ついに原作開始です。
ジュエル・シードってどうやって落ちてきたか、皆さまは覚えていますでしょうか?
後、主人公がラスボスって覚えてますか?
つまり、そういうことです。
今日もよく晴れた日です。
「こーすけ君、なのはね、考えたの」
「うんうん」
お昼時です、お弁当を持って屋上です。小学校って給食ではってラキシスさんが言っていました。何のことだろう?
「浩介、おまえの弁当って豪華だよな?」
「え、そうかな?」
健に言われてお弁当を見ると、卵焼きがずらりと並んでいました。
『どっかの軽空母?』ってイオナさんが言っていたけど、誰のことだろう。けいくうぼって何の意味かな。
「二重かぁ。さすが、星団王」
「あれ、健に話したことあったっけ?」
「親友のことだから解るさ」
うわぁ~~いい友達を持ったよ、僕。話さなくても解ってくれるなんて、さすが親友だね。
なんだか、汗をかいているけど、暑いのかな?
「こーすけ君! なのはね!」
「あ、ごめんね、何?」
「朱塔玉座になのはの部屋があってもいいと思うの!」
「え?」
あの場所にお部屋が欲しいって、なのはちゃんも凄いこと言うな。あんなに広くて大きくて、よく解らないような場所だよ、絶対に迷うよ。最初の時だってラキシスさんの案内で歩いていたし。
今は一人でも歩けます!
『雑種がぁ』とかギルさんが言っているけど、きっとてれ隠しだと思います。だって何時もあっちこっちと道案内してくれるから。
『大変だな、英雄王』、『苦労しておるのう』とかこじょうさんとおじいちゃんが言っていますけど、二人だって案内してくれます。
でも、ギルさんが一番、正確だから。どうも、『目』が特別らしいです。いいなぁって思っている自分がいます。
『止めろ、貴様、それ以上は止めておけ』、あれギルさんが凄い焦った顔で止めてくる、珍しいなぁって思っている僕の前で、なのはちゃんを抑え込むようにすずかちゃんが。
「こーすけ君、私も欲しいな」
「ちょっと待ちなさい! コースケ、私もよ」
なんだか、アリサちゃんまで言ってくるし。
やっぱり女の子だから、お城に住んでみたいんだね。でも、大丈夫かな、ラキシスさんは良いって言ってくれそうだけど。リーナさんはため息かな、深雪さんは無理そうだし、イオナさんもダメって時は駄目って言いそうだから。
「ん、ダメ」
「なんでどうして?!」
理由は言っても納得してくれないかもしれないけど、どうしよう。
『では、これならどうじゃ?』、おじいちゃんがいいアイディアをくれました。
「男女七歳にして同じ屋根の下に暮らさず、です!」
「ふぇ?」
「え?」
「なんですって?」
なのはちゃん、すずかちゃん、アリサちゃん、残念だけど僕には君たちを養う力はないのです。
「ダメだよ、三人とも。血のつながらない男女が同じ屋根の下で暮らすなんてそんなのダメだからね」
と、おじいさんが言っています。
僕の立派な姿に、四人は黙ってくれました、やっぱり年の功って凄いなぁって思います。
「いや、お前ね」
あ、健だけ何か言いかけたけど、まあいいや。
「女神様、何をしているんですか?」
「ハッキング」
「ちょっと誰か創造神様を呼んできて! なんか女神様が壊れたから!」
「貴方、管理者でしょうが! なに管理者が自分のシステムにハッキング仕掛けてんですか?!」
「離して! もうどうにかして浩介君の特典を削らないと!! もう不憫で不憫で仕方ないの!」
「だからってやっていいことと悪いことあるでしょうが!」
「私は地獄に落ちてもいいから!」
「貴方が落ちたらうちらの仕事が激ヤバなんですよ! 自分がどんだけ大量の仕事を捌いているか解ってるんですか?!」
「離して! お願いだから離して!」
「どうしたのじゃ?」
「あ! 創造神様! 女神様が!」
ポチ!!
