一応、エピローグみたいなものです……が、一話にまとまりませんでしたので、次回に続き、そして次でちゃんと本格的に完結としたいと思います。まだしばらくお付き合い下さい。
また、丸被りしないように、台詞等あえて変更している部分があります。ご了承下さい。
時は大正はじめ。
しかし、時代は進もうとも人と鬼の戦いは終わりを見せておらず、一進一退の攻防が繰り広げられていた。
そして
多くの犠牲を払って、
その隊士の名は
赤毛が混じった短髪。
そしてその妹で鬼の
麻の葉模様の着物に、市松柄の帯を締めた長髪の少女。髪は黒から毛先になるに連れ
運命に逆らうことは出来ず、創里の知る原作と同じ流れとなってしまった。家族のほとんどを失い、唯一残った妹も鬼にされてしまって日の下を歩くことが出来なくなってしまった。そんな彼女を救おうと鬼殺の道へ入った兄、炭治郎だったが、今は拘束されてとある大きな日本家屋の庭にて転がされていた。
その中の一人、
「気が付いたみたいね。貴方にはまず、鬼と仲良くする方ほ……コホン、鬼を連れていた経緯を話して頂き、その上で裁判に掛けたいと……」
穏やかな口調で問い掛けようとするのを
「裁判なぞ掛ける必要がない! 俺はハッキリこの目で見た! 少年は鬼を
炎のように逆立った髪を持ち、眼力が非常に強く、声も大きい。
それに同意するように、
「ならば俺がやろう。どうせやるなら派手なのが良い。それはもう
「可哀想な子供だ。生まれてきたことすら可哀想だ。そんな可哀想な子供は、苦しみなくこの世から消して上げるのが浄罪となるだろう」
そんな三人の発言を聞いて、驚きと戸惑いの表情を浮かべるのは、桃色の長髪の女性。毛先の方は黄緑色という奇抜な髪色を持つ、胸が大きな人。
しかし、彼等の話よりも自身の妹の安否を心配する炭治郎は、必死に周囲を見渡す。と同時に、自身と一緒に戦った仲間、
そう。この世界では、
そして、伊之助に代わって炭治郎達と一緒にいるのが、同期の
「おい、どこ見てるんだよ。この人達は鬼殺隊最高位の柱だぞ。失礼に当たるだろ。ちゃんとジッとしてろ」
仲間の安否の心配をしていると、ずっと側にいる隠から注意を受けてしまった。
その時、少し離れた木の上からその場の様子をずっと
「コイツのことはともかく、俺はもう一人の隊律違反をしたアイツが、何の拘束もされずにここにいることが非常に不愉快で理解に苦しむのだが」
その左右違う色の瞳、オッドアイの視線の先には、頭には厄除けとされる狐の面を付け、緑と黄色の
「一緒に救援に向かった
原作では最終選別で死ぬはずだった者。しかし、ゆきが柱となって一年後の年に、最終選別突破者がゼロであった。それならまだ過去にもあったことだから誰も見向きしなかったが、次の試験、そしてまた次の試験も突破者ゼロということになった。そうなると、隊士候補が鬼に食われて、鬼が強くなっていることを
本来ならもっと早く議題に挙げるべきであったが、これまで死者は出ているものの特に問題ないと聞き入れてもらえなかった。だが、今回立て続けに被害が出たことで方針を転換。すぐに取り掛かる運びとなった。
その恩恵で、原作で炭治郎以外一人も帰って来られなかった
元々高い実力を持っていた錆兎は、順調に鬼狩りを重ね。こうして
「隊士として、俺の行動は間違っているのだろう。だが、男なら、一度決めたことは最後までやり通す。それだけのことだ」
彼の宣言に、一部を除いて周囲の厳しい目が向けられる。だが、その空気は続くことなく、早々に杏寿郎が「やれやれ」と首を振った。
「彼の言い分はともかく、俺としては無駄な抵抗をせずに素直に着いてきてくれて助かった! 錆兎との本気の戦いは、
「ま、待って下さい。私はまず、その子から話を聞きたいです。ねぇ? そこの少年? 詳しい話、聞かせてもらっても良いかしら?」
カナエの配慮で、ようやく、しかし急に発言権が回ってきたことで慌ててしまい、上手く言葉に出来ないようだ。そこを彼女が「慌てず、ゆっくりで良いのよ?」とフォローしたことで、幾分か落ち着きを取り戻す。
「あ、ありがとうございます。そ、その……」
そして炭治郎の口から語られる妹が鬼になった経緯。鬼になってからの二年間、人を一人も食べていないこと。鬼を人へ戻す手段を探す為に鬼殺隊に入ったこと。妹は人を守って戦ってくれること。これからも人を食べないこと。
要領を得ないものの、心の中の思いを全て吐き出す。しかし、居合わせた面々から掛けられる言葉は「信用出来ない」「
