いぬの生活   作:アスラン

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今回もよろしくお願いいたします。

氷川姉妹誕生日記念の前に実は書き進めていましたw

あの人がいきなり出ますw
私の印象では
「スチールブルー」の人なんですよね

よろしくお付き合いください


六話:教育実習編「いや、瞳がすごく綺麗で印象的だなって、髪も長くて綺麗だし」

「え?賢人くん教育実習行けるの??」

相変わらずのゼミ室で昼食代わりのカロリーブロック片手に提出用の実習プラン作っていたら、新田さんがさすがに驚いていた。

まぁ、これは履修方法と手回しで実は出来るんじゃない?と試してみたらゼミ教授(せんせい)から「気づいて実際にやった生徒は初めてだよ」と快諾されたけどちょっと特殊な方法だ

「これで来年は物理か科学でまたいける」

「なんで今回は国語教科なの?」

高校ぶりの現国と古文、漢文の教科書を新田さんも懐かしそうに見ている

「お嬢様学校だから、語学か国語教科か社会教科にして欲しいと先方から釘刺された」

「賢人くんの語学は独特だから…」

独特と言われてしまった…まぁ、否定はできないけど

「私は来年のつもりだったけど…」

「来年は理系でいくから」

凄く綺麗な苦笑いをされた…

 

「お嬢様学校ってどこのなのかな?」

遠いなら部屋の換気とかするから鍵を預けてということらしい

本当いい人だよね、アイドルもしてて忙しいだろうに

今もカロリーブロックを取り上げられ代わりにとサンドウィッチを渡された、ハムとキュウリのとたまごのものであまり公言してないけど実はかなり好きな具だから嬉しい。

コンビニのではないので三角ではなく長方形に持ちやすい大きさに切られている、行儀が悪いけど一度口に運んだらそのままくわえられるサイズだ(たまごは無理だけど)

「おいしい、いつも思うけどこれ本当にあそこのパン屋?」

美味しいのでたまに見に行く商店街のパン屋さん、家族経営で小さい子がいる、たまに遊んでいるのを見かけて混ぜてもらっている。しかし家族経営だからか何度も行くがサンドウィッチを見たことは無い、これだけ美味しければ売り切れるよなぁと納得しつつ

新田さんは何時買いに行って手に入れてるのだろう?と疑問にも思う、アイドル特権かな?とか

「良かった、あそこのパン本当に美味しいから♪」

どうやら新田さんもファンなようだ、余計に売り切れるよね

「いつもありがとう♪」

サンドウィッチ代として500円玉を渡す、新田さんはいつもこれ以上取ってくれない。自分で買いに行っても買えないから手間賃もとってほしいのにハムサンドとタマゴサンド分のお金しかとってくれない、よく女神と称されてるのもあるのかな?

午後の講義まで時間があるのでそのままのんびり過ごしていると

部屋の扉がノックされる

「どうぞ」

うちのゼミ生なのは確かだ、必ずノックして少し待つという暗黙の取り決めが徹底している

新田さんの声に静かに扉が開き同じように静かに入ってきた人物

「文香ちゃんこんにちは」

女子にしては長身な新田さんより少し低いくらい…僕と同じくらいだろう、少し目にかかる長い綺麗な黒髪の子だ。

印象が…似た人が知り合いのJKに居た気がする?

「…こんにちは美波さん、柴田さん」

「こんにちは」

…当たり障りなく挨拶をするが、苗字が思い出せない。正確には覚えていないのかもしれない。

新田さんを名前呼びしているならきちんと記憶しないとだめだと認識したところで

「柴田さん、先生が…用があるから、来て欲しいと…」

と助けの一声、教授(せんせい)に苗字きいてこよう

「ありがとう、新田さんもありがとうね」

お礼をいい書きかけの計画書を表示したノートを持ってゼミ室を出た

 

 

 

柴田賢人(あの男)が出ていった

正直、人、特に男性は苦手ですが…

 

柴田さんは嫌いの部類です。

 

見た目ほど軽薄でもなく真面目で気がつけば色々手を貸してくれるし、頼れば力にもなってくれます。

珍しいことに下心もなくです…

それは単に柴田さんにとって、男も女も関係なく興味がないから

 

その証拠に、彼は一度も私の苗字を呼んだことがありません。

美波さんが私を「文香ちゃん」と呼んでくれるので、名前はご存じでしょう、でも名前呼びする仲ではありませんから私を特定して呼び掛けることは滅多にありません。

(美波さんはなんであんな男がいいのでしょうか?)

この疑問はいつもついてまわります、今だってにこやかに送り出してるし…新妻ですか?アイドルですよね??

あと、

「文香ちゃんはお昼はもう済ませた?」

ゼミの冷蔵庫からタッパーを取り出しながら訊いてくる

お母さんですか?

女神で新妻でお母さんですか?

