いぬの生活   作:アスラン

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今回もよろしくお願いします。


十四話:教育実習編『みんな拗らせてるねー♪』

―7日目

 

「?なんだろあれ?」

 

職員用駐車場にロードスター()を止めると駐輪場に…

 

これは…

【SHADOW SLASHER】…ダークレイダーのベース車だよね♪

なんて少し上がりかけてたら

 

「せんせーもそっちですよね?」

ゆるふわちゃんが現れた(気配はあったけど)

「おはようございます、広町さん」

ごきげんようだったっけ?

「おはようございます♪」

普通に返してくれたけど

バイク(あれ)村上先生のですよ」

誰だっけ?

きっと休んでた先生だね。

と知らない名前に納得していると

 

「え?」

ゆるふわちゃんに変な顔をされた?

あれ?なんで??

 

「柴田くん、ちょっといいかな?」

なんて困惑していやら…教頭先生が教師用昇降口からにこやかに僕を手招きしているんだけど?

え?

僕いま駐車場に車停めてましたよね?

そこのバイク僕のじゃないですよ??

 

 

 

「いや流石に申し訳無いとは思っているよ」

教頭からの理不尽な注意を受けていると、草加(仮)さんが慌てて自分のバイクだと申請に来た

…あれ?ゆるふわちゃん休んでた先生のバイクって??あれ?

 

「しかし、変わった乗り物や、変わった事は全て柴田くんになるとは…君は本当すごいね」

誉められている気が全くしない

そんな事を言われながら会議室に入ると

「柴田くん、自分の荷物を人のとこに放置しちゃだめだよ?」

OGさんが…黒に白のパターンが入ったヘルメットを指さしながら窘めてくる。

うん、そこ草加(仮)さんのとこだね、そして、それは草加(仮)さんのだよ?

 

(いま登校してきたばかりの僕が疑われるってどういうこと??)

 

僕が複雑な顔をしていると

「なんか、本当悪いね」

こういうところは草加ぽくないんだけど、それ草加のヘルメットと同じやつだよね?そこそこ高いよね??ライダースジャケットも同じやつだよね???

草加でいいよね?

もう若干自棄気味になっていた…これも草加(仮)って奴の仕業なんだ。

 

 

ちなみに後でゆるふわちゃんから、Shadow Slasherは草加のバイクでもあると教えられた

あと

「村上さんと言うのか…」

草加(仮)から村上さんに上書きしたけど、かなり草加を意識してるから草加と呼んだ方が喜ぶんじゃないかな?

 

…後にサイドバッシャーを引き取ったのは村上さんだったりする…

 

 

 

「やはり君はずるい…」

お昼を一緒に食べながら

草加(仮)改め村上さんからまたそんな事を言われる

なんか段々可愛そうになってきた

「ずるいと言われても、割りを食ってるのは僕ですよ?」

新たに月ノ森に闖入してきたShadow Slasher(変わった乗り物)がどうやら生徒の間では僕の乗り物ではないかと噂がたっているらしい

 

「しらんわ!」

 

とは偽善者だから言えず(狭い人間関係の軋轢を生まないのも今回の目標!)

仕方ないので、偶然廊下にいたゆるふわちゃんにクッキー(いつもの青いの)を一箱を渡して

誤解を解くのではなく

 

『あの先生が普通の(まともなバイク)に乗ってくるはずがない』というものに差し替えてもらうように頼んだ

 

え?人選ミス?他に頼めなかったのか?

…だって僕になついてくれてるのゆるふわちゃんだけだし(涙目)…

 

それを見ていての村上さんの発言だったけど…

あれ?元を正せばこの人のせいのような気がしてきたぞ??

 

「もう女生徒になつかれてるなんて…

パスパレとも仕事(バイト)で会えるし…なにより、ふみふみと同じゼミとか、君は本当にずるい!」

 

「新田さんは眼中にないのか!!」

 

あれ?なんで今僕少しいらっとしたの??

