いぬの生活   作:アスラン

63 / 90
今回もよろしくお願いいたします。

毎回言い訳のように言いますが

本編の少し先の時間軸で、「氷川姉妹エンド?」な世界線のお話です。
私本人は結果が確定されてて楽しくて仕方ないのですがw

一部キャラクターが成長過程というか起きるイベントによって
「逞しくなった」というか「壊れた」というか「本性大暴走」になってます

お楽しみいただけたらと思います。

タグに氷川姉妹の親は「氷川誠と澄子さん」とか入れてみたい衝動が起きています。


氷川姉妹誕生日記念2:「…き、きのせいですよ」

 

「あれ?おねーちゃんは?」

職員用駐車場に入ってきたオフシルバーなオフロードバイク

羽丘の制服に卒業生のコサージュを着けたまま運転してきた羽丘の前生徒会長、氷川日菜こと日菜さんが入って来てヘルメットを取りながらの第一声です。

 

羽丘の卒業式が終わり、後輩や同級生との別れもそこそこに(本人は卒業で別れるとは露ほども考えてないそうです)、「卒業したから校則違反じゃないよね♪」と柴田賢人秘蔵の一台を借り出し羽丘から花咲川にやってきました

…ミニスカートでバイクに乗るなんて…スパッツ履いてるとは言え、周りがびっくりですよね

 

「実は…」

ちょっとした行き違いと、氷…紗夜さんの変に弱いメンタルが災いして…大喧嘩が起こっている話をする

「あー、おねーちゃんはケントくんの器用さをわかってないなぁ」

そこじゃないと思います

「なにより、このすごい倍率と女神さえ押し退けて、ケントくんの彼女をしているという事がわかってないのは、おねーちゃんぽいと言うかなんと言うか…」

そんな事を言いながら、紗夜さんを休ませている生徒会室に向かいます

「それにしても燐子ちゃんはいい人だよね、あたしならここぞとばかりにケントくん貰うのになぁ」

紗夜さんの妹(日菜さん)は相変わらずです

柴田さんが紗夜さんと付き合えば、紗夜さんも柴田さんも手に入ると考えていたのに、予想に反して柴田さんが紗夜さんにべったりなので構ってもらえない日菜さんは不満を日々漏らしています。

 

「燐子ちゃんはケントくんの好みのどストライクなのにね♪」

そうだったらしいです。

そう言えば珍しく柴田さんの口から、美波さんのお友達に私に似たアイドルの方がいるとかおっしゃってましたね…それくらいに好みなのですね

でも、紗夜さんに勝てませんでしたけどね!

 

 

生徒会室前には中を窺っている不審人物なツンデレ後輩がいますね

それを遠巻きに苦笑いして見ている友人達(メンバー)

「燐子先輩、日菜先輩」

私たちに気づいた戸山さんが手をふる

「どうですか?」

大泣きしてしまい、式からの退場さえ千聖さんと花音さんに支えられての状態で生徒会室に運び込まれた紗夜さん、壇上で見ていて気が気ではありませんでした。

「有沙?」

私の問いかけに、山吹さんが生徒会室の中をしきりに窺っている市ヶ谷さんに問いかけると…

現生徒会長がこちらを向き

「すっげー痴話喧嘩してる」

複雑な笑顔ですね

中には千聖さん花音さんを交えて当事者二人もいます

あの二人相性は最悪の筈なのにくっついたという不思議なカップルですから

方や真性どマゾ?と疑いたくなる自分にも他人にも厳しいストイックの化身、外見サドの完全無欠な風紀委員長

すべてに興味が失せた怠惰の象徴、才能だけで目的もなくたまに気になった事にだけ干渉する、お前何様だよ?な実はどろどろに甘やかす真性どエスな偽善者

 

…中身の相性はいいですよね?

 

ではなくて、紆余曲折、アイドルの女神さえ押しきってのお付き合いなのに、付き合いだした途端歯車が全く噛み合っていない二人です。

これにはRoselia(うち)のメンバーも呆れています。

友希那さんは、「やはりあの世捨て人には、同じ何物も捨てて高みを目指す私のような更にダメな人間が丁度良いのよ…」とまだ諦めてない様子でリサさんがやきもきしています。

しかし、友希那さんも自分をダメと認識できるようになったんですね…って、私も言うようになったんですよ?

と、いうことで痴話喧嘩の場に乗り込もうとしたら…

 

「やっほー、ケントくん♪バジンたんありがとうね♪大事に乗るよ!」

…先を越されました

「あげないよっ!」

「わかってるって♪私が大型とったらハードボイルダーくれるんだもんね♪」

「作らないし、あげないよっ!1000ccだよ??」

意外とケチです、自分は紗夜さんとダンデムするためにワルキューレ買ったくせに…まぁ代わりにサイドバッシャーが消えてましたけど

…って、紗夜さんが凄く私をにらんでます…え?なぜ私??また柴田さんなにか失言しましたか!?