…少し混乱していました…

「…いえ、美波さんとご一緒できればと」

今日の午後一の講義は同じ選択だけど休講になったので遅めのランチを一緒にするつもりだったから

「なら、丁度良かった♪」

八枚切りの食パン四枚、ちょうど半斤サイズのタッパーが手渡された…

これも私の不興の元凶です

「良かったら一緒に食べない?」

美波さんも同サイズの色違いを持っている

中身はサンドウィッチ

柴田さん(あの鈍感)は、教えられたパン屋さんのサンドウィッチを探しています、

確かに教えられている美波さんの部屋の近くの商店街にある山吹ベーカリー(パン屋)さんのパンです、

 

えぇあのパン屋さんの食パンを使った美波さんお手製のサンドウィッチなのを知らないのです

(ちゃんと教えないのもどうかと思うのですけど…)

 

 

ピークが過ぎ人が減った学食に向かいます、カフェテリア風のおしゃれな方です、私は普通のいかにも昔の学食!も味があって平気なのですけど…これを以前言うと「文香さん?柴田さん(当時の呼び方)みたいな事いうから驚いちゃった」

二度と言わないと誓いました。

 

「この学校の人はいい人よね」

二人で構内を歩いていると、美波さんがそんな事を言います

「…そうですね」

私たち二人が一緒に行動していても、遠巻きに見ている人はいても声をかけてくる人は少ない

「まぁ、何%かは賢人くん…というより千聖さんのおかげかな?」

 

そんな前の話ではないですが…何故かパスパレのメンバーと数人の女子高生が学校見学としてやって来たことがあります。

来年受験を考えているそうです

 

『皆さんが優しく適度に干渉せずに居てくださって良い学校ですね』

分かっていないのか牽制なのか私たちの先輩にあたる女優でアイドルなJKはにこやかに言い放った

言葉の外に

『あんまりしつこいと、この学校は選択から外します』

と言っているみたいでした、一応この学校難関校なのですけど…

志望校ではなく、入学が当たり前ですか…多分柴田さん見てるからでしょうね、少し黒い感情を出していたら

「千聖さん?賢人くん参考にしちゃダメですよ?頭おかしいけど一応天才ですからね?」

…戦女神?凄いことを平気でにこやかに言います、学力を侮るなと諌めているのですよね?柴田さんに依存していないか牽制してるわけではないですよね?

「大丈夫、負けられないものが有る限り私は退かないから」

…千聖さん?どうして全方位に敵意を向けているのですか?

 

私は柴田さん関係ないですよ?

 

え?美波さん?なぜ私を見て…って

「な、やっぱり白金さんに似てるよな」

いつの間にか隣に柴田さんがいた。

パスパレの彩ちゃん・日菜ちゃん、そして日菜ちゃんに似た私と同じくらいの背の少女、彼女が有名な『日菜ちゃんのおねーちゃん』だろう。

「確かに…失礼ですけどご実家はどちらですか?」

年下なのになにか迫力がある

「な、…長野です」

私が答えるると

「すごい♪答えあ方まで燐子ちゃんに似てるぅ♪」

「あの、文香さん、親戚に『白金』っておうちはありますか?」

聞いたことはないけど、多分彼女たちの友人に私がよく似ているのだろう

「…(じー)」

日菜ちゃんのお姉さんの視線が怖い

「丸山さん」

「そうだよね。千聖ちゃんもそう思うよね?」

「そうね、どこかで繋がっているのかも、この間も居たでしょ?あのDJの…?」

「なんだっけ?」

「あーあーあーあーえーっと『はぴあら』だよ、名前は想い出せないけど♪」

 

「本当に世の中には似た人が三人いるのですね」

 

勝手に話をまとめられてしまい、流石にあまりいい気がしない…と思ったら

やはり一番の常識人みたいな日菜ちゃんのお姉さんがスマホを見せてくれた

「すみません、鷺沢さんが私のバンドのメンバーにあまりにも似ていたので…」

見せられた画像は…黒くてグレーな子だった、私は言うなら黒くて蒼い子だから違う

でも…確かに血縁を疑われても不思議はないかも知れないと納得してしまった。

「そして、こちらが先日偶然知り合った…『Happy Around!』の渡月 麗(とげつ れい)さんです」

「!?」

流石に驚かされた、私に似てなくもない…けど先ほど見せられた娘と姉妹と言われたら信じるだろう

「そうですね…私でも、流石に好奇心にかられますね」

そこでふと、なぜ連れてこなかったかと思ったら…

「すみません、彼女は極度の人見知りで。更にテレビ局に行くと聞いただけで気を遠くしてしまいまして…」

どこまで似てるのだろう、そのうち美波さん経由で会いに行ってもいいだろうと思える程には興味が持てた。

 

「で、賢人くんはいつまで文香ちゃんの顔をジロジロと見てるのかな?」

「…顔だけじゃないですよね」

あ…なんか美波さんが怖い、日菜ちゃんのお姉さん?どうして私を…特にその胸を睨んでるのですか?

「よ。余裕がないわね」

なんて余裕を装って髪を意味もなく流してキメ顔をしている千聖さん、それ今必要ですか?

その前に千聖さん煽ってどうするんです?あ…まさか…あなたもですか!!??

パスパレの彩ちゃん・日菜ちゃんが諦めた顔をしている。

あれ?パスパレって5人ですよね??え?残りは…誰かこの…え?

 

「いや、瞳がすごく綺麗で印象的だなって、髪も長くて綺麗だし」

じーっと見つめたままの柴田さんがそんなことを真顔で言う

灯油どころかニトロを投げ込まないでください!だからあなたは嫌いなんです!!

と思いながら私の思考は恥ずかしさにショートした…

 

その後三人に「女性にダイレクトにそういうことを言わない!!」と説教をされている姿を見ながら

呆然とお茶をしていたのが…

 

 

このカフェテリアでこの席ですよね…美波さんわざとですか??牽制ですか??

でも…サンドウィッチは本当美味しかったです




読了ありがとうございます。

という事で
たまに名前だけ出ていましたが

予定通り(本当ですよ?)
教育実習に合わせてふみふみが表に出てきました。

大学だけは死守するつもりが、正ヒロインの筈?の微笑みの鉄仮面が入ってきました。

ふみふみを護れるのは美波しかいない!!

…なにその展開?


またよろしくお願いいたします。
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