少年とオッサンの幻想郷冒険記   作:てんしのてんこ盛り

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彼とは何か。どのような人なのか。話を読めば分かるかな?
道中会話はチラ裏みたいなもんだからあんまり気にしなくてもいいでよ。

タイトルは結構お気に入りだったりw
遠き日の想い、その回答ってな感じで。

遅くなった!(。・ ω<)ゞてへぺろ♡
じゃあ、眠いけどはじめるでー。

置いてけぼりになりがちな回想だけどそこは勘弁な!


Re:―Remote Emotion―

〔道中会話〕

 

「そーいや、ライは能力を持ってたりすんのか?」

 

「へ? えーと、水を操る能力…とか?」

 

「河童みてえだな。能力名は自己申告制だからよ、考えておいた方がいいぜ! 固有な能力があると箔が付くしな」

 

はく(・・)?」

 

「ああ、そっちの方がカッコいいだろ?」

 

「おお、確かに!」

 

『……』

 

◇◇◇◇

 

-紅魔館-

 霧の湖の畔に建つ、紅く窓が少ない洋館である。その色合いが存在感を一層引き立てている。また、日の光を遮る複雑な構造に、真夜中にしか鳴らない鐘つきの時計塔から主はひどく太陽を嫌っているようだ…。

 

 もし、ここに近づきたい人間がいるなら注意してほしい。ここにはかつて紅龍と呼ばれた強者がいるのだから…。

 

-Side ???-

 夢を見ている…。直感的にそう理解できる夢だ。そこには幼い私と彼がいる。…もう私の背は彼より高い。

 今日も私は門を背にして居眠る、彼に出会うために。

 

 ノイズにまみれた記憶は次々と場面を転換していく。

 

『君の名前は?』

 

 私は首を振る。今にしてみれば、返り討ちにした妖怪の名前を聞くなどと考えられないものだ。私は彼を食べようとしたのだから。

 

『そうか、ではその唐紅の髪と鈴を転がすように軽やかな声から…紅美鈴というのはどうだい?』

 

 訳がわからないという印象だった。なぜ私のことを見知った人のように親く話す? このとき幼子に向けるような期待や不安の…その上、親しい子を見るような視線を向けられ混乱していた。私は人間を食べる。幼いながらも立場が逆転するときがくるかもしれないことを理解していた。そして、今がその時だと思った。私の頭の中に疑問符でいっぱいだった。混乱で立ちすくむ私を見かねて彼はこう言った。

 

『ついてこないのかい? 衣食住ぐらいは保障しよう。人間以外でね』

 

 

 そこからだ、彼―名前はジョンスミスだとか…今にしてみればどう考えても偽名だが―とのたった1年間程度の旅が始まったのは。それから、うらぶれた服装から見たこともないような服装に着替え、毎日のように学問や武芸を修めるべく努力した。私はその中で人の文化に触れた…正確には彼曰くだが。太極拳やチャイナ服だなんてこの時代にあるはずもないのに…。

 

 ノイズ、転換。

 

 彼は本当に訳が分からなかった。

 誰よりも強かった。その実、誰よりも弱かった。それは、他を一切寄せ付けない魔法―私には魔法は肌に合わなかったが―を扱うが、精神は人のいい人間そのものだった。力あるのに不釣り合い。あるとき私にとって、その甘さが滑稽に思え、尋ねた。すると彼は答えた。

 

『徳は孤ならず必ず隣あり。一人は嫌なもんでね。運命というのは、向こうからは会いにきてくれないものだ。私が言うのもなんだがね』

 

 そのとき彼は何かを諦めたような悲哀に満ちた顔をしていた。そういえば、彼もお嬢様と同じく運命という言葉をよく使う。そして決まって自らを皮肉る。

 

『そうだ、私の尊敬する師も君と同じ髪色をしていてね。それに、服装まで深紅に染めていたよ』

 

 このとき私は、もしかしてそれだけの理由で拾ったのかと思った。いや、拾われたことは嬉しかった。けどなんだか釈然としなかった。

 

『彼女は私の存在とこの忌々しい力に意味を与えてくれたんだ』

 

 彼は笑っていた。力とはどういったものなのか、どのような人だったのか、聞くことはできなかった。なぜならその瞳に憎むような、蔑むような負の感情と少しの郷愁の念が込められていたから…。

 

 また、ノイズ。

 

 これは…最後の場面か。穏やかな湖の畔での話だ。

 妖怪は精神に付随して身体が成長するけど、1年で随分と立派になったものだと感慨深い。

 

『さて、君は強くなった。そこでだ、私はここで君と道を別とうと思う。君が望むのならもう一度、道が交えるよう呪いをかけよう』

 

 また会えるのに呪いだとか。この彼への執着が呪いなのかもしれない…。

 

『そう、運命へのちょっとした反抗さ』

 

 またこれだ。運命とか自分だけが解るように話す。こういうとこはお嬢様と同じだなとちょっと微笑ましく思う。…いや、お嬢様の場合は自覚が…ダメだ、悪寒がするから考えるのはやめよう。

 

『覚悟はできているみたいだね。じゃあ、ね。』

 

 これが本当に最後。

 気づくと私はざわつく森の中でただただ呆然と立ち尽くしていた。手の中には龍のエンブレム。

 それからは世界を逍遥していた。彼が約束を破るはずがないと信じて。だが終ぞ見つかることはなかった。

 私の旅の終着点は彼の名前が西洋風であったことと魔法使いだということで西洋に向かったときだ。余談だが西洋については旅の途中で知ったことだ。

 時代錯誤にもほどがある彼は時間遡行者であるという説明以外に納得できる説がない。でも、今ここに彼はいない。嫌な予想が脳裏を掠める。嫌だ。そんなことはない。そんなはずがない。

 

 …私はもっともっと深くまで眠りの底へと沈んでいく。彼に出会うために。

 

 

 もしも彼がここにいればきっと妹様も…。




ちなみにフランちゃんとレミリアちゃんはすぐには仲直りしません、すんません。

あー勉強したくないー(バタバタ
息抜きに書くと筆(キーボード)が進む進むww(うまく書くとは言ってない

まっそのうち息抜きにまた書きますん。隔週更新は落ち着いてだからだけどー。
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