…違いますね、卒業式のピアノ演奏代わった事に怒ってますね

「紗夜さん?」

「なにか申し開きはありますか?白金さん」

苗字呼びに戻ってますね、柴田さんに頼まれただけなのに…あの男!!

「…やはり賢人さんが頼み込んだんじゃないですか!!」

私の目の動きだけでそこまでわかってくれた紗夜さん!好きです!その男には勿体ないです!

 

「ちょっと頼んだら快く代わってくれたのに!?」

それはその時の雰囲気とか、紗夜さんが感動して泣くかなー?とか、柴田さん顔近いですよー?いいんですか??私顔近づけたらキスできちゃいますよ?結婚してる訳じゃないですしいいですよね??とか色々と…その…

…あれは…その一時の間違いです!

 

結果として演奏で紗夜さんは大泣きしましたけど…

「燐子ちゃんもあきらめてないじゃん♪」

日菜さん?言葉の調子と真逆に目の光が…オフになってません?

「友希那ちゃんといい、なんでこうRoseliaは諦めが悪いかなぁ?」

怖いですよ?

「はい、日菜ちゃんストップ」

私ににじりよるように詰めてきていた日菜さんの背後からその頭に綺麗に上からの衝撃が下に抜けるような手刀が入れられていた

「ーーー!!」

軽くいれてるようにしか見えないのに…日菜さんが頭を抱えて蹲っている

「正気に戻ったかしら?」

にこやかな笑顔です。

「千聖ちゃん?それ本当に痛いというか、衝撃が真っ直ぐ抜けていくんだけど??」

涙目の日菜さんが抗議する

「マネージャー直伝よ♪」

「千聖ちゃんの暴走を止めていただけはあるよねー」

立ち上がった日菜さんは首をぐるんっと回す

『くらくらするぜ』

とか言いそうですね、ユナイトベントとか使うんですか?

「向こうは相変わらずよ」

千聖さんがやれやれと言いたげに問題の二人をみやる

 

「私のためとかなら、そんな無理しなくてもいいっていってるじゃないですか!」

まだやってますね、逃げ遅れた花音さんがあたふたしてます、本当綺麗なのに可愛らしいとかおいし…可愛らしいですよね。

「無理なんかしてないよ?まぁ、昔みたいに真っ向から弾けないのはちょっと嫌だったけど…」

柴田さんがピアノを弾かなくなった理由は私も聞きました…あの頃のアレはまだ安定してなかったのかと思うと残念でしかたありません

私が鼻っ柱へし折って膝ま付かせてあげたかったです…ふふふ…

「ほら!無理してるじゃないですか!」

…あの

「紗夜の為なら無理じゃない!!」

千聖さん?そろそろ止めません?

見ててこう内側から黒いものとかこう「このバカップルが!!」とか湧いてきません?

「そんなの望んで…?どうしたの日菜?」

痴話喧嘩は犬も食わないと言いますが、猫っぽい妹は食べるみたいです。

紗夜さんの袖口をつんつんと引っ張って注意を引いたと思ったら

「私はおねーちゃんの味方だから♪もうこんなケントくんとは別れてしまおうよ♪」

何を言い出すこの天才?

『え??』

その言葉に反応する居合わせた面々マイナス日菜さん

「ちょ、ままっ、それ!!」

市ヶ谷さん追加乱入です

「日菜!なんてことを…」

喧嘩していた当事者の紗夜さんが慌てています

「…え?」

そして片割れの柴田さんは…

「ナニヲイッテルカナ日菜ちゃんは??」

あれは人に向けて良い目なのでしょうか?あ、紗夜さんが顔真っ赤にして座り込んでますね…あーあれが外見どエスな中身どMというやつですか?なにこのメンバーの性癖見せられるとか私も少し興奮するじゃないですか!柴田さんカモンです!多頭飼い推奨ですよ♪

もう、私ならおそとも…ぎゃんっ!

「燐子ちゃん…そろそろ帰って来ましょうね?」

千聖さん?…痛いです、本当に頭から下に抜けるとか、すごく効きますねその手刀?

「…お陰で正気に戻りました」

外ではなく中に通るとはこの事なのですね…

「燐子ちゃんもストレスためるタイプだったかしら?」

見るといつの間にか部屋の大半が頭をおさえて蹲っていますね

「そこのバカップル一家!」

千聖さんが、紗夜さん、柴田さん、そして日菜さんを指す、トラップ一家みたいに呼びますね?苦労するの前提ですか?

日菜さん凄く嬉しそうなんですけど?

