いぬの生活 作:アスラン
お付き合いください
今回もよろしくお願いします。
「嘘をつくな嘘をっ!」
どうやら蘭ちゃんが引く前にチャチャを入れたようでガセだったみたい
「よかったぁ…」
すごくほっとしたのか言葉に出ている、ましろちゃん良かったね
モニカのみんなもなんか暖かい、ここのバンドはみんな仲間思いでいいね
「あ、アタシも引いてないや」
その中透子ちゃんが今更ながらくじを引きにいった、モニカの子達は引いてないのかも?
ところで、ふとした疑問だけど
ギーボードとDJとヴァイオリンは同じカテゴリーなの?
「…という事で、短時間ではありますが各バンド演奏する曲目を選んでください」
進行の一人なのに、くじ引きバンドにも入ってしまった紗夜ちゃんが指示を出している
苦労人よね、さっきもなにか手伝えないかと訊いてみたら、『美波さんはお客様だから楽しんでください』とやんわり断られてしまった
仕方ないので各テーブルを気づいたところを片付けたり整えたりしていたら
燐子ちゃんというお目付け役をつけられてしまった訳だけど何か手持ちぶさたなので燐子ちゃんに色々訊いてみることにした、どこか
「それで、賢人くんはどうして戻ってきたの?」
サポートボーカル(笑)の賢人くんは珍しく嫌そうな顔をしている
まだ曲も決まってないから何もすることがないとのこと、おかしいみんな何か企んでる?
何故かサポートなのに蚊帳の外にされたらしい、ある意味いつものことの気もするけど?
私のところに戻ってくるあたり、苦労が報われてる気がする
だって賢人くんゼミの催しでもあっちふらふらと定位置にいたことがないのよね
同じテーブルにつきながら
「頂点目指すボーカルと比べられると流石に見劣りするんだよなぁ」
あれ?これ『僕歌も上手いよ』って言ってないかな?
私も
「賢人、曲はこれに決めたわ」
友希那ちゃんがいそいそとやってきてスコアを渡すとまたいそいそと戻っていく
うん、少しだけど判ってきたからなんだけど楽しみで落ち着きがなさげな猫にしか見えない
ギャップ萌えというやつよね?
え?違う??
「せん…」
ボーカルが曲目を報告に来ることになったのかな?…まぁ楽器はみんな忙しく譜面さらってるからそうなるかな?
でも、千聖さんも花音ちゃんもあとロックちゃん?も凄い目でこっちみるのはやめようね、ましろちゃん声かけるの怖くて詰まってるから
「ゆきんこありがとう」
スコアを受け取っているけど、『ゆきんこ』?
…?
ましろちゃん慌てて戻っていくけど、どこか嬉しそうなのであだ名なのかな?でもモニカの子達は「ましろ」「シロ」で統一しているような?
「賢人くん?ゆきんこって?」
気になったので訊いてみたら、真顔で
「
雪のかまくらと
燐子ちゃんが不満を分かりやすく伝えるように頭を押さえている、私は本人がよろこんでるならいいかなと少し諦めている
「…人の…名前、きちんと…覚えてください!」
きっと苦労した口なんだね…
倉田ましろちゃん
確かに雪をイメージさせる子だから本人も気に入っているのかも知れないけど
相変わらず記憶力の使い方を間違えている
まさか全然違う名前で覚えられているとは本人に知られてはいけない
もしかして、先程つくしちゃんがあのひどい連想でも呆れも怒りもしなかったのは、しっかり自分の名前をイメージして覚えてくれてることに満足していたのかも?
他の二人は担当クラスが違うからきれいさっぱり記憶されていなかったのは本人達も諦めていたから結構賢人くんを知っているのかも?
こんな教師いやじゃない?
と思うのは当然だと思うけど
賢人くんは賢人くんという事例で、担当するクラス全員の名前や生年月日の基本データだけは完全に記憶していたらしい(実習が終わったらほぼ記憶から消してるから本当酷いと思う)
その中まだ変な関連付けとはいえ覚えてくれていることがうれしいなんていじらしい
可愛いなぁ本当
「うわっ」
譜面に目を通した賢人くんが嬉しそうなのに嫌な声をあげる
何だこの反応は?
燐子ちゃんと譜面を覗きこむと…
「…『ラスリア』…はこうきましたか」
『ラスリア』、RASとRoseliaの混成だからと賢人くんが言い出したらしい、ちなみにチュチュちゃんはRASが頭なのでご満悦だ
「…『The second』は、…これは無難です…ね」
ましろちゃん、ロックちゃん、千聖さん、花音ちゃん、つぐみちゃんの二番目の混成バンド
Poppin'PartyとRoselia以外みんな一人は入っている…略しようがないので『The second』と呼んでいる
(仮)はついていないのは名前を決める努力を放棄したからだけど…
正直その呼び方やめてあげてほしい、呼ぶ度になんか千聖さんに何かが刺さってる気がするから
「もあ、はっぴーラストパレード」
いきなり賢人くんが呟いた
「モニカの『も』、アフロの『あ』、ハロハピの『はっぴー』、『ラス』にパスパレの『パレ』、もあはぴらすぱれ、かな」
賢人くんの中で略すのが流行ってるのかもしれない
「それは楽しそうででいい名前なのだわ!」
びっくりした
こころちゃんがそれは楽しそうに現れた、この子は世界を笑顔に本気でしようとしてる凄い子で、個人資産も凄いけど…お祖父ちゃんというのは孫に甘いというけど、曾お祖父ちゃんは更に激甘らしく、マンション数棟と数件の貸し家(賢人くんのとことか)と思いでの車以外全部こころちゃんに
そう、お爺ちゃんことオーナーの曾孫さんでした、
「こころ、なんか気落ちしてるからその名前つけてやってきて」
自分でいけばいいのに、そんなご令嬢をパシリにするとか…
「わかったわ!なんならそのままバンド活動続ける提案もしてくるわ!」
即行ってしまった、アクティブなのが本当すごい…ピンクのクマさんことミッシェルさんが慌てて追いかけていく
…出来ることならバンド活動の話はやめてあげて欲しい、止めれる千聖さんがダメージ負ってて対応できないから本当に押し進められかねないから本当やめてあげて欲しい
テーブルの上に新しいケーキが置かれる
「あぁ、そうだったケント、みんなに頼まれてたお前用のケーキな。これ食べて待ってろよ」
心優しい
「星♪星可愛い、マカロンもくどくなくていい、なによりモンブランベースでチョコより黒くないけど、むっちゃ好き♪キングありがと♪すごいこれ僕も作ってみたい♪」
テンション爆上がりでスマホを取り出すと写メしまくる賢人くん、女子?
いつも思うけど女子力私より高いよね?インスタ映えとかは意識してないみたいだけど
羽沢珈琲のケーキやお菓子もよく撮している
ますきちゃんもそんな賢人くんに照れながらも苦笑いしつつ
「少し音合わせてから呼ぶから食べて待ってろよ」
え?格好いい…
賢人くんはケーキを写メしてた手をとめて、ますきちゃんの背を目でおっている…
「キングの嫁にならなってもいいかも」
やめて!
少し洒落になってないから!!
読了「ありがちうございます。
番外は次回で終わりです
このケーキ出された時に
「いぬの生活」読んでるの??と疑いましたw
ちなみに私は白いブッシュドノエルを作り
家族に苦笑いされましたorz
またよろしくお願いいたします