いぬの生活   作:アスラン

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今回もよろしくお願いします。

なんか切り時間違えていつもより長いです。

お楽しみいただければと思います。


二十一話:教育実習編『賢人さんの聴力って?』

…うん、死屍累々?

「どうしてこうなってんの?」

杏子姉が呆れている

…うん、こちらが聞きたいんだけどね、まぁ言えるのは

「み、みんな感受性が強いんだね」

なんかすごく否定するように首を横に振ってるんだけど?

 

「まぁ、ちょっとお茶でもして落ち着こうか」

杏子姉が皆を連れてフードコートへ、空いているスペースを見つけてそこに向かう、そのままついていこうとすると

「あんたは飲み物とか適当に買ってきて」

なんかこの状況が僕のせいみたいに追い払われるように言われるのは心外なんだけど?

 

 

―お昼時あと

「時間が余った、、」

教授(せんせい)との昼御飯は予想より早く終わった。

まぁ食べることにあまり興味がない学生がいるとは思わないよね。

お昼をご馳走しがいがないとか今までなかったのかも

「こういう生徒だった」と洩らしてたから

でも、新しい発見があったらしく

「この価格設定ならゼミ生全員つれてきてもいいな!」と美味しそうにバーガーとポテトを食べていたのは意外だった、本人も意識して英国紳士然としてるのでポテトはともかくバーガーは、、、一応バーグサンドとは言うからまぁセーフ?

なんて他愛のないことを考えていたら

「今度はこちらで店を考えておくよ、君はもう少し食にも興味を持ちなさい」

なんて言われて解散となった。

ご馳走しがいがなかったようだ…

「あの人が賢人さんの大学の教授(先生)?」

ひょっこり顔を出すピンク

何で私服?と思ったんだよね

祝日なの完全に失念してたのと、反対に祝日ってバイトはシフトに入っている(稼ぎ時)ものじゃないのか?

なんて、『StarWind (お店)』を今日も好き勝手回してるバイト(おたえ)ちゃんをふと思い出す。

「まさとさーん?」

そして目の前のピンクはシフトにはいれなかったのか暇をしていて、バイト先に来たらしい。

もう一人のピンク(彩ちゃん)本業?(収録)だから、シフト入ればいいのにね?

「こんな可愛いJKが同席してるのに相変わらずですよね?」

許可した覚えはないけど…、まぁ姉弟子だし…相変わらず賑やかだ。

「そういえば賢人さん10thは観てます?」

いきなりだな、でも嫌いじゃない

「ゴーカイまではみたよ」

何かと10周年ものが出てきている…ファイズはやらんかったやないか!って地元の言葉になってしまうくらいに少し残念なのだけど

「あれ?オーズもうすぐ終わりますよ?」

スマホの画面をみせてくれる。

「ん、今日観ないと前売り勿体ないな」

特典ほしさに複数買うよね?

「…」

なんだろう、この見透かしたような目は

「まさとさーん、私今日時間ありますよ?」

…おごれと?

「ひとりで何回…」

「もう一日一回上演ですね♪」

ぐっ…

無駄にするのも勿体ないな…

「騒ぐなよ、静かにゆったり観る派なんだから」

若干地を出して姉弟子に釘を刺してしまったけど、映画に関しては人と観ることは皆無に等しいから仕方ない。

「あと何枚あるんです?」

…無駄にするよりはいいよな…

あと二枚の意味で指を二本立てた

「先着2名様まで…っと。わ、もうきた」

みんなオーズそんなに好きなのか?

「えーっと、つぐと燐子さ、あ、取り消したから…あこちゃんも取り消しの…あ、紗夜さんが怒ってる」

燐子さんとあこちゃんは観たくて咄嗟に飛び付いたけど、二人じゃないというより、Roseliaの練習か打合せ中だから、紗夜さん(練習の鬼)に睨まれたな。

「ということで、つぐだけです」

あら、一枚無駄になるか…いや

「一人誘っていいかな?」

ふとある人物を思い浮かべたので誘うことにしてみる

「新田さんですか?」

なんだそのニマニマした目は…?

「いや、教生先の子だけど…」

「ほおっ、私たち(Afterglow)や燐子さんやあこちゃん以外で賢人さんとライダー語れる有力新人ですか?」

なんか嬉しそうだね

商店街組(Afterglow)は宇田川姉妹を筆頭に結構イケる口なんだよね。パン屋(山吹ベーカリー)の娘も何気に詳しいけど卒業した振りをしているからあまり巻き込むのは可哀想だよね、代わりに弟と妹は確り沼にいる(モカ談)

肉屋の子はウルトラマン派らしい

まぁそれは置いておいて、なんだっけ、えーと、広町だ、担当クラスじゃないから油断すると忘れそうになる。

「え!?賢人さん?!?」

LINEを送っていると、ひまりが信じられないものを見たという顔でこちらを見ている。

LINEくらい使えるよ?あまり相手がいなくて使わないだけだ…なんかこう寂しくなった

「なんだよ?」

「私、賢人さんのLINE知らないんだけど?」

なぜ不機嫌なんだ?

