いぬの生活   作:アスラン

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今回もよろしくお願いいたします

毎度しつこいかもしれませんが

現在の時間軸の少し先の「氷川姉妹ENDっぽい世界線」のお話です。

楽しんでいただけたらと思います。

よろしくお願いいたします。


氷川姉妹誕生日記念3:おねーちゃんを私から盗る気なの?

「紗夜がいながら何をしている?」

 

彩ちゃんに案内をされてやって来たのは、すごく長身でスーツが似合う、高校を卒業する娘が二人も居るようには見えないまだ若く格好良い人…

 

「お義父さん?」

そう、紗夜と日菜ちゃんの父親であり、僕の未来の義理の父親『(まこと)さん』だ

「まだ早い!!自分で稼いで家族を養えるまでは許さない!」

全娘を持つ父親が言いたい台詞のひとつだよね!格好良い!!

誠さんは本当に格好良い…

「あー、ケントくんのおとーさん大好きがもう始まったよ」

日菜ちゃんはあきれた声を出してるけど、こんな格好良い人父親に持つなんて羨ましい!

いや、僕の義理の父親になるんだけどね♪

「お父さん、賢人さんに格好つけたいからって慌てて来ましたね?お母さんはどうしました?」

紗夜のあきれながらの問いかけに、誠さんが固まる…あれは忘れているな…この人格好良いのに変に抜けていてそこがまた格好良さを引き立たせるのだけど…

紗夜は本当に色濃く血を継いでいて惚れ直す

「そんな事で惚れ直さないでください」

なんでわかるの?!

 

「えーと、紗夜か日菜ちゃん澄子さんに連絡しないと?」

二人の母親である澄子さんに誠さんが連絡できるはずがない、姉さん女房というやつで恐妻家だ、格好良いのに…

 

―♪

誠さんの背広から着信音が…ここで暗黒卿のテーマとかだとお約束過ぎるけど…そこはバレたら怖いのか普通に着信音はデフォルト音だった(日菜ちゃんが言うには「機械オンチだから変えられないだけ」とのこと)

「はい、いえ、その、そんな事は…見てたなら声を!…いえ、はい…」

誠さんは澄子さんには逆らえない…そんな澄子さんは誠さんにベタ惚れなのを僕は知っているけど

通話が終わると…

「皆さんにはご迷惑をお掛けしたので、お時間があればせめてお茶だけでもご馳走させてください」

深々と頭を下げる、つられて紗夜が頭を下げるので僕も下げたら…

「賢人はもう完全に氷川家の婿養子ね」

千聖(ちさっ)ちゃんが複雑な一言を呟いた

いや、たぶんマスオさん状態になるかと思うよ?うん

「そこじゃないわよ!」

なんでわかるの?

 

 

一人残された事より、お父さんが賢人さんに格好つける事を優先したことに少し呆れていたお母さんと合流して向かったのはファミレスかと思ったら…

『羽沢珈琲店』だった、学校から近く勝手知ったる知り合いの店ではあるけど…今日は貸しきりとかに…はなっていなかった。

千聖さんが元々花音さんと来るつもりでケーキの予約をしていたらしいし

「ここのコーヒーなんか好きなのよ」

豪快なイメージを持たれやすいお母さんが実はこう渋さを求めているのを私は知っている。お父さんがまだ若々しいのを少し愚痴られたことがあるくらいだから

 

(しかし、羽沢珈琲店…)

正直入りにくい、ある意味ここはAfterglow(大敵)の本拠地です

「二人で来るのはいつぶりだろ?」

最後に来たのはまだ賢人さんとはお付き合いはしていなかった頃です

さすがに追い返されて塩を蒔かれたりはしないと思いますが

つぐみさんとは少し気まずいと勝手に思っています

『いらっしゃいませ』

中からお店の看板娘である、つぐみさんと若宮さん二人の私達を歓迎する声がかかる

「アヤさんっ!チサトさん、カノンさん卒業おめでとうございます♪」

「紗夜さん、燐子さんもおめでとうございます!」

私達の来店を知っていた?

