の出になっても日差しがほとんど入らないよう森の中で待っていたってのに、そりゃねぇんじゃねぇのか?」
「……許可はされていない」
この時、月明かりが微かに差し込み、相手の顔をぼんやりと照らす。
「残念だがここは通行止めだ。この先に行くには通行手形がいるんだよ」
「……」
平静を保とうと努力しているのが沈黙から読み取ることが出来る。
ピンク色のベリーショートヘアに、真っ白の顔に幾本もの縦線が走り、右目には上弦、左目に
(コイツが
思考は冷静だが、口から出る言葉は相手をトコトン傷付ける。舌戦で創里に勝とう等、そう簡単に出来るものではない。
「
「お前!」
「お? ちょっとやる気になるの遅くないか? こっちは最初からやる気だったってのに」
「ちっ……」
ハッキリとした舌打ちが聞こえた。明らかにイライラしているのが手に取るように分かる。もう一押しだろうか。
「全く、あんな
「黙れ! あのお方を
――
(闘気を感知し、動きを読み取る術だったか。透き通る世界に入っている俺の気の流れを、果たしてお前は掴むことが出来るかな?)
―― 全集中
「
「何だその言葉は?」
「気にするな。ただの悪口だ」
「なっ!」
―― 炎の呼吸
相手の一瞬の動揺を誘った隙に技を繰り出す。
炎のような闘気を複数一直線に飛ばす技。創里自身は闘気を発していないが、一部の技は闘気がまとうものもある。
(どう対処する?)
「ハッ!」
―― 破壊殺・
拳による連打で
だが、創里はのほほんとした様子で、ゆったりと次の構えを取る。
「なるほどなぁ、だったら接近戦でやり合おうじゃねぇの」
―― 炎の呼吸
「速い!」
相手の知覚をも超える速度で接近し、
(能力だけに頼らないのは良いな。
「コイツの技の動きとか何も感じられない。おまけに恐ろしく速い。まるで……」
「何だよ?」
「いや、何でもない」
「あっそ」
(大方、
童磨との戦いでもそうであったが、相手のことを知っていると相手に伝えることは、かなり大きな情報となる。それで相手が手の内を全て知られているという恐怖で縮こまれば良いが、感情の動かない相手にはタダで、自分の戦い方が知られているという情報を与えるだけになってしまう。知られているなら、それなりの戦いへと切り替えれば良い。あの時、童磨は引き際を誤ったが、もっと早く身を引くことが利点と算出出来ていたら、もしかしたら逃げられていたかもしれない。
一方で、無惨相手には知っている前提で話をしていた。これは、相手が自身のことを知られることを恐怖しているからだ。情報を封じる為に知っている人間を殺す。短絡的だが有効的な手段だ。知っているという情報を使って相手を挑発し、ゆきを意識から外させ、創里に集中させる意図があった。
あの時に倒せていたら原作は始まることなく、今後巻き起こる悲しみの連鎖を断ち切ることが出来たかもしれないが、逃げに徹する無惨を追うことは中々に難しい。
今回、猗窩座に「お前を知っている」と言わないのは、あの血鬼術があるからだ。武闘の達
下手に情報を渡さないのが目的であれば沈黙を保っていれば良いはずである。沈黙は金、雄弁は銀とも言うし、口は災いの元ともある。現在進行形で災いとなって怒りの暴風が襲い掛かってきているが、創里にしてみればそよ風同然である。ならば何故無駄に喋るのかと言えば、無惨相手にもしたように集中させない為である。余計な情報が引っ切りなしに入ってくる状態では、感情のないロボットでもない限り、何らかの言葉が癇に障ることがある。そうして、髪の毛一本程度でも集中力が乱れれば、その小さな隙間を突いて、攻撃等の手段を執ることが出来るということだ。
また、相手に聞かれて困るような情報は与えていないはずである。鬼舞辻が猗窩座の目を通してこちらを見ている可能性がある以上、挑発に
(本当は、一人での初めてのお使い偉いね。とか、花を鬼舞辻の目の前で握り潰すとかって挑発したかったんだけどな……)
