よっし、原作開始。がんばって原作を、やろうと思って今までの話を見直して、考えた。
あ、これってラスボスなら、必ずこうなるって。
こんにちは、佐藤・浩介です。
実は僕は今、魔法の特訓中です。
「ちょっと待とうか、ね、マスター?」
「ええ~~リーナさんがやってみようって言ったんじゃないの」
「うん、私が悪かった。悪かったから、その魔法、どっかにやって」
なんだろう、魔法が使えるようになったから、試しに使ってみようってリーナさんがいい出したのに。
深雪さんも、『とりあえず基礎から』って教えてくれたのに、二人して変な笑顔している。
「そのまま、そっとそっと」
「深雪さんまで。だってこれ深雪さんの『お兄さん』が、使っていた魔法なんでしょう?」
「いえ、兄のは、もっと」
違うのかな、教えてもらったとおりに術式? 展開したはずなんだけどなぁ。
「深雪、ちょっとあれってあれよね?」
「あれです、リーナ。もしもの時は、お願いしますね」
「待っていくら私でもあれは無理よ。ヘヴィ・メタル・バースト当てて、どうにかじゃないの。そもそも、あれって『オリジナル』とまったく違うじゃない」
「ええ、もちろん、ベースはお兄様の『マテリアル・バースト』でしょうけど。ほとんど別物ですね」
うん、なんだかヒソヒソと話をしているけど、何のことかな。あれ、でもこれってどうすればいいんだろ。
魔法を使ってみたけど、なんだかいつもの能力と違うような、同じような。
よっし、放り投げよう。
「じゃ、ポイっと」
「マスター?!」
「どうしてそうしたんですか?!」
あれ、ダメだったかな。あ、なんだかすごい爆発が宇宙空間で起きたよ。一応、テレポートの応用で宇宙空間に投げ出したけど、ダメだったのかな。
「深雪、説明」
「質量をエネルギーに変換するマテリアル・バーストは、簡単に言えばとても大きな爆発といったところでしょう」
「あ、うん、色々な理屈をすっ飛ばせばそうね」
「ですが、マスターの『マテリアル・バースト』は、質量ではなく空間への圧迫を『五次元空間』からかけた、爆散になります。つまり、質量爆散ではなく空間爆散、つまり空間系魔法ですね」
「・・・・・・防げるの、それ?」
あれ、リーナさんが蒼白になったよ。なんでだろ、難しい説明を深雪さんがしているようだけど、そんなに難しい理屈じゃなかったような。
「六次元以上の何かあがれば簡単よ」
あ、深雪さんがとてもいい笑顔だ。うんうん、やっぱり美人さんって笑顔が似合うなぁ。
「そっかそっか、それって『マテリアル』って言わないでしょ?」
「ええ、そうね。リーナ、この話は終わりにしましょう」
「同感ね。あれ、でも待って、それってバスターランチャーを使って」
「ベクターキャノンも合わせれば可能ね」
あれ、二人とも黙っちゃったけど、どうしたんだろう。
まあ、いいかな。難しい話は任せて、次はこの『熱核魔法』ってのを試しておこうかな。
検索システム? がフロート・テンプルに出来たから、魔法の検索もできて便利だね。使いたい魔法を考えれば、答えがすぐに来るのも便利だし、何処にいても使えるって便利だね。
カンニングになるのかな、そうなっちゃうのかな。
ラキシスは考える。
どうも最近、使い道がないなぁと。
「レッド・ミラージュ、かっこいいのに」
色々な世界の機体を見て、様々な機体を設計して、色々と創意工夫を重ねて機動部隊を建造中なのだが、どんな機体を見ても一番にかっこいいのはこの機体だと思う。
なのに、マスターが使ってくれない。
強さでもどんな機体にも負けない自信がある。二十メートルクラスの機体なのに、分身可能とか亜光速でも動けるとか、ちょっと他の機体にはないとんでも能力を持っている。
その上に、機体の装甲だってかなりの強度がある。今は手の指も色々と改造して、小山くらいなら割れるくらいの強度まで上げた。
全身の装甲だって、シミュレーション上はハイ・メガ粒子砲の直撃にだって耐えた。縮退砲は防げなかったけど、荷電粒子砲の中でも動けたくらいはある。
「縮退砲、防げるようになればいいのかな」
マスターが使ってくれない、こんなにかっこいいのに、使ってくれないのはちょっと悔しい。
「それより、オージェとか作った方がいいのかな」
オージェか、あるいはマシン・メサイアとかのほうがいいのか。あるいは色合いの問題か、マスターはまだ子供だから白よりももっと派手な色合いが好みではないか。
その時、ラキシスの脳裏にマスターの言葉がよぎった。
ジェネシック・ガオガイガー、かっこいい。
つまり、金色か。
「作ろう、ナイト・オブ・ゴールド」
グッと拳を握って決意したラキシスは、すぐさま行動を起こした。
まずは金が必要。純金が大量に、その上で装甲の強度も上げないと。金で強度がある、矛盾のような話だが、それができなくてあのマスターに顔向けが出来るわけがない。
「材質から考えて」
