いぬの生活 作:アスラン
最近忙しくなって(身から出た錆)散歩に行けてない気がする
次にあった時に思いっきり説教されそうだなぁと思っていたら
早々にその機会はやってきた
うん千聖さんも変にストイックだもんね
いつものスポフラ(スポーツカモフラを更に略してみた)な千聖さんと川原に行くと
いい笑顔の僕(の身体のレオンさん)がいた
「あら?どうしたのかしら、有名になっちゃったレオンにミーハー気分で触りに来たのかしら?」
千聖さん、本人に対して絶好調だね…って僕に言ってるのか
「そうですね、久々にレオン君と遊ばせてもらえないかなと思いまして」
僕そんなスマートに返せないよ?
何故か僕の姿のレオンさんの爽やかな返しに千聖さんはベンチで休むといいファンに見せちゃいけない顔して歩いて行った
やっぱり忙しくて情緒不安定になってるのかな?
「違います」
そうなの?
「ところで、最近色々とご活躍みたいですね」
あ、いい笑顔…
すみません、本当、もう習慣なんです
きっと一日一回偽善をしないと死んじゃうんです、体じゃなくて心の方が安定しなくて
「むちゃくちゃ言いますね。まぁ…お陰でお嬢の昔からの夢もひとつ叶いましたしね」
そうそうしちゃったことは仕方ないですからね
「貴方そうやって工学部のレーザーの出力実験邪魔したんですか?」
あ、被害でちゃった?
工学部のレーザー実験用のレーザーが調子が悪いということで…トドメを刺した
事故になるもんあんなの
「ちゃんと説明しないから問題になるんですよ」
説明したつもりなんだけどなぁ、やっぱりダメだね
「一方的に相手が理解してないのに話をすすめるの良くないですよ」
はい…周りがそれでもわかってくれちゃってましたからね気をつけます
「貴方の周りは自覚がない天才が多すぎます、お嬢もご友人も皆」
そうなんだよねー、その中抜きん出てるから日菜ちゃんがぶっちぎって目立ってるだけなんだよね
「そういえば、家庭教師の仕事ですが、どうします?」
どうって?
「貴方の記憶で大抵のことはなんとかなりますけど」
うん?
「音楽関係の期待にはどう応えればいいです?」
え?そんなことあった??
「気づいてませんね、
気付かなかった…、ピアノは断ってるんだけどね
基本感覚でやってる事を人に教えれるのは基礎だけだからね
「あと、直接LINE確認してください」
スマホを見せてもらうと
未読が結構ある…おかしい、こんなに話し相手いたかな?
「お友達とパスパレ関係は既読にしていますが確認してください」
パスパレは…レオンさん?彩ちゃんと結構やりとりしてません?それも
日菜ちゃんが相変わらず着信多いね、殆ど
所々なんか変なの混じってるのもいつも通りだね
ん?あ…マニュピレーター操作どうしよう
「これ学校からのですよね」
工学部に入り浸ってるせいでマニュピレーター操作を覚えたら、誰よりもできるようになっちゃって
難しいものを頼まれるようになっちゃったんだよね
これはいつものでお願いします
「貴方結構黒いですよね」
偽善者ですから
「それもう口癖ですよね。では向こうには延期か断りで」
なんか秘書か執事みたいだね
「貴方の能力ですよね?」
まぁ興味あって執事喫茶とか秘書検定とか受けたからね、バイトもしたし
「学生で就職先に困ってないって凄いですよね、最悪
そういえば事務所から最近連絡ないよね
「忙しいのでしょう、主に貴方のせいで」
そうなの?ってため息つかないでくださいよぉ
「それと、貴方所有の乗り物関係ですけど
そうだった、頼むの忘れてたや、乗れるなら乗ってみてもいいよ?
「いきなりは怖いので今度隣に乗ってください」
いいけど、どうやろう?