 

まぁ、それは置いといて

草加(仮)改め村上さんはアイドルが大好きらしい…あと女の子も

そんな人間女子校で教育実習させて大丈夫なのかな?

傍目はまぁ草加だからいいのかな?

いや駄目だよね?

と困っていると

 

「せんせー?」

入口にゆるふわちゃんがいた、もう終わったのかな?

「広町さんどうしたの?」

入口にいくと、あげたクッキー(青い箱)を見せ

「これおいしいですね、何処のお菓子屋さんのものなのか訊いて来てほしいって頼まれました」

…まさか

「この薄い紙の箱といい、この間も思いましたけど小分けにされているところといいすごく機能的ですよね?」

普通に流通しているお菓子を知らない?

 

頑張ってもらうためにもう二箱渡したら喜んで戻っていった…大丈夫なのかな?

 

 

OGの人にクッキー(青いの)を見せながら珈琲飲みながら訊いたら

「私も大学はいるまでコンビニも知らなかったからねー」

何て言われた

改めて、月ノ森(ここ)って凄いね

 

 

 

そう言えば帰りの申し合わせで困った事を聞かされた…

そろそろ部活動の方にも視野にいれてほしいとのこと…

 

「柴田くんは軽音部の子達と仲が良いから一択でしょ?」

最近お決まりのグループ?で残っていた

村上さん、マヤさん、OGさん、僕

「僕だって音楽なら少しは…」

村上さんが対抗しようとするが、このメンバーでは意味がないのを解っているのですぐやめた

(空気読めるし僕よりよっぽどまともだと思うけどなぁ、なにより背が高い!)

182だよね…羨ましい

なんて考えていたら

「な、なぁなんで柴田くんがこっちずっと見てるんだ?」

なぜか怯えるような感じで村上さんが言うと

「あの噂は本当なんですね!」

マヤさんが本家よろしく喜色の声をあげる

「え?あれ本当だったの?」

OGさんまで?

いったいなんのこと?

「な、ないからな!僕は至ってノーマルだから」

また村上さんが慌ててる

そして生暖かいマヤさん・OGさん(女子)の目線

あれ?この目線って?

えーと確か誰かにこう言えって言われてたよな?

 

「え?村上さん、僕のこと狙ってるんですか?」

 

-場が一瞬固まったあと

「そんな『きゃーーーーやっぱりそうなんだァ!!!』ある…かぁ…」

村上さんの叫びより女子二人の黄色い声が勝っていた

 

本当女性はこういうの好きだよね(個人的偏見)

 

 

 

「だそうです」

確か誰かが前に賢人くんにこうしてみたら?と教えた手だけど

『相変わらず使いどころのタイミングが最悪に悪い』

『すみません、ななみです!あいつが噂の元凶です!』

まぁ、なんとなく解ってたけど

『せんせーの誤解を解こうとしてたら何故か村上先生とせんせーが付き合ってるなんて話になって』

…どう話したらそうなるの?

『アハハ♪ななみちゃんおっもしろーい♪ケントくんのゲイ疑惑がここに来て大爆発だね♪』

面白がってるし

『…お兄ちゃんの誘い攻めだよね!草加さんのへたれ受けで!!』

約一名スッゴク食いついてる

『…松原さん…それは、…なにか違うと思いますよ?』

よくわからないけど違うらしい

『そうよ花音、草加の強気へたれ攻めからの柴田さんの天然無自覚ドSリバが鉄板よ!』

もっとわからない…

『…』

「…」

ねぇなんでみんな黙ってるの?今のわかったの??

最近のJK怖い…(あくまで2年前私もJKだったと主張するけど)

 

『誰か解説をお願いします…』

委員長(紗夜ちゃん)のドスの効いたその一言で全員が我にかえったみたい

『わ、私は何を?』

千聖さん我を失ってましたね

『えっとね、おにいちゃんが…』

『説明しなくていいです!』

…もしかしてあの呪文のようなの理解しちゃったのかな?

 

『みんな拗らせてるねー♪』

だよね

 




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