千聖さんが微笑むと

「みんなを誘って来ようと思っていたの」

 

私が驚いていたら

「賢人と二人きりになりたいとしても強制連行のつもりだったのよ?」

私の最強の恋敵(ライバル)はいたずらっぽく笑う

「だって、3年間の愚痴大会でもあるんだから」

と、私の彼氏になった賢人さんを意味ありげに見る

これはある意味久々の『柴田賢人包囲網』の活動ですね

 

促されて店内にはいると…

「紗夜、燐子遅かったわね、どうせそこの才能にあ…」

「紗夜ぉ式で大泣きしたんだってぇ~☆」

先に入店していた友希那さんがいつものごとく賢人さんに突っかかるのを遮るようにリサが出迎えてくれた

 

「千聖、花音遅かったね、や、やぁ兄さん今日も儚いね」

「みなさんお待ちしていましたよ、あれ?柴田さんもご一緒でしたか?」

瀬田さんと大和さんが賢人さんが一緒の事に驚く?

(うちの両親もいるのだけど…)

千聖さんは相変わらず瀬田さんには賢人さん情報を流さない徹底ぶりを通している様子です

 

そして

「はいはい、貸し切りじゃないんだからさっさと席についたついた」

制服に羽沢珈琲店のエプロンをつけた、巴さん・美竹さん・青葉さん…

「ひまりお前なにしてんの?」

『かーひぃ』から名前呼び、賢人さんの姉弟子にあたる上原さんが店の雰囲気に全く合わないピンクの胸元が大きく開いたミニ丈メイド服で異彩を放っていた

「つぐに着ろって…私もノリで着ちゃったけどさぁ…なんで賢人くんくるのぉ!!??」

恥ずかしそうに奥に引っ込もうとするのをにこやかに阻止する美竹さんとつぐみさん…酷い、私も隙を突かれないように注意をしないといけませんね

 

「青葉…そのコップをどうするつもりだ?」

注意が二人にいっていたら…青葉さんが水の入ったコップをもち死角から近付いていたのを賢人さんが止めた

「なんのこと?モカちゃんは、ケントくんに紗夜さんの黒メイド姿を見せてあげたいなーと」

私にその水かけるつもりでしたか…

「僕はクラッシックメイドしか興味はない」

青葉さんからコップを取り上げて、近くのテーブルに置く。

その手練にお父さんが感心して頷いているのが目の端に見えた

 

しかし…メイド服に興味はあるんですね?

彼氏の意外な好みとカミングアウトにふと…何か引っ掛かる記憶が

「んー☆ならケントはこんなのどうかな?☆」

リサがスマホを操作して賢人さんに見せる

 

「…」

 

賢人さんが笑顔で固まった…え?リサ?何を見せたの!

メイド服…!!あれですか!!

「リサ!それは!!」

慌てて止めに入ろうとしましたが…

 

「リサちゃん、その関連の画像全部くれないかな?友希那の衣装もこれはこれで白と藤色で綺麗で可愛いね、NFOとのコラボのだよねすごく似合ってるよ♪」

「そ、そうかしら?」

少し不機嫌そうにしつつも頬を染める、満更でもないを装ってかなりデレデレになっている時の友希那さんだ

「リサちゃんも何時もとぜんぜん違って驚いたよ、新しい魅力というのかな?二人とも可愛いね」

「そ、そうかな?なんか照れるね☆」

リサは友希那さんのデレモードが見れたのと素直に褒められたことに照れていた

(普段運動神経使わないくせに!!)

私より速く、そしてスマートにリサと友希那さんに接している

友希那さんを一瞬で味方につけているあたりもう抵抗ができない

「このころケントは友希那とは知り合いだったっけ?」

リサ?人の彼氏になんで赤面しつつ誤魔化すようにスマホを慌ただしく操作してるのですか?

この頃はもうRoselia結成してるじゃないですか!

「そうよ、賢人とは私が先に運命の出会いをしていたのよ!」

友希那さん?声楽の推薦で先に大学進学決めて気が大きくなっていませんか??