「ひまりに用事はあまりないし、杏子に言えば連絡つくだろ?」

「はっ…?」

なんかすごい呆れた顔された…ひまりでもこんな顔するんだな。これは蘭の悪影響だな。

「賢人さんは本当に現役大学生か疑うよね?」

なんか似たことをトーコ?そうだ桐ヶ谷に言われたな

「普通女子高生の連絡先(ID)が手にはいるチャンスは逃さないよ!?」

「同じ学校でもないのに?

というか…商店街組(おまえら)は携帯番号知ってるだろ?」

実際あまりかかってこないが商店街組には携帯の番号は知られている。本当全くかかってこないけどね。巴がラーメンの誘い(奢り)に電話してくるくらいかな?

「でもLINEなら便利ですよ?」

まぁ、便利さはわかるけどねとLINEを交換したけど、何で嬉しそうなんだ?よく分からない

携帯番号で登録できなかったかな??と思ったけどまぁいいや

 

時間に余裕があるので現地まで姉弟子(ひまり)といくことにしたけど、途中弟子(つぐ)も合流した、モールは人がやはり多くてMPがガシガシ削られていく気がする。

流石に付き合いの長い商店街組二人は人気の少ないフードコートに避難させてくれた。

「あ、せんせー」

えーと、ゆきのくら?いや、あ、倉田だったなを連れた広町さんがいた。

「早いな?」

「せんせーも早いですね、あ、しろちゃんをこの機会に沼に落とそうかと連れてきました!」

綺麗に敬礼をする、なんでそこまで見事に出来るの?と思いつつも…本人に聞こえてるし、ゆきんこビクビクしてない?

「ん、あ…」

前売り券残ってないから、ゆきんこの分はポイントから出すか…と考えてたら

ん?今度は広町さんが少し困った顔をしている?

あ、もしかして

「広町も元々前売り持ってたんですよー」

2枚の意味なのかピースサインしてる…ということは

(…一枚余った…)

と思ったら

ん?あれ?

「あれ?蘭じゃないか?」

少し遠くに見知った赤メッシュがなにかを探すように歩いている。

眼鏡をとりだして見てみると…

「やっぱり蘭だ」

大声で呼ぶのを嫌うので足早に、足早に?…

 

「ねぇ賢人さん?ナニしてんの?」

近づいた頃には息切れしていた

「いや、おおごえで、よばれるの嫌いだろ、お前」

息を整えながら言い訳をすると

「そんな息切らすくらいなら、呼びなよ。本当モヤシだよね…

と言うか、ひまりが呼べばいいじゃん!」

遅れてひまり達がやってくるのを見て怒る、なんで怒るの?

確かに、それいつものことだよね?なんでしなかった??

「で、お前暇か?」

「賢人さん言い方、そんなだから誤解されるんだよ」

バッサリ切られる

「…暇だけど」

ん?ひまりは商店街組に声かけたんじゃないのか?

「あぁ、最近新しいグループが出来たんだよ、あたしは興味ないから入ってないからだよ」

顔に出てたのかフォローを即いれる蘭に微笑ましくなる。

仲間はずれとか正直嫌いだ、やる方は平気でもやられる方はたまったものじゃない。

どこかの歌でけものはいてものけものはいないとあるけど、それをするこものは多いんだよね。

言うに事欠いて「天才さまには一般ピーポーの感覚はわからないだろうから」とか…あ、なんかトラウマが…

「ちょっと!大丈夫なの?」

蘭が心配してくれている

「ちょっと考えすぎた…」

お決まり(約束)で落ち込んでいるのを正直に申告する

「はぁ、本当に賢人さんは…」

なんてしてたら

「蘭どうしたの?こんなところに??」

ひまりとつぐがやっときた、どうやら一部のグループにだけ呼びかけたのは本当のようだ

この場合、なぜ商店街組には呼びかけなかったのかを聞くべきなのだろうかと考えていると

何故か三人ともが驚いた顔をしてこちらを見ている

「どうした?」

どこかおかしなことしてるか不安になって訊くと

「いや。賢人さんなのか?と思って」

他の誰だと言うかなこの髪綺麗なのに伸ばさないはメッシュはいれるは和に対する反逆心の塊は?

「そうそう、少し前の賢人さんなら、平気で『なんで蘭に声かけしてないの?そういうの嫌いなんだけど?』って、理由もなくバッサリきたよ?」

このかーひぃは人の顔見てそこまで察したのか?杏子姉吸い込んで能力コピーしたのか?なんて恐ろしい「なんかかなり酷いこと考えてない?」読まれた!?