 

「イチャバカに巻き込まないでくれるかしら?特にそこの黒一点」

そう言えば柴田さん今日はワイシャツは白…あーはい、もういいです、なんだこのデレデレ野郎は!

私とお付き合いしてたら灰色のシャツにブラックダイヤでもつけてくれるんですかね?

カフスが紗夜さんの色であるサファイアで、襟のタックを紗夜さんの瞳の色と髪の色を意識した翡翠で飾っている…なにこの溺愛っぷりは?

花咲川は制服ですから紗夜さんは風紀委員らしく制服を着こなしてますよね?

というか、気づいているの私だけですか?そうですか…この腹ただしさ誰かと共感したい!!

「もう一発いく?」

私がまた暴走しかけていたのが分かったのか、千聖さんがにこやかに手刀をみせてくる

千聖さん気がついてますよね?それで八つ当たりしてるんですよね??

「燐子ちゃん、後で花音とカフェに行くけど一緒に梯子しない?」

そんな飲み屋みたいに…飲まなきゃやってられないのはわかりますけど

 

「おにいちゃん落ち着いた?」

花音さんが妹ポジションを発揮し二人に割って入りはしないけど、逆サイドから袖を引っ張って注意をそらす…高等テクニックですね

あ、サファイアのカフスに一瞬眉がよりましたね

「むー!…そうだよ!?あたしにとっても義理のおにーちゃんだ♪」

今さら気づいたのは何処かで紗夜さんにとって変わろうと思ってましたよね?ね?

紗夜さんとの間に割って入り花音さんと同じように…?

無理ですね

花音さんは摘まむようにおずおずと引くから可愛いのに、日菜さんはガシッと手首極めにかかるかのように捕って引っ張りましたから

…いえ、袖のカフス狙ってますよこの人、おねーちゃん子なのに男が絡むと怖いです

「あれ?カフスなんて珍しいね♪演奏の時邪魔じゃなかった?」

更に話を蒸し返す気です…日菜さん怖い子…

「え?カフス?」

…紗夜さんは今気付いた様です、この彼女少し油断が過ぎませんか?

「ほらほら♪白のシャツなんか着てるからなんか変だなーと思ったら、所々変にお洒落してるんだよ♪」

カフスと襟のタックは私も気づきましたけど、タイピンがスチールブルーの金具に控えめに煌めくのは星形のにカットされた…明るい黄緑の石、光の加減で紗夜さんの瞳と同じように印象が変わります、それを目にした紗夜さんが真っ赤になります。

「着けてく、くれたんですね」

どうやら紗夜さんのプレゼントですね、自分の色のものを贈るとか結構束縛も強いです?

「あたしのあげたバングルは?」

不満げをダイレクトに訴える日菜さん、双子に貢がれてるのですか?

「あれはバングルとは言わない、籠手だと何回もいってるよね?」

籠手って…

「パスパレのみんなであげたのにぃ~」

一体何を贈ったのか気になっていたら

「賢人の誕生日に日菜ちゃんが『バングルにしようよ♪』と探してきたのがこれよ」

…柴田さんの誕生日ですか、、、

何故教えてくれなかったのかなーとか思いながらスマホを覗くと…

「籠手というか…アンクですよね…これ?」

どこで見つけてきたんです?これプレミアついてる様な気がします

「日菜ちゃんも同じこと言うんだけど?どうしてアンクレットになるのかしら?」

「え?」

千聖さん?

「どうしたの?アンクってアンクレットじゃないの?」

…し、知らないだと?…

…紗夜さんここにも勝因がありましたよ!!

「何故かすごく手刀を振るいたくなったのだけど?」

「…き、きのせいですよ」

千聖さんが私の中の何かに気づき手刀を構える…私は詳しくないし柴田さんも『昭和は怖い』とかいうピラニアモチーフのものをふと思い出していたら…

 

「あ、やっぱりここだった♪紗夜ちゃん、お父さんがしんぱ…い…」

一人違うクラスのため、退場時の騒ぎを遠巻きにしか見ていなかった彩さんが誰かを案内してきたようです




読了ありがとうございます。

氷川姉妹の両親設定は私の大好きな「ただの人間(?)」氷川誠さんなのですが
ついてこれてる人いないんじゃないか??と今更不安になっています。
ジオウにも出れてなくて、中の人が呟いてましたけど…

紗夜さんの風紀員ぷりや日菜ちゃんの天才(天災)っぷりを知るたび
…氷川誠と小沢澄子がくっつくとこの双子生まれるんじゃないか?と

SSなんでそんな思いを形にしましたw

ちなみに私、氷川誠がいなければ平成ライダーも見なかったかもなんですよね
アギト途中からのクウガ見つつの平成どはまりという

またよろしくお付き合いください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。