いぬの生活 作:アスラン
何故か千聖さんが気を失ったので
川原で僕とレオンさんは話をしていた
「お嬢に近い私と賢人さんが一緒に居たから違和感を感じ取ったのでしょうね」
違和感を感じ取るって、千聖さん凄いなぁ
「私の姿なのに賢人さんみたいだとか、賢人さんの姿なのに私みたいだとわずかながらに感じ取ったのを常識が否定して意識を切ったのでしょう」
気を失った千聖さんを膝枕をしているレオンさんはそう推察していた
凄いねレオンさんも千聖さんも
「それにしても、お嬢は何か言ってましたか?」
なんか凄く心配されたし怒られたし心配された
良い飼い主さんだよね、家族として本当に愛情を持ってくれていて
僕レオンさんじゃないのに申し訳なかったよ
「・・・そういう事ではなかったのですけど、まぁ昨日の今日ですしね」
何だろ?レオンさん少し困ってる?
そうだよね、人の生活だもんね
でも僕一応一人暮らしだし大丈夫だよね??
「それに関しては助かりました、賢人さんのご家族も多分多少の変化に気づくでしょうし・・・」
あ、ということはあの人、なんか違和感抱いたのかな?
大学からの付き合いだと思うんだけど、仲良くさせてもらっている友人がいる
面倒見がよくて助かっているけど
面倒見がよすぎて頼ってしまっているのが問題
でも変に厳しくて真面目だから、今日も早朝からレオンさんな僕を連れ出して体力作りをさせているんだろう
お陰で人並みの体力と食生活は維持して貰っているから文句は言えない
本人はロードワークでもっと先を走りこんでいるはずだ
「あ、そういえば、毎日これはしてくれってことはありますか?」
レオンさんが千聖さんの頭を撫でながらそんなことを聞いてくる
なんか、お父さんと娘みたいだよね
これはしてくれか・・・
「わうぅ(これといってないですけど、毎朝のこれと。夕方の散歩かな)」
夕方の散歩
ひとりでのんびりこの周辺を歩き回る、特に商店街を回るのが好きでしている
きっかけは友人に夕食の材料の買い出しを頼まれたのが最初なんだけどね
「楽器の方はいいのですか?」
あれは、本気でしてる人には申し訳ないけど
もういいんだ、最近触ってるのは完全に趣味でしかないしね
「そうですか、わかりました」
レオンさんは何か言いたげだったけど、こんな状況じゃ無理も言えないしね
そういえば、友人以外の誰かとは接触したのか気になり聞いてみたら
「いえ、あのお方くらいですね。あとは電話で花音さんのお宅に連絡を入れたくらいです」
千聖さんから松原家には連絡が入っており心配をされたそうだ
あのお宅も本当優しいいいお宅で心配をかけて申し訳なかった
次回お伺いする際確りお礼を言わないと
あまりまだ変化がないので簡単な情報交換と確認をしていると
「ん・・・」
千聖さんが目を覚ましたけど
「し、柴田さん??」
レオンさんというか僕の体に膝枕されている事に気付き
「ご、ごめんなさい!私ったら」
顔を真っ赤にして飛び起きた
あまりの動きに僕が驚くのはわかるけど、レオンさんもびっくりした顔をしている
僕あんな顔するんだ
「本当、レオンの事が昨日あったというのにごめんなさい」
そう謝ると、僕のつながっていないリードを引いてこの場を離れようとする
え?千聖さんっ??
もしかして??ぽ・・・
一瞬不穏なことを思ったけど、レオンさんが僕の顔なのに凄くいいいい表情を向けてくるので繋がってるふりで家路を急いだ
そうか、千聖さんでもこういう可愛い反応するんだと思ったら
レオンさんの記憶から、幼い頃の可愛い千聖さんから最近の千聖さんまでが浮かんだ
ターゲットが無意識につながって記憶が読みだされたみたいだけど
そうか、千聖さんって可愛いんだ
僕はそういう事に疎いからなぁ
うん、千聖さんは可愛い
この後リードが繋がってないことに気付きまた可愛い千聖さんが見れたよ
朝こんなことがあったから、のんびりした時間を送ってるように見えるけど
家についてからが大変だった
主に千聖さんが
今日まだ平日なんだよね
「今日お仕事ってことにしようかしら?」
千聖さんって結構なんというか面白い人なんだね
「バカ言ってないで行ってらっしゃい」
お母さんに送り出されて学校に向かった
「わうぅう(いってらっしゃ~~い)」
自分も倒れた?のに確り学校に行くんだよね
ストイックというか、格好いいよね
最近の女子高生ってみんなこうなのかな?
自分に好意を持ってくれているらしい女子高生を思い出す
うん、あの子は千聖さんに負けず劣らずだろうなぁ
それにしても、犬ってそんなにすることないんだよなぁ
何か色々しなくちゃいけないことあるはずなんだけど
ん?小説とかなら自力で抜け出してなにかするって?