「あ」
「あ・・・・」
「・・・・・・お主、どうしてこう浩介関連だとポンコツなんじゃ?」
「『目』は駄目! 本当にダメだから! なんで『虹色』なの?!」
「それはお主の権限では無理じゃろうが。幻想・・・・ってお主、何をロック解除しておる?」
「待って待って! 関連ファイルも待って!!」
「こ、こやつ、ポンコツでありながらその技量、わしの代わりに創造神やれそうじゃな」
「なに、驚愕しましたって顔してるんですか、いいんですか?」
「まあなんとかなるじゃろ。あやつの頭の中には『英雄王』、『第四真祖』、『死神の総隊長』がおるからのぅ。どうにかしてもらおう」
「うわぁ、丸投げだよ、こいつら。職場、変えようかな?」
今日も神様たちは、平和でした。
どうも、佐藤・浩介です。
『き、貴様、よりによって何と言うことを』
ギルさんが震えています。なんだか、とても凄い特典が落ちたらしいのです。落ちたって何でだろう。
女神さまは何時も通りに土下座しています。なんだか、何時も土下座からはいるから、女神様達の挨拶かなって思ってしまいます。
きっと違うって信じたいけど。
『なんだか、今度は何があった?』
『魔眼だ』
『はぁ? どれだよ?』
まがんって何のことだろ? ギルさんが凄い怖い顔しているから、聞いたら怒られそうだからやめておこう。
大丈夫、きっと何があってもギルさんがどうにかしてくれる、そんな気がする。
『直感EXだと?! この駄女神めが! こやつにスキルを与えおったな?!』
『え、最初にありましたよ?』
『余計に性質が悪いではないか?!』
あ、ギルさんが何かの武器を取り出した。凄いな、あれってドリルって奴かな、ギルさんが使えるってことは僕も使えるのかな。
『待て! 待てよ英雄王!』
『止めるな第四真祖よ! 今ここでこやつを葬らねば!』
『浩介が見てるだろうが!』
『だからなんだ?!』
『それを使えるようになったらどうするんだよ?!』
あ、ギルさんが固まった。あれぇ、なんだか『ギギギ』とか音がしているけど、どうしてそんな音して振り返るのかな。
『雑種、貴様は何も見ていない、解ったな?』
「え、でも」
『考えるではないわ!! 貴様は何も見なかった、いいな?』
うん、ギルさんがそう言うなら、見なかったって頷いておこう。
『よし。では駄女神よ、貴様がやらかしたことを詳しく話せ』
「は、はい。まず、魔眼は『虹色』からズラリと」
『ずらりと、だと?』
「あ、英雄王の『目』もありまして」
『ほう・・・・・・殺しておこう』
「だ、大丈夫ですよ! きちんとオンとオフできますから!」
『そういう問題ではないわ!』
『型月って世界の最上位の魔眼の上に、英雄王の目って奴か』
こじょうさんが呆れています、ため息でました。あれ、でもそれって僕の能力なのかな。
「かなり不味いから、創造神様が封印してくれました」
『完全ではないな?』
「はいぃ」
完全ではない、封印ってなんだろ。あれ、さっきから目がかゆいけど、何か見えそうだな。見ていいのかな、見えてもいいのかなぁ。
『そこまでじゃ小童、それ以上はお主が耐えられぬ』
あ、おじいちゃんが手で僕の眼を抑えてくれた。あれ、なんだかさっきまで何かを見ようとしていたような、そんなことないような。
「全部は無理なので、時々はあんな感じで出てしまうようです。特に『直死の魔眼』は封印に耐性があるみたいです」
『よりによって、そいつかよ。あれだろ? 不死だろうが、真祖だろうが殺せるって魔眼だよな』
『たわけが、それだけではないわ。あれは死の概念そのもの、耐性がなければ雑種の精神が持たん』
「え、そうでもないですよ」
『なんだと?!』
『説明せよ』
『いや、わしがいるからじゃろうな。これでも死神、つまり死そのものであるからのぅ』
あ、おじいちゃんって死神だったんだ。死神って、何する神様なんだろ、あれ視界が戻った。おじいちゃんが手をどかしてくれたんだ、やったと思った僕でしたが。
ギルさんとこじょうさんが、すっごい驚いた顔しています。
『え、じゃあ、どういうことだよ?』
『つまり、こやつは本当にラスボスになった、というわけか』
「え、やった!」
よっし、これで作文の将来の夢に近づいた。よっし、帝王だ、帝王になって、なって、あれなってどうすればいいのかな。
「はい! 質問です!」
「浩介君どうぞ!」
女神様が許してくれたので、僕は気になっていたことを聞くことにしました。
「帝王って何する人ですか?」
あれ、誰からも返答がない。どうしたんだろ。
『貴様! 解らずに書いたのか?!』
「え、とりあえず将来の夢だから、いいかなぁって」
『貴様! いや待て! そこで目覚めるな! まだ制御と封印が』
あ、朝だ。
朝が来ました、目が覚めました。目が覚めて、なんだか世界に線が見えます、点があります。
ちょっと何度か首を振ったら消えたけど、何があったんだろう、工事中だったのかな。
「マスター、大丈夫ですか?」
「あ、ラキシスさん、おはよう・・・・・ってどうしたの?」
なんだかラキシスさんとリーナさんと、深雪さんとイオナさんが、凄い武装しているけど、何かあったのかな。
あ、でもちょっとロボットみたいで皆がかっこいい。
「それって何?」
「ISをヒントにした個人用戦闘甲冑です。それで、マスター?」
「うん、特に大丈夫だよ。また女神様が失敗したんだって」
「え?」
あ、ラキシスさん達が固まった。うん、そうだよね、こう何回も失敗していると怒りたくなるよね。でも、女神様も大変なんだから、許してあげよう。
「そ、それで、今回は何が?」
「うんとね」
えっと、ギルさん達は何を言っていたのか、あれ、何を言っていたんだろう、思い出せないような、思い出せるような。
「あ、そうだ! 死神じゃないから死の耐性がないと、どうのこうのって話と」
「はい、え、それって」
「あと虹色だって! なんだか、まがんってのが色々と手に入ったみたいなこと、話をしていたよ」
「ま、魔眼ですかぁ?!」
うん、まがんです。
「待って、ちょっと待って、ラキシス、虹色って『魔眼の最高』じゃなかったっけ?」
「た、確か幻想を現実化するとか。私もあまり詳しくはないので」
「幻想を現実化? 具体的に調べておきましょう」
「書庫にデータ・バンクがあった、検索しよう」
なんだか、四人で集まって相談が始まったけど、難しい話だからいいかな。
「あ、ギルさんの目も貰ったんだって!」
「英雄王の目?! え、え、それってあれですよね? この世すべてを見通すって噂の」
あ、ラキシスさんが固まった。え、そんな凄い目なの、そうなんだ。さすがギルさん!
