いぬの生活 作:アスラン
(※生誕祭と言わないのは
「『生誕』は死人に使うんだよ、オタクは馬鹿が多いの?」
「自分達でキャラ殺してるのわかんねーの?」
と言われてるのを見てから、頑なに使いません】
でも、『偉人』と捉えれば使っていいんじゃね??と考える私もいますw
時系列は進んでおり、クリスマス後の時系列で世界線は…
『氷川姉妹エンドよりな・・・』ですw
今回もよろしくお願いいたします。
-3月1日
休日でない限り例年花咲川を含め周辺の学校は皆同じ日に卒業式を行う
そんな大事な日の数日前に起こった事件は…
「お父さんとお母さん別々で式に出る?」
「らしいよ?」
部屋でいつものようにギターの練習をしていたら日菜が入ってきた
リビングで二人が私と日菜の卒業式にどちらが行くかで相談をしていて
何故か喧嘩になっているらしい…いつものことなので放っておきますが
「別に羽丘にいけばいいでしょうに…」
「おねーちゃん!」
興味なさそうに言うと日菜に咎められる、どうして怒っているのかしら?
「卒業式はいくらあたしでも別の日に操作できなかったんだよ!」
もう生徒会長でもないのに何を強権を揮う気でいたのかしら?
「おねーちゃん?またあたしの事嫌いなの??」
「…!?」
古傷を抉ってくるわね…本来私も羽丘の高等部を日菜やみな…友希那さんやリサ…さ…と卒業するという事も無くはない未来でした。
日菜に対するコンプレックスから花咲川女子(共学では父が反対する)を受験し高等部からは別々の学校になった
(そう言えば、高等部の入学式は私しか無かったわね…)
中等部からそのまま高等部に進んだ日菜に入学式はなかった、外部受験者用の入学式に出ようとしてたのは聞いているけど
「そんなことないわ…」
ただ、そう…
「だって…私の我儘で花咲川に行って、私だけ入学式に来てもらってたし…」
卒業式は二人で羽丘に行って欲しいと思っていた…そう…
「『建前』だよね?」
ここでギターを一音ずらすとかするのがお約束なのでしょうが、残念ながら私にそれはありえません
『サッドネスメトロノーム』とまで揶揄された私です、そんなことは…
「おねーちゃん、顔真っ赤だよ♪」
でも顔には出てしまいました、まだまだです。
というかあの人と知り合ってから私の感情は良くも悪くも素直に顔に出やすくなっている
「ふふ~ん♪…そっかーケントくんが来るのかな?」
「そんな事は決まっていません」
そう、まだ決まっていないから両親に「卒業式に来なくてもいい」と言えず、今の状況です。
「あれ?ケントくん1日ってなにか用事あったかな??」
日菜が自分のスマホでスケジュールを確認する、全て覚えているがほかのメンバーの予定が急に変更になっている場合もあるからだろう。
「パスパレ関係もレオンくん絡みもないよ?」
レオンさんは最近は一時ほどメディアを賑わせていない、でも白…千聖さんとバーターの仕事がまだまだある。
(中身が賢人さんじゃなくても人語をしっかり理解して、自分でも判断できるし、何より紳士な大型犬。人気なのよね)
レオンさん自身とも賢人さんと入れ替わった時にお話をさせてもらっている、紳士な大人な方という印象です。
(少しキザったらしいけど…)
「卒論のお手伝いだそうです」
「あーーーあんこちゃん今年卒業だったね?え?卒論って今の時期まだやるの??」
日菜の言う「あんこちゃん」は賢人さんこと柴田賢人の幼馴染で姉的存在の三藤杏子(さとうきょうこ)さん
賢人さんと同じくしろが…燐子さんとコンクールを席捲した一人で、
趣味で今はスリーピースバンド【Trinity】でベースをしながら、色んなバンドの事で困ってる人を助けている。
主に楽器指導をして…ある意味賢人さん並みに万能キャラですよね。
さらに今年無事司法試験を通過し、司法研修所に入りこれからさらに大変だというのに卒論があると泣いていた。