ぶつぶつと呟きながら歩くラキシスの背中を、偶然に通りかかったイオナは見つめた後、通信機を取り出した。
「貴方のところの妹が暴走中」
『すぐに止めます』
通信相手、アトロポスは閃光のように駆け付けたという。
「離して! 作ればマスターが乗ってくれるから!!」
「落ち着きなさい! そんな無茶苦茶な原子配列でどうするの?!」
「出来るって結果が出てるから!」
「結果が出てるからで作る人はいわないよ!」
「離してぇぇぇ!!」
「ダメだってばぁぁ!!」
不毛な姉妹のケンカが、フロート・テンプルの一部で行われたのでした。
「専用機かぁ」
「女神様、何してんですか? モニターから離れて」
「だ、大丈夫、ほら操作用のコンソールは全部、システムに繋いでないから」
「物理的に切断って、そこまでですか?」
「うん、私のドジっぷりだと、そこまでしないとね」
「まあ、それなら大丈夫でしょうけど」
天使たち、今回は何事もないと信じて他の仕事を始める。
女神もモニターを閉じて、仕事を再開しようとして、最後にとモニターを眺めてポツリと呟いた。
「金、純金製のロボットかぁ。浩介君の専用機が金って、趣味が悪いような」
「でも、ギルガメッシュ王って金色の鎧ですよね」
「第四真祖はパーカーだけどね」
「そんなこと言ったら、死神の総隊長だって白じゃないですか」
「いっそのこと、金色の鎧に白い頭部とマントとか、カッコイイかな」
「悪趣味ですよ」
それもそうだね、と全員が笑って仕事しましょうと動き出した時だった。
ポチ!
「め、女神様?」
「私じゃないから! 今回は私じゃないから!」
慌てて両手をあげて違うと示す女神に、天使達は疑いの目を向けていた。
「あ、今回は儂」
「創造神様ぁぁぁぁぁ?!」
「さて、土下座に行ってこよう」
「待って! そこは私の役目ですから! 誰にも譲らないんだから!!」
「あやつ、一目散に駆けていきおった」
「女神様、ちょっとMに目覚めてないですか?」
「・・・・・・女神の嫁入りか」
「うわぁ、この職場、もうしっちゃかめっちゃか」
そして、フロート・テンプルでは。
「ラキシス、説明」
「私じゃないです、本当に私はやってません」
「金色の機体って、ナイト・オブ・ゴールド―KOGですよね?」
「私じゃないですって!」
「アクティブ・バインダー付いている」
「本当に私じゃありません」
疑いの目を向けられるラキシス、本当に違うと全身で語る彼女の前に女神様が土下座で出現。
「このたびは、創造神様がすみません」
「・・・・・・・こいつの上司もポンコツか」
ラキシス、蔑んだ目で見下ろす。何故か、全身がゾクゾクする女神様。
「まあ、あるものは仕方ないから。で?」
「破壊不可能な金色の装甲と、光と同程度の速度で動くKOGに、同じ装甲で反応速度百倍のアクティブ・バインダーをつけて、空間を織り込んだマントが付いてます」
どうぞと差し出されたスペックに、四人は一斉に思った。
こいつら、神って言うよりは厄病神じゃないの、と。
「本当にごめんなさい。でも、浩介君以外には動かせないから、大丈夫です」
「それなら」
ラキシスが安堵している横で、リーナはちょっと疑問を感じた。
「ねぇ、そもそもマスターってそういった『スキル』あるの?」
「・・・・・・あ」
女神様、顔を驚愕に染め上げる。
「え?」
ラキシス、固まって止まった。
「私たちが知っているスキルって、全部が生身のスキルよね? ロボット操作って出来るの?」
「・・・・・・・ラキシスさんも動かせます!」
女神様、思わず救済措置を実施。
「私のフルコントロールですか?!」
ラキシス、驚愕の余り女神の首を絞めた。
「落ち着いて、神殺しは駄目よ」
やんわりと止めながらも、深雪は内心で思う。『ここで殺しておいたほうが、後顧の憂いはなくなる』と。
「確認しよう」
冷静に提案するイオナも内心では、『殺しておいた方がいい』なんて冷たいことを考えていたりする。
「じゃ、なかったら抹殺で」
笑顔でとんでもないことを言うリーナに、誰もが頷いていたという。
結論、浩介にはロボット操作関係のスキルはなかった。当然、艦艇の操艦ってスキルも。
「ギルティ」
「抹殺ね」
「殺しましょう」
「滅ぼす」
四人からの冷たい目を向けられ、女神はにっこり笑顔を浮かべて、再び土下座しました。
「責任をもって、つけさせていただきます」
「よろしい」
それでいいのか、女神様。状況を見ていた天使たちは、そんなことを思ったのでした。
「こーすけ君! 見て見て! 魔法少女なの!」
「うわぁ」
一晩で、なのはちゃんがコスプレに目覚めました。
「こーすけ君、私もできるみたいだよ」
「うわぁ」
一夜を超えて、すずかちゃんがコスプレしていました。
「コースケ、私はどう?」
「うわぁ」
昨日までのアリサちゃんは、いなくなったみたいです。コスプレしてます。
「どうだ、浩介!」
「うわぁ」
健までもどっかに行ったみたいです。コスプレが流行っているのかな?