「今度考えてみます、柴田様もなにか手があれば」
乗ってみたいんですね、うんうんやっぱり男の子は乗り物に憧れと執着もつよね♪
僕元に戻ったら今度はAWDに乗りたいんですよ
「発想がわかり易いですね」
うん、レオンさんの体で走ってみてすっごい楽しいんだよね
「この身体ももう少し体力つけたらいかがですか?」
うん、やってみてくれるとわかるよ。
多分今以上はつかないから
「貴方の記憶から読み取るとそうですよね、折角なので試してみます」
少しでも上がるとうれしいです♪
「ご友人について走れるくらいになりたいですね」
そうだね~それくらいはやっぱり欲しいかも…
レオンさんの体の影響でもう少し身体動かせるといいなぁとおもうんだよね
「あまり私の体で無理をしないでくださいよ」
気をつけます、が、レオンさんかなり動けるよね?なんで隠してるの??
「いざという時動けると格好いいじゃないですか」
そうだよね!!あれ?でも、なんで??この間…
「そろそろご友人が戻りますね」
時間が来たようだ
学校もあるので千聖さんの元に向かうと
「あらレオン、柴田さんとのお話はもういいの?」
うん、そろそろ友人さん来ちゃうしね
レオンさんが何故か千聖さんと友人さんが接触するのを回避したがるんだよね
「お話って…?」
よく考えたら話してるってなんだろ?レオンさんがなんか苦笑いしてる
「柴田さん、あまりレオンに変なことを教えないでくださいね。何を見せてたんです??」
スマホ見せてもらってたの見られてたのかも…
「先日の動画ですよ」
しれっと答える、確かに見せてもらったから嘘ではないんだよね
証拠にすぐ動画が出てくるし履歴もある
…これ、僕のやり口なんだよね。誤魔化す時の…
ある意味レオンさんに悪い影響与えてるよね
「確かに…まぁあなた達は先日から嫌に仲がいいのよね?レオンもあなたに凄く懐いて…」
そう映るんだなぁ
「良かったら朝か晩の散歩しましょうか?」
早速仕掛けるレオンさん、やっぱり乗り物関係は興味あるんだよね
男の子だなぁ、僕もこの姿でどうやってレクチャーできるか考えないと
「それは柴田さんに悪いですけど…考えておきますね」
そう言うと千聖さんは帰路に…うんだから僕忘れてるんだよね
リード無しでついていくことが最近増えてるよね?
「柴田さんが家にくるのかしら?」
帰り道、柴田さんが言っていたことを思い返す
レオンの散歩を受けてくれるとか…
それって家族になるってことよね?♪
…それは無いとはわかっているけど思うくらいいじゃない
これを普通に言葉にしてしまうのが中二病なのね!!
やっぱり
私のイメージカラー黄色なのに黒が混じったら…虎柄かしら?
…いけないいけない、
「レオンはどうしたい?本当最近柴田さんに懐いてるけど?」
やっぱり命の恩人とかあるのかしら、元々賢い犬種なのは知っているけど
だとすると…柴田さんとの接点が増えるのよね
前は本当気づかないというか、見えてないというか、認識されてなかったのよね…少し腹が立つわ…
残念ながら私は紗夜ちゃんほど素直にはなれない
芸能人としてのプライドも少しはあるし
何よりなんか私からなんて負けた気がするじゃない?
…これが問題なのよね
紗夜ちゃんくらい分かりやすく好意を示しても伝わらない
今の私でなんとかなるとは思ってはいない…
使えるものはなんでも使う!!
「レオン…協力してもらうわよ?」
私は皆よりアドバンテージがある…はず
機会も増やしていけばいいのよ
事務所へのバイト斡旋や就職斡旋も抜かりなく続けるし…実際有能で事務所も望んでいる
プライベートでもレオンのお陰で更に接触が増えるなら!
花音の親友という立場以上に近づける…
私、こう見えても負けず嫌いですから
…知ってたとか言うのは誰です?スコシオハナシシマスカ?
それにしても、
みんな趣味が悪いわよね…
少し崩し過ぎでしょうか?