いぬの生活 作:アスラン
最近好きだった作家さんが復帰してたのを知ってかなり喜んでいます♪
…過去作品もまた見たいなぁ…
今回は若干時間が戻ってます
※今回感想をいただいたうちの一件が何故か「運対」され、削除されています。
私はいつも見て感想を頂いていることを喜んでいるので運営に申し立てさせていただきました。
私は感想をものくごく楽しみにしていますので、読み返したりしていますからわかりました。
かなりショックでしたが
これに懲りず感想をいただけたらと思います。
今後ともよろしくお願いします
-時間は少し戻って、花咲川のお昼の後
宇田川さんが、
病欠を心配した白金さんの混乱したまとまりのない返信から類推するとそうなります
(また面倒なことに…)
と思いながらも賢人さんに相談の連絡をすると、放課後に合わせて迎えに来てくれました。
星好きの賢人さんの愛車『ユーノスロードスター』黒好きの賢人さんにしてはブリティッシュグリーンという珍しい色なので調べたところこの車のグレードはこの色か黒しかない、そこそこ古い車で黒は手に入らなかったのでしょう。ちなみに私はこの色が少し気に入っている。
ツーシーターと言われる二名のみ乗車可能という、非効率な車ではありますが二人きりというのは…その悪くありませんね。
運転している賢人さんは眼鏡をしていて少し新鮮な感じというか…眼鏡は運転の時だけですね?
「賢人さんひとつよろしいでしょうか?」
あまり運転の妨げになってはいけないのでしょうけど、松原さんが言うには話すくらいは全然平気とのことですし…
「どうしたの?」
一瞬だけこちらに目線をくれましたが、すぐに視線を前に戻す
「視力はいくつぐらいなのですか?」
「裸眼なら免許ギリギリ」
確か片眼0.3で両眼0.7でしたね
…ん?
安全のために運転の時は眼鏡をしているとして、普段かけていませんよね?
「賢人さん?普段は眼鏡はしないのですか?」
嫌な予感しかしませんが聞いてみます
「近視で乱視なだけだから、見えてるからしないよ?」
確かに読書とかモニターも楽器も不自由なくそつなくこなしますね
でも前から感じていた違和感がわかりました
この人は見えるものしか見ていない
今でこそ私もその視界に入っていますが、思い当たる事が多すぎます
日菜を『髪の短い氷川さん』と呼んでいたことや
私に成りすました日菜を一目で見破り『え?雰囲気でわかるでしょ?』この時は少し恥ずかしくもありうれしくもあったのですけど
(視ないでわかったということですね)
複雑な嬉しさだった
一応外見にはそれなりには自信もあるのですが…!?
そして急に納得できました、綺麗で魅力的な新田さんがあんなに傍らにいても普通なのは、よく言われる男色とかではなく…
(確り視えてないのですね?)
興味がないという言い方はよくないとは思いますけど、賢人さんは『人』にあまり興味がない、『氷川紗夜』や『新田美波』という個人は認識してくれている
これは日菜と似ているからなんとなくわかる、あの子も興味ある無しの違いが認識の仕方で分かりやすい
(『クッキー缶の子』でしたからね…)
クッキーに負けていたという屈辱からむきになっていたのも確かにありますけど、この人は知れば知るほど駄目な気がします。
でも、何故か放っておけないし、その、一応というか、好きですから
(私は駄目な人が好きなのかしら?)
なんて考えていたら
「僕の視力でそんなに悩むことあるの?安全運転だし絶対とは言わないけどそこまで思い込むの?やっぱり歩きの方がよかった??」
賢人さんが慌てている
普段ならこれくらいの機微には気づいてくれませんから、眼鏡って偉大な利器だと思いましたが
「あれ?熱?紗夜さんまた無理してない??」
普段より見られている事に少し赤面したら、また変な勘違いをしてくれます
(この人は…本当に眼も不器用なのかもしれません…)
しかし…この情報は共有した方がいいのかしら?と考えていたら
「はい、時間通りなので揚げたてです♪
目の前に、テイクアウト用の袋にはいった…ポテト?と丸山さん?
「特別ドライブスルーだよ♪」
賢人さんからお金を受け取っている松原さん、このお店ドライブスルーは…特別というからには特別なのですね。
「ありがとう♪バイト頑張ってね」
二人にそう声をかけると、二人も慣れてるのかスッと離れて
「気を付けてね♪」
「安全運転だからね?」
見送ってくれました、あまりの手際の良さに驚いていたら
「車でのお客さんが意外とお多いから、デリバリーのシステムを簡単に応用して簡易ドライブスルーにしてみたんだよね」
よくわかりませんが、ピザ屋さんのデリバリーシステムを逆利用しての簡易ドライブスルーというのを…
勝手に作ったらしいです
「試験段階で花音ちゃんと彩ちゃんとかーひぃちゃんと数人のアルバイト・パートさんの携帯で運用実験してるんだけどね」
…この人は何をしているのでしょう?