「ここは僕も!」
というわけで、コスプレすることにしました。
魔法戦士、魔法騎士?
『鎧ならば我のを使わせてやろう』、ギルさん優しい。
『制服でいいんじゃないか?』、こじょうさんは解ってない。
『ほっほっほ、どれこれなどどうじゃ?』、おじいさんの羽織はかっこいい。
よっし、これで。
「僕はこれだぁぁぁ!」
というわけで、ギルさんの金色の鎧の上からおじいちゃんの羽織?を着た僕が爆誕したのでした!
あ、後ろの文字がなんか赤い紋章になっているけど、これってなんだろ、何処かで見たことあるけど。
「み、ミラージュ・マークかよ。しかも、それ隊長クラスじゃないと着れない奴じゃんか。ギルガメッシュの鎧の上からそれって、もうなんだよ」
健が何か言っているけど、なんだろ。あれ、倒れたけど、どうしたのかな?
「傷は浅いぞ健!」
「浩介、俺はもう色々と詰め込み過ぎだと思うんだ」
「何が言いたいか解らないよ健!」
「フ、頼むからラスボスにならないでくれ、俺の最後のお願いだ」
「それ無理」
「ちっきっしょうがぁぁぁぁ!!!」
あ、健がなんか泣きながら走って行った。どうしたんだろ?
「ラスボスって言ったわよ、あいつ」
「ラスボスなんだ、こーすけ君って」
「なのは、ラスボスの奥さんなの」
え、なんでみんなはそんな『待って』って顔しているのさ。ラスボスでいいじゃない。ラスボスって何の意味かは知らないけど。
同じ頃、地球の軌道上。
「あそこが『次元震』のあった場所ね」
「艦長、妙な反応があります」
「そう、調査を開始しましょう」
とある組織の船がやってきました。
「あれ、何か来たかな?」
「ラキシスさん、ただいま」
「あ、マスター。そういえば、ジュエル・シードですけど」
「どうしたの?」
「触れた人の願いを暴走して叶えるので危険みたいですよ」
「そうなんだ。危ないの駄目だと思います」
「あ、じゃあ回収しておきますね」
「は~~~い」
元気に自分の部屋へと向かう浩介の後姿を見つめながら、ラキシスはグッとガッツポーズ。
「よっし、結果オーライ」
「まさかもう回収した後、なんて言えないわよね」
「リーナさん、黙って」
「行動が速いのはいいことだと思いますよ。マスターの許可なく部隊を動かしたのは、ともかくとして」
「深雪さん、褒めるか怒るかどちらかで」
「優秀な従者、ポンコツあり?」
「イオナさんまで」
崩れ落ちるファティマが一人いたという。
「えっと、これでいいよね?」
「いや女神様、正気ですか?」
「ロボットが使えないと私が怒られるから」
「そりゃそうでしょうけど」
天使、軽く引いてしまう。
創造神、あまりに女神の仕事の速さと、あまりのポンコツぶりに悶絶中。
「いいの!」
佐藤・浩介、操縦技術EX追加。
ラジコンから惑星型艦艇まで、どんなものでも操作できるものならばすべて十全に扱える。
「・・・・・・・あ」
「また何したんですか?」
「ニュータイプとコーディネイターとイノベイターとXラウンダーって同じものよね?!」
「はい?」
「バルキリーとゾイドも乗り物よね?!」
「え、あの」
「ペガサスとかドラゴンも乗り物でいいよね?!」
「何してんですか、女神様」
「つまり! 惑星も乗り物よね?!」
「あんた正気かぁぁぁ?!」
「だってぇぇぇ!!」
今日も神様達の世界は、とても賑やかでした。
ピコン!
第一級女神よりのスキル申請を受諾。
佐藤・浩介の騎乗スキルはEX、直感EXに追加が行われたため、未来予知スキル追加。
身体能力への追加なし、すでに基準値を超えているため。
操縦技能EX、操艦技能EX、あらゆるものを操作可能との指定によりスキルを検索。
結果、佐藤・浩介に『カリスマ』スキルと、『支配者』のスキルを付与。
スキルの統合を行った結果、佐藤・浩介は『万物の支配者』、『絶対王者』を獲得。
同一存在が太陽系内に存在するため、宇宙の保護システムにより警告あり。
女神の指示を優先するため、同一存在を佐藤・浩介へ融合。意思への侵食も許可されないため、『能力の一部』として養分融合とする。
ラスボスなら、主人公が求めているものを持っているはず、というわけでジュエル・シードは、なのはが封印時に回収した一個以外はすべて浩介が所持しています。
原作はテレビ基準でいきたいなぁと。
ついでに、各惑星のアルティメット・ワンを吸収して、ロボットの操作も可能になったのです。
さて、本人が知らないうちにラスボスとしての力を増大させた浩介。
ついでに、次元震も起こしているから時空管理局がもういる。
さあ、次はラスボス軍団総進撃になればいいなぁ。