いぬの生活 作:アスラン
いえ決して日テレ系の日曜夜の番組MCがゆあたんで喜んでおかしくなっていたわけではありません…多分w
今回もよろしくお願いいたします。
―8日目
「ここまで予想通りとはね」
会議室から駐車場を見下ろしながら、村上さんが複雑な顔をしている
そう、教員用駐車場に生徒の姿は少なかった
ゆるふわちゃんが
ちなみに、本日も村上さんはバイク通勤して、一緒に掃除をして
「なんだろうね?柴田くんが小さいからか?大きいと怖いからかな?」
なんか失礼な事いわれてるけど、自虐してるし…大丈夫かな?
「で、何を朝から二人は黄昏てるの?」
OGさん、なんか叔父さんみたいな発音になりそうとか考えていると
「柴田くんはもう少し人に興味持とうね!」
なんて言われた…名前忘れてるのバレてるね…
朝の申し合わせで、そろそろ顔出しする部活を決めて申告してほしいと言われる
OGさんをはじめとした月ノ森OGの人達は元々在学中に所属していた部活に顔を出しているらしい
…うーんどうしよう
「ふふんっ」
村上さんが草加スマイルをしている、なにか悪いこと考えてるのかな?
「僕の受け持つクラスにも軽音部の生徒がいたんだよね」
あー、なるほど
「柴田くんはどうする?」
あれ?誘ってくれるとか…やっぱり形だけ草加ないい人だなぁと感心してたら
「ほら、柴田くんが受けだよ…」
なんて不穏な言葉が聞こえた
僕は受けじゃなくて「避け」とか「無」とか「逃げ」だと思うのだけど?
野球とかやる気ないし、受けたり投げたりとか得意じゃないし
運動系の部活は駄目だよなぁ
「柴田くん?おーい?否定しないと噂が拡がるよ??」
OGさんが言うけどなんのことだろう?
「なんの事です?運動系の部活じゃなくて文化系の部活がいいんですけど?」
答えるといつもの三人以外は絶賛変な顔をしている
ん?この三人の顔は平均以上というかかなり整ってるけど、残りの皆さんが整ってないという意味じゃないけど?
「相変わらず無関心だよねー?先生するならもう少しなんとか興味とアンテナもちなよ?」
なんか正論を言われてるけど
何を間違ったか解らないんだけど?
なんか無性に間違いが気になる…
「やっぱり科学部とか機械工作部とかはないのか…」
やはり文化系の部活動に顔を出すことにしたけど
興味をそそられる部活がない
僕の母校には色々な文化系の部活動があり約3割に所属していた
「ん?」
廊下を歩いていると弦楽器特有のはりつめたような綺麗なおとが聞こえてくる
単音が重なり、ピアノのような?物凄く興味を引かれて音に引かれるように進むと…
「琴か?!」
そう言えば三味線は少しかじったけど(蛇味線がなんか刺さった)
大正琴がピアノの作りに似てるなぁ程度で終わっていたのを思い出す
「教生の柴田先生ですよね?」
弾いてるのを止めてこちらを向くのは…綺麗な黒髪の理知的な顔をした生徒だった
(なんというか、似合う!)
(でもどこかで見た気がする?)
非常識に振り回されて…るようで喜んでる苦労人(?)の姿がなんとなくちらつきつつも
「はじめまして、教育実習で勉強させていただいている柴田です」
扉から伺うように挨拶をすると
「和奏響と申します、3年なので先生の授業は残念ながら拝聴させていただいていません」
…うん、何気に先生と言いつつ『拝聴』か、少し挫けそう
なんて考えつつも、その彼女の前に置かれている和琴に興味が惹かれる、弦楽器だけに弾かれる!はいっケントじゃナイトぉっ!
…一家に一人ヒューマノイドだよね
「えっと、弾くと惹くまでなら上手かったのに、先生の名前を間違えての捨て身のお約束が台無しにしてる?でいいのかな?」
って、ゆるふわちゃん??