作戦云々以前に、鬼に対してクズというか容赦がないだけかもしれない。鬼が相手だから問題ないが。
「じゃあ、そろそろ
――
「っ! 更に速く!」
そして
―― 炎の呼吸
素早く接近してからの前方広範囲へ向けて薙ぎ払う。普通と違う
しかし、猗窩座の腕に切り傷が走り、その周囲が焼け
創里もこの技で相手の腕を切断するつもりでいた為、内心舌打ちをする。
「何だこの熱は! そしてその刀の色は!」
「教えるかバーカ」
そしてちょっとした隙間でも、相手を侮辱することを忘れない。
童磨は揺れない感情で、物事を常に冷静に見ることが出来、一方で猗窩座も有利不利の判断と、そこからの素早い行動が出来る。相手にまともな思考をさせるのを邪魔するべく、挑発を重ね……
―― 炎の呼吸
―― 炎の呼吸
立て続けに技を繰り出すことで、冷静に戻る時間を与えないようにして相手を釘付けにする。
―― 破壊殺・
それに対して猗窩座は、拳圧の連打によって衝撃波を発生させて技の勢いを落とさせ、回避し距離を作る。
本来なら距離のある相手へ向けて放つ中距離技であるが、触れてしまうと鬼の頑丈さ関係なく斬られてしまうということで、腕の痛みを押さえ込みながら必死で迎撃する。
(良し、斬ろう)
元々あまり時間を掛けずに勝つつもりでいたが、
そこで一気に心臓の鼓動を強めるが、急激にアクセルを踏んで回転数を引き上げた負担で胸に強い痛みが生じる。
「ぐっ!」
痛みとは警告だ。身体がこれ以上は壊れると警告をして、リミッターを掛けようとしている。だが、それを無視して更に先の領域へ足を踏み入れた時、その身体能力は鬼を
――
―― 蒸の呼吸
『スマブラ』でアイクが使うような居合いで、先程の衝撃波によって開いた距離を一瞬所か
特に何か予感があったとか勘が働いたとかでも何でもない。そもそも四速を発動してからの一連の動作を、彼は知覚することすら出来ていなかったのだ。
「がっ!」
意味も分からず地面に転がされる猗窩座。同時に襲い来る痛みと熱さの元へ目を向けると、両脚の
確かに斬られたが、雲蒸竜変に
何とか逃げねばと、どうにか残っている両腕を使って後ずさりする。その表情は先程までの怒りは
「お前は……一体!」
「答える必要はない」
「なっ」
またである。
正面にいたはずの声が後ろから聞こえた。そして気付けば自身の視界はグルグルと回転する。後頭部が地面とぶつかって、離れた場所に自身の身体があるのを目視し、そこで初めて頸が斬られたことを知った。
これまでも強い相手とは戦ってきた。そしてその
もしかしたら、自身の頸を斬った剣士ならば、奴に届くかもしれないと戦っている最中は思ったが、敗北した今となるとそのもしかしたらは、勝つかも知れないに変わっていた。
「鬼にならなくても強くなれるのか……」
「むしろ鬼になったら弱くなるんだよ」
「分からぬ。分からぬが、そうなのかもしれないな……」
その瞳に映る光景は何だろうか。創里は、猗窩座が最期、遠くの何かを懐かしむような
「身体だけ強くなってもな。心がなっちゃいないから弱いまんまなんだよ。鬼ってのは」
それからしばらくして、
江戸コソコソ話
主人公の蒸の呼吸はスロースターターですので、最大火力、速力まで持って行くまで時間が掛かります。MT車で、いきなり二速はあっても、四速や五速に入れる人はいないですよね? 彼の場合はそれと同じで一速から段階を踏んで強化していかないと、心臓破裂の恐れがありますのでこういう結果となります。ピークまで達しなくても十分強いですけどね。
猗窩座は他にも使える技はあったのですが、ほとんど何もさせてもらえず退場という形になりました。
MT車乗りがグッと減り、そもそもMT車が絶滅危惧種になり、(個人的に)保護対象になりそうです。あのクラッチを踏んで、ギアを合わせて、丁度ピッタリとハマってスムーズに加速した時はとても気持ち良いものです。
以下駄文が続いたのでカット。