いぬの生活 作:アスラン
ねんどろ紗夜さんを追加で買おうとしたら…
無い( ̄▽ ̄;)
もう足元価格で出回ってる…
何時も通り生徒会室でお昼をしようとすると、今日は珍しい人が三人いた
彩先輩と千聖先輩、そして花音先輩だった…
花音先輩が薫先輩からの話を話していた
どうも幼馴染の話らしく、千聖先輩も関わっているらしい
りみの奴が出てくる男?しばた?まさと??に過剰に反応している
しばたまさと?
思い当たる名前が浮かんだ…
だけど話から珍しくも同姓同名の別人だと思っていたら…
アイツだった…
そして何故か私に話を促す千聖先輩
「当時って、かなり熾烈だったみたいよね?」
燐子先輩が深く頷いている
なんで知ってんだよ?
…いや、黒い子じゃないか?
キザヤローに、紅いのに、黒い子にあと何人か
私とたいして年齢変わらないのにとんでもない化け物ばかりの世代だった
上位二人はさっさとピアノ演奏をやめてしまい、残った黒い子が全国を獲ったのを覚えている
そうか、燐子先輩だったんだな、なんか納得した
「あの二人なんでピアノをやめたんだよ」
私はずっとそう思っていた、あんなすごい演奏が出来るのに簡単に手放した、そんなものなのかと私も何故かピアノから離れてしまった
あいつらの影響かとおもうと面白くなくて思い出さないようにしていたのに
「…市ケ谷さん…あのふたりは、ジュニアの年齢を越したからです」
黒い子こと燐子先輩が教えてくれた
「え?」
「私達より、三つ歳上です」
三つも歳上だったのか、確かにジュニアには年齢制限あったよな
「…え?それって」
「…辞めた、のではなくステージがあがったからです」
でも、元々あのふたりを含めたあの世代は大人に混ざって
「そう言えば途中からジュニア部門にしか出てませんでしたね」
なぜ紗夜先輩が知っている?
「名目上は『大人達に混ざってもまれすぎて今後の活動に影響がでては損失になる』、でした」
「実際は、あの二人に劣る
「あの二人の性格では、そんなことがあればさっさと見限りますね」
「子供に負けたくないならもっと研けばいいのに怠けよ」
子役として名を馳せ、今は女優としての道とバンドの道を歩んでいる千聖先輩
「まったくです」
己にさえわずかな妥協を許さずその腕を研き続ける紗夜先輩
この二人だから言えることなのだろう
しかし、千聖先輩も紗夜先輩も詳しい…どういうことだ?
「あの、先輩方は柴田さんとなにか?」
いい聞き方が思い浮かばない
「大切な恩人です」
紗夜先輩は即答
「…忘れられた幼馴染みかしら?」
千聖先輩はまたよく分からない表現を
「恩人ですか?」
香澄が早速食いついた
「それも大切って、それって?」
沙綾まで、りみは好奇心でうんうん頷いてる、おたえは相変わらずなにを考えているかわからない
「えぇ、私は賢人さんに好意をもっています」
言い切った、紗夜先輩ってこういう…こういうキャラだな恋愛方面でもこんな感じなんだと感心させられた
『きゃー♪』
三人が盛り上がるが、何故か香澄がこっちを見て、「あ…」なんて気まずげな顔をする、なんだよそれ!?
「ちょまっ、香澄お前ぜってー勘違いしてるだろ!」
沙綾やりみまでそんな顔すんなよなっ!!
何年ぶりかに聞いた男の事で仲間にそんな顔させるなんてあり得ないだろ!?
「有咲、何処か痛い?」
おたえが心配そうにそんな事を聞いてくる
なんだよそれ?
私が何処か痛い??
そんなわけないだろうが!
私はお昼の授業の予鈴のおかげで香澄がなにかをやらかす前に生徒会室から出られた幸運に感謝した
不幸中の幸い
何故かそんな言葉が出て来て
なにが不幸なんだよっ!!
と面白くない気分になった
「えーっと」
授業のある二年生達が生徒会室を出ていき、残された
彩ちゃんが思わぬ地雷を踏んで困っている顔をしていた、そんなんじゃバラエティじゃやっていけないわよ!私達アイドルだけど…
「…市ケ谷さんも、何かおもうところが」
「天然のたらしですね」
総括して紗夜ちゃんが言い切った
「私の話と有咲ちゃんの様子だけでそれはちょっと…」
「白金さんの様子もありますよ」
強い…
「わ、私はなにも…」
慌てる燐子ちゃんに
「昔は好きだったのですよね?」
今は違うと言わんばかりの切り捨て方に紗夜ちゃんが焦っているのがわかった、ある意味余裕がない少し前の紗夜ちゃんの姿がそこにあった
「…そうです」
燐子ちゃん弱い…
私は…
「有咲ちゃん、キザヤローって言ってたけど千聖ちゃんや燐子ちゃんは心当たりあるの?」
そう、そこだ
「キザ、ですか?」
燐子ちゃんも思い当たらない
「薫の話にあったように小学生で中二病発症してたから、キザというより痛々しいというか…」
私の言葉に
「え、本当に?」
薫の話と私の証言で燐子ちゃんの中で中二病ワードが固まったらしい
本当、みんなにはどう写っているのか聞いてみたい
「紗夜ちゃんには王子さまに写ってそうだけど…」
紗夜ちゃんとの馴れ初めは、日菜ちゃんが教えてくれている
あのもやしが人をのすなんて信じられない、余程怒っていたのが窺える、日菜ちゃんは軽く言うけど人を傷つけるのを絶対に善しとしない人だから意外すぎる話だった、お陰で私の知っている柴田さんとはじめは結び付かなくて、
「そうですね、見た目は全く…ではないですけど、少し頼りないのに、いざという時には本当に何とかしてくれますから…王子さまというより、そう賢人さんですからヒーローですね」
私のろけられてるわよね?
柴田さんは昔から天才という呪いのせいで、周りからの過剰な期待に滅多うちにされていたイメージしかない
今は天才ゆえの奇行として好きな事をしすぎて呆れられて、だいぶ楽になっているみたいだけど
これは教えていいものか考えていると
「…賢人さんは、賢人さんでかなり迷ったり傷ついたりはしているのですけどね。そこまで含めて私はヒーローだと思っています。」
……私は何も言えなくなった
千聖さん巻き返しかと思ったら…
どうしてこうなった…
またよろしくお願いいたします。