「個人携帯の職場での私用はあまり感心できないと思うのですけど…」
「…確かに!かーひぃに乗せられて騙された!!」
…多分上原さんが職場でも携帯が使えるようにそんなことを言いだしたのだろう
(最近賢人さんの利用の仕方が上手くなってますね…これは共有しておきましょう)
「よし!かーひぃのだけ止めてやるついでにバイト中は携帯動かないように出勤システムと連動させてやろう」
車を脇道に寄せて止めると
「ちょっとだけ待っててね」
シート後ろの隙間に無造作に放り込んであるせいでまさかノートパソコンが入ったケースとは思えない100円均一で買えるクッションケースから
少し前まで賢人さんが部屋や仕事で使っていた私でも多少はわかる高性能なコンパクトなノートパソコン風のタブレットを取り出した。
上着から各種ケーブルを取り出し携帯と直接つないだり、どこからか直接車の電源を取りだした。
(あ、本気モードですね…)
すごく楽しげに、いい悪戯を思いついた顔と、部活の先輩が後輩を嗜める時のような少し偉そうな顔をしている。
…以外にというか、日菜を含めて子供っぽい
スマホとガラケーという携帯二台持ちなのを初めて知りました(これは共有事項ですね)
…なにをどうしているのかわからないですが
スマホを確認しながらキーボードを叩いていきます。
よく見ているとピアノの演奏のようにリズミカルで心地よくなってくる。
「はい、終わりっと」
仕事が早いです
「何をしたんです?」
この短時間に何が出来たのか気になりました
「えーと、さっき言ってた簡易デリバリーシステムは試験段階だけど、お店にも繋がってるというか、繋がらないと意味がないよね」
頷く、でも現状は「勝手に作った」から非公認です
「あそこのバイトのシフトはスマホでの登録か直接お店の端末に入力するシステムなのは花音ちゃん彩ちゃんで分かってる」
頷く、丸山さんが仕事の都合でシフト変更をしにお店に来ているのを何度か見ている
「ということは、かーひぃちゃんはスマホでシフト登録のタイプだよね?」
「…賢人さん、それって犯罪では?」
お店の端末に勝手に侵入しているのでは?
「実は、彩ちゃん花音ちゃん経由で店長さんには本社に話を通して接続許可はもらってたり♪」
…日菜といいどうしてこう手筈をしっかり整えるのでしょうか…
「という事で、正式なシフト表を参照すると、そのシフト表に合わせて通信を全部止めれるようにしてみた」
簡単に言います
しかし…
「あの…それは上原さんが正式なシフト表を自分のスマホで見ないと意味がないのでは?」
…
「あ!?」
気づいていませんでしたね、多分上原さんに限らず自分の提出したシフトと確定したシフトの違いを確認したら、自分の予定表しか見ないですよね?
「…オートで見るようにしようかな」
危険なことを言いだした、上原さんのスマホが危険です
「賢人さん…?上原さんの
最大限の軽蔑の眼差しを送ってみた…
「え?あ…紗夜さん、その、そういう目は心にくるから許して」
…!?あれ?普段なら「クッキーあげませんよ」まで言わないと止まらないのに
!!眼鏡…眼鏡本当にすごいですね
(残念ですけどこれは共有情報にするしかありませんね)
これから普段も賢人さんに眼鏡をかけさせる方法を皆で考えなくてはいけません
…何か忘れているような?
「紗夜さん?その…お土産の分は?」
私の視線から逃れるように片付けて運転に戻った賢人さんが、恐る恐る訊ねてくる
お土産?
…!?
「無くなっていますね…」
丸山さんに渡されたレジ袋には紙袋が4つ…その全てが空になっています
冗談で半分は食べていいけど、残りはお土産だから食べないでねと言われていた…ような気がします。
気がするので無効です。
-同時刻
「なんで?なんでぇ??」
バックヤードではなくレジ前でスマホの電波を探るように忙しく動くピンクの物体と
「ひまりちゃん、ここレジ前だから…(汗)」
お客さんを捌きながら、仕事をせずにスマホに電波が入らないと挙動不審な同僚を困って見ていると
「ひまり!!いい加減に仕事しなっ!!」
先日から妹が友人宅から帰って来なくて心配と寂しさから気が立っている
「あの…巴ちゃん?レジにひまりちゃん必要なんだけど??」
これからの時間帯二人で乗り切れと…さっき二人で柴田さんのドライブスルー受けたのがまずかったかな?と少し反省した
「私のスマホぉぉぉぉ~~~~っ!!」
読了ありがとうございます。
なんとなく紗夜さん正ヒロイン感を出そうかと
…え?千聖さんじゃないのかって?
…
…
…
忘れてたw
嘘です、少し素直になった彼女には大きな幸運がこれでもかと降り注いできます
隕石直撃するくらいの幸運が!<それ幸運?
またよろしくお願いいたします。