賢人さんはその手伝いをさせられているのだ、私の…そのか、彼氏は…こ、こい、恋人の卒業式には間に合わせると言っていたけど
「2月いっぱいの提出らしいわ」
「法曹って大変なんだねー」
なんて言っていたら…リビングから大きな音が
お母さんが切れたのかもしれない
あの人は手は出ないけど…怪しい武器が出る。
いくらお父さんが頑丈でも(世間体的に)まずいので仲裁にいかないとと愛用のギターをスタンドに立てかけ
リビングに向かおうとしたら私のスマホが着信通知の鳴動をしてから通話着信をした。
誰かのLINEの後に…相手は
「え?賢人さん?」
「おねーちゃん私先に行ってるからね」
気をきかせてか日菜が先に部屋を出た、どうやら両親には卒業式には来なくていいときちんと言えそうだ。
それでも父が最後までごねて、母が花咲川、父が羽丘の卒業式に参加することになった。
お母さんが「賢人くんが来るなら、おめかししないとね♪」なんて不穏な事を言うのが気がかりだったけど気にしない
私たち姉妹は、私が父に似て、日菜が母に似ていると認識されているし私たちもそうだと思っている。
両親はそれぞれ肉体派と頭脳派で…母は現在は違うが父の上司だったこともあるらしい。
海外で教鞭をとっていた母が警視庁の刑事である父の上司だったというのが私にもよくわからないけどそういうものらしい
私の正義感は父譲りらしいし、日菜の破天荒な天才は母譲りらしい
その…お付き合いを始めたのだからと、両親に挨拶に来た時に
父にはその真面目さを気に入られ、母にはこの面倒くさい娘を気に入ったことを気に入られていた
日菜が両親にもう少し反対しなよとか理不尽なことを言っていたけど、あの子は何を求めているのか?
-卒業式当日になり…
卒業式はつつがなく進行しすぎた…戸山さんあたりが何かしでかすと心配していたのに杞憂に終わった
…かにみえたら、お母さんと一緒に参加してると思っていた賢人さんが居なかった
お母さんが日菜みたいな笑い方をしているから何かあったのだろう
気を取り直して壇上に目を戻すと…前生徒会長であった燐子さんが…壇上に並んだ椅子にまだ腰掛けている?
打ち合わせでは舞台袖に捌けてピアノ伴奏に…ピアノを見ると…
「!!??」
立ち上がりそうになるのを千聖さんに止められた、その笑みはすごく楽しそうだ、その向こうにいる花音さんは物凄く慌てている
「知ってたんですね!?」
「紗夜ちゃんにサプライズよ♪」
納得が言った、あの天才が人の卒論ごときで時間を取られることはないから
「…賢人さん」
この日の為にギリギリまで杏子さんと調整していたのだろう
あの格好付けの見栄っ張りな人のことだ
目処が立たない限り私に卒業式参加の連絡をしないつもりだったに違いない
そして、いつものようにLINEだけで済ませようとしたのを杏子さんにこういう時くらい直接連絡しろと怒られたのだろう
「さ、コンクール荒らしの爆縮が復活よ♪」
賢人さんはピアノが嫌いになったわけじゃない、思い通りに弾けなくなっただけだ
あの傷がどうしても引き攣るのだろうと思っていた
傷で思い通りに弾けないことでジレンマを起こして
その度ピアノから遠ざかっていたと思う
それを…
「悔しい…」
『え(ふぇぇ)?』
私の意外な言葉に千聖さんと花音さんが慌てる
「だって…私が寄り添って…」
私のためにピアノを弾いてくれているであろう私の大事な人
その姿に私は感動ではなく悔しさで泣いてしまった…
あれ?
なんでこうなった??
続いてしまいます
引き続き宜しくお願い致します。
氷川姉妹の「両親:父・誠 母・澄子」は
以前なんとなく
あの二人が結婚して娘が出来るとこんな感じじゃね??と自分の中で納得したのを使っていますw
私の中ではこの設定で通そうかと思っています。
またよろしくお願いいたします。