何するのさ
二日目だけど変化はないし
記憶の閲覧とか、レオンさんが老成してることで人間の生活はあまり心配してない
なんて言うとおもう?
本当は怖いよ
こんな事になって
でもね
【なるようになる】
この言葉が呪いのように僕の性格形成に影響している
なるようにしかならない
とも言うんだけどね
まぁ、今までも本当になんとかなってるからそう思い込むしかないんだけどね
色々考えすぎて寝れなかったのが今頃睡魔になってきたみたい
僕より体力ありそうに見えてレオンさんももう結構な年齢なんだから
あまり無茶せずに身体返せるといいな・・・
いろいろ思うことはあったけど学校に来た
まずは花音に話を聞かないといけないけど
「おはよう紗夜ちゃん」
「おはようございます、その白鷺さんお聞きしていいですか?」
わが校が誇る風紀委員であり、狂い咲く青薔薇Roseliaのギターリスト氷川紗夜
私のバンドメンバーの日菜ちゃんの双子のお姉さん
そして、男の趣味が悪い人と認識している
挨拶と一緒に遠慮がちに質問が帰ってきた
多分昨日の事だ
彩ちゃんを経由して日菜ちゃんから聞いたのだろう
「心配をかけてごめんなさい、一応本人は無事と言い張ってたけど、花音の家庭教師も休ませたたわ」
本当に休んだかの確認は昨日の夜花音に確認してある
「そうですか、意外な事をきかされて驚きました」
まさか子供を助けるのに川に飛び込むとか実際にする人初めて見たわ
私なら・・・今の私ならやらかすわね、彩ちゃんが考え無しに飛び込むだろうし
イブちゃんも続いて飛び込むし、麻弥ちゃんも飛び込むわよね
そうすると日菜ちゃんはその時加減ね、面白いとかいって一緒に飛び込みそうだけど・・・私の手を掴んで
なんか私は一人冷静に人を呼ぶとか救急に連絡するとかする役のはずなのに、というかそういう役必要でしょ?
一緒に飛び込んじゃダメじゃない?
「白鷺さん?」
紗夜ちゃんと会話中だったのに日菜ちゃんのせいで話がそれてしまったわ
「ごめんなさい、今朝柴田さんから声を掛けられるなんて驚くことがあったのを思い出して」
「え?なんですかそれ?」
紗夜ちゃんが、何故か私に正気なのと言いたげな顔をする、私が悪いの?
「だから花音に確認しようとおもっていて・・・」
丁度良く花音が登校してきた
「千聖ちゃん、紗夜ちゃんおはよぉ」
今日も可愛いわね
なんて観察してる場合じゃなくて
「おはよう花音、ちょっと聞きたいんだけどいいかしら?」
「ふぇ、どぉしたの?」
「柴田さんって、眼見えてるかしら?」
極端な訊き方をしてるけど、多分誰もがおもっているし
私は数回花音に訊いている
「ふぇぇぇ、先生またなんかしたのぉ?」
花音が泣きそうな顔をする、この子もあの人に懐いてる
お兄ちゃん感覚なのは見ていてわかるけど
「視力は悪いみたいだけどみえてるよぉ・・・あ、車運転するときはメガネしてたかな?」
『え・・・』
紗夜ちゃんとはもってしまったけど
「賢人さん、車運転されるんですね」
「意外ね、運転できるなんて」
「え?えぇぇ?どういうイメージなの?」
花音がなぜか慌ててる
これは大好きなお兄ちゃんが貶されて少し怒っている
けど今は関係ない
私達のイメージとしては
『助手席に乗せられてるイメージよね(ですね)』
紗夜ちゃんと頷きあってしまった
「先生運転上手だけどなぁ?」
・・・
・・・・・・・
・・・は?
今何と言った、親友?
運転上手・・・
乗ったのか?乗ったのね??助手席に!
左側に乗ったのね!!
「ふぇ、二人共こわいよ?」
「花音、少し詳しく洗いざらい話してもらおうかしら?」
「そうですね」
今日は意見が凄く合うわね紗夜ちゃん
「ちょ、千聖ちゃん?紗夜ちゃん??」
花音を両サイドで確保し、どこに連行しようか考えていると
「おはようござい・・・」
朝の生徒会の活動を終えた白金さんが教室に入ってきた
「白金さん、生徒会室お借りします」
鍵をすっと受け取る、奪うなんて表現が似合わない位スマートだったわよ、紗夜ちゃん
「え?氷川さん・・・白鷺さん?」
花音を二人で生徒会室に連行していく
「じゅ、じゅぎょうはじまっちゃうよぉぉぉ」
三年生だから大丈夫よ
風紀委員と・・・
「・・・なにか、あったのですか?」
生徒会長もいるのだから更に大丈夫だろう
まぁ実際、一・二時間目は自習になってたのだけど
・・・白金さん、それクラスのみんなに伝えなくてよかったのかしら?