そんな中、ずっと言葉を発することなく、柱の面々の顔色を窺うように、実際はただ見とれていただけの蜜璃が、流石にマズいと思ったのか口を開く。
「あ、あのー……その、お館様がこのことを把握していないとは思えないのですけど……そこの所どうなのかなって……勝手にこちらで処分しちゃって良いんでしょうか?」
その発言により、柱達は沈黙する。しかし、処分を撤回する気がないことは明白で、
「い、妹は、俺の妹は! 俺と一緒に戦えます! 鬼殺隊として、人を守る為に戦うことが出来ます! だから……」
「だから何だぁ?」
そこへ、更に別の人物の声が割り込んだ。
声のした方へ一同が目を向けると、そこには、全身傷がない所を探すのが無理なくらい傷だらけで、目は血走っていて凶悪な人相の白髪の青年、
しかしそんな周囲のことなどお構いなしに、実弥はただ一点、炭治郎へ視線を向ける。
「何か面白ぇこと言ってんなぁ、坊主? 鬼が何だって? 一緒に戦えるだって? 人を守るだって? んなもん、あり得ねぇんだよ!」
そう言って、抜刀。箱目掛けて突き刺した。
それにぶち切れた炭治郎は、後ろ手に拘束された状態のまま立ち上がり、駆け出した。
「俺の妹から、手を離せ! そんなことをする奴は、柱だろうが何だろうが、絶対に許さない!」
「ハハハ、そうか、そりゃ良かったな!」
一度刀を抜き、それと同時に大量の血が噴き出す。
そして、もう一度刺そうとした所で「もうすぐお館様がいらっしゃるぞ!
だが、その刀身は
地面を蹴って空中へ身を投げ出した炭治郎は、そのままの勢いで実弥に頭突きをカマした。頭部を強打された実弥と、腕が縛られていることで受け身の取れない炭治郎の両者は、そのまま地面へと倒れ込んでしまった。だが、頭の硬さに定評のある炭治郎はすぐさま復帰。禰豆子の入った木箱を取り戻した。
「て、テメェ……」
まだ頭の痛みから立ち直れない実弥だが、ゆっくりと起き上がる。その一部始終を見ていた他の面々は、驚きの表情を浮かべていた。
「よもや!」
「錆兎の言葉があったとはいえ……」
「ど派手にやらかしたな! ハッハッハ!」
「南無……」
「あ、その箱の中に鬼が入っているのね。大丈夫かしら?」
「炭治郎……」
「ぷふっ」
「……」
柱達の注目を集める中、実弥と炭治郎が次の動作へ移ろうと構えた。
その時、少女達の高い声が響く。
「お館様のおなりです」
すると、柱達の間で空気なピンと張り詰めたような感じとなる。その原因である声の主へ視線を向けると、いつの間にか屋敷の中に二人のそっくりな少女が立っていた。そして、その奥から一人の線の細い男性がゆっくりと影の中から出て来た。途中から二人の少女に支えられる形で、縁側の日の当たる場所に立つ。
「おはよう、皆……」
先程まで荒れていた心が、不思議と落ち着くような感じのする声だった。
大正コソコソ話
本文では嘴平伊之助の安否不明みたいなことにしていますが、実際は父親は飲み会の帰りに鬼に襲われて死亡しており、それを機に、母親は幼い伊之助を連れて、実家へ帰っているということになっています。という一応救済。
そして雪里伊頼。一体誰の子孫なんだ……
水の一門、皆好きです。特に真菰が好きです。
那田蜘蛛山に派遣されたのは、錆兎と杏寿郎なので、必然、カナヲと禰豆子の鬼ごっこはありません。鬼ごっこなのに追い掛けられる方が鬼……というか本物の鬼だからごっこじゃないような……?
カナエを派遣しなかったのは、後の柱合会議(裁判)を書く際に、必要以上に鬼の禰豆子を庇いそうだっただったからです。
禰豆子は見た目可愛いですし、大人しいですし、人も食べないしともなれば、カナエにとってドストライクですからね。
無口で口下手な義勇よりはコミュ力ある錆兎を派遣し、それとバランスが取れる人選として、そして、まだある程度は話の通じる人として天元か杏寿郎を迷い、ど派手じゃない方として杏寿郎を選びました。
カナエは派遣されていませんが、しのぶは蝶屋敷代表代理という形で医療班として派遣されていますので、治療は迅速に行われています。そこは原作通りです。ただし、柱じゃないので柱合会議には参加していません。
それと、カナエの口調がいまいち分かりません。炭治郎は年下で階級も下だから砕けた言葉遣いで良いのかな? 同僚へは敬意を払って丁寧語にしていますが。
後は……色々と言い訳を考えていたと思いますが、忘れましたのでまた次回。