いぬの生活   作:アスラン

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今回もよろしくお願いします。

対抗ルートのENDである「氷川紗夜ルート」と思わせつつ
根元は全ルート共通だったりしますw

偶に出てきて間違ったツンデレブームをしていく友希那さんの話だったりします。


よろしくお願いします。


氷川紗夜ルート外伝:蕾の青薔薇1 「その後の二人」

 

 

羽丘(高校)を卒業して、一芸特待生として燐子と同じ大学(音大)に入学した

 

そして、正式にRoseliaがメジャーに上がり(デビュー)

 

私の当初描いていた思惑とは道はかなり変わったけど…目指す(頂点)は変わらない

Roselia(みんな)がいれば大丈夫だと思っていた…

 

 

そう…

 

紗夜が学生結婚するってなに!?

 

相手はもちろんあの柴田賢人(バカ犬)だけど

 

あの男、理性の塊どころか情欲の獣、本当に犬だったのね…

 

そう紗夜のお腹には新しい命が宿っている

あの犬獣(しばたまさと)との子だ

紗夜の事だから育休中(大学生だけどメジャーアーティストだから、間違ってないわよね?)もギターを手放さないとは思う…

というか、正直胎児の胎教的には…どうなのかしら?お母さんに聞いてみよう…

多分「お父さんがあれであなたみたいな子になったから、あまりお薦めしないわね」なんて言われると思うけど…

ま、まぁ、駄犬(しばたまさと)との子だから…

 

あれ?それって、、、

 

「り、リサ?ちょ、ちょっといいかしら?」

部屋に来ていたリサに怖い考えを聞いてもらおうと思うのは、まだ私も普通の人とおなじなのだと少し安心しつつも…

「ゆーきな♪前期試験の勉強はいいのかなぁ?さっきから紗夜とケントの事ばかり考えてるみたいだけど★」

…大学に進み、同じ学舎ではないのにこの幼馴染みは相も変わらず面倒見がいい……のだけど…

「どうせ、紗夜とケントの子だからトンでもない天才が産まれる☆とか考えてたんでしょ♪」

「え、エスパー?」

リサは超能力者だったのね…

鞄に入ったりするのかしら?

「ちがうよっ、その話はもう過ぎたからだよ★友希那そのとき紗夜が妊娠したことでパニくってたから聞いてなかったでしょ?」

そういえば、紗夜の妊娠報告で頭が真っ白になっていたわね…

あの狂犬が…私に牙を剥けばいいものを…

「友希那、そろそろ本当諦めなよ★ケントは忠犬だから、万が一の話として紗夜が死んでも想い続けるし、ましてや忘れ形見まで居たら勝ち目ないよ?★」

こんな話は何気に何回もされていて聞きたくもない

 

リサには悪いとは思っている、『とある日本犬の生態報告会(グループ)』にも入ってもらい情報を流してもらっていた

私は白鷺さんのように立ち向かう勇気も胆力もなかった、現実を目の当たりにしなければなんとかなると避けていた

 

(…なんとかならなかったけれど)

 

紗夜は大切な仲間、その幸せは祝福している

しかしどこか現実と認識して、いえ、認識しないようにしていた。

 

婚約指輪も大きすぎて薬指に嵌めたピンキーリングだと思うようにしていた…

あの男が独占欲を見せるように演奏中はチェーンに通して衣装から見えるか見えないかにしているのも…

 

本当は羨ましかった。

 

なぜ私じゃないの?

 

私の方がずっとずっと…

 

「わ、わたしの、ほっ、私の方が、先に…」

そう賢人と出会ったのは私の方がずっと先だ、そして、好きになったのも…

「知ってるよ、友希那がケントを好きなことくらい」

リサは知らない

私がどれだけ前から賢人(しばたまさと)を好きだったかを

 

 

あれはまだ私が感情を上手く出す(表現する)方法をあまり知らない頃だった

今もあまり上手いとは思わないけど、あの頃の私の感情をちゃんと理解していたのは、そう、賢人だった

誰かに話しても、あの男が?と思われるだけだろうけど、実際あの頃の賢人は人の感情の機微に凄く敏感で、そして臆病だった。

彼の回りでそれを知っているのは賢人の姉みたいな紅い女の子(杏子さん)くらいだったろう。

初めて会ったのは…私はお父さんに連れられてあまり大きくない規模のピアノ演奏会だった。

リサは知っているけど、私もピアノをしていたのよ?

リサも家で少しかじっていたし…?

リサがベースの復帰が早かったのは根底にピアノの基礎があったからとお父さんは言っていた。

ベースは譜面もピアノ経験者にはわかりやすいらしい。

その事が少しだけどこかリサだけ賢人と繋がっているみたいで面白くなかったのはまだ新しい記憶よね

 

…ではなくて

当時の賢人は、なんと言うか

捨てられないかと怯える仔犬だった

今思うとどういう家庭で育つとあぁなるのか気にはなる

白鷺さんは賢人の演奏を爆縮と呼ぶけど、あれは後天的なもの、私と同じく感情の出し先が無かった賢人、そう、あの演奏から彼はケントになった

 

「友希那?それ私に聞かせていいの?★」

言葉とは裏腹に瞳をキラキラさせて喰い気味よね?

「そうね、いいんじゃないかしら?」

柴田賢人(当の本人)は忘れているだろうし…




読了ありがとうございます。

あるいみ過去話です
シバケンのあの面倒くさい性格の根底と巻き込みっぷりが出せればと

またよろしくお願いいたします。
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