いぬの生活   作:アスラン

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いつも見ていただいてる方ありがとうございます。

少し間が空きすみません

モチベが上がらないとか書きたくないのですが

…上がらないorz


ご意見・ご感想お待ちしています。


四話:小火以上焚火未満

白金さんにまさとさんの過去がわかるものを提供して頂いた

「本当にピアノ弾いてたのね…」

小さな子のピアノの発表会と思いきや歴としたコンクールの動画だった

…その、新しい扉が開くかと思ったわ

なにこの可愛い子?

半袖半ズボン♪サスペンダーに蝶ネクタイって…

今も男性にしては小さめだけど、反則な可愛さだわ

そんな子がピアノを大人顔負けの正確さで弾いている、その正確な演奏は私の音楽(ギター)に通じるものを感じた

この頃に講師に基礎の大事さを叩き込まれたのかしら?

そして、動画(これ)を見ていて、凄いと圧巻されても楽しい音だとは思えなかった…

少し前の私と同じだ

…少しだけ興奮が冷めたのか、まともに動画を見ることができた。

なんというか、今のまさとさんに感じる変な面白味はない

子供に混じっている事への違和感?変な老成感がある

なにより、感じるのは真っ向勝負、今みたいな応用を利かすというのではなく、愚直なほど頑なに真っ直ぐな印象

このまま育っていたらどうなっていたのかしら?

 

「それにしても…白金さんも可愛いわね」

元々白金さんのご家族が撮影したのだろう、白金さんの演奏もあった、印象は今と変わらないけど、その持った音楽性はこの頃から凄かったのだとわかった

それにしても…

「この頃は普通なのに…」

どうしたらあのように育つのか…いつも生徒会室で市ケ谷さんと二人に見せつけられる身としては甚だ遺憾だ

なんて考えていたら、腰まで伸ばした少し赤が入った綺麗な茶髪を靡かせた身長が若干高めの子が出てきた

どこかで見たような?

その演奏は苛烈だった、白金さんのあとだと際立ってわかる感情で弾いているけど技術も伴っている

…格好良い

子供に使う言葉なのか分からない けど、その姿は際立っていた

演奏が終わり、その満足そうな顔に見覚えが…

杏子さんだ、今でこそショートカットにしてるけど面影がある

なにより演奏後の顔が今も変わらない

正確無比な奏者に感情を豊かに楽しんで演奏する奏者

こんな二人が同期にいたら白金さんも性格的以前にコンクールから遠のくのが少し納得でき…

違う…年齢的にこの二人が居なくなったからコンクールがつまらなくなった?

白金さんはあぁ見えて負けず嫌いで芯が強い、あの二人が居なくなり面白くなくなったのね

だからあの二人を覚えていたのね…まさとさんは覚えているのかしら?

…覚えてないわね

確証を得るくらい分かっている

まさとさんは記憶の割り振りが潔い程極端

人の事を覚えないのは、その分の記憶容量を他に回してるらしい

あきれたけど、何故か納得できる

 

だから、覚えていても

「(髪が)黒くて長いピアノの子」くらいかしら?

覚えてないわね…

お母さん「クッキー缶の子」は不本意だったけど記憶させるのにこれ以上無い要因をありがとう!

バームクーヘンの子よりは本当覚えやすいし…違うわ…

「しかし、白金さんはあの二人に固執していたのかもしれないわね」

データ量が凄い、見るために部屋に籠ってしまった。

日菜にも見せてあげようかしら?

まずは自分で目を通してみましょう

「杏子さんにも聞いてみましょう」

当事者で幼馴染みだ、なにか秘蔵の品があるかもしれない

 

 

 

「もう、おねーちゃんあまりびっくりさせないでよね」

流石に篭りすぎて心配をかけたみたいね

今は部屋を出てリビングの大きなテレビの前にいる。

こんな大きな画面は必要ないと普段は思っていたけど、映画を観る以外にも役に立ってくれている

子供の頃のまさとさんの演奏を見ながら

「え、なにこれ?おねーちゃん??るんっと来ちゃうよ?」

…やっぱりこうなるわよね?私間違ってないわよね?

年下趣味に走っても不思議じゃないわよね?本人はもう成人していますけど

良かった、少し悩んでいたのよ

「一人でこんなの見てたんだね?」

そのニヤ顔やめなさい

流石にすこし反省しているから

 

 

「ご心配お掛けしました」

何故か目の前にポテトを積まれた状態で同席している、まさとさんと杏子さんに頭を下げる

少しだけ納得していないのは

私なにもしてないのになんで?まぁ心配していただいたのは嬉しいですけど…

 

それにしても、あの可愛い子がこうなるのですね…

 

相変わらず黒い装いのまさとさんを眺める

童顔なのよね…(目付きは微妙だけど)

相変わらず肌は白いし…(ちゃんと日にあたっているのかしら?)

これで背がもう少しあれば文句無いのに…(私の背の高さを恨みます)

「紗夜ちゃんどうしたの?」

何故か杏子さんがニヤ顔で訊いてくる、多分わかっててきいている

「時の残酷さについて少し考察していただけです」

なぜかつぼだったらしく大笑いをこらえている、あなた(杏子さん)の事も含めてですよ?

 

席は、座席奥に杏子さん、その隣通路側に私、ポテト()挟んでまさとさん、無言でポテトを食べ続けるまさとさん、ここのは美味しいから気持ちはわかります

「人外盛りがもうなくなりつつあるんだけど…」

杏子さん何を驚いているのかしら?