「珍しいですね、あなたは確か広町さんでしたね」
ワカナヒビキさんが
「はい、お久しぶりです会長。すみませんるいさ…八潮さんがどこにいるかはご存知ありませんか?」
誰かを探している?
「今日は生徒会は無いわよ?それを知っているから貴方もここにきたのでしょう?」
どうやら生徒会の人らしい
生徒会の役員とは挨拶をした記憶はあるけど覚えてないなぁ
こんなに髪綺麗なのに…記憶容量をもっと確保しないと駄目だな
「こちらに顔を出しているかと思ったので、他を探してみますね」
ゆるふわちゃんが礼をすると廊下を戻っていく
「気になりますか?」
「えぇ、あの子が探して見つからないというのが気になります」
カナデヒビキさんの言葉にそのまま返すと驚いた顔をされる
「柴田先生は彼女とはお知り合いとかでしたか?」
「この学園で最初に声をかけてくれたのが彼女ですけど、知り合いというべきなのでしょうか?」
ここらへんが昔からわからない
「…先生は『変わっている』と言われませんか?」
「自称偽善者の変わり者です」
その言葉に
「やはりあなたには教師は向いていませんね」
あっさりさっぱりと生徒からダメ出しをされてしまった
「教職は教え導くものであり、生徒の手本、少しは見栄を張ることをおすすめします」
なかなかに辛辣だった
そして
「生徒にこんなことを言われて受け入れてしまうのも問題ですよ?」
あ、これはなんというか
もし同級生だったら、紗夜さんが僕に対して取りそうな言動な気がする、歳上だから何か言いたいの我慢してるみたいだし
「先生?よく『お可愛いですね?』と言われますよね」
決めつけられた!
でも、まぁ、否定は…したいなぁ
何がというか、僕の反応が面白かったのかワカナヒビキさんは薄く笑うと
「広町さんといい、本当にお可愛いです…」
悪意に疎い僕にも判る悪意が感じられたけど残念にはすこし思ったけど気にしない
というか、何故ゆるふわちゃん?
なんて考えていたら
「会長!八潮さんが!!」
多分見たことのない生徒が走り込んできた、体育の時間以外は学校内はのんびりとしたイメージを持っていたので正直何事かと思ったら
「や、八潮さんが!!教生の先生を打ったそうです!!」
え?暴力沙汰??
「それは本当ですか??」
ワカナヒビキさんが慌てている
そう言えばゆるふわちゃんとの会話をなんとか思い出す(もう少し経ったら忘れるつもりだった)
(生徒会関係者が暴力沙汰か、これはまずいよね)
だれ?誰が打たれたの??
「その、村上先生です」
あれ?僕口に出してた??
というか
「「あ、やっぱり」」
どうやら共通見解だった
流石に知らせに来た生徒も苦笑いしている
「あの
ワカナヒビキさんが聞いてくる
暴力沙汰はいいのだろうか?
「いえ、そういう生徒さんなのですか?」
そういうと言うのは、いろんな意味にとれる
「そうですね、真面目ですが…最近は大分融通が効くようにはなったと思います」
真面目だから
「…手を払った程度?」
行き着いた答えだった
僕?
僕は地元の中高一貫の
うちの地元のなんか純金に成金に鍍金とか混ざってたからなぁ
ちなみに
そんな杏子にうざ絡む様な新興は成金や鍍金と称される部類に入る。ちなみに凄く迷惑をかけられた様な気がする(記憶から消してる)
「そうなの?」
ワカナヒビキさんが駆け込んだ女生徒に訊ねると大きく頷いていた
「八潮さんの嫌いなタイプでしょうしね」
そして何故か僕をみる、僕も嫌いなタイプなのだろう。
「で、手を払われただけで騒いでる自信過剰な先生擬きが騒いでいると…」
先生擬きその2です!だからこっち見てたのね…というか
「場所はどこですか?」
仕方ないので収拾しにいきます
偽善者だから…
「よろしくお願いします、
読了ありがとうございます。
またよろしくお願いいたします。