そして遅々として物語が進まないw
あれです。引き延ばし作戦とかではないです。
主人公が黒死牟と戦うイメージがまだ出来ていないだけです。
三年以上が経過した。
現在
創里は特に見た目に変化はないが、子供の成長は早い。
ゆきは身長を伸ばして
梅は
その太郎だが、身長は大きく伸び、身体もガッチリとした男性らしいものへと
三人とも長く屋敷に住んでいるが、何もずっと屋敷にいる訳でもなく、時々気分転換に街へ出掛けることもある。その時は創里が付き添うことがあったりなかったりするが、大体のことは太郎が一緒にいれば問題なかった。親馬鹿が発動して念の為にと
街へ出ると、美人の女性が二人並んではしゃぎながら買い物をしていることもあり、時折ナンパに
そして、いつの間にか遊郭兄妹も呼吸と刀の練習を始めていた。
そして本日。いよいよゆきが最終選別へ出発する日である。
「良く似合っているぞ」
「本当?」
「おう」
「うれしい」
彼女へは
隠密性を求めるなら
そして「これも」と一本の細長い白い木の棒を差し出した。
「何とか間に合って良かったな」
「うん」
ゆきに通常の刀の形をした
そもそも創里は予備の日輪刀を持っていないので、貸し出すことも出来ない。そこで、半年前に創里の
「どの程度の腕かを見定める。それによっては例え柱である
と、いつもの能面のような仮面を被った年配の男性が屋敷までやってきた。
そして庭で
それから五ヶ月。強度としなやかさを高水準で両立させ、細さ鋭さも一級品の、しかし刀とは言えない、ゆき専用の日輪刀が届いた。時間が掛かったのはやはり、細さを維持したままの強度の調整だったらしい。そして刀身、ゆきはこれを
鞘に納められた状態の刀は一直線の棒のようになっており、継ぎ目は見えない。長さは
刀を納める時には手首のスナップでばらけた刀身をまとめ、穴に通すらしいが、創里にはその原理は分かっていない。使用者の微妙な手首、指の動き等に合わせて、自由自在に動くが、一歩間違えれば自身へと牙を
これには鉄仞も驚きを隠せないでいたが、これなら最終選別は問題ない。それ所かあっという間に柱候補だと言って、満足そうに帰って行った。
最終選別まで一ヶ月を切っていた。
そして刀を完全に自身のものにすべく
「もし日輪刀がなければ、更に伸ばしていたが、何とか今回のに間に合った」
「別になくても良い」
「駄目だぞ?」
「生き残るだけなら出来る」
「それでも、万が一というのがあるからな。攻撃力を持たない
「大丈夫。私は死なない。だって、つくりの
「実力は確かに十分ある。ただ、最終選別は力だけを示す場ではない」
「?」
そこで彼女は首を
「最終選別に参加する者達は皆、鬼と戦うのは初めてな連中だ。それはゆき、お前も変わらない」
「うん」
「その時に、本物の死への恐怖というものと戦わなければならない」
「うん」
「詳細を語ることは出来ない。ただ、あの試験は参加者の心が試される」
「うん」
同じ返事を繰り返しているが、ゆきは真剣に師匠の話を聞いている。
「まぁ生半可な
「うん」
「それと、俺の
「カー」
目が見えなくても移動は問題ないが、場所が分からなければ行きようがない。そこで創里は自身の相棒の
「行ってきます」
「生きて、帰ってこいよ?」
「うん」
「応援してるぞ。頑張るんだなあ!」
「うん」
「おゆきちゃん、頑張って!」
「うん」
それからも屋敷の住人の皆で見送られて、ゆきは初めて一人で外の世界への一歩を踏み出した。
「カー」
否、一人と一羽である。
道中、余計な会話はなく、時折分かれ道で方向を示す程度。それ以外は、どこかへ飛んでいってしまう等、道案内として正しいのだろうかと疑問に思うくらいに
それから半日以上、時折休憩を挟みつつも歩き続けた結果。無事に最終選別の舞台となる
本格的に一人になってしまったことに若干の心細さを感じるが、そんな弱い心には負けないと一人「よしっ」と気合いを入れて前に進む。
(この階段の先がそうなのかな?)
長い長い階段。そしてその脇から漂うのは、時折屋敷で
(藤の花の濃い匂い……優しいけど、悪いものを
一段ずつ上がる
日が沈み、月昇る。
その場面だけを切り取れば、彼女の
(階段の終わり。ここかな?)
どうやら広い空間に出たようだ。周囲の気配を探ると、若い男女が合わせて二〇名程度。皆、緊張した様子で、張り詰めた空気を感じる。
そんな中で、下駄の音を鳴らして現れた女性に、一同は驚く。
(何だこの
(
(あの者もこの最終選別の参加者なのか?)
(手にある細長い得物は、日輪刀か? しかし鍔がなければ
(何か、美人じゃね?)
(前髪で分からないけど、多分美人だな)
様々な思いがあることなど
「あなたが、ここの偉い人?」
その鈴が鳴るかのような可愛らしい声に聞き惚れるよりも、彼女が話し掛けた相手にまたも周囲は驚愕した。
「おや、私から話し掛けるつもりでしたが、気付かれていましたか?」
「? うん。最初からいたでしょ?」
「そうですね。あぁ、皆様、本日は最終選別へのご参加ありがとうございます。本来ならば当主様自らが訪れて挨拶を行う予定でしたが、
(お館様は
そこには、梅と同世代だろうと思われる少年がいた。しかしただの少年にしてはその身にまとう雰囲気は明らかに自然そのものと同一であり、つまりは異常であった。
(気配もなく自然に溶け込む
確かそんな話を創里がしていた気がすると、記憶の隅を
七日間をこの山の中で過ごす。山の中では鬼が出てくる。生き残った者だけが合格者だと告げられる。
いよいよかと気を
そして、藤の花で覆われた結界を通り抜け、未知なる弱肉強食の世界へと足を踏み入れた。
江戸コソコソ話
ゆきちゃんは寸胴ではありません。ちゃんとそれなりに出るとこ出て引っ込むとこは引っ込んでいます。江戸時代だからそんな体格にメリハリがあるとは思いませんが、一応二次元のスタイルはファンタジーですので問題ありません。
二つ下の梅ちゃんはもっとスタイルが良いです。(今は身長が低いことも相まって)ロリ巨乳です。今後の成長でスリーサイズに合った身長になっていくので問題ありません。イメージされる程巨乳でもないですけど、一応補足です。
次回はいよいよ奏の呼吸のお披露目です。