「…これが新田美波の力なの?あの賢人さんが、表面上、額面上の気遣いしかしない賢人さんが、人の機微に…なに?何をさせたいのあの女神は…本当になんなの…」

つぐは変につぐってよくわからないことを延々と呟いているし、たまにこうなるのはなんだろうとモカに一度訊いたら「それはつぐってるの最強(凶)状態だぁ!ケントさん逃げなきゃだよねぇ」なんて、意味がわからなかった。

 

結局余った?一枚は蘭に渡し、全員で観ることになったけど…

「蘭とつぐははなれたとこでいいの?」

じゃんけんで席取りが行われ

…通路前の真ん中しか嫌なので先に取ってしまっていた…

参加しなかった蘭とつぐが少し離れたところに席を取っていたのでひまりが変な顔をしていたが…

 

―約一時間半後

「やっぱりこうなった…」

と呟く蘭…、大泣きするひまりを介抱するつぐも半泣き、何故か半泣き状態のゆきんこと困惑している広町さん

半泣き、大泣き状態?

「みんな感動しすぎ?」

これは車出してもらうかと杏子姉を呼んだ…便利に使ってごめん

 

 

 

その夜

「…仕方なく参加しました」

ひまりから参加要請のあった『とある日本犬の生態報告会』?名前あってる?あ、シバケンだから…に参加して今日の出来事を語る

ひまりは大泣きしてたし、つぐも離れてたのに半泣きなら仕方ないよね

『そう言えば賢人さんと映画は観たことありませんでしたね』

観ない方がいい、あれは一緒にいく人間が神経を削ぎ取られるから

『もういかないです』

『あんなだったっけ?あんなひどかったっけ??』

商店街組でもダメージ負ってるから、月ノ森(モニカ)の子達は大丈夫なのかな?…いや、ひとりだけ平気な顔してたのに周りに合わせて困った顔してるのがいた

『広町は正直少し神経質かな?とは思いましたね』

この子だ!

よくあれに耐えられるよね、あたしでも少し離れないと怖くて仕方ないのに

「まぁ、とにかく、賢人さんは観たい映画は一人で早朝に見に行くタイプだから…」

そう、人がほぼいない貸切状態に近くないと…

周りが危険なんだよね…呪詛みたいな何かが聴こえてくる…その方がよっぽど迷惑だと思うけど本人は珍しく

「あいつが悪い」と切ってしまう…内容が本当抉くて怖い…

 

『賢人さんの聴力って?』

今日見ててわかった、何故か異常に上がってる。つぐもそこに気づいたみたいで

『前ならあれくらいは我慢してくれました!だよね?蘭ちゃん』

「そうだね、あれはどうしたのか本当に犬並みになってるよ」

咀嚼音を嫌うのは商店街組はみんな知っている、しかし今日のは酷かった

『普通聞こえる?隣ならまだしも三つも四つも離れた席のおじさんのポップコーンの咀嚼音!』

聞こえたんだよね、どんどん賢人さんの機嫌が悪くなっていったから、口元押さえてたから臭いもしたのかもしれない

(賢人さんが何か食べながら映画見てるの見たことないね)

臭いの元はひまりだけど…、ポップコーンで音立てるなんて取るときだけくらいだけどひまりは訓練されてるから立てない。隣で音を立てて賢人さんの不興を買ったからね、あの時でも神経質すぎると話をしたよね。

私やつぐはそんなにしてまで食べたくないから食べない派だし、賢人さんが前売りまで買ってるのは隣では観たくない…あれはおかしい。

「ひまりは本当よく、(鑑賞してる)賢人さんの隣で食べたよね」

本当称賛ものだよ、チャレンジャー過ぎるよ

『いや、賢人さん珍しくお腹減ってたみたいだからどうかなって…』

本当チャレンジャー

「広町さんだっけ、一緒に居た子は大丈夫なの?」

かなりおとなしい子みたいだし…ってでもあの子…

『あー、しろちゃんあれで結構すごいんで、明日映画の感想言えるように頑張るって言ってましたよ』

…本当にタフだ、ボーカルだしそうかもね。頑張るポイントがなんか違う気がするけど?

『言われてみると賢人さんと映画鑑賞ってあまり繋がる印象ありませんね』

紗夜さんがふともらす。そういう印象かも、でも…

『柴田さんはあれでかなりの映画好きなのよね。字幕とか読んでないけど』

知っている!?

『白鷺さんなんで!?』

商店街組でも知ってる人間は少ないのに?

『柴田さんのあの変な語学力は全部映画からよ?目悪いのに眼鏡かけないで観るとかするくらいだし、多分構成を理解して言語理解してるからあのへ…独特な英会話とかになるのよね』

言い直した!というか白鷺さんなんで知ってるの?

『おかしい、ここ最近は一人でしか観てないはずなのに…』

つぐがなにか気になることを言うけど、まぁ仕事(バイト)の絡みだよね

その後は、賢人さんのあのおかしな神経質さと普段との差の話くらいでお開きになった。

「なんだ、こう変なグループかと思い込んでたけど普通に話すだけじゃない?」

そう私はそんな軽く思ったことを直ぐに後悔することになった。




読了ありがとうございます。

10th観てきたので久々の女子会かな?

よろしくお願いいたします。
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