『止めよ、雑種、使うでない』とか止めるってことは、これが噂で聞くところの『押すな、押すな、どうして押さない』って奴だね!
僕は空気が読める人間なので、やりましょう!
『本気で止めるならな雑種!!』とか、焦ったギルさんって初めて見ました。
あ、ギルさんで思い出した。あれって僕も使えるのかな?
あのドリル!
「あ、出てきた。こんな形なんだ」
出てきたドリルを引き抜いて、天井に向けてみた。
『雑種ぅぅぅぅ!!』とかギルさんが絶叫しているけど、危ない武器なのかな。『止めろ』とかこじょうさんが言うけど、顔色悪いよ、どうしたの。
あ、おじいちゃんが無言で流刃若火を握っている、顔が凄く怖いけど。
「マスター、それって『乖離剣』ですよね?」
「え、良く知っているね、ラキシスさん」
「それはそうですよ。かつて、天地を裂いて原初の地獄を作り出したって、凄い有名な剣ですから」
え、なにそれ、怖い。え、そんなに怖いものなの。回転させてみたかったんだけど、そんなに怖いものなら止めておいたほうがいいかな。
「解った、使わないよ」
仕方ないかと僕が思っていると、誰もが安心したような顔した。うん、僕だって何でもかんでも使いたい年頃じゃないから。
「では、朝ごはんを」
「あ、回転した」
「マスター?!」
『何をしている雑種?!』、『ちょっと待ておまえ!』、『正気か小童?!』とか頭の中がうるさいです。
「マスター今すぐに止めてください!」
「ちょっとなによあの宝具?!」
「圧迫感が凄まじいですね」
「世界の終わりを感じた」
うわぁ~~なんだか風みたいなものが出てきた。あれ、僕は使うなんて思ってないけど、あれ僕ってもしかして『やりたい』で、道具が使えるスキルでも有るのかな。
あ、回転が上がってきた、風の勢いが増してきた。
これは出すしかないのかな。
「マスター!!」
「うん、じゃテレポート」
「は?」
あ、景色が変わった。本当にできるんだ、テレポート。で、かいりけんってのはまだ回転しているから。
『放て雑種! もう持たんぞ!!』とかギルさんが言うので、僕は振りかぶってから、振り下ろしました。
「えっと、えぬま・えりしゅ?」
『言うでないわたわけがぁぁ!!』とかギルさん絶叫です。
そして、星みたいなものが空を切り裂きました。あれ、ここって海鳴の空の上かな。
「・・・・・・・あれ、何か降ってきた、かな?」
キラキラ、宝石みたいなのが降ってきたけど、えぬま・えりしゅってそんな効果があるんだ。
『いや、あれは違うんじゃないか』ってこじょうさんが言うけど、じゃなんだろ。一個くらい持って帰って、ラキシスさんに調べてもらおうっと。
「よっし帰ろう」
『本気でやるしかない、もはや、手加減などしている暇などなかろう』とかギルさんが真顔です、怖いです。
『おまえが悪い』ってこじょうさんがギルさんに言っています。
『小童、少し修練してやろう』とかおじいちゃんが言っています。
あれ、僕ってこれから特訓が待っているのかな。
「浩介、昨日の夜、何かしたか?」
翌日、恭也さんがそんなことを僕に言ってきました。
「ごめんなさい、ちょっと宝具を間違えて使いました」
僕は正直に謝りました。
「そうか、被害はないが、何の宝具なんだ?」
「英雄王の宝具で、えっと確か、『かつて天地を裂いて原初の地獄を生み出した』って宝具です」
「・・・・・・二度と使うな」
とても凄味のある真顔で恭也さんに怒られました。
「あ、マスター、あれってジュエル・シードでした」
「そうなんだ」
「はい」
ラキシスさんに調べてもらった宝石は、そんな名前でした。
あれ、僕の頭の中に『ようこそ、ラスボス、原作へ』なんて文字が浮かんだけど、何のことだろう?
というわけです。
ジュエル・シードが海鳴に落ちたのは、事故やプレシア・テスタロッサの陰謀ではなく、主人公が原因でした。
だって、ラスボスだしね。
ついに次回、原作突入、果たして武藤・健はこのラスボスを止められるのか、それとも高町・なのはが見事に止めるのか。