「燐子も可愛いね」

彼女の前で自分の好みの娘を褒めるとか…この場にいないからか宇田川さんは放置のようです

「青葉さん…」

コップを取り上げられ手持ち無沙汰のまま近くにいた青葉さんを捕まえると何故か青葉さんが怯えていますね?

あの怖いもの知らずのような青葉さんがどうしたというのでしょう?

「ちなみに、メイド服というのはどのようなものですか?上原さんの様なのではないと思いたいのですが?」

何故か小刻みに震える青葉さん?体調が本当は良くなかったのでしょうか?言葉が発せられない様子で目線でメンバーを促している

「だ、だいじょうぶです、はい。つぐのお店用にと白金さんの監修のもと作らさせていただきました、はい」

美竹さん?いつも通りじゃないですよ?どうしたのです??

「ひまりちゃんのは、その、その過程でひまりちゃんに着せようと作ったひまりちゃん用のなので、紗夜さんに着せようとしたのはお店用の、ぜんぜん、本当普通の普通以上に普通の普通です、はい、絶対」

つぐみさんも?これがつぐってるというのかしら??

「では、着替えますから」

私の言葉に三人が目を点にする

『え?』

「え?ではありません、折角用意していただいたのなら厚意には応えないといけません」

捕まえたままの青葉さんに先導させ…していただき私は店の奥、勝手知ったる羽沢家の脱衣所に向かいました

 

「紗夜さん柴田さんと付き合いだしてから本当怖いね…」

「だよね、賢人さん絡むと本当…」

美竹さん?つぐみさん?そういう会話は本人に聞こえないところでしてください

まぁ、私も聴力が賢人さん並みになってしまいましたから無理ですけどね…

 

 

「ねぇ、賢人くん?うちの長女自分にすごく正直になったと思うんだけど…なんであぁ拗れてるの?」

おかーさんが呆れたようにおねーちゃんの可愛さがわかってないことを言う

「そんなところも凄く可愛いです!」

にこにことメイド服姿をりさちーや燐子ちゃんに撮影(りさちーがスマホに対して、燐子ちゃんはガチな一眼を何故か持ってきていた)されているおねーちゃんを見ながらと言うか、おねーちゃんしか見てないよね?

この人はこんなキャラだったかなー?

るんっ♪とはするんだけどね

「さて、あとは合格発表よね」

そう、おねーちゃんはやらかすから、家族もそれだけは心配しているけど

「後期日程で合格かぁと思わせて前期で(すぐ)合格決めますよ」

ケントくんがにこやかにいう

「後期も落として補欠とかでほっとしてうっすら泣いてるのも可愛いとは思うけど、本当堅実ですから」

その発言におかーさんが若干引いている

そう、ケントくんってこういう人らしい

なにせ、怒ってるおねーちゃんも可愛いけど泣いてるおねーちゃんは最高に可愛かったと惚気(?)られた時はあたしも日本語が理解できなかったもん

「で?賢人くんはあの子が大学に入ってから早く環境に慣れるように一緒に住みたいとか言ってたわよね?」

ケントくん外堀埋めるの早すぎない??入り婿希望なの?

でもケントくんそれは流石にちょっと…

「誠さんの言っていた『家族を養う』はまだまだ贅沢させてあげられませんけど、卒業したらもっと働けるので!前向きに考えて許してもらえませんか!」

半分空気になってるおとーさんと面白そうに笑ってるおかーさんに頭を下げて…え?

…あれ?

おかしいな、またあたし日本語がわからないや?

お母さん英語で話してるのかな?

ケントくんの英語は無茶苦茶だから余計わかんないよね??

 

ケントくん?

おねーちゃんを私から盗る気なの?

 




読了ありがとうございます。

当初2話で終わるはずだったのに…
なんか楽しくなってしまいましたw

早々に上げて教育実習編に移らないと…

氷川姉妹の両親について誰か共感してくれるかと思いましたが…
今のところ反応がなく、マニアック過ぎたかな?と今更不安になってますw

しかい!このまま続けるのでよろしくお願いいたします。

またよろしくお願いいたします。
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