「お待たせしました~追加のやけ食いウルトラ(人外)盛りです♪」

上原さんが追加の揚げたてを運んできてくれた

トレーに山盛りになってるように見える、これがウルトラ盛りの醍醐味です

「家だとフライヤー出さないとこの味でないんだよね」

揚げたてをおいしくいただきながらまさとさんがそんなことを言う

あの部屋色々あるんですね…またお邪魔したいです。

ちなみに、ウルトラ盛りはテイクアウトが多いらしい、揚げたてが最高なのに…冷めてもおいしいのだけど

「柴田さんも結構食べるんですね?」

上原さんが空いたトレーをもちそんなことを言う、少し言い回しが気になりますが、下手なことを言うとこちらが危うくなるのは察しているから何も言わないわ

「揚げたて本当に美味しいんだよ」

「ケチャップとか大丈夫なんです?」

言えばもらえることは知っている、この塩だけのシンプルさがいいのに分かっていない

「美味しくないとこのはもちろんもらうよ?」

ここは美味しいと言えばいいのに…

「巴、喜ぶと思います♪」

あら、会話が成立するのね…

少しだけ黒いものが生まれかけました

「紗夜ちゃん?」

なんです、そのニヤ顔やめてください

「ところで、その、柴田さん?」

上原さんが先程からしきりに気にしているのが

「そちらの方は…」

そう、杏子さんってファストフード店(ここ)に来たことが無かったみたい…柴田さんと来たものだから一部の人間の詮索する視線が集まっている

「紗夜さんの友達で僕の幼馴染みだよ」

柴田さんにしては解りやすい

「その、多分、【TRINITY】の杏子(あんこ)さんじゃないですか?」

そう言えばそんなバンド名だったような?スリーピースバンドなのよね?

「Afterglowのベースさんに知られてるとは…ベース繋がりで目つけられたかな?」

言われ慣れてないのか、少し恥ずかしそうだけど…凄い言いぐさよね、そんなものだと私も思っているけど

「ボーカルなしのインストバンドなのにカッコよく聴かせるって玄人受けしてるじゃないですか!」

確かに、私が居たときもボーカルいませんでしたね、それであのボーカル(ヘタクソ)に目をつけられて、さらに燃焼物()が入ってあの事件

…更に湊さんと色々やらかしましたからね…

 

あれ?火薬庫にガソリン撒いて踊ってた感じかしら?

よくあれだけで済んだものね

「そう言えば、数回だけだけど友希那さんと紗夜さん含めてセッションしてましたよね?」

そう、少しだけ一緒にしたこともある、あの頃の湊さんと私はあの演奏では我慢ができなかったのよね…今は?

そんなのRoselia(うち)があるのに何を言っているのかしら?でも、そうですね、いつかセッションはしてみたいですね

なんて思いを馳せていたら

 

目の前に不快な突起物があった、パンチングマシーンみたいにベチベチしたいのを堪える

白金さんのといい市ヶ谷さんのといい、なんですかこの邪魔で邪な物体は!

「TRINITYの杏子さんと繋がっちゃったよぉ♪」

バイト中に個人携帯持ち歩けるとか、ゆるゆるですね、丸山さんも持ってましたね…松原さんと宇田川さんしかまともな人はいないのかしら?

脂肉の塊がどいたので…退いたので…

「あの、ポテトが…」

ほぼなくなっている…柴田ぁ!!

なんて言いませんよ、この人変なところで子供っぽいことするんですよね

「そんな涙目にならなくても」

慌てて、上原さんから再度受け取ったトレーに移していたポテトを慌ててだす

「泣いてなんかいません!」

 

 

 

「何この人達…ポテトでバカップルし始めたんだけど」

信じられない光景だった…

だってシバケンだよ?

「最近たまにこうみたいですよ?」

ひまりちゃんが何故か微笑ましげに見ている、え?なに目線なの?

それより嘘でしょ??

…これはお赤飯炊かないとだめかも

「賢人が、人にちょっかいかけるなんて…」

思わす本名呼びしちゃうわよ

信じられない…人に全く興味がないわけではないけど、自分からこういう嫌がられる?というかちょっかいかける様な事は殆どしない

しても、私やかなり親い人間にくらいの賢人が…お姉さんなんか…

 

(餌付けされたのかな~。それか髪なんだろうなー、本当髪の綺麗な子には靡きやすいからなぁ)

と、冷静に考えてしまった。

まぁ、それでも普段の賢人から考えると、かなり特別ではあるけど

(紗夜ちゃんも気づいてるのかな?)

少しだけなんか癪なので教えるのはやめておこう、多分Roselia(メンバー)の誰か…リサちゃんか、案外友希那ちゃんが気づくに違いないから

「上原さんおかわりを!」

え?食べきったの??

「オーダーはカウンターでお願いします♪」

いつものことなのか上原さんは戻りながら、「人外追加で~」って、『人外』って正式名なの??

で、こちらは

「私がだします!」

「いやいや、僕の方が食べてるから」

「私も食べてます」

なに?なにこのなかよしさん?

賢人に連れてきてもらった何の変鉄もないファストフード店(お店)で、見たものは何故か微笑ましくなる…なる?

 

その数秒後に衝撃的な出会いと

新たな何かを私は見ることになった…

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